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2018年12月26日
1 観光客増加に期待
 世界的宿泊施設予約サイトから注目  (那智勝浦町 )

 世界的な宿泊施設予約サイト「Airbnb(エアビーアンドビー)」が公表した「2019年に訪れるべき19の観光地」の一つとして和歌山県が日本で唯一選ばれた。本紙エリア内では那智勝浦町のマグロや「那智の扇祭り(火祭)」などが評価された。

 評価を受け、堀順一郎町長は「世界的に著名なサイトで2019年に訪れるべき19の観光地の一つとして、和歌山県が日本で唯一選ばれた。その中でも、マグロや火祭りなどが多く紹介され、ビジュアルでも那智の滝と三重塔が掲載されるなど、本町として大変光栄。今回の紹介を通じて、本町への注目がさらに高まり、全世界から多くの方が訪れることが期待されます。今後も満足をいただけるようおもてなしをし、さらなる誘客につなげていきたいと思います」と語った。また、同町観光協会は「世界の観光地として注目されて光栄に思う。これからはこれを全面に打ち出してPRし、多くの方々に足を運んでいただきたい」と抱負を述べた。

■ウェブサイトより関連箇所を抜粋

 大阪に隣接するこの奥ゆかしい地域は、日本の「精神文化の原点」とも呼ばれ、多くの地元の人々や旅行者が、仏教の聖地である高野山において52の寺院に滞在し、瞑想や宿坊、庭園、精進料理などを体験しています。露天風呂に関心があれば、川湯の仙人風呂は国内最大です。また、東京の有名な築地市場に匹敵する魚市場に加え、国内最大のマグロの展示とともに毎日行われるマグロの解体ショーも見学できます。7月に開催される那智の火祭りを目当てに訪問する場合は、早めに到着して良い場所を確保しよう。このお祭りは1700年前から行われており、日本の最も神聖なお祭りの一つと考えられています。

(2018年12月26日付紙面より)

注目を浴びている那智勝浦町(和歌山県提供)
2018年12月26日
2 しめ縄や門松作り
 「くまの里山」の教室で  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町高津気の地域興しグループくまの里山(西美恵子代表)は24日、同町の清源寺で正月飾りの手作り教室を開いた。くまの里山は和歌山県の「耕作放棄地再生活動協働モデル事業」の一環として活動している。JAみくまの協賛。

 教室では、同町の中野富子さんがしめ縄の指導にあたり、参加者らは真剣な面持ちで制作に挑んでいた。「難を転ず」の意味合いを込め、ナンテンがあしらわれた門松作りや、再生した耕作放棄地で栽培した葉ボタン、マツやウメ、シダレヤナギなどを用いた生け花教室もあった。

 しめ縄教室に参加した同町下里の田中順子さんは「経験しておきたいと思った」と話し、ほかの参加者らも「材料がそろっていて助かった」「にぎやかなお正月にできる」などと喜んでいた。一日を通して約100人の参加者が次々に訪れ、それぞれの完成品を持ち帰った。

(2018年12月26日付紙面より)

正月飾りを作る参加者ら=24日、那智勝浦町高津気
2018年12月26日
3 サンタとじゃんけん勝負
 クリスマス企画にぎわう  (串本海中公園水族館 )

 串本町有田にある串本海中公園センター水族館(森美枝館長)で23~25日の3日間、イベント「水中サンタとじゃんけん」があり入館者の注目や挑戦を集めてにぎわった。

 同館の水中サンタは、串本の海大水槽のコケ(=藻)取りをするスタッフがサンタクロースの衣装を着て水槽に入るという12月恒例の趣向。今年は9日と16日にその格好で実際に作業をする様子をアピールし、クリスマスを含む直前3日間は謝恩の思いも込めてこのイベントを実施した。

 正午から空気ボンベ1本をほぼ使い切るまでの約30分間限定で居合わせた入館者に挑戦を呼び掛け、勝てば海の生き物にちなんだ文具などの商品、負けても貝殻や貝細工をプレゼント。興味津々の子どもや怖がる子どもに代わって両親など家族が続々と挑戦し、結果に応じて景品を手にした。水中サンタはじゃんけん勝負のほか、記念撮影の希望にも応えて楽しみを後押しした。

