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2018年12月28日
1 那智の滝で迎春準備
 大しめ縄の張り替え  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町の熊野那智大社(男成洋三宮司)は27日、世界遺産である那智の滝で大しめ縄を張り替えた。日本一の落差133㍍の滝口で神職たちが足元に注意しながら慎重に新しいしめ縄に取り換えた。

 那智の滝は同大社の別宮・飛瀧(ひろう)神社のご神体。張り替え作業は7月14日の例大祭「那智の扇祭り(火祭)」の前と年末の毎年2回行われている。

 しめ縄はサラシ製で長さ約26㍍、重さ約4㌔。大社本殿で安全祈願を行い、白装束に烏帽子(えぼし)姿の神職ら5人が表参道約2㌔の道のりを運んだ。前日の雨の影響もなく、無事に設置された。

 大阪府から参拝に訪れていた40代男性は「張り替えは見られなかったが良い時に来ることができた」と語った。

 那智の滝は大みそかから元旦にかけて青岸渡寺の三重塔と共にライトアップされる。

(2018年12月28日付紙面より)

大しめ縄を設置する神職ら=27日、那智勝浦町那智山
2018年12月28日
2 新姫の香りと程よい酸味
 リキュール「紀州の一雫」  

 熊野市特産の香酸かんきつ「新姫(にいひめ)」を使用したリキュール「紀州の一雫(ひとしずく)」の販売が新宮市や熊野市を中心とした酒販店などで始まった。紀州の自然の恵みと果樹の持ち味を引き立たせようと、酒類食品卸売業の株式会社Yアルコ(加藤隆義代表取締役)が企画。和歌山県岩出市にある創業100年の造り酒屋「吉村秀雄商店」で製造した。

 新姫は、かんきつ種のタチバナと何かが自然交配したものと推測され、昭和60年に熊野市新鹿町で発見された。市が平成9年に新しい香酸かんきつとして品種登録した。独特の爽やかな香りと程よい酸味が特徴。

 紀州の一雫は720㍉㍑入り1600円(税抜き)。新姫の特徴を生かした甘みと酸味のバランスが良く、加藤代表取締役は「アルコールが苦手な方でもおいしく飲んでもらえる」と話している。

 問い合わせは新宮市下田の株式会社Yアルコ(電話0735・21・2101)まで。

(2018年12月28日付紙面より)

新商品を紹介する加藤隆義代表取締役=21日、東牟婁振興局
2018年12月28日
3 昔ながらの製法で
 伝統のこんにゃく作り始まる  (熊野川町篠尾 )

 新宮市熊野川町の篠尾(ささび)で正月に向けて伝統のこんにゃく作りが始まった。篠尾は日当たりが良く、霧が発生する土地でこんにゃく芋の栽培に適している。昔は多くの家で作られていたが、後継者が減り、一時は少なくなっていた。伝統の味を絶やしてはいけないと昭和61年に篠尾こんにゃくグループが発足した。11月に収穫した芋を1カ月ほど干し、12月中旬からこんにゃく作りを始める。

 篠尾集会所内に設けられた作業所で、昔ながらのかまどにカシなどの天然木を燃料にして湯を沸かし、芋をゆでる。皮をむいた後、石臼でこねて木灰からとったにがりを混ぜ、木型に詰める。その後1時間ほど煮てあくを抜き、袋に詰めて殺菌のためにゆでて完成する。機械に頼らない昔ながらの製法で作られた篠尾のこんにゃくは特においしいという。

 グループ代表の垣内金夫さんは「以前、京都のお寺さんから定期的に欲しいというありがたいお話をいただき、『篠尾のこんにゃくは12月から2月いっぱいまでなのです』と了解をいただいた」と語る。「正月に向けて年内に1000個を作る。正月明けから2月いっぱいまで続きます。1月中旬には体験こんにゃく作りもあるので、ぜひお越しください」と話していた。

(2018年12月28日付紙面より)

木型に入れる作業をするメンバーら=23日、新宮市熊野川町の篠尾集会所
篠尾こんにゃくグループの皆さん
2018年12月28日
4 紀南学園にAED寄贈
 新宮ライオンズクラブ  (新宮市 )

 新宮ライオンズクラブ(新宮LC、山本俊英会長)は25日、児童養護施設の紀南学園(芝悦男園長)に自動体外式除細動器(AED)一式を寄贈した。芝園長は「設置したいと考えていたところ、お話をいただいた。職員一同大変ありがたく思っています」と話していた。

 山本会長をはじめ、新宮LCの会員らが同学園を訪問。児童らに、用意したクリスマスプレゼントを配り、芝園長に目録を手渡した。

 山本会長は、児童らに「クリスマスの良き日に、ライオンズクラブから贈り物を届けることができたことをわれわれもうれしく思います。元気に成長して、社会に出てからも頑張ってください。応援しています」とあいさつ。

 見送る子どもたちから会員らにお礼の折り鶴が手渡され、芝園長は「今日は一日を通して多くの方々が園に贈り物を届けてくれました」と感謝していた。

(2018年12月28日付紙面より)

