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2019年01月29日
1 一足早く「福は内」
 補陀洛山寺で立春大護摩祈とう  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町浜ノ宮の補陀洛山寺(髙木亮享住職)で27日、立春特別大護摩祈祷会(きとうえ)があり、一足早く豆がまかれた。境内は「福は内、鬼は外」の声が響き、福を求める大勢の参詣者でにぎわった。

 同寺の国重要文化財の本尊「三貌(さんぼう)十一面千手千眼観世音菩薩(ぼさつ)」を開帳し、髙木住職らが法要を営んだ。続いて本堂内の護摩壇で護摩木をたきあげ、家内安全、商売繁盛などを祈願した後、髙木住職とかみしも姿の厄年の人たちが、境内の中央に設置されたやぐらから豆や餅をまいた。好天に恵まれた境内ではぜんざいの振る舞いもあった。

 毎年参拝を欠かさないという三重県尾鷲市で漁業を営む尾﨑忠行さん(74)は「5月と7月のご本尊開帳にもお参りしています。息子も漁に出るので、海上安全、家内安全を祈願しました」と話していた。

(2019年1月29日付紙面より)

一足早い豆まきでにぎわう境内=27日、那智勝浦町浜ノ宮の補陀洛山寺
護摩木をたいて祈願する参列者ら
2019年01月29日
2 ゴトビキ岩に新しめ縄
 青年団ら一体となって張り替え  (御燈祭りを前に )

 国の重要無形民俗文化財「御燈祭(おとうまつ)り」(2月6日)を間近に控えた新宮市の神倉神社で27日、神倉青年団員ら約40人がご神体の巨岩「ゴトビキ岩」のしめ縄を張り替えた。

 張り替えは20日に予定していたが、雨天のため延期になっていた。作業には祭りの運営を取り仕切る介釈(かいしゃく)を務める青年団員をはじめ、神倉神社奉賛会、市観光協会が参加。

 晴天の下、熊野速玉大社神職のおはらいを受けた後、約200㌔(約500株)のわらで編み上げた長さ約30㍍、最大直径約30㌢の大しめ縄を青年団員らが神倉山山頂付近まで運び、刺股や針金を使ってゴトビキ岩に巻き付けた。

 祭り当日に介釈と上がり子たちへご神火を渡す大たいまつ役を務める中山忠吏団長(49)は「上がり子にけが人が出ないよう、特に開門時には十分に注意して任務を遂行したい」と気を引き締めていた。

(2019年1月29日付紙面より)

しめ縄を張り替える神倉青年団員ら=27日、新宮市の神倉神社
しめ縄をゴトビキ岩へ運ぶ
2019年01月29日
3 芝焼きの光景が注目集める 第19回本州最南端の火祭り (串本町)

 串本町潮岬にある望楼の芝で26日、イベント「本州最南端の火祭り」が開かれた。19回目となる今回は風雪が一時的に吹き抜ける厳寒の中で芝焼き本番を迎え、3000人(主催者発表)が夕闇深まる中で広がる芝焼きの光景に注目するなどした。

 このイベントは南紀串本観光協会(島野利之会長)主催、同町と同町商工会後援、串本古座高校弓道部協力。約10万平方㍍ある芝生の管理方法として取り入れている芝焼きを軸に、町域で親しまれている舞踊や名物・しょらさん鍋(トビウオのつみれ汁)の振る舞いや芋餅の販売、物産市などを織り交ぜた内容で毎年1月最終土曜日を期日にして営まれている。

 真っ先に開場した物産市には軽飲食やクラフト、南紀熊野ジオパークPRなど12ブースがあり、日中から詰め掛けた観光客らの利用を集めた。午後4時30分から▽潮岬節保存会▽同町トルコ文化協会▽串本節保存会―による踊りの披露があり、潮岬節保存会は潮岬小6年生との共演、同町トルコ文化協会は最後の演目で居合わせた観光客らにも参加を呼び掛け「ダーマット・ハライ」の大きな輪を描いて場を盛り上げた。串本節保存会は天候が急転し風雪が吹き抜ける中で踊りを披露する形となった。