 水中サンタの趣向と併せて行われてきたトピックス水槽のクリスマス展示も25日に終了し、27日(木)から正月展示が始まる。センターは正月三が日も営業し、近年定着している餅まきを三が日の午前11時から行う方向で準備を進めているという。

(2018年12月26日付紙面より)

挑戦を集めたイベント「水中サンタとじゃんけん」=24日、串本海中公園センター水族館
2018年12月26日
4 速水盛康さんが新教育長に
 田岡実千年市長が辞令交付  (新宮市 )

 新宮市は25日、新教育長に任命した速水盛康さん(61)=同市野田=に辞令を交付した。任期は23日から3年間。

 田岡実千年市長が、速水さんと教育委員会委員に任命した石原貞代さん(54)=同市千穂=に人事発令通知書を手渡し、「速水さんには、これまでの教育会での経験を基に新宮市の教育のトップとしてご活躍いただきたい。石原さんは子育て経験、市民活動を生かし教育委員として活動してほしい。市は学校教育、生涯学習、文化振興など課題が山積している。忙しくなるが、他の教育委員と一緒に頑張ってもらいたい」と激励した。

 速水さんは「これまでの教育経験を生かして、しっかりと市の教育行政に全力投球でまい進したい。教育の専門性を発揮しながら文化財、文化複合施設、学校教育、社会教育の状況を踏まえ、皆さんと力を合わせて新宮市の大きなエネルギーに変えていきたい」と決意を述べた。

 速水さんは昭和56年3月に関西大学を卒業。翌年4月から中学校教諭、小・中学校長、県教育委員会生涯学習局文化遺産課主任などを歴任した。

 石原さんは、昭和60年3月に東京女子体育短期大学を卒業。同年4月から平成3年まで新宮市役所に勤務した。

(2018年12月26日付紙面より)

任命を受ける速水盛康さん(中)と石原貞代さん(右)=25日、新宮市役所市長応接室
2018年12月26日
5 楽しみながらも技術学ぶ
 元代表・小島さんらによるサッカー教室  (明治安田生命 )
2018年12月26日
6 中西青さんが優勝
 年忘れグラウンドゴルフ大会  (新宮GG同好会 )
2018年12月26日
7 県内から唯一の選出
 ナショナルトレセンに宇佐川眞央君  (新宮SSS )
2018年12月26日
8 グラウンドゴルフで交流  ふれあいスポーツフェスに133人  (新宮・東牟婁地方 )
2018年12月26日
9 「ハラスメント」防止を  美熊野福祉会職員が研修  (新宮市 )
2018年12月26日
10 音楽で脳を活性化  ゆうゆうクラブ女性部が健康づくり教室  (新宮市 )
2018年12月26日
11 サンタからプレゼント  光の祭典in紀宝「キラフェス」  (紀宝町 )
2018年12月26日
12 リース作りゲームでにぎわう  太田の郷でクリスマス  (那智勝浦町 )
2018年12月26日
13 楽しく感謝伝え合う  「えがおの杜」でクリスマス会  (那智勝浦町 )
2018年12月26日
14 プレゼントににっこり  子育てサロン「サンタさんと遊ぼう」  (新宮市 )
2018年12月26日
15 クリスマスを祝い  マリア保育園「キャロリング」  (新宮市 )
2018年12月26日
16 日頃の感謝込めて  利用者にクリスマスプレゼント  (新宮信用金庫 )
2018年12月26日
17 音の出る信号機のために  チャリティミュージックソンで呼び掛け  
2018年12月26日
18 グループ一丸でケーキ作り  主催事業で小中学生34人  (潮岬青少年の家 )
2018年12月26日
19 サンタと楽しい時間  くしもとこども園でクリスマス会  (串本町 )
2018年12月26日
20 12月定例会一般質問①  古座川町議会  
2018年12月26日
21 弓引と矢取が稽古に励む  1月2日の「お弓式」に向け  (潮御崎神社 )
2018年12月26日
22 お悔やみ情報
  
2018年12月14日
23 連携し水際対策を
 4機関が合同で啓発  (新宮市 )