芝悦男園長(左)に目録を手渡す山本俊英会長=25日、新宮市の紀南学園
2018年12月28日
5 紀南レク協会が優勝 第138回職場対抗ボウリング大会 
2018年12月28日
6 1位に松本武則さん  写連新宮支部12月例会  
2018年12月28日
7 骨粗しょう症予防を学ぶ  健康づくり推進員会三佐木支部が研修  (新宮市 )
2018年12月28日
8 目標金額50%を超える  川舟クラウドファンディング  (新宮市 )
2018年12月28日
9 元日も休まず営業  「勝浦漁港にぎわい市場」好評  
2018年12月28日
10 楽しくおいしく食べる子に  子育て世代の食育教室  (那智勝浦町 )
2018年12月28日
11 正月らしいたこ作り  冬休み中の児童10人が  (新宮市立図書館 )
2018年12月28日
12 町の魅力伝えるカレンダー  観光協会が景色や催しをPR  (那智勝浦町 )
2018年12月28日
13 お母さんはピアニスト  佐野保で保護者のコンサート  (新宮市 )
2018年12月28日
14 学ぶ姿勢を忘れずに  くろしお児童館で「お花をいけましょう」  (新宮市 )
2018年12月28日
15 ポスターなどで状況を周知  本州最南端の火祭りに向け  (南紀串本観光協会 )
2018年12月28日
16 リーダーを意識し集団活動  潮岬で養成キャンプ実施  (県青少年育成協会 )
2018年12月28日
17 買い物弱者をバスで支援  七川ふるさと協が試験運行  (古座川町 )
2018年12月28日
18 1年間の成長を披露  新宮市内保育園でクリスマス発表会  
2018年12月28日
19 外壁へのイルミネーション  28日と1月6日に実施を予定  (近畿労働金庫新宮支店 )
2018年12月28日
20 お悔やみ情報
  
2018年12月21日
21 平和への思いなど伝え
 新翔高で中谷会長が講話  (新宮ユネスコ協会 )

 新宮市佐野の県立新翔高校(東啓史校長)で19日、1年生129人を対象にしたユネスコ講話があり、新宮ユネスコ協会の中谷剛会長が「違いを認め合うことがユネスコの考え。お互いの文化や考えを尊重することが平和につながる」と伝えた。

 同協会は6年前に設立、平和の集いやピースウオークなど地域に根差した活動を続けている。今回の取り組みは毎年、同校と県立新宮高校、近大附属新宮中学校で実施しており、他の2校は来年2月ごろに行う予定。

 新翔高校で中谷会長は「平和・世界遺産・アウシュビッツ・熊野古道」をテーマに講話。「第2次世界大戦の戦勝国が基盤となって戦後社会が始まった。この枠組みは今なお終わっていない。日本では沖縄の基地、北方領土問題などがあり、われわれはこの枠組みに気付かないといけない」と述べた。

 価値観や意見の違いで戦争が起こるとし、ユネスコ憲章の一文「戦争は人の心の中で生まれるものであるから、人の心の中に平和のとりでを築かなければならない」を取り上げ、平和への理念を示した。

 ユネスコと世界遺産の関係を映像で紹介。日本の原爆ドーム同様、負の遺産であるポーランドのアウシュビッツ強制収容所について「戦争に対する反省の思いを込めて1979年、建物全体が世界遺産になった。この反省を繰り返すことが大切」と語った。

 「自然に神が宿る考え方は日本の古神道(こしんとう)の基本。それらが重なり合って紀伊山地の霊場と参詣道が世界遺産になった」と話した一方、「世界遺産の熊野川が濁っているときがある。保存維持状態が悪く登録が取り消される危機遺産の要素を持っている」と指摘した。

 生徒たちは、平和への思いやユネスコの精神などを熱心に聞いていた。

(2018年12月21日付紙面より)

熱心に話を聞く生徒たち=19日、新宮市佐野の県立新翔高校
ユネスコの理念などを話す中谷剛会長
2018年12月21日
22 歳末たすけあい訪問
 向井会長ら記念品届ける  (新宮市社協 )

 新宮市社会福祉協議会(向井一雄会長)は19日、市内にある14の福祉施設などを訪問し、お菓子の詰め合わせやバスタオル、洗剤などの記念品を贈呈した。さまざまな福祉活動を展開するための「歳末たすけあい運動」の助成を受けて毎年実施している。

 同市熊野地の就労継続支援B型事業所「どんぐりの家」(山中隆施設長)へは向井会長ら4人が訪問。「区、町内会や市民の皆さまからお寄せいただいた募金からささやかではありますが記念品を贈らせていただいています。良い年をお迎えください」と利用者代表の濱口良雄さんにコーヒーの詰め合わせを手渡した。

 訪問を受け、山中施設長は「利用者みんなコーヒーが好きで、毎年歳末訪問を楽しみにしています。ありがたいです」と感謝していた。

(2018年12月21日付紙面より)