 名物のしょらさん鍋は、同商工会女性部の部員が800食を振る舞い、町域で親しまれる芋餅とともに長蛇の列ができた。

 式典は日没の5時20分すぎに始まり、島野会長は「今、串本町は観光客を受け入れられる体制が着々と進んでいると思う。当協会も皆さんが何度も串本に来たいと思っていただけるようなメニューをたくさん作って頑張りたいと思っている。今日は寒いがお時間いっぱいまで楽しんでほしい」とあいさつ。

 田嶋勝正町長、前芝雅嗣県議会議員、寺町忠町議会議長もあいさつし、餅まきや子ども向けの菓子まきを経て弓道部員12人が火矢射式を営み1順目に6本、2順目に5本の火矢を放って芝に点火した。花火を合図にしてスタッフが火付け棒を引きずって火を広げ、燃え広がる炎の帯が注目を集めた。

 今年は北寄りの風が強く、火矢の炎が風下側をほぼ全焼させ、風上側はスタッフが見物人にも見える距離で火を放って焼く流れとなった。

(2019年1月29日付紙面より)

芝焼きの光景を間近に見物する観客=26日、串本町潮岬
潮岬小6年生との共演で場を盛り上げる潮岬節保存会
火矢を放つ串本古座高校弓道部の部員
2019年01月29日
4 研さんの成果華やかに
 三輪崎会館で伝統芸能大会  (新宮市 )

 第10回新宮市伝統芸能大会(同実行委員会、新宮市主催)が27日、同市三輪崎の三輪崎会館で催された。9団体が出演して詩吟、日本舞踊、和太鼓など22演目を披露し、約500人の観客を楽しませた。

 大会は日本舞踊出演6団体合同の「正調新宮節」でスタートした。舞台では朗々と詩吟を吟じ、子どもからベテランまでの踊り手が研さんの成果を披露して舞台を彩った。最後は熊野曼荼羅(まんだら)太鼓の勇壮なバチさばきで締めくくった。

 大会は第1回から9回まで若柳流若吉会主宰の若柳吉左衛門さんこと海野千鶴子さんが実行委員長を務め、開催準備や大会運営に力を尽くしてきた。海野さんは「お祭り新宮節」を振り付けるなど、新宮市や近隣地域の芸術文化振興にも尽力してきたが、昨年3月に急逝。田岡実千年市長はあいさつの中で「文化複合施設建設で会場が二転三転したが、海野先生のおかげで続けてこられた」と改めてその功績に感謝し、新ホールについても「再来年3月の完成を目指す」と述べた。

 新実行委員長は、藤紀流家元の藤紀実美さんこと中住麻美さんに引き継がれた。中住さんは「偉大な先生が亡くなられた。先生の足元にも及びませんが、喜んでいただけるよう舞わせていただきます」と思いを語った。観客席からは一演目が終わるごとに温かい拍手が送られ、会場は和やかな雰囲気に包まれた。

(2019年1月29日付紙面より)

「正調新宮節」でスタート=27日、新宮市の三輪崎会館
満員の会場から温かい拍手
田岡実千年市長
2019年01月29日
5 新宮、宇久井が優勝
 第24回JA杯少年サッカー大会  
2019年01月29日
6 健脚自慢215人が走る
 寺岡さんに「安藤百福記念章」の伝達も  (新宮マラソン大会 )
2019年01月29日
7 男性読み聞かせサークルが講演  子どもの読書活動リレーフォーラム  (那智勝浦町 )
2019年01月29日
8 伝統のこんにゃく作り  熊野川町篠尾で市民ら体験  (新宮市 )
2019年01月29日
9 生の落語を楽しむ  喫茶ロッコで落語会  (新宮市 )
2019年01月29日
10 町の仕事を学ぶ  勝浦こども園の社会見学  (那智勝浦町 )
2019年01月29日
11 防火意識高め文化財守る  那智大社、青岸渡寺で訓練  (那智勝浦町 )
2019年01月29日
12 地域一体で楽しむ  王子地区ふれあいいきいきサロン  (新宮市 )
2019年01月29日
13 税金は社会を支える会費  成川小学校で租税教室  (紀宝町 )
2019年01月29日
14 地震想定して情報伝達  紀宝町職員らが救護訓練  
2019年01月29日
15 町と住民のパイプ役に期待  新議員13人に当選証書  (紀宝町 )
2019年01月29日
16 地震や津波を知り経験積む  1、2年生と堀笠嶋区民  (串本古座高校 )
2019年01月29日
17 お悔やみ情報
  