 大阪税関和歌山税関支署新宮出張所、新宮警察署、串本海上保安署、大阪入国管理局和歌山出張所は12日、新宮市橋本のイオン新宮店前で合同街頭啓発をした。各機関がテロ関連物資の密輸や外国人の不法就労・滞在防止などを呼び掛けた。

 より効果的な呼び掛けにつなげる目的で実施している。この日は税関3人、警察3人、入管4人、海保4人が参加し、チラシやポケットティッシュなどの啓発物資を買い物客らに手渡した。税関イメージキャラクターの「カスタム君」や和歌山県警のマスコットキャラクター「きしゅう君」、入管の「えんトラくん」も登場し、子どもたちを喜ばせた。

 テロ関連物資などの密輸防止を訴えた税関新宮出張所の林大輔所長は「和歌山県は海岸線が長く、関係機関と連携を密にしていきたい」。

 不法就労や国際テロの未然防止などに注意を促した新宮署の木村光太郎警備課長は「国際的な行事もあり、テロ対策などを続けてきた。不審な人や物件を見つけたら通報してほしい。」。

 不法入国、就労防止を訴えた大阪入国管理局神戸支局警備部門の吉井淳治・統括入国警備官は「不法就労の防止と、改正入管法で都市部だけでなく地方にも外国人労働者が来る。安心安全な住みよい地域づくりをしていきたい」。

 串本海上保安署の東洋介さんは「海上で異変を感じた場合はすぐに118番に通報をしてほしい。各機関と連携し、海の安心安全を守っていきたい」と話していた。

  □     □

 各機関の連絡先は次の通り。

■税関

▽税関密輸ダイヤル(電話0120・461・961/24時間受け付け)

▽和歌山税関支署新宮出張所(0735・31・5258)

■警察

▽新宮警察署(0735・21・0110)

■入管

▽外国人在留総合インフォメーション(0570・013904、〈IP電話やPHSからは〉03・5796・7112)

■海保

▽海上での事件や事故緊急通報用(118)

(2018年12月14日付紙面より)

マスコットキャラクターらも一緒に呼び掛けた=12日、新宮市橋本のイオン新宮店
2018年12月14日
24 租税教育の推進に尽力
 納税協会に大阪国税局長感謝状  (新宮税務署 )

 公益社団法人新宮納税協会は5日、租税教育の推進に取り組んだとして大阪国税局長感謝状の贈呈を受けた。榎本伸・新宮税務署長から感謝状を受け取った同会の尾﨑征朗副会長は「大変ありがたい賞を頂いた。これからの励みになります。納税協会の事業活動をもっと多くの方に知っていただき、会員増強と組織の拡充につなげ、明るい地域社会の発展に寄与していきたい」と話した。

 協会は多年にわたり、小中学校で開催する租税教室に講師を派遣するなど、租税教育の推進に積極的に取り組んでいる。青年部会では租税教室に対する取り組みを事業活動の目標に設定。11月28日には「租税教室講師研修」に青年部会会員が参加した。受講した会員は2019年1月以降に租税教室の講師としてデビューする予定。

 榎本署長は「同会の取り組みは次代を担う児童、生徒の健全な納税者意識の醸成につながるもの。地域の租税教育の推進に対する貢献は多大であり、非常にありがたい」と感謝した。

(2018年12月14日付紙面より)

榎本伸・新宮税務署長(左)から感謝状を受ける尾﨑征朗副会長(提供写真)
2018年12月14日
25 親子で紙皿シアター楽しむ
 読書活動推進フォーラム  (古座川町 )

 古座川町教育委員会は8日、同町中央公民館で読書活動推進フォーラム「こうちゃんと遊ぼう」を開いた。親子25組約50人が参加し、ふれあい遊びなどを楽しんだ。

 このフォーラムは、同町子ども教育15年プラン3大重点活動の一つ「読書活動推進」の一環で、親子で絵本の楽しさを学び、本に対する興味や関心の幅を広げるのが目的。今回が3回目の実施だった。

 「こうちゃん」こと浦中こういちさんは三重県在住のイラストレーター・あそび作家。9年勤めた保育園を退職後フリーで活動しており、2014年、『バナナを持って』で絵本作家デビュー。各地でワークショップや展覧会を開催するなど活躍している。