利用者代表に記念品を渡す向井一雄会長(左)=19日、新宮市熊野地
2018年12月21日
23 解散後資金の一部寄付
 旧串本つばさの会の会員  (串本町 )

 串本町の旧つばさ共同作業所後援会「串本つばさの会」の会員が17日、活動資金の一部を町に託した。

 同会は、社会福祉法人つばさ福祉会の就労継続支援(B型)事業所「エコ工房四季」の前身に当たる旧つばさ共同作業所の運営を支えるため、当時の利用者の父母らが中心になって結成した。同作業所は平成18年に古座川町の旧若あゆ作業所と統合する形で同法人へと移行し、翌19年に同事業所が開所。同会はその後も新体制へ移った利用者を見守るためしばらく存続し、今年11月に現体制へ役目を託して解散した。

 残余資産となった活動資金には町民の寄付も含まれ、同会に何かあったときは町域全体に活動資金を還元することが会員間で引き継がれてきたこともあり、同町に託す形で還元したという。

 この日は元会員の川端浩之さんや堀口鈴子さん(現・同法人評議員)らが田嶋勝正町長を表敬訪問し、趣旨を説明して活動資金の一部を託した。田嶋町長は社会福祉向上に役立てるとして受け取り、2人は町域にある各作業所と通園らっこへの支援となる活用を希望した。

(2018年12月21日付紙面より)

活動資金の一部を田嶋勝正町長(右)に託す元会員=17日、串本町役場本庁
2018年12月21日
24 那智の滝ライトアップ
 大みそかに向け試験点灯  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町那智山で19日、熊野那智大社(男成洋三宮司)別宮、飛瀧神社のご神体である那智の滝と、那智山青岸渡寺(髙木亮享住職)の三重塔が大みそかに備え、試験点灯された。

 日没を迎えた午後5時ごろに点灯。ライトに照らされた朱色の三重塔の奥に、暗くなるにつれて青白い滝の姿が浮かび上がり、美しいコントラストを描いた。

 ライトアップは31日(月)の日没から元日の朝まで実施する。那智大社では27日(木)に滝口の大しめ縄を張り替え、迎春準備を整える。

(2018年12月21日付紙面より)

照らし出された三重塔と那智の滝=19日、那智勝浦町那智山
2018年12月21日
25 3部門で5人が入賞
 有田市スポーツ少年団空手道大会  
2018年12月21日
26 ジュニア世代の強化目的に
 レスリング中学生選抜合同練習会開く  (那智勝浦町体育協会 )
2018年12月21日
27 女子団体で4位入賞
 個人戦では男女3組がインドア出場権  (新宮高校ソフトテニス部 )
2018年12月21日
28 12月定例会が閉会  那智勝浦町議会  
2018年12月21日
29 学校をより良くして  城南中で制服バザー売り上げ贈呈式  (新宮市 )
2018年12月21日
30 教育長に速水盛康さん  12月議会、全議案を可決し閉会  (新宮市 )
2018年12月21日
31 太陽光発電の規制や観光施策  那智勝浦町議会一般質問②  
2018年12月21日
32 お蛇浦遊歩道きれいに  漁業者28人が清掃活動  (那智勝浦町 )
2018年12月21日
33 一緒に仲良く交流  三佐木地区5歳児交流会  (新宮市 )
2018年12月21日
34 おそろいの衣装で合奏  クリスマス発表会  (鵜殿保育所 )
2018年12月21日
35 折り紙やケーキで楽しく  王子地区でクリスマス会  (新宮市 )
2018年12月21日
36 勝吹の演奏親子で楽しむ  保育所保護者会ファミリーコンサート  (那智勝浦町 )
2018年12月21日
37 かわいい演技を披露  さくら園舎の発表会  (くしもとこども園 )
2018年12月21日
38   
2018年12月21日
39 12月定例会一般質問④  串本町議会  
2018年12月21日
40 お悔やみ情報
  
2018年12月20日
41 事業計画など意見交換
 文化複合施設管理運営検討委  (新宮市 )

 第12回新宮市文化複合施設管理運営検討委員会(堀内秀雄委員長)が18日、市人権教育センターで開かれ、自主および貸館の事業計画などについて意見を交換した。

 楠本秀一教育長は「社会教育施設として市民に愛され、人と人とをつなぐ場所として生き生きとした施設にするためには、管理運営計画をどうしていくかが問われることになる」と述べ、さらなる協力を呼び掛けた。

 計画策定を支援する、株式会社シアターワークショップ代表取締役の伊東正示さんが、自主事業計画について方針や方向性を確認しながら事業の種類などを説明。管理運営基本計画で例示された▽鑑賞事業▽普及・育成事業▽創造事業▽交流事業▽情報事業▽生涯学習事業―の6事業のうち、生涯学習事業の項目について「熊野の文化が強調されている重要な項目。より具体的な検討が必要では」と述べ、生涯学習事業を『資料収集・公開事業』と『熊野文化魅力発信事業』の二つに分けることを提案。『熊野文化魅力発信事業』を核とすることによって複数の事業を関連させる展開が可能であると示した。