2019年01月27日
18 寒風の中、長蛇の列
 「まぐろ祭り」にぎやかに開催  (那智勝浦町 )

 はえ縄漁による生鮮マグロの水揚げが日本一の那智勝浦町築地の勝浦地方卸売市場で26日、「第25回まぐろ祭り」が開かれた。オープニングの前には、熊野那智大社の神職らによる祈願祭が営まれ、寒風の中、約1万3000人(主催者発表)の人出でにぎわった。

 「マグロの町勝浦」をアピールする恒例のイベントで、町観光協会(花井啓州会長)が主催者となり、町内の多くの団体が協力する形で開催した。世界遺産登録15周年もPRした。

 メインステージのオープニングでは、よしもと和歌山県住みます芸人「わんだーらんど」が練習を重ねていたマグロの解体を披露。藤紀和会による藤紀流踊り、マグロ一頭造り、マグロ重量当てクイズ結果発表、地元特産品抽選会、餅まきなどで盛り上がった。

 生マグロ即売では旬を迎えたキハダ、メバチ、ビンチョウの各マグロ計約3㌧が用意され、午前9時の開場前から熱気にあふれていた。恒例のまぐろ汁の振る舞いには長蛇の列ができ、マグロの重量当てクイズなどの催しも人気を集めた。

 名古屋市から家族や親類11人で訪れた武内大輔さん(34)は「毎年まぐろ祭りを楽しみにしている」と話し、西宮市から家族で訪れた菅沼裕一さん(46)は「勝浦といえば冬のマグロと聞いたので、まぐろ祭りを目的に来ました。この後は那智の滝に行きたいと思います」と、まぐろ汁を手に笑顔を見せた。

(2019年1月27日付紙面より)

熱気にあふれた「生マグロ即売会」=26日、那智勝浦町築地
2019年01月27日
19 荒縄の締め方学ぶ
 御燈祭りの着替え手伝いに向けて  (新宮市 )

 新宮市の駅前本通りにある森川和夫さん宅で25日、御燈祭(おとうまつ)り(2月6日)の上がり子が胴に巻く荒縄の締め方講習会があった。祭り当日に着替えを手伝う市職員7人と市観光協会1人、市役所で職場体験中の新翔高校の生徒3人が、市観光協会専務理事の森本祐司さん(62)から指導を受け、素早くきれいに結ぶこつを学んだ。

 市職員らは毎年祭り当日、市福祉センターで県外や遠方から祭りに参加する人たちを対象に、白装束への着替えや荒縄締めを手伝っている。

 同センターで着替える上がり子が毎年増えていることから、少しでもスムーズに締められるようにと、市商工観光課職員らが講習会に参加している。

 荒縄の結び方は幾つかあるが、結び目が2本の角のような形になる「男結び」が特徴。基本は胴に7回巻くが、長さが合わない場合は、5回、3回と奇数回巻く。森本さんは「巻く前には霧吹きなどで縄を湿らせておくと、わらくずが落ちず、切れにくくなる」などと説明し、丁寧に結び方を教えた。

 初めて講習会に参加した市観光協会の古藤勇魚さん(24)は「なかなか難しくて、苦戦しました。当日は上がり子の皆さんの力になれれば」と話した。

 森本さんは「地元の祭りなので、年配者の人が若い人に伝えていければと思っている。上がり子の皆さんには、できるだけ祭りの本義を正しく捉え、慈しむ気持ちで上がってほしい」と願うと同時に「毎年、祭り翌日(2月7日)の午前9時からは、多くの関係団体の皆さまに参加いただき、清掃活動を実施しています。市民の皆さんにも協力をお願いしたい」と呼び掛けた。

(2019年1月27日付紙面より)

森本祐司さん(左)が手本を見せながら荒縄の締め方を教える=25日、新宮市の駅前本通り
2019年01月27日
20 備蓄に必要な物は?
 防災チャレンジ大運動会  (紀宝町 )

 紀宝町の津本自主防災会(岡正成会長)は20日、同町大里の津本防災センターで「防災チャレンジ大運動会」を開催した。子どもから高齢者まで地区住民67人が参加し、楽しく防災活動に取り組んだ。