 親子らはふれあい遊びや紙皿シアター作りなどでにぎやかに盛り上がった。娘の雫月ちゃん(4)と参加した高尾素子さんは「子どもが絵本が好きで、今日は楽しみに来ました」と話していた。

 同町教育委員会の坂本耕一課長は「町では読書を重要な教育と考えています。今後もこのようなフォーラムを開催していきたい」と話していた。

(2018年12月14日付紙面より)

紙皿シアターを作る参加親子=8日、古座川町高池
浦中こういちさん(左)の歌に合わせて手遊びをする子どもたち
2018年12月14日
26 小芝さん、坂本さん優勝
 グラウンドゴルフ三和大会  
2018年12月14日
27 声援受け地元勢15人が入賞
 第12回新宮ジュニアレスリング大会  
2018年12月14日
28 オレンジ杯で秦さん優勝
 前週の勇魚と2週連続で大会に出場  (志彰会勝浦 )
2018年12月14日
29 御浜中女子卓球部全国へ 三重県予選を全勝優勝で決める 
2018年12月14日
30 高年齢者の雇用確保に  生涯現役促進地域連携協議会発足  (新宮市 )
2018年12月14日
31 複合施設、教育行政などただす  一般質問2日目は3議員  (新宮市議会 )
2018年12月14日
32 109の漁業者を訪問  九州、四国などでマグロ船の誘致活動  (那智勝浦町 )
2018年12月14日
33 世界に一枚のハンカチ作り  園児らが草木染め体験  (宇久井保 )
2018年12月14日
34 美しい歌声にうっとり  みくまの支援学校でクリスマスコンサート  (新宮市 )
2018年12月14日
35 工事影響で道路汚れ  紀南河川国道事務所に対策訴える  (新宮市 )
2018年12月14日
36 名産使ったピザや町のクイズで  京都市山科区で観光PR  (那智勝浦町 )
2018年12月14日
37 自分で選ぶ楽しみ感じる  高田地区福祉委員買い物サロン  (新宮市 )
2018年12月14日
38 思いを込めた作文発表  神倉小学校で「なかよしお話会」  (新宮市 )
2018年12月14日
39 1年間の成長を披露  きたやま保育所で発表会  
2018年12月14日
40 お兄さんお姉さんの自覚持って 和深保育所が生活発表会 (串本町)
2018年12月14日
41 詐欺被害防止の講話など  ふれ愛カフェよりみちで  (古座川町 )
2018年12月14日
42 堂々と成果を披露  潮岬幼稚園生活発表会  (串本町 )
2018年12月14日
43 4団体32人が出場し競う  第42回防犯少年剣道大会  (串本警察署管内 )
2018年12月14日
44 年内の免許更新を  年始の混雑期を前に呼び掛け  (新宮運転免許センター )
2018年12月14日
45 お悔やみ情報
  
2018年12月07日
46 本宮大社で迎春準備 大しめ縄と大絵馬掛け替え 

 田辺市本宮町の熊野本宮大社(九鬼家隆宮司)で6日、迎春準備が始まり、小雨が降る中神門の大しめ縄と大絵馬の掛け替え、奉告祭があった。作業を見守った九鬼宮司は「来年は御代替わりがあり日本にとって大事な年。当地方は世界遺産登録15周年を迎える。夢を持ち、災害などがなく通常の暮らしを送ることができる平穏な年になれば」と話した。

 大しめ縄は紀宝町成川の榎本政子さん(85)が家族や友人、親族らと毎年編んでいる。今年は8月下旬から準備をし、11月20日ごろから本格的に作業を始めた。コシヒカリのわら約1300束を使っており、長さ4・5㍍、縦約80㌢、重さ約270㌔。両脇には八咫烏(やたがらす)の形をしたしめ縄を飾っている。

 榎本さんが同大社の大しめ縄を作り出して今年で35年目。「掛け替える頃には雨もやんで良かった。みんなで力を合わせて、かっちりしたいいしめ縄ができました」と話していた。

