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2018年12月25日
1 ごみ問題について討論
 環境問題研究会例会  (新宮市 )

 環境問題研究会(植松晴孝会長)の12月例会が19日夜、新宮市の井の沢隣保館であった。市生活環境課・ごみ減量係長の上野貴由さんが「プラスチックごみ問題について」をテーマに講話した。

 上野さんは環境省の資料を基に海洋プラスチック問題について解説。海岸での漂着ごみの事例を挙げ、「海洋生物に影響を与えている。海洋プラスチックによる海洋汚染は地球規模で広がっている」とし、特にマイクロプラスチック(5㍉以下の微細なプラスチックごみ)が生態系に及ぼす影響が懸念されていると話した。

 「陸上から海洋に流出したプラスチックごみ発生量ランキング」(2010年推計)によれば、中国が年間353万㌧で1位になっているが、プラスチックごみは近隣のアジア諸国から輸出されたものであると述べ、「必ずしも中国だけの問題とは言えない」とした。

 国内ではプラスチックごみの中国への輸出を禁止したり、2030年までにプラスチック排出量を25%削減する目標を策定したりするなどの施策を進めており、海岸漂流物などを除去するために補助金による支援を行っていることも紹介。上野さんは「海洋プラスチックに固執することなくプラスチック全般の使用を減らし、プラスチックごみを国内で循環させる取り組みを推進していくべきでは」と持論を述べた。

 質疑応答では「市田川の上流からビニール袋や発泡スチロールが流れてくるが、海へ流れないようにブロックする方法はあるのか」「マイクロプラスチックは実際にはどれほど人体に入っているのか、体にどのような影響を及ぼすのか」「市の水道水にも含まれている可能性があるのでは」などの質問があった。

 「ビニール袋を有料化し、買い物袋を持参することによって万引が増えたという話も聞く。店舗側が抱える事情もあると思う」という声に対して「自治体と企業がセットになって考えていかなければならない課題」といった意見があった。

 「一人一人の意識の向上が必要。有料でもレジ袋を配布しない自治体もある。環境や市民の健康のために当局も啓もうに励んでほしい」との意見もあり、参加者らは「環境問題を新宮市から発信していくことができれば」との見解を深め合った。

(2018年12月25日付紙面より)

環境問題研究会例会の様子=19日、新宮市の井の沢隣保館
上野貴由さん
2018年12月25日
2 歌や踊りで盛り上がる
 小口おもしろプレイランド  (新宮市 )

 小口文化振興会議は22日、新宮市熊野川町上長井の小口自然の家広場で「第28回小口おもしろプレイランド」を開催した。イルミネーションで飾った高さ約50㍍の巨大ツリーの下、歌や踊りで盛り上がった。

 巨大ツリーは水害の犠牲者の冥福を祈るとともに復興の支援者への感謝を込めて同会議が設置。催しは那智谷大水害遺族会の岩渕三千生さんや地元住民らが協力し、小口地域を活性化しようと毎年開催している。

 特設ステージでは熊野川小学校音楽隊や地元のダンスチームなどがにぎやかにパフォーマンスを披露。特別ゲストの「Bitter&Sweet(ビタースウィート)」によるライブで盛り上がった後、関係者らがクリスマスプレゼントを配った。

 会場では、しし鍋やうどん、アユの唐揚げ、焼きそばなど、さまざまな出店もあり、来場者が行列を作った。約2万球の電飾を取り付けている巨大ツリーの点灯は1月15日(火)までを予定している。時間は午後5時から9時30分まで。

(2018年12月25日付紙面より)

歌を披露する熊野川小学校の子どもたち=22日、新宮市熊野川町上長井
美しい歌声で来場者を魅了する「Bitter&Sweet」
2018年12月25日
3 小学校などに絵本を寄贈
 串本町足掛かりに全国へ  (株式会社KCR )

 県内へのトルコ経済マーケット創出を目指す株式会社KCR(本田景士代表取締役)=白浜町=が21日、串本町教育委員会に自社出版の絵本『タイヨウのくにとツキのふね』の教育寄贈を申し出た。小学校や幼稚園、認定こども園やへき地保育所、図書館に託す予定で、町教委は3学期に間に合わせる形で届けるとしている。

