那智の滝で迎春準備 (那智勝浦町 )
那智勝浦町那智山の世界遺産・那智の滝で27日、大しめ縄の張り替えがあった。日本一の落差133㍍の滝口で、神職たちが足を滑らさないよう慎重に新しいしめ縄に取り換えた。
那智の滝は熊野那智大社の別宮・飛瀧(ひろう)神社のご神体。張り替え作業は7月14日の例大祭「那智の扇祭り(火祭)」の前と年末の毎年2回行われている。
しめ縄はサラシ製で、長さ26㍍、重さ約4㌔。大社本殿で安全祈願を行った後、白装束に烏帽子(えぼし)姿の神職5人が参道約2㌔を約30分かけて運んだ。
那智の滝は大みそかから元旦にかけて青岸渡寺の三重塔とともにライトアップされる。
(2017年12月28日付紙面より)
再来年夏の稼働を目指す (新宮市 )
フォレストエナジー株式会社(本社・東京都品川区、沼真吾社長)は26日、新宮市佐野3丁目で木質バイオマス発電事業を計画していると発表した。来年の春に着工、再来年夏の商業運転開始を目指している。計画通り進めば和歌山県内で最初に稼働するバイオマス発電事業所になる。
同社によると、発電所を設置するのは民間の土地で広さは約8500平方㍍。近隣地域の木材を使った木質チップを年間約2万㌧使用し、約1800㌔㍗の電気(約3900世帯分)と約2800㌔㍗の熱を供給する。熱の一部は乾燥機の熱源として使用し、伐採したばかりの木材を燃料として使うことができる。残りの熱の活用は今後協議していく。
同社は「燃料供給元で乾燥工程を負担することなく、間伐材・低質材の流通量が増えるため、地域の素材生産会社と林業者を通じて森林整備を促進するとともに、地域経済の活性化に役立つものと考えております」と話している。
同社は2015年4月10日の設立。未利用になっている木質資源を地産地消して電気や熱などのクリーンエネルギーを作る施設を開発、運営している。秋田県秋田市、宮崎県川南町ですでに木質バイオマス発電所を稼働している。佐野で事業を始めるため新たに新宮フォレストエナジー合同会社を設立した。
佐野の新宮港第2期工業用地でも株式会社エフオンが木質バイオマス発電所の建設を計画していて、2021(平成33)年中の稼働運転を目指している。敷地面積は約5万3000平方㍍。年間発電量は1万8000㌔㍗(3万世帯分)。近隣県から調達した木質チップを年間約18万㌧使用する予定。
(2017年12月28日付紙面より)
文化セで第13回町民音楽祭 (串本町 )
串本町文化センターで24日、「第13回町民音楽祭」が開かれた。大規模改修に伴い、例年より約3カ月前倒ししての実施。ジャンル多彩な15組が日頃の取り組みの成果を披露し、約300人(主催者発表)が鑑賞した。
このイベントは同町、同町教育委員会、串本音楽協会主催。1971(昭和46)年に旧串本町で始まり現串本町にも受け継がれている文化行事で、通算すると47回目の実施になる。
開会にあたり同協会の西野政和会長は「50年近く続く音楽祭は県内外を見てもほとんど例がなく、大いに自慢できるわが町の文化力だ」と誇り、会場変遷の経緯を来場者に紹介。例年より数は少ないが、新規出演もあるとして最後まで清聴してほしいとあいさつした。
音楽に関係があれば幅広く出演を受け入れるのが同町の音楽祭の特色。今回もコーラスや器楽はもちろん、琴・三味線・尺八・和太鼓といった和楽器、フラダンスや日本舞踊、詩吟詩舞や歌唱など多彩な演目が披露され、観客の喝采を浴びた。
新規参加の「こーらす“わ”」は和深を拠点にしたグループで、小道具で情感を演出しながら3曲を発表。終盤に出演した女声グループ「串本コーロびおれった」は前倒しのタイミングがクリスマスイブにあたったことにちなみサンタクロースの色彩や衣装で出演。混声グループ「串本うしおコーラスグループ」は団歌や演歌を披露後、「きよしこの夜」の斉唱を観客に呼び掛け、音楽で一体になるひとときで会を締めくくった。