 来年のえと「己亥(つちのとい)」の大絵馬(横182㌢、縦90㌢)は九鬼宮司が自ら作成したもの。金色の幣串(へいぐし)を背負い、ヤタガラスが描かれた装飾具を掛けたイノシシを描き、「夢」の文字を書き添えている。

(2018年12月7日付紙面より)

神門のしめ縄の掛け替え作業=6日、田辺市本宮町
奉てん奉告祭の様子
2018年12月07日
47 障害の理解が重要
 高次脳機能障害学ぶ講演会  (那智勝浦町 )

 新宮・東牟婁圏域自立支援協議会精神部会は11月28日、研修会を那智勝浦町立温泉病院で開いた。県立医科大学リハビリテーション科医学教授でリハビリテーション・スポーツ・温泉医学研究所所長の田島文博さんが「高次脳機能障害について」の講演を実施した。参加者らは高次脳機能障害について、さまざまな学びを深めた。

 田島さんによると、知覚、記憶、学習、思考、判断などの認知過程と行為の感情などの精神機能を「高次脳機能」と紹介。病気や事故などで脳が損傷されたために障害が起きた状態を「高次脳機能障害」と説明した。その特徴に▽注意力の低下▽新しいことが覚えられない▽感情や行動の抑制が利かないなどを挙げ、日常生活に支障をきたすと話した。

 医学については、60年前は命を救うことが目的で障害は対象とされておらず、初めて対象としたのは整形外科であったと報告。「医学が障害も主なターゲットにした際に登場したリハビリテーションは患者と医療のニーズから生まれた障害を直すためのもの」と田島さんは語った。

 大腿(だいたい)切断の例を挙げ、「切断や麻痺(まひ)は治せなくても歩行障害を直す。そのために義足を作り、残った下肢の筋力を強くする。リハビリテーションの基本は残存機能の活用」と説いた。

 田島さんは、脳が全体的に障害された意識障害においても、思い切って動かすことで改善した例もあると話し、「座らせる、立たせるなど、脳への刺激は有効。意識障害の方はベッドに寝かせておくばかりではいけない。安静は麻薬。すぐに悪影響は生じないが、確実に活動性を低くさせる」と改善策を示した。また、社会的行動障害や失語症の症状、脳血管障害に効果のある装具療法にもふれた。

 田島さんは「障害者になったときは現在の自分を愛してください。障害を持った方々も、障害を持った自分を大切にしている。障害は自分の一部であり、障害の理解が最も重要」と締めくくった。

(2018年12月7日付紙面より)

高次脳機能障害について理解を深める参加者ら=11月28日、那智勝浦町立温泉病院
田島文博さん
2018年12月07日
48 尾呂志名物・風伝おろしが発生
 御浜町  

 三重県御浜町の尾呂志地区では風伝峠方面から連日のように雲が流れ落ちている=写真。北山峡で湿度を含んだ大気が放射冷却状になったときに発生した雲海が、山を隔てた尾呂志側にあふれ下る現象。通称「風伝おろし」と呼ばれている。雨が降ったあと風がやみ、気温が下がったときに発生し、数日続く。風が強かったり雨天のときは発生しないようだ。

 峠の山肌を這(は)うように下る様は圧巻で大自然の驚異を感じる。秋から冬の名物となっていてこの姿を求めて多くのカメラマンも訪れる。

(2018年12月7日付紙面より)


2018年12月07日
49 61周年記念して一般開放
 航空自衛隊串本分屯基地  (串本町 )

 串本町須江にある航空自衛隊串本分屯基地(吉村雅美司令)が2日、創立61周年記念事業の一環で一般開放を行い、さまざまな展示を披露して地域を迎えた。

 同基地は1955(昭和30)年、在日米空軍が設置し、2年後の57(昭和32)年に当時の空自9082部隊が引き継ぎを受けるため展開した。これを起点にして同基地は周年記念事業を計画して地域と積極的に接点を作り、同基地存続への理解と協力への感謝を重ねている。

 61周年となる本年度は、同基地の一般開放と祝賀会を計画。一般開放では亜音速ジェット機「T―4」や救難ヘリコプター「UH―60J」といった各種航空機、水陸両用車やペトリオット(PAC―3)、重機や消防車といった各種車両の展示と、戦闘訓練やヘリによる救難訓練、野外炊飯訓練や儀じょう隊ファンシードリルショーやラッパ吹奏など隊員による披露があり、来場者の注目を集めた。

