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2018年11月02日
1 合図なくても自主避難を
 「世界津波の日」前に各地で訓練  

 「世界津波の日」(11月5日)を前に1日、県内全域で地震・津波避難訓練が実施された。国や県、市町村、教育機関、自治会などが取り組み、適切な避難の定着を図った。

 「世界津波の日」は2015(平成27)年12月に国連総会で制定された。和歌山県の偉人、濱口梧陵が安政南海地震の際に稲むらに火を付けることで津波から多くの命を救い、その後私財を投じて堤防を築き、村を復旧、復興に導いた故事にちなんでいる。

 那智勝浦町立下里小学校(岡史博校長、児童96人)では、午前10時25分に地震の発生を知らせる放送の後、地震の鳴動を表すアラーム音が2分間流れた。グラウンドの児童らは身を低くしてかがむなどして安全を確保。アラーム音が終わってから体育館横の大丸山(標高50㍍)まで避難した。

 同校では、日頃から地震の発生に備え、授業中や遠足時などさまざまなパターンを想定して訓練を実施している。今回は、休憩時間中の発生を想定した訓練で、放送や教員からの避難指示は出さず、児童各自の自主判断で避難することに取り組んだ。

 訓練後、6年生の宮井聡子さん、田中沙知さんは「グラウンドに集まった後、山に登る前にすぐ一列になれなかった」と反省しながらも「実際起きた時はどうなるか分からないけど、今日の訓練のように頑張る」と話した。

(2018年11月2日付紙面より)

ライフジャケットを手に高台へ駆け上がる児童ら=1日、那智勝浦町
岡史博校長から津波発生時の心構えを聞く
2018年11月02日
2 連携図り円滑な消防を
 3県が合同訓練  

 田辺市本宮町の七越峯付近で10月31日、新宮市、田辺市、熊野市の各消防本部、奈良県広域消防組合消防本部、奈良県防災航空隊による合同訓練があった。3県4消防本部1機関から消防車両13台が出動し42人が参加。相互の連携と防火体制の強化を図った。

 他県消防本部との連携強化や、各消防本部の消防力の把握や連絡体制の確認を行い、和歌山、三重、奈良の県境付近での災害時における円滑な消防活動の構築を図ることが目的。訓練の一部は災害を見据えて、進行やシナリオを与えないブラインド型で実施された。

 新宮市消防本部管轄の県境付近で山火事が発生し、強風にあおられ延焼拡大中との想定で訓練を開始。三重、奈良両県の各管轄の消防本部と、新宮市消防本部からの応援協定により田辺市消防本部が出動した。隊員らは熊野川から水を吸い上げ、連結したホースを使い約200㍍離れた山の上下から放水し消火活動を行った。奈良県の要請により同県の防災ヘリが上空から放水し鎮火。約1時間の訓練を終えた。

 新宮市消防本部の川嶋基正消防長は「ブラインド型訓練ということで難易度も高かったが、実践に近い訓練ができた。大きなミスもなく懸命に頑張ってくれたと思う。今回の結果に満足することなく、反省や検討を重ねて今後の円滑な消防活動に役立ててもらえれば」と講評。「これからも地域住民の協力を得ながら、皆さんの安心安全のために頑張っていきたい」と話していた。

(2018年11月2日付紙面より)

連携を図りながら訓練に取り組む=10月31日、田辺市本宮町
新宮市消防本部の川嶋基正消防長が講評した
2018年11月02日
3 イベント開き親交深める
 病院跡地で「エコ祭り」  (つばさ福祉会 )

 串本町古座の国保古座川病院跡地で10月27日に交流イベント「平成30年度エコ祭り」があり、最寄りの施設「エコ工房四季」の利用者やその家族と地域が一体になって、出店や抽選などの趣向を楽しみ、親交を深めた。

 このイベントは社会福祉法人つばさ福祉会(藤田勝彦理事長)と同法人が運営する施設・エコ工房四季が主催。本年度は「演・食・楽」をテーマに会場を構成し、ステージ発表、各種軽飲食出店、バザーやミニゲームなどが並んだ。