(2017年12月28日付紙面より)
寿楽荘で萱野賛曈さんが指導 (新宮市 )
新宮市木ノ川の市立養護老人ホーム寿楽荘(田中道男荘長、入荘者30人)で26日、今年最後の生け花があった。希望者21人が安達流師匠の萱野賛曈さんに指導を受け、正月らしい花を生けた。
生け花は毎月1回、40年近く続く取り組み。この日は▽エダワカマツ▽シンビジウム▽ハボタン▽コギク▽ズバイ―を竹の筒に生けていった。
萱野さんは「お花を触っているだけで楽しいですからね」「力を入れて挿したり切ったりすることは筋力を補うためにもいい」「『年だから』と言わずに頑張ってほしい」などと呼び掛けながら教えた。出来上がると一人一人の作品を見て回り「上等です」「きれいに入りましたね」と笑顔で呼び掛けた。施設の玄関にもボランティアで花を生けた。
「正月やねえ」「昔母さんの手伝いをしていたことを思い出す」と話す利用者もおり、103歳の人も取り組んでいる。田中荘長は「皆さん毎月楽しみにしています。良い雰囲気で関わっていただき、うれしい。このような取り組みで変化を受けることはありがたく、いろいろな話もしていただける」と感謝した。
萱野さんは「お花に触れるだけでも利用者さんの顔がほころぶ。その様子がうれしく、私にとっても生きがいです」と話していた。
(2017年12月28日付紙面より)
新宮弓友会主催の納射会
新宮市スポーツ祭典バドミントン大会
女子ソフトボール部4チーム
大みそかに向け試験点灯
那智勝浦町那智山で19日、熊野那智大社(男成洋三宮司)のご神体である那智の滝と、那智山青岸渡寺(高木亮享住職)の三重塔がライトアップされた。大みそかに向けた試験点灯で、師走の那智山に神秘的な風景が浮かび上がった。
1987年のNHK「ゆく年くる年」の企画で滝に照明をあて実況中継をし、全国に感銘を与えたのがきっかけ。1989年から実施されている。大みそかの夜から元旦にかけてライトアップされ、初詣客を迎える。
日没を迎えた午後5時ごろから点灯した。ライトに照らされた荘厳な三重塔の奥に、暗くなるにつれて青白い滝の姿が浮かび上がった。
(2017年12月21日付紙面より)
王子地区でクリスマス会 (新宮市 )
新宮市の王子地区福祉委員会(古川美穂委員長)は19日、同市の王子会館で「ゆる体操&おしゃべりタイム」を開いた。この日はクリスマス会で、折り紙をしたりケーキを味わうなどして楽しいひとときを過ごした。
古川委員長が、地域住民の引きこもり防止のため提案し、ゆる体操は7年目を迎える。今年9月からは回数を月2回に増やし、毎月第1火曜日はゆる体操と茶話会、第3火曜日はものづくりやレクリエーションなどを実施している。
クリスマス会は『三百六十五歩のマーチ』に合わせた運動でスタート。軽やかなリズムに合わせて体をほぐした後は教わりながら折り紙でサンタクロースとクリスマスツリーを折った。
福祉委員手作りのケーキに、参加者らが各自イチゴのサンタクロースを作って飾り付ける場面もあった。イチゴを横に切り、ホイップクリームを絞って、アラザンやごまで顔を表現。完成したものを手に「かわいいよ」「食べるのもったいないね」「今度孫が来たら一緒にしようかな」と笑顔があふれた。
古川委員長は「先月はこんにゃくずしを作りました。地区外からも参加してくれたり手伝ってくれる人もおり、ありがたいです。みんな元気で集まってにこにこ笑顔でいい年を迎えてもらえれば」と話していた。
(2017年12月21日付紙面より)
第26回の審査会行われる (串本海中フォトコン )
第26回串本海中フォトコンテストの審査会が19日、串本町文化センターで開かれた。今回は3部門合わせて148人1063点が応募。審査結果は来年1月中旬ごろ、同コンテスト公式ホームページで発表する予定という。