 野外炊飯訓練ではチキンカレーと黒潮カレー(=同基地オリジナルレシピに基づくシーフードカレー)に加え、航空自衛隊がレシピ作りに力を入れる唐揚げ「空上げ」の同基地版を数量限定で来場者に振る舞い。子ども向けに綿あめ、自治体参加枠で太地町がくじらの竜田揚げを振る舞ったほか、軽装甲機動車など試乗や自衛隊和歌山地方協力本部によるミニ制服試着などの体験提供も利用を集めた。

 同基地は大島でも特に高い場所にあり、その眺望を楽しむ機会として、庁舎屋上案内も人数限定で実施した。

 祝賀会は招待者対象の行事で、同基地体育館内で開かれた。ピーク時には臨時駐車場とした樫野崎駐車場や大島小中グラウンドがほぼ満車となる来場を集める盛況。その様子を見届けた吉村司令は「この開放で航空自衛隊と串本分屯基地の活動を知ってもらい、今後も理解と支援協力を願いたいと思う。天候にも恵まれ、予定した展示や出し物を全てできた。お越しいただいた皆さんに楽しんでいただければ何よりです」と話した。

(2018年12月7日付紙面より)

隊員による戦闘訓練の披露=2日、航空自衛隊串本分屯基地
野外炊飯訓練後、来場者にカレーライスを振る舞う隊員
2018年12月07日
50 金の密輸阻止など強化  7日から年末特別警戒  (大阪税関 )
2018年12月07日
51 推奨像に安全運転誓う  ナカミチ建機から紀伊自動車学校へ  (紀宝警察署 )
2018年12月07日
52 県職員が道路周辺を清掃  観光客らの快適な利用目的に  (新宮市・那智勝浦町 )
2018年12月07日
53 鈴木文代さん(串本町)大賞に  熊野大花火大会写真コンテ表彰式  (熊野市観光協会 )
2018年12月07日
54 養殖学への理解深める  近大新宮高が水産実習  (新宮市 )
2018年12月07日
55 350人が地域でごみ拾い  緑丘校区クリーン作戦  
2018年12月07日
56 豊かな心と感性育てる  城南中学校で文化庁巡回公演  (新宮市 )
2018年12月07日
57 世界遺産のまちを歩いて巡る  新宮市魅力発信女子部  
2018年12月07日
58 今年も手作りパネル贈る  年長児24人が紀宝署を訪問  (紀宝町うどの幼稚園 )
2018年12月07日
59 みんなで森を大切に  新木保でキノピー教室  (新宮市 )
2018年12月07日
60 高台へ逃げる意識を  くろしお児童館が避難訓練  (新宮市 )
2018年12月07日
61 一年の無病息災など祈願  高倉神社で例大祭  (新宮市高田 )
2018年12月07日
62 愛好者350人が競う  第19回串本グラウンド・ゴルフ交歓大会  (串本町 )
2018年12月07日
63 特殊神事営んで礼尽くす  小森川の神玉神社で例祭  (古座川町 )
2018年12月07日
64 2日連続で死亡事故発生 意識的な交通安全の実践を (新宮警察署)
2018年12月07日
65 お悔やみ情報
  
2018年12月05日
66 命を守る練習をしよう
 丹鶴公民分館が防災訓練  (新宮市 )

 新宮市の丹鶴公民分館(髙山孝史分館長)は2日、平成30年度丹鶴地区防災訓練「命を守る練習をしよう!」を開催した。丹鶴体育館では消火器の扱い方や車いす体験、救急救命講座、備蓄品の展示啓発などがあり、大勢の地域住民が防災意識を高めた。

 今年で7回目となる取り組みで、地域住民の防災意識を高める目的。市、市消防本部、消防団丹鶴分団、市社会福祉協議会、日赤奉仕団、丹鶴婦人防火クラブ、乳幼児の命を守る会、丹鶴地区連合会が協賛している。