 この絵本は、エルトゥールル号遭難事件の様子を架空の人物「ヒノキチ」を主人公にして描き出した作品として3月に出版。史実に興味を持つきっかけとして親子で楽しむ内容を特色とする。

 同社はこの絵本を全国に伝えたいという思いで4~6月にクラウドファンディングによる資金調達を試み、168人から154万6000円の支援を得て成立させた。その折に掲げたのが県内の小学校約240校、幼稚園約120園、図書館60館と、全国100カ所の図書館への寄贈(=150万円達成時の約束事項)で、11月に増刷したトルコ語訳併記の特別限定版(第2刷)を託す方向で段取りを進めている。

 この日は本田代表取締役と妻で絵本作家の山口小百合(本名・本田小百合)さんが潮﨑伸彦教育長を訪ね、特別限定版の概要を説明して寄贈を申し出た。同町はエ号遭難事件の現地であることから小学校9校、幼稚園1園、図書館1館に認定こども園2園とへき地保育所2所(現地最至近の大島も含む)を加えた15カ所に託す方向で話がまとまり、近日中に必要数を届けるとした。

 同日現在、他の県内各市町村分は県教育委員会に配布協力を求め、図書館は郵送する方向で調整中。同町への寄贈を足掛かりにし、来年1月中の発送完了を目指している。

 山口さんと本田代表取締役はともに同町出身。来年3月には紬カフェに続くタイヨウのカフェを同町内に開いて拠点を移す予定だという。今回寄贈する絵本を手にする子どもらに向け、山口さんは「この絵本をきっかけにして地元で起きた出来事に興味を持ち、将来町外に出ても周囲に話して地元の誇りにしてほしい」と話し、本田代表取締役も同じ思いを掲げた。

 この絵本は、同町内ではTSUTAYA WAY串本店や同社販売ルートのホテル売店など観光施設で取り扱っている。特別限定版は初回特典(=作中に登場するお守り)が付かない分、1冊1500円(税別)となっている。同版は11月にトルコ共和国の商工会や市役所など5カ所に寄贈して紹介したそうで、本田代表取締役は「串本では絵本が出るほど活発なのかと喜んでもらえた」という。問い合わせは同社(電話0739・33・7683)まで。

(2018年12月25日付紙面より)

特別限定版の見本を託す山口小百合さん(中)と本田景士代表取締役(右)=21日、串本町役場古座分庁舎
2018年12月25日
4 皇室の繁栄など祈る
 熊野三山で「天長祭」  

 「天皇誕生日」の23日、熊野三山で天皇陛下の85歳の誕生日を祝うとともに、皇室の繁栄などを祈願する「天長祭」が営まれた。

 新宮市の熊野速玉大社では、上野顯宮司が祝詞を読み上げ、みこたちが優雅に神楽「浦安の舞」を奉納。大社崇敬会の杉本義和会長ら参列者たちが玉串を供えた。

 神事後、上野宮司があいさつし、天皇陛下の誕生日の記者会見の内容について触れ、「85年を振り返られて、皇后さまのことについて特に言及されていた。自分を支えてくれたことに対して感謝のお気持ちを述べられていた。子が親を慕い、親が子を慕う当たり前の姿が皇室にはある。感謝の心を大事にしなければならない」。

 グローバル化の中で、日本人の持つ礼節や努力、研さん、謙虚な気持ちが隠れてきつつあると述べ、「天皇陛下は喜びも苦しみも憂いも、国民と共にあるのが象徴天皇の在り方であると結論付けて実践されてきた。私たちはそのお姿に感動を禁じ得ない。来るべき御代替わりの時には、元の素晴らしい心を取り戻し、新日本の命としてわれわれも尽くさなければならない」と話していた。

(2018年12月25日付紙面より)