 同会では定期的に防災活動を実施しており、今回の運動会はおととしに続いて2回目。竹と毛布を使った簡易担架で負傷者役を運ぶ安心・安全搬送リレーや防災借り物競走、水パック消火競争などを繰り広げた。

 借り物競走では、「備蓄に必要な物は?」「地震発生時に身を守る物は?」「避難所に持っていく物は?」などのお題に対し、用意された水や非常食、懐中電灯、ヘルメットなどをリュックサックに詰めていった。

 2月3日(日)に和歌山県有田市で開催される「4県連携自主防災組織交流大会」に三重県代表として参加することから、事例内容を発表した。

 「紀伊半島大水害から生まれた絆~あの日、あの時を忘れない~」と題し、2011年の紀伊半島大水害の被害や、その後に発足した防災会の取り組み、「みえの防災奨励賞」を受賞したことなどを改めて紹介した。

(2019年1月27日付紙面より)

防災借り物競走に取り組む子どもら=20日、紀宝町大里の津本防災センター
簡易担架で負傷者役を運ぶリレー
2019年01月27日
21 幸福を招く縁起物
 速玉大社で「吉兆」作り  

 新宮市の熊野速玉大社(上野顯宮司)では、縁起物「吉兆(きっちょう)」作りが始まっている=写真。大(約90㌢)約100本、小(約50㌢)約900本を同社で販売しており、希望者には郵送している。

 大社境内の山林で採ったヤナギの小枝に大福帳、小判、お守り、タイなどの小物をくくり付け、仕上げに直径約2~3㌢の赤、白、青、黄などの「もち花」を付けた縁起物。節分に飾ると商売繁盛、家内安全などの幸福が訪れると信じられている。値段は大が3000円、小が1800円。

 2月3日(日)の節分祭でも販売するが、人気があり売り切れてしまうことが多い。祭りは午前10時から午後9時まで「お焚(た)き上げ」、午後7時から「追儺(ついな)式」が営まれる。厄よけ祈とうは午前9時から午後8時まで。

(2019年1月27日付紙面より)


2019年01月27日
22 寄り添う形で支援の輪を  和歌山ラオス友好協会  
2019年01月27日
23 日本の伝統文化に触れる  市野々小児童らが婦人会と交流  (那智勝浦町 )
2019年01月27日
24 人形劇「桃太郎」楽しむ  天満保育園で訪問公演  (那智勝浦町 )
2019年01月27日
25 伝え合う力の育成  新宮市教研が王子ヶ浜小で研究発表会  
2019年01月27日
26 母校の児童らを前に 下里中で総合学習発表会 (那智勝浦町)
2019年01月27日
27 近大新宮高校で卒業式  各賞受賞者らに賞状授与  (新宮市 )
2019年01月27日
28 自慢のたこを飛ばす  園庭を元気よく走り回り  (鵜殿保育所 )
2019年01月27日
29 1万2千人の思い届ける  「早期完成を願う会」署名簿提出  (新宮市 )
2019年01月27日
30 お悔やみ情報
  
2019年01月20日
31 円滑な情報伝達を
 211カ所で孤立集落通信訓練  (和歌山県 )

 大規模な災害発生時に円滑な情報共有を行うための通信訓練が19日、和歌山県内で孤立の可能性のある211集落であった。住民らが無線などを使用して各市町村と連絡を取り合い、状況の報告と確認をした。併せて県と市町村の伝達訓練を行い、防災相互通信用無線機や防災電話を使用して情報を共有した。

 訓練は、午前9時ごろ、県南方沖でマグニチュード8・7の地震が発生したと想定。県内では震度5強~7の揺れを観測し、地滑りなどの土砂災害が多発。各地では道路がふさがり、各地で孤立集落が発生しているという状況を想定した。

 孤立可能性集落のない和歌山市と御坊市を除く28の市町村が参加。当日参加できない集落は別日程で訓練を実施する市町村もあった。総参加人員は1174人ほど。新宮・東牟婁地方では、新宮市、那智勝浦町、太地町、串本町、古座川町、北山村が参加した。

 集落と市町村間では無線などを使用して情報を共有し、孤立状況を県の防災情報システムに登録。振興局が報告を受けて内容確認を行い、県危機管理局に報告するなどした。

 東牟婁振興局で訓練に当たった職員らは「今回の訓練を機に、県や市町村関係者が通信方法を確認し、実際に災害が発生した際にはスムーズに操作ができるようになり、円滑な情報伝達ができれば」と話していた。