 開会に当たり藤田理事長は、近況としてエコ工房四季は農協と共に農福連携の活動を始めていることを報告しつつ来場を歓迎。引き続いてダンス教室「PHAT DANCE STUDIO」やフラダンスグループ「HAPUNA」のダンスの披露があり、午後は太地町のユニット「ポップバンドBAO」や歌い手「シンガーアツシ」が出演してステージ発表を盛り上げた。

 午前と午後の半ばでは飛び入りカラオケ大会もあり、エコ工房四季の利用者も出演して合唱を披露した。各種軽飲食出店は、当日配布の抽選券が本年度から2店舗を利用してスタンプを集めると挑戦できる形式になったこともあり、早々に完売御礼となる店も出る勢いで利用を集めた。

 終盤では約400枚の抽選券から、藤田理事長による無作為抽出で各景品の当選者を選んだ。農福連携の延長で本年度はJAみくまのの職員が育てたもち米60㌔が提供され、その贈呈式を経て餅まき・菓子まきを行い締めくくった。

 藤田理事長は、農福連携により利用者がエコ工房四季から地域へと出て活動する機会が増え、地域の一員としての感覚が一段と増している状況を喜びつつ来場者の応対に努めていた。

(2018年11月2日付紙面より)

来場者でにぎわう各種軽飲食出店コーナー=10月27日、串本町古座
フィナーレの餅まき・菓子まき
2018年11月02日
4 じゃばら収穫始まる
 昨年並みの100㌧見込む  (北山村 )

 日本唯一の飛び地の村、北山村で1日から、特産品じゃばらの収穫が始まった。女性らが色づいたものを枝切りばさみで丁寧に切り取って籠へ入れた。今年の収穫量は昨年並みの約100㌧の見込みで、作業は今月いっぱいまで続く。

 じゃばらは村内の農家24戸と村営農場の計8㌶ほどの畑で約6000本栽培している。生しぼり、ジュース、ぽん酢、ジャム、シャーベットなどさまざまな商品があり、昨年度の売り上げは前年度より約4000万円増の約2億6600万円だった。今年3月にテレビ番組で紹介されたことから、本年度の売り上げはさらに伸びると見込んでいる。

 村営じゃばら農園管理責任者の宇城公揮さん(42)は「台風にも負けず、今年は果汁もたっぷりで品質の良いものが育ちました」と話していた。

 じゃばらは温暖多雨な気候で寒暖差が大きい北山村の自然条件が生み出したかんきつ系果実。ユズや紀州みかんの自然雑種とされていて、江戸時代から村に分布。名前は「邪(じゃ)を払う」からきているという説がある。大きさはテニスボールほどで、疲労回復に良いとされるビタミンAとC、風邪予防に効果があるカロテンを含むなど栄養価に優れ、皮には抗アレルギー作用があるフラボノイド成分が多く含まれている。予約はインターネットや電話で受け付けている。問い合わせは村じゃばら村センター(電話0735・49・2037)まで。

(2018年11月2日付紙面より)

地元農家がじゃばらを収穫=1日、北山村
2018年11月02日
5 古道に大量のごみ散乱  小狗子峠、守る会が清掃  (那智勝浦町 )
2018年11月02日
6 なんなんねっと特別研修  支援におけるコミュニケーション術学ぶ  
2018年11月02日
7 街頭啓発で人権問題PR  人権啓発推進月間  (和歌山県 )
2018年11月02日
8 手作りおにぎり振る舞う  米作り感謝会  (神内小 )
2018年11月02日
9 仕事への理解を深める  神倉小3年生が社会科見学  (新宮市 )
2018年11月02日
10 創立を記念し礼拝  園児ら祈りささげる  (マリア保育園 )
2018年11月02日
11 防災について常に考えよう  くしもとこども園の総合避難訓練  (串本町 )
2018年11月02日
12 式典や余興で今後に弾み  古座川町民体育館で社会福祉大会  
2018年11月02日
13 忠度まつり2018   
2018年11月02日
14 時代衣装の行列華やかに  第32回あげいん熊野詣  
2018年11月02日
15 熊野の山に雲海  新宮市熊野川町