「浦安の舞」を奉納するみこたち=23日、新宮市の熊野速玉大社
2018年12月25日
5 4部門で優勝や準優勝 三輪崎剣道クラブが好成績収める (紀南剣道大会)
2018年12月25日
6 4部門7クラスで熱戦
 新宮信用金庫理事長杯卓球大会  
2018年12月25日
7 3大会で好成績収める
 鳥羽市OPでは出場27人中9人が優勝  (新宮ジュニアレスリングクラブ )
2018年12月25日
8 読み聞かせに多くの笑顔  おはなしこどもまつり  (太地町・那智勝浦町 )
2018年12月25日
9 約束守り評価は良好  わかば保育園が総合避難訓練  (那智勝浦町 )
2018年12月25日
10 観光玄関口の花壇を整備  なちかつ古道を守る会  (那智勝浦町 )
2018年12月25日
11 住民の安心安全のため  熊野川第2分団に水槽車配備  (新宮市 )
2018年12月25日
12 流星群など観察  自然探訪スクールに30人  
2018年12月25日
13 グランドールでクリスマス会  天満保育園児が慰問  (新宮市 )
2018年12月25日
14 音楽で楽しいひととき  障害児者支援センター虹でクリスマス会  (新宮市 )
2018年12月25日
15 豊かな音色響かせ合う  「題名のない音楽会」  (新宮市 )
2018年12月25日
16 サンタさんがやって来た  潮岬幼稚園でクリスマス会  (串本町 )
2018年12月25日
17 手作りの楽しさ知って  中央公民館でパン作り教室  (古座川町 )
2018年12月25日
18   
2018年12月25日
19 お悔やみ情報
  
2018年12月19日
20 転倒災害防止など呼び掛け
 労働基準監督署が啓発とパトロール  (新宮市 )

 新宮労働基準監督署と新宮保健所は18日、新宮市佐野の新宮広域圏公設地方卸売市場で労働災害防止および食品衛生の啓発とパトロールを実施した。同署管内の休業4日以上の労働災害は10月末現在で77件(速報値)と、前年同期比で10件増加している。

 卸・小売業の労働災害の約30%が転倒災害で、うち4分の3以上の休業見込みは1カ月以上。被災者の7割は50歳以上となっている。増加傾向が顕著な卸・小売業に対する取り組みとして、繁忙期を迎える12月に業者が多数集まる同市場で実施を決めた。

 パトロール実施者は新宮労働基準監督署、新宮保健所、東牟婁振興局農林水産振興部、新宮広域圏公設地方卸売市場、同市場協力会。この日はパトロールと啓発の2班に分かれて、場内点検、重点事項の転倒災害防止と食品衛生管理について呼び掛けを行うなどした。

 同署の森美大(よしひろ)署長は「整理・整頓・清掃・清潔の『4S』を心掛け、危険箇所の確認や『ながら歩き』がないかなど基本動作をしっかりとしてほしい。転倒災害は一人一人の意識で防げる。今回の呼び掛けを、事業者の方が各自持ち帰って点検や指導をしてほしい」と語った。パトロールを終え「台車の置き方やフォークリフトの操作、階段に物を置かないなどいくつかの危険箇所を指摘しました。改善していただければ」。

 新宮保健所衛生環境課の大家秀仁主任は「今回はノロウイルスなど感染症について周知したい。ひとごとではなく感染源にならないようにしてほしい」。

 新宮広域圏公設地方卸売市場の中本勝久市場長は「点検していただき、危険箇所を発見、指摘していただいた。自分たちでは見つけられない部分もある。これから設備を整え、今後も注意していきたい」と話していた。

 和歌山県内の労働災害発生状況は11月末現在で910件となっている。

(2018年12月19日付紙面より)

危険箇所を点検した=18日、新宮市佐野の新宮広域圏公設地方卸売市場
2018年12月19日
21 ねんりんピック開催に向け
 マラソン交流大会リハーサル  (太地町 )

 太地町で開催される「ねんりんピック紀の国わかやま2019 マラソン交流大会」のリハーサルを兼ねて同実行委員会は16日、町内で「くじらの町マラソン大会」を開催した。近隣市町村や全国各地からエントリーした313人が完走し、大勢の観客から温かい拍手が送られた。

 くじら浜公園をスタート・ゴール地点に、ファミリー1㌔コースには29組68人、3㌔110人、5㌔46人、10㌔89人が参加。元日本生命マラソンランナーの西貝朋美さんがスターター、表彰式のプレゼンター、ファミリーコースの伴走などを務め、マラソンを通して1歳から81歳までの幅広い世代が交流した。