 会場では新宮市役所防災対策課による出前講座「地震に対する心構えと準備」があった。参加者らは講演を聞き、人形を使った心肺蘇生法と自動体外式除細動器(AED)の体験、搬送法、車いす体験などに挑戦した。炊き出し練習では豚汁と五目ご飯の試食があり訪れた人たちが味わった。アルミポンチョや非常食など災害時に役立つお土産も配布された。

 浦手世志子さん(90)は「災害が起きたらどうするか、年に1度では忘れてしまうこともあるので訓練に感謝します」。

 髙山分館長は「町内や地域の人に防災の意義や命を守るための意識を深めてほしいと感じています。経験を積み対処ができるようになれば。町内会長などに来てもらい、それを各町内に持ち帰って指導してもらえればありがたい。毎年結構な人数が来てくれている。さまざまな年齢の人に来てもらいたく、いざというときに自分にできることを頭に入れて行動してほしい」と話していた。

(2018年12月5日付紙面より)

備蓄品の展示などを見学する来場者ら=2日、新宮市の丹鶴体育館
2018年12月05日
67 獣害対策への知識深める
 高田交流センターで教養講座  (新宮市 )

 新宮市の高田公民分館(竹内伸生分館長)は2日、高田交流センターで教養講座を開いた。地域住民ら30人以上が参加し、NPO法人地域再生ネットワーク鳥獣害対策部の原裕さんが「一から学ぶ獣害対策」を演題に講演した。

 原さんは一部の動物のふんや足跡をクイズ形式で紹介した後、シカ、イノシシ、サルの性格や特徴など生態を解説した。里や村に下り、庭に入り込んでくる状況が全国各地で起こっていると説明した。

 シカ、イノシシの一般的な対策として「ネットや電気柵、ワイヤーメッシュで畑を守る『防護』、木々を無くし見通しをよくする『環境整備』、増えすぎた動物を捕る『捕獲』をバランスよく行うことが基本」と述べた。サルの対策では▽習性を知る▽居心地を悪くする▽追い払う▽箱わなで捕獲―などを挙げ、長期戦であることを語った。

 原さんの地元である那智勝浦町色川では、住民有志らによる色川鳥獣害対策協議会が被害の集中する7~9月に「サル追い払い隊」を立ち上げ活動していると話し「日替わりでサルの動向調査を行い、発見時は花火で追い払って近隣住民の注意喚起とメール配信を実施している」と紹介した。

 屋外では実際に設置してある柵やわなを前にしての解説があり、参加者らは原さんに質問するなど知識を深めた。

 講演前には市農林水産課の小林徹央さんが市で実施している柵の設置などに対する補助制度についての説明もあった。

 参加した中村八十八さんは「皆さん知識はあると思いますが、細かなところが参考になりました」。金子史法さんは「多くの人が集まってくれ、感謝と同時に関心の高さを実感しました。講習を通じて今後の対策への知識を深め、生きがいや楽しみを分かち合えれば」と話していた。

(2018年12月5日付紙面より)

原裕さんの講座に耳を傾ける参加者ら=2日、新宮市の高田交流センター
屋外で解説する原さん(右)
2018年12月05日
68 運動趣旨伝え実践求める
 冬の交通安全運動街頭啓発  (串本町 )

 わかやま冬の交通安全運動街頭啓発が3日、串本町くじ野川にある橋杭海水浴場駐車場であり、啓発員36人が国道42号を利用するドライバーに運動の趣旨を伝えて理解と実践を求めるなどした。

 この運動は、全国規模で展開される春秋の交安運動に加え県警管内で独自に取り入れている。夏と冬の2期があり、今期は12月1日~10日(月)を期間として諸行事が計画されている。

 この日の啓発は、交通事故をなくする県民運動推進協議会串本地区連合会(会長・池上敏之東牟婁振興局串本建設部長)が主催。同部と串本警察署、同町役場と同町消防本部、同町交通指導員協議会と県交通安全協会串本支部、交通安全母の会、航空自衛隊第5警戒隊、国土交通省串本国道維持出張所の各職員が啓発員として参加した。