 委員からは「文化といっても幅が広い。市が目指す方針は明確なのか」「専門的な知識を持たずに進めるのは危険では」「熊野の文化について知らない子どもたちが多い。『熊野文化魅力発信事業』は将来を考えた上でも良い」などの意見が出た。自主事業費については「ふるさと納税の寄付金やクラウドファンディングで事業費の不足分を補うといったことはできないのか」といった声もあった。

 途中、同市出身(現在オランダ・アムステルダム在住)のピアニストであり芸術家の向井山朋子さんがサプライズゲストとして登場。向井山さんは文化複合施設の完成について「すごく楽しみ。私はジャンルを超えたネットワークもあるし、海外のさまざまな組織で活動をしているので、利用していただければ。私を使わないと損だと思います」と会場を沸かせていた。堀内委員長は「市には東京や海外で活躍している人が多くいる。そういった人たちの力を借りて文化複合施設を完成させることができれば」と話していた。

(2018年12月20日付紙面より)

事業計画について意見を出し合う委員=18日、新宮市人権教育センター
向井山朋子さん
2018年12月20日
42 大規模災害発生に備え
 関係機関連携し医療救護訓練  (新宮保健所 )

 地震などの大規模災害発生に備え、新宮保健所(形部裕昭所長)は16日、新宮市立医療センターで「平成30年度災害医療救護訓練」を実施した。新宮市~串本町、北山村の自治体や消防、管内の医療機関など24機関が参加した。

 南海トラフでの巨大地震に備え、県は2012年7月に各保健所単位で災害医療コーディネーターを委嘱。新宮保健所管内では、災害時の活動について理解を深め、医療救護などの関係機関の連携強化に力を入れている。

 今回は初の試みとしてロールプレーイング方式の机上での情報伝達訓練を実施。訓練後は、被害状況や支援依頼を関係機関が報告する「地域災害医療対策会議」を模擬開催した。刑部所長は訓練の概要を説明し、「顔を合わせることで双方の連携が強まる。関係づくりが重要」と話した。

 災害規模は、13日午前9時に紀伊半島沖などの南海トラフを震源とする東海・東南海・南海の3連動地震(マグニチュード8・7)が発生し、新宮・東牟婁では最大震度7を記録。沿岸部は津波による大きな被害に見舞われ、余震が続いている状況と想定。6市町村別被害者数、ライフラインや通信機能の復旧率、道路の通行障害などの状況も詳しく設定され、発災後4日目の朝、重傷者への対応は終了し、圏域内には自衛隊、災害派遣医療チーム、日赤救護班が活動中といった前提で訓練した。

 県災害対策本部東牟婁健康福祉班(新宮・串本保健所)や災害派遣医療チーム、自治体、医師会、病院、消防本部などの機関ごとに分かれ、経時活動記録(クロノロジー)用のホワイトボードを設置。各機関に災害状況や要請などが書かれたカードが配布され、対応や事後処理、報告・連絡事項を記録した。傷病者の受け入れや入院中の患者の状況、物資の供給状況、医療スタッフや職員の行動も詳しく書き込み、終了後に今後の課題などを共有し、連携を強めた。

(2018年12月20日付紙面より)

災害時の情報伝達訓練を実施した=16日、新宮市立医療センター
訓練中の那智勝浦町立温泉病院と同町消防署の職員ら
2018年12月20日
43 クマノザクラの特徴教わる
 高池小5、6年生が学習会  (古座川町 )

 古座川町立高池小学校(大畑眞校長)の5、6年生26人が18日、同町池野山にあるクマノザクラのタイプ標本木前で学習会に臨んだ。

 この学習会は、役場地域振興課が今後の同木の保護を図る上で児童の力を借りたいと申し入れたことがきっかけで実現。同校は6年生の卒業制作として協力することを考えていて、その事前学習として同町長追在住の樹木医・矢倉寛之さんから話を聞くことにした。5年生は来年度の学習に向けた足掛かりとして参加したという。

 矢倉さんは神奈川県横浜市出身。市街地にはない山の自然に親しむ中でクマノザクラと出会い、自分なりに研究を深めるようになった。クマノザクラの学名はCerasus kumanoensis。国内の野生種のサクラとして約100年ぶりに新種と認められ、和歌山県、奈良県、三重県に自生しているが、新種とするために必要なタイプ標本を採取した木はこの場所にあるクマノザクラ。タイプ標本木はこの1本しかないと伝え、このクマノザクラのすごさと大切にしなければならないことを実感させた。

 サクラにはさまざまな種類があり、それぞれに特徴があることを冬芽の比較で確認。学者が注目する葉の特徴も写真で解説し、さらに同じクマノザクラでもさまざまな個性があることを花の写真の比較で紹介した。この差を生み出しているのが生物多様性であることにも触れつつ、タイプ標本木はクマノザクラとしての個性を特に色濃く持っていることも伝えた。

 併せてキイジョウロウホトトギスやナンバンギゼルなど、都会にはない植物が同町にはたくさんあって、都会と違ってすぐに探せる環境は幸せなことだということも忘れないでほしいと呼び掛けて話を締めくくった。