(2019年1月20日付紙面より)

各市町村からの報告を受ける県職員ら=19日、新宮市緑ヶ丘の東牟婁振興局
2019年01月20日
32 鬼面札や祝升作り
 那智山で節分の準備進む  (那智勝浦町 )

 2月3日(日)の節分を前に、那智勝浦町の熊野那智大社(男成洋三宮司)と那智山青岸渡寺(髙木亮享住職)では「鬼面札」や「祝升(いわいます)」などの準備が急ピッチで進んでいる。

■熊野那智大社



 熊野那智大社では災難よけのお札「鬼面札」と縁起の良い「福升」を作っている。鬼面札は縦35㌢、横45㌢。しめ縄の輪の中に赤鬼・青鬼を封じ込めた図柄で、昭和44年に篠原四郎元宮司が描き、翌45年から授与している。神職が那智の滝の水で溶いた墨を版木に付け、一枚一枚丁寧に刷っている。2000枚仕上げる。

 福升はモミの木製の5合升で1升の半分であることから「繁盛(半升)升」ともいわれる。鬼面札は1枚500円。福升は1500円。2月3日の節分祭で祈とう者らに授与する。20日(日)から社頭で一般参拝者にも授与する。

 郵便やFAX、インターネットでも受け付けている。問い合わせは同大社(電話0735・55・0321)まで。

  □     □

■那智山青岸渡寺



 西国三十三所第一番札所の那智山青岸渡寺では「節分会豆まき会式」で使われる祝升の準備に追われている。祝升は熊野地方産のスギが底板に、側面にはヒノキが使われている。「那智山」の焼き印があり、升の内側には「七難即滅七福即生」の印が押され、髙木亮英副住職らが「平成三十一年」の文字を書き入れ仕上げている。1300個用意する。

 祝升は節分当日、本堂で豆まきをする厄年の人や祈とう希望者に授与する。祈とう料は4000円で、祝升に札、縁起物、弁当などが付く。

 問い合わせは同寺(電話0735・55・0404)まで。

(2019年1月20日付紙面より)

鬼面札を丁寧に一枚一枚刷り上げる神職=18日、熊野那智大社
平成最後の年「三十一」を書き入れる髙木亮英副住職(右)=18日、那智山青岸渡寺
2019年01月20日
33 日本ジオパークに再認定
 橋杭岩前で関係者ら歓喜  (南紀熊野ジオパーク )

 南紀熊野ジオパークが18日、日本ジオパークとして再認定された。串本町くじ野川にある橋杭岩前では、関係者が結果を喜び記念撮影に臨むなどして、次の4年間に弾みをつけた。

 日本ジオパークはその趣旨(秀でた地質資源の活用による地域活性化)を高い水準で保つため、4年ごとに現地審査を行い再認定を受ける仕組みになっている。南紀熊野ジオパークは平成26年8月に初認定され、4年が経過したことから昨年11月に審査員3人による現地調査を受け、その結果を待つさなかにあった。

 この日は日本ジオパーク委員会の第36回会合があり、南紀熊野ジオパークの再認定を決定。橋杭岩前には同パーク推進協議会副会長でもある田嶋勝正町長や同パークガイドの会の上野一夫会長ら関係者が集まって同協議会事務局からの結果報告を待ち、連絡を受けた田嶋町長から再認定された旨が伝えられると喜びの歓声が上がった。

 田嶋町長は「多くの方々の尽力があっての再認定。今年7月には南紀熊野ジオパークセンターが完成し、今まで以上にこの地方の素晴らしいところを皆さんにお披露目できると思う。われわれが今一番望んでいる世界ジオパークにまた一歩近づいたとも思うので、またみんなで力を合わせて頑張っていこう」と述べて一同の士気を鼓舞。バンド「GEONG(じおんぐ)」による楽曲「橋杭岩ジオサイト」の演奏に合わせて踊り、立ち会った東川智昭東牟婁振興局長の発声で同町の長期保存水「なんたん水」による乾杯をした後、橋杭岩をバックにして記念撮影に臨むなどした。