 朝市やバザー、飲食販売などの出店でにぎわう会場には和歌山県のマスコットキャラクター「きいちゃん」、太地町の「ゴン太」が登場し、ねんりんピックのPR活動を行う「ねんりんピックキャラバン隊」、「ねんりんサポーター」の峰武久さん、妻の美佐子さんも法被姿で会場を盛り上げた。

 3㌔のコースを走り終えた應地峯旭人君(那智中3年)は「いい感じで走ることができた。和歌山市のジュニア駅伝に向けて頑張る」、湊谷恭央君(宇久井中1年)は「景色が良くて気持ちよく走ることができた」、片谷豹立君(那智中1年)は「結果は思うようにいかなかったが楽しいコースだった」と話していた。

(2018年12月19日付紙面より)

捕鯨船「第一京丸」を背にスタートを切る出場者ら=16日、太地町太地のくじら浜公園
伴走する西貝朋美さん(中央)
2018年12月19日
22 商店街に多くの来場者 なちかつクリスマスパーティー (那智勝浦町)

 南紀くろしお商工会青年部(廣澤篤部長)は16日、なちかつクリスマスパーティー2018を那智勝浦町いざかた通り商店街で開催した。会場各所でさまざまな催しが実施され、家族連れなどの来場者でにぎわった。

 イベントは地域間の交流や振興、商店街の活性化を目的に実施され、今回で2回目となる。

 射的やミニ四駆サーキット、コイン落としやエア遊具などの催しに多くの子どもたちが集まり、楽しんでいた。また、菓子やクラムチャウダーなどの飲食ブースも盛況だった。

 会員扮(ふん)するサンタクロースとトナカイが会場に登場。じゃんけんをして、サンタクロースに勝てば風船がもらえるゲームでは、挑戦を心待ちにする子どもたちの行列ができた。

 友人と会場に訪れていた辻大輝君(勝浦小3年)は「射的で2個もお菓子が取れた。ミニ四駆もすごくおもしろかった。また来たいです」と笑顔で話した。

 廣澤部長は前回開催時にアミューズメントブースを一部に固め過ぎてしまったことや、チケット制のため来場者が集中し混雑してしまったことを今回改善したと説明。「初めてこの商店街に来られた方々にさまざまなお店が数多くあることを知ってもらいたい。そして、今後も足を運んでいただけたら」と語った。

(2018年12月19日付紙面より)

盛り上がった催し=16日、那智勝浦町のいざかた通り商店街
多くの来場者でにぎわった
2018年12月19日
23 寒風の中、幻想的な海霧
 串本町田原  

 串本町田原の荒船海岸では冬の風物詩、海霧(気嵐=けあらし)が発生している=写真

 15日の朝、6時55分の日の出とともに朝日に照らされた黄金色の海霧が浮かび上がった。沖行く船は寒波で生じた水温と気温差で浮島現象になり、霧の中を行き交う漁船の姿が幻想的な風景を醸し出していた。

 土曜日とあって県内外から多くのカメラマンが訪れ、夢中でシャッターを切っていた。シーズンは1月末ごろまで続く。

(2018年12月19日付紙面より)


2018年12月19日
24 那智が優勝、串本が準優勝
 第39回熊野三山小学生バレーボールフェスタ  
2018年12月19日
25 遊戯を通し成長を披露  勝浦認定こども園とわかば保育園で発表会  
2018年12月19日
26 補正予算案など15議案  紀宝町議会定例会が開会  
2018年12月19日
27 冬の野鳥に親しむ  バードウオッチングin千尋の浜  (那智勝浦町 )
2018年12月19日
28 選挙は未来の選択  新翔高校で出前授業  (新宮市 )
2018年12月19日
29 衛生管理に長年貢献  管内で5施設を表彰  (新宮保健所 )
2018年12月19日
30 和歌山県が日本で唯一選出  Airbnb「2019年に訪れるべき観光地」  
2018年12月19日
31 華やかに舞い踊る  西川流友華会がおさらい会  
2018年12月19日
32 117クーペなど注目集める  第2回古座川ナイスラリー  
2018年12月19日
33 ほがらかクラブに感謝  高池保育所がダンス披露  (古座川町 )
2018年12月19日
34 いろいろな切り口で啓発  第三銀行古座支店で防災展  (串本町 )
2018年12月19日
35 12月定例会一般質問②  串本町議会  
2018年12月19日
36 文化セで県警察音楽隊公演  串本LCが55周年記念で招致  (串本町 )
2018年12月19日
37 特選3人にカレンダー贈る  ふるさと自慢写真コンクール  (那智勝浦町ロータリークラブ )
2018年12月19日
38 お悔やみ情報
  