 同町役場地域振興課は同校に保全を呼び掛ける看板の制作を希望していて、同校も希望に沿う形で準備を進めている。同町教育委員会教育課によると、高池小以外の学校も校区内に教材とするクマノザクラを見つけて学習会に取り組むことを検討しているという。

(2018年12月20日付紙面より)

クマノザクラの標本木前で行われた学習会=18日、古座川町池野山
冬芽の特徴を他の桜との比較で確かめる高池小5、6年生ら
2018年12月20日
44 園児たちの歌声響く
 「体文イルミ」点灯式  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町の冬の夜を彩る第16回体育文化会館イルミネーション(同実行委員会主催)の点灯式が18日、天満保育園(松隈智子園長)の園児らが参加して開かれた。来年1月10日(木)までの午後5時から同10時まで点灯。今月24日(月・振休)、25日(火)は午前0時まで。

 点灯式では実行委員長の庵野高司さん=那智勝浦町建設業組合=があいさつ。園児2人が司会のカウントダウンに合わせてスイッチを入れた。

 那智の滝や三重塔をモチーフにしたイルミネーションに明かりがともると、見学の保護者から歓声が上がった。園児たちは色とりどりの明かりをバックにクリスマスソングを歌ったり、トーンチャイムを演奏したり、手話も披露したりするなど、華やかな点灯式となった。同町のイメージキャラクター「なっちー」が登場し、最後はサンタが子どもたちにプレゼントを手渡した。

 イルミネーションを設置しているのは▽勝浦手話サークル「ちゃお」▽勝浦金融協会▽那智勝浦町建設業組合▽那智勝浦町観光協会▽南紀勝浦温泉旅館組合▽那智勝浦町職員互助会・職員組合―の6団体。

(2018年12月20日付紙面より)

イルミネーションが始まった=18日、那智勝浦町体育文化会館
点灯スイッチを入れる園児ら
2018年12月20日
45 三輪崎剣道2部門で優勝
 第51回紀南剣道大会  
2018年12月20日
46 串本オーシャンズが優勝
 ジョン・ケンドリック旗争奪少年野球大会  
2018年12月20日
47 マグロの解体に興味津々  下里保、南大居保が社会見学  (那智勝浦町 )
2018年12月20日
48 怖い人から逃げよう  丹鶴幼で不審者対応避難訓練  (新宮市 )
2018年12月20日
49 新クリーンセンターや観光など  那智勝浦町議会一般質問①  
2018年12月20日
50 教会に美しい音色響く  クリスマスソングなど披露  (カトリック新宮教会 )
2018年12月20日
51 親子で絵本と演奏楽しむ  よちよちぶっく・クリスマス会  (那智勝浦町 )
2018年12月20日
52 歌や劇でクリスマス祝う  天満保育園が発表会  (那智勝浦町 )
2018年12月20日
53 児童ら真剣に聞き入る  中学生が小学校で読み聞かせ  (太地町 )
2018年12月20日
54 英語で将来の夢を発表  5、6年生がジェスチャー交え  (成川小 )
2018年12月20日
55 最適な避難所運営とは  保健センターで図上訓練  (紀宝町 )
2018年12月20日
56 一足早く楽しい雰囲気体験  各地でクリスマスイベント  (串本町・古座川町 )
2018年12月20日
57 12月定例会一般質問③  串本町議会  
2018年12月20日
58 スイセンが満開に  樫野埼灯台  
2018年12月20日
59 1位に佐藤芳幸さん  熊野ネイチャーフォトクラブ12月例会  
2018年12月20日
60 残したいふるさと歴史の道  崩落で通行止め・色川街道  
2018年12月20日
61 練習の成果を披露  新宮市内保育園、きたやま保育所で発表会  
2018年12月20日
62 お悔やみ情報
  
2018年12月14日
63 連携し水際対策を
 4機関が合同で啓発  (新宮市 )

 大阪税関和歌山税関支署新宮出張所、新宮警察署、串本海上保安署、大阪入国管理局和歌山出張所は12日、新宮市橋本のイオン新宮店前で合同街頭啓発をした。各機関がテロ関連物資の密輸や外国人の不法就労・滞在防止などを呼び掛けた。

 より効果的な呼び掛けにつなげる目的で実施している。この日は税関3人、警察3人、入管4人、海保4人が参加し、チラシやポケットティッシュなどの啓発物資を買い物客らに手渡した。税関イメージキャラクターの「カスタム君」や和歌山県警のマスコットキャラクター「きしゅう君」、入管の「えんトラくん」も登場し、子どもたちを喜ばせた。

 テロ関連物資などの密輸防止を訴えた税関新宮出張所の林大輔所長は「和歌山県は海岸線が長く、関係機関と連携を密にしていきたい」。

 不法就労や国際テロの未然防止などに注意を促した新宮署の木村光太郎警備課長は「国際的な行事もあり、テロ対策などを続けてきた。不審な人や物件を見つけたら通報してほしい。」。