 実施に当たり池上会長は、今期の重点項目として▽飲酒運転の根絶▽子どもと高齢者の安全な通行の確保と高齢運転者の交通事故防止▽夕暮れ時と夜間の歩行中・自転車乗用中の交通事故防止▽全ての座席のシートベルトとチャイルドシートの正しい着用の徹底―の4点を挙げ「運動趣旨を十分に伝達し交通安全に大きな成果が得られることを期待したい」とあいさつ。清野武志副町長と串本警察署の中弥泰典署長もあいさつし、中弥署長は信号機がない横断歩道における歩行者優先の徹底をしたい(理念の広報啓発と横断歩行者等妨害等違反の取り締まりを行う)考えを掲げつつ実りのある活動を期した。

 同署署員が田辺市方向へ走行する車両を同駐車場に誘導し、停車を求めた上でドライバーにチラシなどの啓発物資を手渡しながら安全運転に努めるよう促した。啓発後は県警交通機動隊の白バイや同署車両の同運動関係活動に向けた出発式も行われた。

(2018年12月5日付紙面より)

ドライバーに運動趣旨への理解と実践を求める啓発員=3日、串本町くじ野川
2018年12月05日
69 ハンデを強みと捉える
 PTA連合会で生馬選手が講演  (太地町 )

 新宮・東牟婁PTA連合会は1日、太地町公民館で講師にパラ陸上競技で活躍する生馬知季(いこま・ともき)選手(26)を招き教育講演会を開いた。2020年の東京パラリンピック出場を目指す生馬さんが、車いすスポーツから得た「ハンデを強みと捉える強い心」、夢や目標を持つことの大切さを説き、約100人が聴講した。

 生馬さんは和歌山県有田市出身。岡山県の株式会社グロップサンセリテ・ワールドアスリートクラブに所属し、日々の練習に取り組んでいる。同クラブは車いす陸上競技選手を雇用・育成し、障害者スポーツを通して、地域社会への貢献を目的としている。

 両下肢に先天性の障害があり、腕だけを使って幼少期を過ごしたという生馬さんは、障害を感じることなく楽しく過ごした小学校時代から、一転して引きこもりになってしまった中学校時代に焦点を当てた。きっかけは下校途中に掛けられた「かわいそうに。頑張るんだよ」という一言。「その人の意図が理解できなかった。それまで『かわいそうな自分』を意識したことが無かったのです。他者と自分を比較する考えが生まれ、劣等感が育ちました」と振り返った。

 その後、両親の勧めで車いすバスケに出会い「せまい考えから抜け出し、夢中になれた。練習中に『陸上競技向きの体形』と言われ、自分の体を前向きに表現してもらったことが、何よりうれしかった」。この言葉を励みに、陸上競技に転向した生馬さんは、才能が一気に開花。17年世界パラ陸上競技選手権大会ロンドンでは日本代表に選ばれ、日本人として唯一100㍍決勝進出を果たした。

(2018年12月5日付紙面より)

レース用車いすの実演を見つめる来場者ら=1日、太地町公民館
生馬知季さん
2018年12月05日
70 23クラスで熱き戦い
 第14回太地町勇魚空手道大会  
2018年12月05日
71 串本オーシャンズ初優勝
 東牟婁支部学童軟式野球新人大会  
2018年12月05日
72 患者の人権をテーマに  紀南地域ミニ人権大学講座  (紀宝町 )
2018年12月05日
73 園児が高齢者に反射材贈呈  交安運動、特別警戒の合同出発式  (紀宝署 )
2018年12月05日
74 受賞者の児童らを表彰 人権・同和啓発作品 (那智勝浦町)
2018年12月05日
75 補正予算など17議案  新宮市議会12月定例会が開会  
2018年12月05日
76 「命の道」早期整備を  国交省や県などに要望活動  (熊野尾鷲道期成同盟会 )
2018年12月05日
77 7人が特賞を受賞 農産物品評会表彰式 (那智勝浦町)
2018年12月05日
78 更生保護サポセンター開設  串本町地域保健福祉セ内に  (牟婁保護司会 )
2018年12月05日
79 町長報告経て審議に入る  串本町議会12月定例会始まる  
2018年12月05日
80 生徒と地域で舞台発表  閉校記念行事『文化祭』  (大島中 )
2018年12月05日
81 お悔やみ情報