2018年12月16日
39 22日に「仙人風呂」オープン
 今年は復興のシンボルに  (川湯温泉 )

 田辺市本宮町の川湯温泉街を流れる大塔川河原で22日(土)、巨大露天風呂「仙人風呂」がオープンする。例年12月1日から始まるが、今年は相次ぐ台風被害で3週間遅れた。

 川湯地区は8月の台風20号で大塔川が氾濫。旅館や民宿などが軒を連ねる温泉街で床上、床下浸水被害を受けた。その後、復旧作業が続いた。

 川の一部をせき止めて浴場にする冬の風物詩「仙人風呂」の開催も危ぶまれたが、台風被害からの復興シンボルとして開設することを決めた。

 現在はオープンに向けて作業が進められている。熊野本宮観光協会と川湯温泉街の事業者らでつくる仙人風呂実行委員会の小淵誠委員長は「復興の証しとして仙人風呂の開催を決めた。今の川湯温泉の姿を見てもらい、温泉も楽しんでほしい」と話している。

 仙人風呂は、川底から湧いている73度の源泉に、大塔川の清流を引き入れて40度前後に調整した露天風呂。

 オープン初日は午前10時からの「開湯式」で安全を祈願し、地元たんぽぽ保育園、ひまわり保育園の園児による一番風呂入浴式を行う。熊野本宮温泉郷の復興PRイベントも計画している。

 期間中、毎週土曜日午後8時~10時に「仙人風呂湯けむり灯籠」を実施する。周囲を灯籠で囲い幻想的な雰囲気を醸し出す。雨天中止。

 来年1月20日(日)には仙人風呂感謝祭として、恒例の「仙人風呂かるた大会」などを開催する。

 入浴時間は午前6時30分から午後10時まで。来年2月28日(木)まで開設する予定。入浴無料。

(2018年12月16日付紙面より)

重機で巨大風呂を掘る作業が進められた=10日、田辺市本宮町川湯の大塔川河原
2018年12月16日
40 那智の扇祭り保存会に奨励賞
 表彰式は来年1月31日  (和歌山県文化表彰 )

 和歌山県はこのほど、文化の発展向上に顕著な功績のある個人、団体に贈る平成30年度和歌山県文化表彰の受賞者を発表した。本紙エリアでは那智勝浦町の「那智の扇祭り保存会」(会長・男成洋三熊野那智大社宮司)が民俗芸能の伝承分野で文化奨励賞を受賞した。

 「那智の扇祭り」は熊野信仰を背景に、熊野大自然の恩恵に感謝し、神霊を鎮める日本一の滝の祭礼。室町以前から行われていたといわれている。

 祭りは地域の安泰や大漁・満作などを祈念し、毎年7月14日に催行される。12基の扇神輿(みこし)に神々を遷(うつ)し、同大社と那智の滝(飛瀧=ひろう=神社)との間を結ぶ御滝道に沿って渡御する。12本の大松明(たいまつ)が出迎え、扇神輿を清めることから「那智の火祭り」とも呼ばれ、全国から多くの参拝客が訪れている。

 祭りは昭和35年に県の無形民俗文化財に、平成27年には国の重要無形民俗文化財に指定された。

 祭りに伝わる行事のうち、「那智の田楽」も国の重要無形民俗文化財などに指定され、ユネスコの無形文化遺産にも認定された。

 同保存会は昭和35年に組織化され、大社を中核に周辺地域の氏子や関係団体が協力し、祭りの執行や運営を続けている。

 会長を務める男成宮司は「祭りは地域の方々や氏子さんの協力があって初めて行える。受賞はそのご努力のたまものなのでうれしい」と述べ、「今後は神様のお祭りとしてだけでなく、県や国を代表する文化財として実施していくことも大事。それが継続につながり、神様にも喜んでいただける」と語った。