 不法入国、就労防止を訴えた大阪入国管理局神戸支局警備部門の吉井淳治・統括入国警備官は「不法就労の防止と、改正入管法で都市部だけでなく地方にも外国人労働者が来る。安心安全な住みよい地域づくりをしていきたい」。

 串本海上保安署の東洋介さんは「海上で異変を感じた場合はすぐに118番に通報をしてほしい。各機関と連携し、海の安心安全を守っていきたい」と話していた。

  □     □

 各機関の連絡先は次の通り。

■税関

▽税関密輸ダイヤル(電話0120・461・961/24時間受け付け)

▽和歌山税関支署新宮出張所(0735・31・5258)

■警察

▽新宮警察署(0735・21・0110)

■入管

▽外国人在留総合インフォメーション(0570・013904、〈IP電話やPHSからは〉03・5796・7112)

■海保

▽海上での事件や事故緊急通報用(118)

(2018年12月14日付紙面より)

マスコットキャラクターらも一緒に呼び掛けた=12日、新宮市橋本のイオン新宮店
2018年12月14日
64 租税教育の推進に尽力
 納税協会に大阪国税局長感謝状  (新宮税務署 )

 公益社団法人新宮納税協会は5日、租税教育の推進に取り組んだとして大阪国税局長感謝状の贈呈を受けた。榎本伸・新宮税務署長から感謝状を受け取った同会の尾﨑征朗副会長は「大変ありがたい賞を頂いた。これからの励みになります。納税協会の事業活動をもっと多くの方に知っていただき、会員増強と組織の拡充につなげ、明るい地域社会の発展に寄与していきたい」と話した。

 協会は多年にわたり、小中学校で開催する租税教室に講師を派遣するなど、租税教育の推進に積極的に取り組んでいる。青年部会では租税教室に対する取り組みを事業活動の目標に設定。11月28日には「租税教室講師研修」に青年部会会員が参加した。受講した会員は2019年1月以降に租税教室の講師としてデビューする予定。

 榎本署長は「同会の取り組みは次代を担う児童、生徒の健全な納税者意識の醸成につながるもの。地域の租税教育の推進に対する貢献は多大であり、非常にありがたい」と感謝した。

(2018年12月14日付紙面より)

榎本伸・新宮税務署長(左)から感謝状を受ける尾﨑征朗副会長(提供写真)
2018年12月14日
65 親子で紙皿シアター楽しむ
 読書活動推進フォーラム  (古座川町 )

 古座川町教育委員会は8日、同町中央公民館で読書活動推進フォーラム「こうちゃんと遊ぼう」を開いた。親子25組約50人が参加し、ふれあい遊びなどを楽しんだ。

 このフォーラムは、同町子ども教育15年プラン3大重点活動の一つ「読書活動推進」の一環で、親子で絵本の楽しさを学び、本に対する興味や関心の幅を広げるのが目的。今回が3回目の実施だった。

 「こうちゃん」こと浦中こういちさんは三重県在住のイラストレーター・あそび作家。9年勤めた保育園を退職後フリーで活動しており、2014年、『バナナを持って』で絵本作家デビュー。各地でワークショップや展覧会を開催するなど活躍している。

 親子らはふれあい遊びや紙皿シアター作りなどでにぎやかに盛り上がった。娘の雫月ちゃん(4)と参加した高尾素子さんは「子どもが絵本が好きで、今日は楽しみに来ました」と話していた。

 同町教育委員会の坂本耕一課長は「町では読書を重要な教育と考えています。今後もこのようなフォーラムを開催していきたい」と話していた。

(2018年12月14日付紙面より)

紙皿シアターを作る参加親子=8日、古座川町高池
浦中こういちさん(左)の歌に合わせて手遊びをする子どもたち
2018年12月14日
66 小芝さん、坂本さん優勝
 グラウンドゴルフ三和大会  
2018年12月14日
67 声援受け地元勢15人が入賞
 第12回新宮ジュニアレスリング大会  
2018年12月14日
68 オレンジ杯で秦さん優勝
 前週の勇魚と2週連続で大会に出場  (志彰会勝浦 )
2018年12月14日
69 御浜中女子卓球部全国へ 三重県予選を全勝優勝で決める 
2018年12月14日
70 高年齢者の雇用確保に  生涯現役促進地域連携協議会発足  (新宮市 )
2018年12月14日
71 複合施設、教育行政などただす  一般質問2日目は3議員  (新宮市議会 )
2018年12月14日
72 109の漁業者を訪問  九州、四国などでマグロ船の誘致活動  (那智勝浦町 )
2018年12月14日
73 世界に一枚のハンカチ作り  園児らが草木染め体験  (宇久井保 )
2018年12月14日
74 美しい歌声にうっとり  みくまの支援学校でクリスマスコンサート  (新宮市 )
2018年12月14日
75 工事影響で道路汚れ  紀南河川国道事務所に対策訴える  (新宮市 )
2018年12月14日
76 名産使ったピザや町のクイズで  京都市山科区で観光PR  (那智勝浦町 )
2018年12月14日
77 自分で選ぶ楽しみ感じる  高田地区福祉委員買い物サロン  (新宮市 )
2018年12月14日
78 思いを込めた作文発表  神倉小学校で「なかよしお話会」  (新宮市 )
2018年12月14日
79 1年間の成長を披露  きたやま保育所で発表会  
2018年12月14日
80 お兄さんお姉さんの自覚持って 和深保育所が生活発表会 (串本町)
2018年12月14日
81 詐欺被害防止の講話など  ふれ愛カフェよりみちで  (古座川町 )
2018年12月14日
82 堂々と成果を披露  潮岬幼稚園生活発表会  (串本町 )
2018年12月14日
83 4団体32人が出場し競う  第42回防犯少年剣道大会  (串本警察署管内 )
2018年12月14日
84 年内の免許更新を  年始の混雑期を前に呼び掛け  (新宮運転免許センター )
2018年12月14日
85 お悔やみ情報
  