 実働の最前線で活躍するジオガイドを束ねる上野会長(70)は「ジオガイド単体での活動はまだまだこれからだが、すでに浸透している世界遺産熊野古道などさまざまなガイドをする中で地質資源も話題にできるようになるなど、認定後の4年間でこの地方の楽しみの幅が随分と広がった」とこれまでの4年余りを振り返り、「同センターができれば、ジオガイドも毎日2人が常駐して館内説明をする。プラスアルファで日曜日などにお客を集め、潮岬を巡るミニツアーなどもできればいいなと思う。これからの4年間でガイドの会はさらに発展すると思うし、再認定を励みにしてそうなれるよう頑張っていきたい」と意気込みを新たにした。

(2019年1月20日付紙面より)

南紀熊野ジオパークの日本ジオパーク再認定を喜び記念撮影する関係者ら=18日、串本町くじ野川
日本ジオパーク委員会の審査結果を伝える田嶋勝正町長(左から2人目)
2019年01月20日
34 「月参り巡礼」始まる
 青岸渡寺で御朱印授与など  (那智勝浦町 )

 西国三十三所草創1300年記念事業で、毎月1回1札所で特別な御朱印を頂く「月参り巡礼」が18日、那智勝浦町の第一番札所・那智山青岸渡寺(髙木亮享住職)で始まった。特別な御朱印の授与があり、大勢の参拝者らが集まった。

 日本最古の巡礼33寺院でつくる西国三十三所札所会(会長・鷲尾遍隆石山寺座主)が主催し、2016年から20年まで斎行する。16年4月に始まった1巡目は18年12月に第三十三番札所の華厳寺で終了し、今年から2巡目に入る。

 西国三十三所巡礼は718(養老2)年に大和国長谷寺の開山徳道上人が閻魔(えんま)大王のお告げを受けて観音信仰を勧めたのが始まりとされている。

 この日は、ご本尊の「如意輪観世音菩薩」を開帳し、特別法要が営まれた。参列者は順に、秘仏の尊顔を拝し手を合わせた。大阪府堺市から参拝に訪れた佐藤純子さんは「毎月1回、観音様のご縁を頂いています」と話し、他の参拝客らの「また来月会いましょう」などと声を掛け合う姿が見られた。

(2019年1月20日付紙面より)

法要に集まった大勢の参列者=18日、那智勝浦町の那智山青岸渡寺
特別な御朱印を求め、行列を作る参拝者ら
2019年01月20日
35 お弓神事で春を呼ぶ  市野々と井関で例大祭  (那智勝浦町 )
2019年01月20日
36 片谷匡さんが受賞  和歌山県農林水産業賞  
2019年01月20日
37 インフル警報基準超え  予防、拡大防止を呼び掛け  (和歌山県 )
2019年01月20日
38 児童37人が受験  近大新宮中で前期試験  (新宮市 )
2019年01月20日
39 フルハーネス型の使用を  政令改正に伴い特別教育  (南紀くろしお商工会 )
2019年01月20日
40 五穀豊穣など祈願  浅里神社で例大祭  (紀宝町 )
2019年01月20日
41 知らぬ間の餌付けをしない  総合的な獣害対策講座  (鵜殿図書館 )
2019年01月20日
42 ネット上の会話考える  矢渕中でLINE講座  (紀宝町 )
2019年01月20日
43 なれずしの仕込み作業  岡前和榮さんら地区住民が  (紀宝町浅里 )
2019年01月20日
44 チームで力を合わせる  光洋地区交流綱引き大会  (新宮市 )
2019年01月20日
45 新たな魅力発信へ  流木オブジェ制作者受け付け  (ブルービーチ那智 )
2019年01月20日
46 お悔やみ情報
  
2019年01月16日
47 御燈祭りに備え安全確認
 神倉神社の石段検分  (新宮市 )

 新宮市の熊野速玉大社(上野顯宮司)の摂社、神倉神社で2月6日(水)に営まれる「御燈祭(おとうまつ)り」に備え、関係者らが15日、石段の安全を点検した。ひび割れなどが112カ所見つかり、祭り当日までに修繕する。

 点検には猪飼三雄・神倉神社奉賛会長、中山忠吏・神倉青年団長をはじめ、杉下和夫・市消防団丹鶴分団長、市観光協会の職員など計13人が参加。鎌倉幕府初代将軍・源頼朝(1147~99年)が寄進したと伝わる自然石を積み上げた538段の石段を一段ずつチェックし、石が動くなど問題箇所にチョークで印を付けた。