 文化表彰は昭和39年から始まり、今年で55回目。今年は個人6人、1団体が受賞。最高賞にあたる「文化賞」には映画「仁義なき戦い」シリーズなどに出演し、現在も活躍を続けるかつらぎ町出身の俳優、小林稔侍さん(77)が選ばれた。表彰式は来年1月31日(木)、県庁で開かれる。

(2018年12月16日付紙面より)

那智の扇祭り=今年7月、熊野那智大社
男成洋三宮司
2018年12月16日
41 社会で好印象与えるために
 新翔高校でマナーアップセミナー  (新宮市 )

 新宮市佐野の県立新翔高校(東啓史校長)で14日、1年生129人を対象としたマナーアップセミナーがあった。和歌山信愛女子短期大学生活文化専攻主任・准教授の浅田真理子さんが「マナーについて~好印象を与えるビジネスマナー~」をテーマに話した。

 同校では毎年、1年生の時から進路を意識してもらおうと、浅田さんを講師に招いてセミナーを開いている。就職活動や進学における面接試験、就業体験を見越したビジネスマナーの向上を図る目的。

 浅田さんは、面接に行った会社のエレベーター内の行動を評価されて内定が決定した例や、面接の帰りにバスで席を譲らずにスマホでゲームをしている姿を見られたことによって不合格となった例などを紹介。「普段からの行動が大事」とマナーの重要性を説いた。

 身だしなみについて「自分の頑張りを短い時間で伝えることができる」と述べ、職業や場面にふさわしい身だしなみを心掛けるよう助言。マナー違反とは罰則などがあるわけではないが品位に欠ける行為であり、自分の心掛けでやっていかなければならないと話した。

 浅田さんはあいさつや笑顔の重要性についても説明。「笑顔だと周りの人も幸せを感じることができる。接している人に安心感を与えることもできます。笑顔やあいさつはできるだけ自分から」と呼び掛けた。生徒らは浅田さんに次いで会釈や敬礼、最敬礼を実践。お辞儀の種類や使い分けを学んだ。

 浅田さんは「高い能力やすごい資格があっても、マナーやコミュニケーションなどの面で評価されることは多い。自分の評価を落とさないために、日常生活からできることを一生懸命頑張ってください」と生徒らを励ました。

(2018年12月16日付紙面より)

お辞儀の練習をする生徒ら=14日、県立新翔高校
浅田真理子さん
2018年12月16日
42 新宮の歴史に触れる
 初の遺跡探検で子どもたち  

 新宮市教育委員会と和歌山県文化財センターは15日、同市下本町の旧丹鶴小学校敷地で「子ども遺跡探検」を開催した。小学1年生から中学3年生33人とその保護者らが、遺跡の見学や出土した土器に触れるなどして新宮の歴史を学んだ。

 子どもたちに遺跡の存在を知って、考古学に親しんでもらおうと初めて実施した。地域の歴史と文化に興味を持ってもらう狙いもある。

 文化複合施設建設のため、市は県文化財センターに委託して2015年から発掘調査を進めている。これまでの調査では江戸時代の武家屋敷境の石垣や、道路跡の一部などが見つかっている。

 今回の会場となったのは第2次調査箇所の新宮城跡西側の同敷地内約3500平方㍍。遺構は平安時代末~室町時代の半地下式倉庫跡や弥生時代の竪穴建物跡など、遺物は東海地方などの土器や陶磁器、中国や朝鮮の白磁などが出土している。

 催しでは市教委文化振興課の小林高太主任から発掘調査や遺跡について説明を受けた子どもたちが、小林さんと県文化財センターの村田弘さんらとともに遺構を見学して回った。熱心にメモを取ったり質問したりしながら理解を深めていた。熊野学研究委員会委員の中瀬古友夫さんと坊信次さんも参加した。

 子どもたちに村田さんは「たくさん来てくれてすごくうれしかった。考古学は宝探しのイメージがあると思うけれど、出土したものを分析し、当時のいろいろなことを解明していく学問。宝探しだけでなく、集めて、調べることも合わせて覚えてほしい」と呼び掛けた。

 父と、弟の智弘君(9)と参加した西彩名さん(13)は「いろんな土器があると分かった。遺跡を見るのも初めてで、来られて良かった」。北村厚樹君(11)は「歴史に触れてみたくて参加した。いろんな時代の建物跡や土器を見て、とてもすごいと思った」と話していた。