2018年12月05日
86 命を守る練習をしよう
 丹鶴公民分館が防災訓練  (新宮市 )

 新宮市の丹鶴公民分館(髙山孝史分館長)は2日、平成30年度丹鶴地区防災訓練「命を守る練習をしよう!」を開催した。丹鶴体育館では消火器の扱い方や車いす体験、救急救命講座、備蓄品の展示啓発などがあり、大勢の地域住民が防災意識を高めた。

 今年で7回目となる取り組みで、地域住民の防災意識を高める目的。市、市消防本部、消防団丹鶴分団、市社会福祉協議会、日赤奉仕団、丹鶴婦人防火クラブ、乳幼児の命を守る会、丹鶴地区連合会が協賛している。

 会場では新宮市役所防災対策課による出前講座「地震に対する心構えと準備」があった。参加者らは講演を聞き、人形を使った心肺蘇生法と自動体外式除細動器(AED)の体験、搬送法、車いす体験などに挑戦した。炊き出し練習では豚汁と五目ご飯の試食があり訪れた人たちが味わった。アルミポンチョや非常食など災害時に役立つお土産も配布された。

 浦手世志子さん(90)は「災害が起きたらどうするか、年に1度では忘れてしまうこともあるので訓練に感謝します」。

 髙山分館長は「町内や地域の人に防災の意義や命を守るための意識を深めてほしいと感じています。経験を積み対処ができるようになれば。町内会長などに来てもらい、それを各町内に持ち帰って指導してもらえればありがたい。毎年結構な人数が来てくれている。さまざまな年齢の人に来てもらいたく、いざというときに自分にできることを頭に入れて行動してほしい」と話していた。

(2018年12月5日付紙面より)

備蓄品の展示などを見学する来場者ら=2日、新宮市の丹鶴体育館
2018年12月05日
87 獣害対策への知識深める
 高田交流センターで教養講座  (新宮市 )

 新宮市の高田公民分館(竹内伸生分館長)は2日、高田交流センターで教養講座を開いた。地域住民ら30人以上が参加し、NPO法人地域再生ネットワーク鳥獣害対策部の原裕さんが「一から学ぶ獣害対策」を演題に講演した。

 原さんは一部の動物のふんや足跡をクイズ形式で紹介した後、シカ、イノシシ、サルの性格や特徴など生態を解説した。里や村に下り、庭に入り込んでくる状況が全国各地で起こっていると説明した。

 シカ、イノシシの一般的な対策として「ネットや電気柵、ワイヤーメッシュで畑を守る『防護』、木々を無くし見通しをよくする『環境整備』、増えすぎた動物を捕る『捕獲』をバランスよく行うことが基本」と述べた。サルの対策では▽習性を知る▽居心地を悪くする▽追い払う▽箱わなで捕獲―などを挙げ、長期戦であることを語った。

 原さんの地元である那智勝浦町色川では、住民有志らによる色川鳥獣害対策協議会が被害の集中する7~9月に「サル追い払い隊」を立ち上げ活動していると話し「日替わりでサルの動向調査を行い、発見時は花火で追い払って近隣住民の注意喚起とメール配信を実施している」と紹介した。

 屋外では実際に設置してある柵やわなを前にしての解説があり、参加者らは原さんに質問するなど知識を深めた。

 講演前には市農林水産課の小林徹央さんが市で実施している柵の設置などに対する補助制度についての説明もあった。

 参加した中村八十八さんは「皆さん知識はあると思いますが、細かなところが参考になりました」。金子史法さんは「多くの人が集まってくれ、感謝と同時に関心の高さを実感しました。講習を通じて今後の対策への知識を深め、生きがいや楽しみを分かち合えれば」と話していた。

(2018年12月5日付紙面より)

原裕さんの講座に耳を傾ける参加者ら=2日、新宮市の高田交流センター
屋外で解説する原さん(右)
2018年12月05日
88 運動趣旨伝え実践求める
 冬の交通安全運動街頭啓発  (串本町 )