串本の素晴らしい海や楽しいダイビングシーンの雰囲気を表現した作品を対象にした同コンテスト。シーサイドエリアにおけるコンテストとしては国内でも屈指の歴史を誇り、相応にハイレベルな作品が集まる内容で定評がある。
本年度も実行委員会(道井洋之実行委員長)を立ち上げて計画。▽一般部門▽チャレンジ部門▽ショップ部門―を設置し、同町内のダイビングサービスを利用し串本海域で撮影されたアマチュアの未発表作品を1日から11日までの期間で受け付けた。
応募作品数は前回より4点減だが、応募者数は16人増。挑戦の裾野が広がりを見せる状況で迎えた今回の審査は、前回に引き続いて30余年にわたり世界各地の海域撮影に打ち込む水中写真家・吉野雄輔さんが担当。一般部門とチャレンジ部門はグランプリと第1~5席各1点と入選10点、ショップ賞は3店舗9点を選考。他に特別賞として▽テーブルサンゴ賞2点▽海岸賞1点▽ダイバー賞1点▽アート賞1点―を決めた。後日選考となる町長賞1点を含めた計47点が画像データを提出した時点で入賞となる。表彰式は来年3月3日(土)に串本海中公園センターレストラン「アクロポーラ」で開く。
(2017年12月21日付紙面より)
少林寺拳法南紀熊野スポ少演武発表会
第4回東牟婁支部学童軟式野球新人大会
境内施設整備事業 (熊野那智大社 )
創建1700年記念境内施設整備事業による改修工事が進む那智勝浦町の熊野那智大社(男成洋三宮司)で11日、男成宮司をはじめ工事関係者、那智勝浦町消防本部、同町教育委員会の職員らが集まり、年内から年明けにかけての作業工程や検討事項などを確認した。
同事業の概要は、拝殿の改修および銅板屋根葺き(ふき)替え工事、拝殿、鳥居、宝物殿、長生殿、手水(ちょうず)舎などの塗装工事、祈願所、社務所の改修および塗装工事となっており、総事業費は1億6500万円。事業期間は平成31年12月31日まで。
年内に拝殿の銅板は全て外され、年明けに傷みのひどい向拝(ごはい=一般参拝所)を解体する。日本建築工藝設計事務所の1級建築士・川村浩一さんによると、向拝部分は新しく建てるのではなく柱など使えるものは残し、再度組み立てる重要文化財と同等の改修になるという。
しばらくは拝殿が足場で囲まれた状態になるため、同大社では斎館の利用や臨時参拝所の設置などを検討している。男成宮司は、来年7月の式年例大祭までには拝殿が使えるようにと話し、「工事の方やお参りの方の安全を第一に、無事の竣工(しゅんこう)にお力添えを」と呼び掛けた。現場で工事関係者らと、屋根の造作や参拝客への配慮などについて細やかに打ち合わせをした。
同事業奉賛の問い合わせは同大社境内施設整備事業奉賛会(電話0735・55・0321)まで。
(2017年12月14日付紙面より)
熊野ええもん祭り (熊野エリア商工青年部協議会 )
熊野エリア商工青年部協議会(福本友樹会長)は10日、新宮市のスーパーセンターオークワ南紀店で広域商工フェア「熊野ええもん祭り」を催した。地域の特産品を扱った露店21店が軒を連ね、ステージショーなどでにぎわった。
同イベントは今年初開催。和歌山県と三重県の商工会議所、商工会が集まる場所を作り、熊野地域全体の交流人口増加と経済発展を目的に企画した。
開会のあいさつで福本会長は「イベントや講演、セミナーを通して、広域の皆さんが集まって生まれる力はとても大きなものだと感じました。県と市町村の垣根を越えることで熊野が発展できたら。どうぞ楽しんで」とイベントにかける思いを語った。
会場内にはウミガメとの触れ合いコーナーや三重県熊野市のご当地キャラ「にいひめちゃん」のエアトランポリン、水上遊具「アクアボール」の体験コーナーが設けられた。露店ではマグロやクジラ、じゃばら、木工品といった特産品を販売し、市内の飲食店も自慢の一品を振る舞った。
ステージでは熊野水軍太鼓保存会の太鼓演奏をオープニングに、新宮市立緑丘中学校吹奏楽部がなじみの曲を奏でた。熊野エリア内各地区のパフォーマンス団体のダンスや紀北町のご当地ヒーロー「KIHOKU戦隊アババイン」の戦隊ショーもあり、会場を盛り上げた。