 この日は午後から一般対象の現地説明会があった。

(2018年12月16日付紙面より)

遺跡を見学し説明を受ける参加者ら=15日、新宮市下本町の旧丹鶴小学校敷地内
2018年12月16日
43 半島巨大噴火の証拠示す  南紀熊野ジオパーク勉強会  (那智勝浦町 )
2018年12月16日
44 みんなで仲良く楽しもう  1所2園5歳児が交流会  (新宮市 )
2018年12月16日
45 住警器5千万台達成  記念式典で業績の発展を祝う  (紀南電工 )
2018年12月16日
46 「大きく育て」と願う  宇久井小3年生が麦踏み体験  (那智勝浦町 )
2018年12月16日
47 「樹紀ちゃんに投票を」  19日まで、温泉むすめ総選挙  (南紀勝浦温泉旅館組合 )
2018年12月16日
48 町の仕事を学ぶ  宇久井保の社会見学  (那智勝浦町 )
2018年12月16日
49 60年に1度の花咲かす  久司さん宅のクロチク  (那智勝浦町 )
2018年12月16日
50 笑顔あふれる交流会  千穂第一地区福祉委員  (新宮市 )
2018年12月16日
51 433人に記念品  社協と民児協が高齢者訪問  (新宮市 )
2018年12月14日
52 連携し水際対策を
 4機関が合同で啓発  (新宮市 )

 大阪税関和歌山税関支署新宮出張所、新宮警察署、串本海上保安署、大阪入国管理局和歌山出張所は12日、新宮市橋本のイオン新宮店前で合同街頭啓発をした。各機関がテロ関連物資の密輸や外国人の不法就労・滞在防止などを呼び掛けた。

 より効果的な呼び掛けにつなげる目的で実施している。この日は税関3人、警察3人、入管4人、海保4人が参加し、チラシやポケットティッシュなどの啓発物資を買い物客らに手渡した。税関イメージキャラクターの「カスタム君」や和歌山県警のマスコットキャラクター「きしゅう君」、入管の「えんトラくん」も登場し、子どもたちを喜ばせた。

 テロ関連物資などの密輸防止を訴えた税関新宮出張所の林大輔所長は「和歌山県は海岸線が長く、関係機関と連携を密にしていきたい」。

 不法就労や国際テロの未然防止などに注意を促した新宮署の木村光太郎警備課長は「国際的な行事もあり、テロ対策などを続けてきた。不審な人や物件を見つけたら通報してほしい。」。

 不法入国、就労防止を訴えた大阪入国管理局神戸支局警備部門の吉井淳治・統括入国警備官は「不法就労の防止と、改正入管法で都市部だけでなく地方にも外国人労働者が来る。安心安全な住みよい地域づくりをしていきたい」。

 串本海上保安署の東洋介さんは「海上で異変を感じた場合はすぐに118番に通報をしてほしい。各機関と連携し、海の安心安全を守っていきたい」と話していた。

  □     □

 各機関の連絡先は次の通り。

■税関

▽税関密輸ダイヤル(電話0120・461・961/24時間受け付け)

▽和歌山税関支署新宮出張所(0735・31・5258)

■警察

▽新宮警察署(0735・21・0110)

■入管

▽外国人在留総合インフォメーション(0570・013904、〈IP電話やPHSからは〉03・5796・7112)

■海保

▽海上での事件や事故緊急通報用(118)

(2018年12月14日付紙面より)

マスコットキャラクターらも一緒に呼び掛けた=12日、新宮市橋本のイオン新宮店
2018年12月14日
53 租税教育の推進に尽力
 納税協会に大阪国税局長感謝状  (新宮税務署 )

 公益社団法人新宮納税協会は5日、租税教育の推進に取り組んだとして大阪国税局長感謝状の贈呈を受けた。榎本伸・新宮税務署長から感謝状を受け取った同会の尾﨑征朗副会長は「大変ありがたい賞を頂いた。これからの励みになります。納税協会の事業活動をもっと多くの方に知っていただき、会員増強と組織の拡充につなげ、明るい地域社会の発展に寄与していきたい」と話した。