 祭り関係者たちは点検終了後、熊野速玉大社で開かれた「御燈祭り事故防止協議会」に出席。参加者や見学者にけが人が出ないよう各関係団体が協力し、安全確保に努めることを確認した。

 御燈祭りは1400年以上前から続くと伝わる祭りで、2016年3月に国の重要無形民俗文化財に指定された。白装束に荒縄を巻いた「上(あ)がり子」と称する参拝者が神倉山上でたいまつに御神火を受け、山門の開扉とともに急峻(きゅうしゅん)な石段を一気に駆け下りる。

 猪飼会長は「近年は全体的にマナーも良くなってきていると思います。上がり子さんや見学者などに、けががないよう入念な安全確保に努めます」と話していた。

(2019年1月16日付紙面より)

石段を点検する祭りの関係者ら=15日、新宮市の神倉神社
2019年01月16日
48 ビジネスを形にしよう
 創業ファーストステップ講座に15人  (新宮市 )

 新宮市井の沢の新宮商工会議所で12日、伴走型小規模事業者支援推進事業「輝く女性のために! 創業ファーストステップ講座~ビジネスをカタチにしよう~」があった。(株)リフェイス代表取締役で中小企業診断士の中村佳織さんが、創業に興味のある人など15人に向け、創業の基礎について講義した。

 中村さんは起業者の成功事例を紹介し「自分の技術やアイデアを事業化したい、社会に役立つ仕事がしたいなど、創業には動機が必要。強く、熱く、明確な動機を持ってほしい」と聴講者に呼び掛けた。動機付けの重要性について「もうけようと思っているだけでは続けられない。強く明確な動機があれば、困難に陥ったときにくじけずに頑張れる。事業の方向性もブレにくくなる」と説明した。

 起業した際のメリットとデメリットについても触れ「デメリットやリスクを受け入れる覚悟をしっかり持っていただいた上で、どんなビジネスにするかを考えて」。

 中村さんは、まずは分析をすることが重要と述べ、自分自身(内部環境)と自分の周り(外部環境)を分析することを推奨した。「自分自身を分析し、事業に生かせる強みと克服すべき弱みを改めて認識してほしい」と話していた。

(2019年1月16日付紙面より)

創業の基礎について講演する中村佳織さん=12日、新宮市井の沢
2019年01月16日
49 日中にかけて参拝集める
 峯の薬師如来堂厨子開帳  (古座川町 )

 古座川町峯にある薬師如来堂で12日、同堂守護職の水本一男さんにより本尊など仏像群を納めた厨子が開帳され随時参拝を集めた。

 同堂は大字立合の集会所前に架かる峯口橋を渡り、すぐ先のT字路を左へ上った山腹に位置。受け継がれる厨子は江戸時代に峯に伝わったとされ、本尊の薬師如来と日光菩薩と月光菩薩(以上薬師三尊)、十二神将の各仏像が安置されている。

 普段は秘仏として厨子は閉じられ、毎年1月12日の日中のみ開帳している。今年は時折小雨が降る中で開帳する形となり、水本さんは当日の天気を見越してあらかじめ境内にブルーシートを屋根代わりに張って参拝者を迎えた。

 午前7時から絶え間なく参拝があり、堂内で開帳された本尊などにじかに信心を注いだ参拝者は、その後も水本さんや居合わせた参拝者との談笑を楽しむなどして過ごした。堂内では護符や餅、境内では水本さんが毎年手作りしているタケの菓子台にお下がりの菓子類を入れて振る舞い。水本さんらは温かい茶を出すなどして、冷え込む時季の参拝に感謝した。

 近況報告や交流話に加え、今回は同堂そばにあるクマノザクラの花の時期の写真も飾られて話題に。池野山にある標本木よりも若干白いが研究者がクマノザクラと同定しているそうで、樹形の素晴らしさなどが参拝者の興味を集めていた。

 今年も無事例祭の奉仕を務めた水本さんは、「足元が悪い中、朝早くから大勢の皆さんに来ていただけてありがたく思います。これからも体力が続く限り続けていきたいし、せめて車に乗れる間は人様に迷惑をかけないよう体の調子を気に掛けていきたい」と願うところを語った。