商品券が当たるミカン早食い競争では小学生、女性、男性の部に分かれて皮をむくところから指定の個数を食べ終わるまでのタイムを競い合った。
男性の部で1位となった新宮市下田在住の大江和貴さん(29)は「とてもおいしいミカンでした。いかに皮を早く向き、飲み込むか工夫したことが結果につながったのだと思う」と喜んだ。
(2017年12月14日付紙面より)
生徒立案のグローバル講演会 (串本古座高校 )
県立串本古座高校串本校舎(愛須貴志校長、左近晴久教頭、生徒284人)で11日、グローバル講演会が開かれた。学校ではなく生徒が主体になって立案した初の試みで、今回はクラブ活動「CGS部」のトルコ班が串本町総務課に勤務するトルコ人女性アイシェギュル・アルカンさんを講師として迎え、対談形式で質問を寄せるなどした。
日本とは違った文化を持つ外国を肌で感じ、外国人から見た日本や串本町の印象を聞いて今まで気付かなかった串本の価値観を探り見つけるのが今回の同講演会の狙い。同班は事前にアルカンさんと打ち合わせを重ね、前半は講演、後半は対談とする内容を計画して本番を迎えた。
同班メンバーの上屋敷希美さんと北千優さん(共に2年)が司会進行を担当。アルカンさんは自己紹介やふるさとアイドゥン県にいる家族やまちの特色、日本に来たきっかけや背景にある両国友好を育んだ二つの出来事、殉難将士慰霊碑をトルコ人に代わって守ってくれていることへの感謝やトルコ共和国の成り立ちと文化などをざっくばらんに語り、生徒が関心を持つ糸口とした。
後半の対談は伊森安美さんと岡地舞さん(共に1年)が聞き手になり、▽なぜ日本で働こうと思ったのか▽日本に来て驚いたことや困ったこと▽アルカンさんから見た日本や串本のいい所―などをテーマに掲げて質問。併せて事前に実施した生徒アンケートの結果を発表し、7~8割が串本は「住みやすい」「好き」といっているのに6割弱が「町外に出たい」と思っていることへの印象も尋ね、アルカンさんは「まずは自分のやりたいようにするのがいいが、(町外へ出る理由で)串本には何もないからという考えはなくした方がいい」と答えた。
アルカンさんは最後に「高校時代はとにかく(今すべきことに)頑張りながら将来の夢を見つけ、その未来の筋道の中でふるさとも大切にしてほしい」とメッセージを送って講演を終了。質疑応答を経て始終を見守った愛須校長は「国民性の違いが分からないと誤解が生まれてしまう。互いの国の常識を知るという点で、今日の話は良かったと思う」と講評。将来どこへ行くことになってもアルカンさんのようにふるさとを語れる大人になることを期待しながら会を締めくくった。
(2017年12月14日付紙面より)
健康づくりポイント事業 (和歌山県 )
和歌山県は10月から「健康づくり運動ポイント事業」を開始している。自治会活動や個人の運動活動にポイントを付け、地域ぐるみで楽しく競いながら運動習慣の定着を目指す取り組み。専用ウェブサイトに登録するなどして毎日の運動の実績を報告するとポイントがたまり、ランキング上位者には賞状と賞品が進呈される。
元気で長生きをするためには栄養、運動、休息が必要になるが、運動面では歩く人が少なく、2012年の国民健康栄養調査では和歌山県の1日あたりの歩数で、男子がワースト2位、女子はワースト10位だった。事業は楽しみながら運動を継続し、地域ぐるみで運動習慣の定着を図る目的。
申し込みは8月から開始し、10月から事業がスタートした。今後は毎年実施していく予定で、個人参加と自治会、グループ参加があり、年度末までの間ランキング形式で競う。申請方法はウェブと専用用紙があり、18年1月末には専用アプリが登場する予定だ。1日8000歩以上のウオーキングで1ポイント、30分以上のスポーツで1ポイントの換算。ラジオ体操やゴルフ、ダンスなどさまざまな項目がある。自治体参加では会主催のイベント参加で2ポイントが付与され、草刈りや溝掃除なども得点の対象になる。