 わかやま冬の交通安全運動街頭啓発が3日、串本町くじ野川にある橋杭海水浴場駐車場であり、啓発員36人が国道42号を利用するドライバーに運動の趣旨を伝えて理解と実践を求めるなどした。

 この運動は、全国規模で展開される春秋の交安運動に加え県警管内で独自に取り入れている。夏と冬の2期があり、今期は12月1日~10日(月)を期間として諸行事が計画されている。

 この日の啓発は、交通事故をなくする県民運動推進協議会串本地区連合会(会長・池上敏之東牟婁振興局串本建設部長)が主催。同部と串本警察署、同町役場と同町消防本部、同町交通指導員協議会と県交通安全協会串本支部、交通安全母の会、航空自衛隊第5警戒隊、国土交通省串本国道維持出張所の各職員が啓発員として参加した。

 実施に当たり池上会長は、今期の重点項目として▽飲酒運転の根絶▽子どもと高齢者の安全な通行の確保と高齢運転者の交通事故防止▽夕暮れ時と夜間の歩行中・自転車乗用中の交通事故防止▽全ての座席のシートベルトとチャイルドシートの正しい着用の徹底―の4点を挙げ「運動趣旨を十分に伝達し交通安全に大きな成果が得られることを期待したい」とあいさつ。清野武志副町長と串本警察署の中弥泰典署長もあいさつし、中弥署長は信号機がない横断歩道における歩行者優先の徹底をしたい(理念の広報啓発と横断歩行者等妨害等違反の取り締まりを行う)考えを掲げつつ実りのある活動を期した。

 同署署員が田辺市方向へ走行する車両を同駐車場に誘導し、停車を求めた上でドライバーにチラシなどの啓発物資を手渡しながら安全運転に努めるよう促した。啓発後は県警交通機動隊の白バイや同署車両の同運動関係活動に向けた出発式も行われた。

(2018年12月5日付紙面より)

ドライバーに運動趣旨への理解と実践を求める啓発員=3日、串本町くじ野川
2018年12月05日
89 ハンデを強みと捉える
 PTA連合会で生馬選手が講演  (太地町 )

 新宮・東牟婁PTA連合会は1日、太地町公民館で講師にパラ陸上競技で活躍する生馬知季(いこま・ともき)選手(26)を招き教育講演会を開いた。2020年の東京パラリンピック出場を目指す生馬さんが、車いすスポーツから得た「ハンデを強みと捉える強い心」、夢や目標を持つことの大切さを説き、約100人が聴講した。

 生馬さんは和歌山県有田市出身。岡山県の株式会社グロップサンセリテ・ワールドアスリートクラブに所属し、日々の練習に取り組んでいる。同クラブは車いす陸上競技選手を雇用・育成し、障害者スポーツを通して、地域社会への貢献を目的としている。

 両下肢に先天性の障害があり、腕だけを使って幼少期を過ごしたという生馬さんは、障害を感じることなく楽しく過ごした小学校時代から、一転して引きこもりになってしまった中学校時代に焦点を当てた。きっかけは下校途中に掛けられた「かわいそうに。頑張るんだよ」という一言。「その人の意図が理解できなかった。それまで『かわいそうな自分』を意識したことが無かったのです。他者と自分を比較する考えが生まれ、劣等感が育ちました」と振り返った。

 その後、両親の勧めで車いすバスケに出会い「せまい考えから抜け出し、夢中になれた。練習中に『陸上競技向きの体形』と言われ、自分の体を前向きに表現してもらったことが、何よりうれしかった」。この言葉を励みに、陸上競技に転向した生馬さんは、才能が一気に開花。17年世界パラ陸上競技選手権大会ロンドンでは日本代表に選ばれ、日本人として唯一100㍍決勝進出を果たした。

(2018年12月5日付紙面より)

レース用車いすの実演を見つめる来場者ら=1日、太地町公民館
生馬知季さん
2018年12月05日
90 23クラスで熱き戦い
 第14回太地町勇魚空手道大会  
2018年12月05日
91 串本オーシャンズ初優勝
 東牟婁支部学童軟式野球新人大会  
2018年12月05日
92 患者の人権をテーマに  紀南地域ミニ人権大学講座  (紀宝町 )
2018年12月05日
93 園児が高齢者に反射材贈呈  交安運動、特別警戒の合同出発式  (紀宝署 )
2018年12月05日
94 受賞者の児童らを表彰 人権・同和啓発作品 (那智勝浦町)
2018年12月05日
95 補正予算など17議案  新宮市議会12月定例会が開会  
2018年12月05日
96 「命の道」早期整備を  国交省や県などに要望活動  (熊野尾鷲道期成同盟会 )
2018年12月05日
97 7人が特賞を受賞 農産物品評会表彰式 (那智勝浦町)
2018年12月05日
98 更生保護サポセンター開設  串本町地域保健福祉セ内に  (牟婁保護司会 )
2018年12月05日
99 町長報告経て審議に入る  串本町議会12月定例会始まる  
2018年12月05日
100 生徒と地域で舞台発表  閉校記念行事『文化祭』  (大島中 )
2018年12月05日
101 お悔やみ情報