来年の大絵馬に掛け替え (速玉大社 )
新宮市の熊野速玉大社(上野顯宮司)で1日から迎春準備が始まり、拝殿の「酉(とり)」の大絵馬が来年のえと「戌(いぬ)」の大絵馬に掛け替えられた。
来年の大絵馬はヒノキ製で、大きさは縦1・5㍍、横2・1㍍。毅然(きぜん)とした白い父犬が、無邪気な子犬たちを守っている姿が描かれている。父犬の首には、同大社のご神木で平和の象徴であるナギの葉をあしらったしめ縄が巻かれている。
上野宮司が「子どもを守り、しっかりと育ててもらいたい」との願いを込め自ら描いた絵馬。子どもが巻き込まれる事件が数多く報道されていることを受け、「清い心を持って、愛と徳を子どもたちに授けてほしいと」いう思いを込め『浄心愛徳』の文字が書き添えられている。
神職たちによる掛け替え作業を見守った上野潤権宮司は「来年は戌年。犬のように、地に足を付け、我慢強く、ぶれずに一歩一歩進んで行ける年になることを願います」と話していた。
同大社はこの日、JR新宮駅に小絵馬(縦75㌢、横110㌢)を授与した。神事ではらい清めた後、上野権宮司が片山好司副駅長に手渡した。小絵馬には3匹の子犬を守る白い母犬が描かれている。
新宮駅改札付近の駅ホームには2日から、速玉、本宮、那智の熊野三山の小絵馬が並んでいる。
(2017年12月3日付紙面より)
宇久井ビジターセンター (那智勝浦町 )
那智勝浦町の吉野熊野国立公園宇久井ビジターセンターが1日、来館者数10万人を突破し、セレモニーを行った。
環境省が設置し、2006(平成18)年7月9日に開館。同町と共同で運営し、宇久井半島の動植物や地形・地質に関する情報発信、宇久井海と森の自然塾運営協議会(玉置之一会長)による体験メニューの提供などを行っている。
10万人目となったのは神戸市北区の河端英孝さん(67)。妻の洋子さん(64)と二人で来館した。入り口でくす玉を割り、記念の盾や地元の特産品などの記念品を贈呈された。盾は同塾が手作りし、記念品は同町、同センター、町観光協会、南紀くろしお商工会、河端さんが宿泊した南紀勝浦休暇村が用意した。
英孝さんは「ふらっと観光で訪れた場所で、こんな歓迎を受けるとは夢にも思っていませんでした」と喜びを表現。洋子さんは同センターについて、「リース作りが好きなので、自然教室で教えてもらえるのはとてもいいと思う」と話した。
同省熊野自然保護官事務所の首席保護官・刈部博文さん(39)は「この自然に魅力を感じてくださるお一人お一人のおかげです」と感謝のあいさつをし、職員や同塾の会員らが見守った。
(2017年12月3日付紙面より)
JR新宮駅前の花壇
新宮市徐福のJR新宮駅前花壇で1日から、イルミネーションの点灯が始まった=写真。点灯時間は午後5時から深夜0時まで、期間は来月中旬まで。
同花壇を管理するボランティア団体「はなはなきっさこ」(上廣正幸会長、会員7人)の会員らが約20日間かけて設置した。メリーゴーラウンドをイメージした飾りで、現在、花壇にはスイートアリッサムの花が咲いている。
上廣会長は「観光客やお正月に帰省する人たちを花とイルミネーションで歓迎するとともに市民の心の和みに少しでもお役に立てば」。
会員の向井美江さんは「新宮ロータリークラブさんの協力で、紀伊半島大水害の翌年2012年から毎年設置しています。一人でも多くの皆さまに見ていただきたい」と話していた。
(2017年12月3日付紙面より)
新宮JC杯中学新人サッカー大会
古座町体バド競技を懐かしむ会