月ごとの歩数や運動内容をウェブで入力、もしくは記録表を県に郵送するか、市町村健康づくり担当課に提出して実績を報告することでランキングに反映される。当地方では10月末時点で新宮市や串本町の自治会、個人では200人以上が登録している。担当課では「運動がおっくうな人にも楽しみながら取り組んでもらいたい」。児玉征也・東牟婁振興局長は各地で行われるラジオ体操や元気クラブしんぐうなどの活動を挙げ「当地方はポテンシャルが高く、県内でもトップに入るのではないか」と話していた。
■登録方法
登録方法は①専用ホームページ「わかやま健康ポイント」よりウェブで申請②県庁健康推進課ホームページ(http://www.pref.wakayama.lg.jp/prefg/041200/index.html)から様式をダウンロードし、郵送するか市町村健康づくり担当課に提出する。ランキングはウェブ上で毎月公表する。
(2017年12月14日付紙面より)
第14回太地いさなカップ
串本町文化センターで5日、町立5中学校合同行事「第21回中学校音楽会」があり、生徒263人一丸の歌声を本州最南端の町に響かせた。
この行事は同町教育研究会(山本隆介会長)と同会音楽部会が主催。日頃の練習の成果を主体的に発揮するとともに、互いの発表の鑑賞を通して音楽に対する意識や鑑賞マナー、仲間との向上心を培う目的で年一回開いている。近年は町立5中学校の生徒が一同に集まる唯一の行事として、学校間の交流も強く意識されている。
席数の都合で前年度まで唯一参加できていなかった串本中1年生も、生徒数減に伴う空席増により本年度から来場。実施21年目にしてようやく当代生徒全員参加が実現する状況の中、本番を迎えた。
開会にあたり潮﨑伸彦教育長は「リズム感のある音楽を聴くと体が自然に動き出し、また時には涙があふれ出ることもある。音楽は私たちの日常生活に欠かせない不思議な力を持っている。本日は一生懸命練習してきた成果を発表するまたとない機会。楽しく思い出に残る音楽会にしてほしい」と期待を込めてあいさつ。潮岬中吹奏楽部の演奏で開演を飾り、以降は▽大島中▽串本中2年生▽西向中▽潮岬中▽串本西中▽串本中3年生―と順次舞台に上がり、各2曲を披露した。串本中3年生は最高学年のみで結成したユニットの威信をかけ、力強さとハーモニーが両立した歌声を披露。その勢いに乗って最後は串本中1年生41人や教職員54人、鑑賞する家族らを含めた全員で曲「翼をください」を歌い、音楽で一丸になることの充実感を分かち合った。
すべての発表を終え、岡田正伸副会長は40数年前の中学時代を振り返り「この時に自分が歌った曲は今でもソラで歌えるし、全員で歌った『翼をください』もしっかり覚えている。一生、自分の心の中に流れ続けるものだ」と実感している歌の不思議な力を紹介。
「君たちが今、みんなで歌った曲もやはり心の中で流れ続ける。これからの人生の中でつらい時にはみんなで歌った今日を思い出してほしい。その時の自分に勇気を与えるような応援歌にしてほしい」と呼び掛け、互いの発表を通してさらなる向上の糸口を見つけ、切磋琢磨(せっさたくま)して来年はもっといい音楽祭を目指すよう期待して締めくくった。
(2017年12月7日付紙面より)
シルバーリーダーとの意見交換会 (新宮警察署 )
新宮警察署(谷本克也署長)は5日、9月に委嘱した那智勝浦町在住のシルバーリーダーとの意見交換会を開いた。県交通安全指導員協議会の清岡幸子会長や、JAみくまの、交通安全協会新宮支部、那智勝浦町から担当職員らも出席した。