 協会は多年にわたり、小中学校で開催する租税教室に講師を派遣するなど、租税教育の推進に積極的に取り組んでいる。青年部会では租税教室に対する取り組みを事業活動の目標に設定。11月28日には「租税教室講師研修」に青年部会会員が参加した。受講した会員は2019年1月以降に租税教室の講師としてデビューする予定。

 榎本署長は「同会の取り組みは次代を担う児童、生徒の健全な納税者意識の醸成につながるもの。地域の租税教育の推進に対する貢献は多大であり、非常にありがたい」と感謝した。

(2018年12月14日付紙面より)

榎本伸・新宮税務署長(左)から感謝状を受ける尾﨑征朗副会長(提供写真)
2018年12月14日
54 親子で紙皿シアター楽しむ
 読書活動推進フォーラム  (古座川町 )

 古座川町教育委員会は8日、同町中央公民館で読書活動推進フォーラム「こうちゃんと遊ぼう」を開いた。親子25組約50人が参加し、ふれあい遊びなどを楽しんだ。

 このフォーラムは、同町子ども教育15年プラン3大重点活動の一つ「読書活動推進」の一環で、親子で絵本の楽しさを学び、本に対する興味や関心の幅を広げるのが目的。今回が3回目の実施だった。

 「こうちゃん」こと浦中こういちさんは三重県在住のイラストレーター・あそび作家。9年勤めた保育園を退職後フリーで活動しており、2014年、『バナナを持って』で絵本作家デビュー。各地でワークショップや展覧会を開催するなど活躍している。

 親子らはふれあい遊びや紙皿シアター作りなどでにぎやかに盛り上がった。娘の雫月ちゃん(4)と参加した高尾素子さんは「子どもが絵本が好きで、今日は楽しみに来ました」と話していた。

 同町教育委員会の坂本耕一課長は「町では読書を重要な教育と考えています。今後もこのようなフォーラムを開催していきたい」と話していた。

(2018年12月14日付紙面より)

紙皿シアターを作る参加親子=8日、古座川町高池
浦中こういちさん(左)の歌に合わせて手遊びをする子どもたち
2018年12月14日
55 小芝さん、坂本さん優勝
 グラウンドゴルフ三和大会  
2018年12月14日
56 声援受け地元勢15人が入賞
 第12回新宮ジュニアレスリング大会  
2018年12月14日
57 オレンジ杯で秦さん優勝
 前週の勇魚と2週連続で大会に出場  (志彰会勝浦 )
2018年12月14日
58 御浜中女子卓球部全国へ 三重県予選を全勝優勝で決める 
2018年12月14日
59 高年齢者の雇用確保に  生涯現役促進地域連携協議会発足  (新宮市 )
2018年12月14日
60 複合施設、教育行政などただす  一般質問2日目は3議員  (新宮市議会 )
2018年12月14日
61 109の漁業者を訪問  九州、四国などでマグロ船の誘致活動  (那智勝浦町 )
2018年12月14日
62 世界に一枚のハンカチ作り  園児らが草木染め体験  (宇久井保 )
2018年12月14日
63 美しい歌声にうっとり  みくまの支援学校でクリスマスコンサート  (新宮市 )
2018年12月14日
64 工事影響で道路汚れ  紀南河川国道事務所に対策訴える  (新宮市 )
2018年12月14日
65 名産使ったピザや町のクイズで  京都市山科区で観光PR  (那智勝浦町 )
2018年12月14日
66 自分で選ぶ楽しみ感じる  高田地区福祉委員買い物サロン  (新宮市 )
2018年12月14日
67 思いを込めた作文発表  神倉小学校で「なかよしお話会」  (新宮市 )
2018年12月14日
68 1年間の成長を披露  きたやま保育所で発表会  
2018年12月14日
69 お兄さんお姉さんの自覚持って 和深保育所が生活発表会 (串本町)
2018年12月14日
70 詐欺被害防止の講話など  ふれ愛カフェよりみちで  (古座川町 )
2018年12月14日
71 堂々と成果を披露  潮岬幼稚園生活発表会  (串本町 )
2018年12月14日
72 4団体32人が出場し競う  第42回防犯少年剣道大会  (串本警察署管内 )
2018年12月14日
73 年内の免許更新を  年始の混雑期を前に呼び掛け  (新宮運転免許センター )
2018年12月14日
74 お悔やみ情報