(2019年1月16日付紙面より)

開帳された仏像群に信心を注ぐ参拝者=12日、古座川町峯
参拝後の談笑などでにぎわう境内
2019年01月16日
50 伝統の脊美祭り営まれる
 住民ら協力し多くの催しも  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町浦神の塩竈(しおがま)神社(井谷正守宮司)で13日、豊漁や船の安全などを祈願する伝統の「脊美(せみ)祭り」が営まれた。脊美まつり保存会(会長=谷口利明・浦神西区長)が祭りや歴史を継承している。神事のほか、手踊りやみこしなど、地区住民らが協力し合い、祭りを盛り上げた。

 祭りは古来捕鯨の歴史を持つ同区で、セミクジラを模したわら製の「脊美」を縁起物として用いて、毎年催行されている。過去には成人の儀式として行われていたという。長年、捕鯨文化を継承していることから2016年に日本遺産「鯨ととに生きる」に認定された。

 神事後、井谷宮司が「鬼」と書かれた1・7㍍の的を矢で射抜くと同時に、脊美子の德村奏磨君(下里小5年)と弟の怜音君(同2年)、新屋岳(たける)君(同3年)が取り付けられた脊美を一斉につかみ取り西区区民会館まで全力で走った。

 役目を終えた奏磨君は「3回目なので緊張せずに務めることができました」と述べ、怜音君は「緊張したけど楽しかった。来年も挑戦したい」と話した。新屋君は「脊美が重かったけどなんとか走れた」と笑顔で語り、3人をねぎらう祝賀の直会が持たれた。

 境内では東区の勇義社(畑下圭喜社長)が勇ましい獅子舞を奉納し、多くの住民らが拍手を送っていた。

 午後からは西区のみこしやだんじりが区内を練り歩き、脊美音頭などの手踊りが踊られた。その後、会館で子どもたちにお年玉と菓子が配られ、さまざまな賞品が当たる抽選会なども行われた。

 見物していたボストン出身で近畿大学院生のジョナス・ミラーさん(27)は「祭りはすごかった。浦神区は皆さん優しく、素晴らしい。私にとって多くを学べる良い機会」と話した。谷口会長は「地元の祭りは良い。人口も減ってきているが、今後も続いてほしい」と語った。

(2019年1月16日付紙面より)

脊美子が走る様子=13日、那智勝浦町浦神の塩竈神社
勇義社が獅子舞を奉納
2019年01月16日
51 敦賀FCが優勝
 準優勝は新宮SSSブルー  (新宮SSS招待兼ヤタガラスカップ )
2019年01月16日
52 くまのマラソン塾Aが連覇
 2019年くまの駅伝大会  
2019年01月16日
53 たいまつ作りがピークに  わかば園第二作業所で利用者ら  (御燈祭りを前に )
2019年01月16日
54 イチゴの日にまりひめ奉納  生産者らが熊野那智大社へ  (那智勝浦町 )
2019年01月16日
55 歌や遊びを満喫  市内幼稚園で新春お楽しみ会  (新宮市 )
2019年01月16日
56 新春のつどいで決意新た  連合和歌山新宮東牟婁地区協  ( )
2019年01月16日
57 寒さに負けず熱戦  光洋地区交流綱引き大会  (新宮市 )
2019年01月16日
58 ジビエへの理解深める  熊野川小4~6年生が出前授業  (新宮市 )
2019年01月16日
59 連携して見守り活動  御浜小児童に呼び掛け  (紀宝警察署 )
2019年01月16日
60 高齢者の避難支援も  上地地区と合同の避難訓練  (紀南高校 )
2019年01月16日
61 新鮮野菜など買い求め  今年最初の「紀の宝みなと市」  (紀宝町 )
2019年01月16日
62 ランチバイキング楽しむ  放課後児童ク「きほっこ」  (紀宝町 )
2019年01月16日
63 多くの来場者に感謝  イルミネーション撤収作業  (紀宝町 )
2019年01月16日
64 力を合わせダイコン収穫  潮岬幼稚園の園児ら  (串本町 )
2019年01月16日
65 式典や訓練で士気高める  消防団平成31年出初め式  (古座川町 )
2019年01月16日
66 お悔やみ情報