谷本署長は11月末現在の同署管内の交通事故発生件数や事故に高齢者が占める割合などを報告。「それに対応してやっている。すぐに目に見える成果が現れるのは難しいかも知れませんが、長い目で見て」と呼び掛け、「これからも皆さまにご活躍、ご支援していただけたらと思いますのでよろしくお願いします」とあいさつした。
岡本光泰交通課長は「12月に入り、すでに5件の人身事故が発生。なんとか100件を切りたい」と話し、2件の高齢者が関わった事故を挙げ、原因や対策を説明。今月3日に市内で脳梗塞の持病を持つ人の運転する車がガードレールを跳び越えた事故も取り上げ「持病を抱えて運転している人も多いので、そのような人のサポートもしていければ」と話した。
出席したシルバーリーダーからは、黒系の服を着ている人が多く、反射材を配り使用を呼び掛けていることや、交通事故発生時やパトカーでの巡回などに対する意見も出された。
同署からは、署で「反射材強化運動」として、通勤時や在宅時などに反射材を使用し、その効果を地域に広める取り組みを実施していることが報告され、「小さな集会でも連絡をいただければ、会場にうかがいお話ししますので、連絡いただければ」と呼び掛けられた。
(2017年12月7日付紙面より)
川上邦子舞踊研究所(川上邦子代表)=那智勝浦町=主催の「第38回太陽に踊る」が3日、JR熊野市駅隣の熊野市文化交流センターで催された。研究所で創作ダンスを学ぶ生徒たちが今年の練習成果を発表する場であり、美を体現するステージに満員の会場から大きな拍手が送られた。
第1部は「熊野に生きる…祈りの道」。川上さんが振り付けし、熊野那智大社創建1700年・那智山青岸渡寺草創1300年を祝って那智の滝前でも奉納した40分の作品で、熊野の神々に包まれる世界を表現した。
第2部は小中学生から成人までが登場し、ソロや集団でのダンス15曲を披露。見終えた客席から「ありがとう」、「素晴らしくて泣ける」など感激の声が聞かれ、観客が生徒と抱き合う姿も見られた。
発表会には約200人が詰め掛け、通路もいっぱいになる盛況。かつて研究所で学んだ元生徒7人も応援出演して盛り上げた。姉妹で出演した渡瀬月乃さん(那智勝浦町立下里中1年)と百萌さん(同下里小3年)は「緊張したけど、楽しかった」と述べ、ほっとした表情を浮かべた。川上さんも「今日の成功は生徒の頑張りとOBのおかげ。初めて見た人や高齢者の人から、元気をもらったと言ってもらえたのがうれしい」と喜びを語った。
会場入り口には募金箱が置かれ、次々に浄財が寄せられた。募金は後日、熊野市福祉事務所に託された。
(2017年12月7日付紙面より)
「光の祭典in紀宝」スタート
「光の祭典in紀宝」が1日、紀宝町の田代公園・ふるさと資料館前で始まった。主催は実行委員会(古屋敷良会長)。約20万球のイルミネーションが暗い夜空を色鮮やかに彩った。
点灯式は午後6時に開かれた。居合わせた親子連れや実行委員たち約30人のカウントダウンでおなじみの高さ20㍍の巨大ツリーが鮮やかに浮かび上がり、夜空にシャボン玉が舞うと、待ち構えた人たちから拍手や「きれい」と感嘆の声が上がった。
今年は大きな目玉が特徴の「ミニオン」が初登場。古屋敷会長は「準備のメンバーもだんだんと高齢化してきたが、反面、リニューアルを繰り返してデザインは良くなってきた。新しいイルミも増えた」と述べ、多くの来場者を期待した。
光の祭典は今年で16回目。冬の風物詩として人気が高い。点灯期間は、来年1月5日(金)までの午後6時から10時。大みそかの31日(日)と元旦はオールナイトで点灯する。23日(土・祝)午後5時から8時15分までは、イルミの下で集うイベント「第14回キラフェス」も開催する。子どもたちへのプレゼントやステージショーが繰り広げられる催しで、毎回大勢の人でにぎわう。雨天は翌24日(日)に順延する。
(2017年12月7日付紙面より)
那智勝浦ゴルフ倶楽部12月度月例杯
新宮GG同好会潮岬遠征大会
東牟婁地方スポ少交流野球大会
県少年サッカーリーグ東西対抗戦