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2017年12月09日
1 年末年始に備え点検
 旅客船の安全やテロ対策  (勝浦海事事務所 )

 観光客や帰省客が増える年末年始に備え、国土交通省近畿運輸局勝浦海事事務所は7、8の両日、串本海上保安署と合同で管内5社の旅客船の安全やテロ対策などを点検した。事故の未然防止などを目的に船舶検査官らが浮輪などの救命設備や安全確保のための連絡体制をチェックした。

 国交省が実施する「年末年始の輸送等安全総点検」(12月10日~1月10日)の一環。乗組員の健康状態や過労状態の把握、新型インフルエンザ対策、事故や災害時の連絡体制なども指導した。

 新宮市熊野川町日足の熊野交通志古船舶営業所(堀芳生所長)には7日、長谷潤所長ら4人が訪れた。松下信男所長代理ら立ち会いの下、運航労務監理官らが安全速力での航行、避難誘導体制の徹底、不審者情報の通報徹底などを聞き取り調査。ウオータージェット船(全長約17㍍、11㌧)内に入り、マイクが正常に使用できるか、浮輪の位置、消火器の有効期限などを一つ一つ調べた。

 点検終了後、長谷所長は「安全、安心が何よりも勝り重要。川は大雨や渇水などがあり、厳しい運航もあると思いますが、連携を密に取り、会社一丸となって安全運航に取り組んでください」と呼び掛けた。

 ウオータージェット船の昨年1年間の乗客は約6万人。松下所長代理は「年末年始に入り、お客さまが増えると思いますので、安全第一で安心して利用していただけるよう努めていきたい」と話していた。

(2017年12月9日付紙面より)

安全運航などの聞き取り調査=7日、新宮市熊野川町日足
2017年12月09日
2 遺跡発見をチャンスに
 文化複合施設丹鶴会が講演会  (新宮市 )

 新宮市の文化複合施設丹鶴会は2日、同市の丹鶴体育館で「文化複合施設の必要性と遺跡との両立について」の講演会を開いた。講師は地域批評シリーズ『これでいいのか和歌山県~魔物が和歌山を分断する!?』の著者で、ルポライターの昼間たかしさんと、編集者・ライターの鈴木士郎さん。丹鶴連合会の榎本義清会長、丹鶴商店街振興組合の大井正臣理事長も登壇し、トークセッション形式で進行した。

 昼間さんは大学で考古学を専攻し、遺跡の発掘調査に携わった経験がある。遺跡の保存や観光への活用価値について意見を求められると、「町の遺跡がまとまって見つかる例は少ないが、珍しいから保存するという方針には賛同できない」とし、希少性や話題性を求める風潮が過熱すればねつ造事件につながる恐れがあると話した。市民に提供されている情報の少なさも指摘し、「市民も一緒に発掘をすればいい。行政が手を抜いているのか、その金がないのか」と、価値判断や議論ができる状態ではないことに問題提起した。

 鈴木さんは「遺跡を見たい人はそう多くないが、人や時代によって価値は違う。壊してしまうと未来に対する責任が取れない」とし、遺跡と組み合わせた形で文化複合施設を作るのが現実的との意見を示した。建設を進めるならば活動を市の全域まで広げる必要があり、「チャンスと捉えて『遺跡を生かした形で早く作ろう』という言い方もできる」と提案した。

 観光面ではアピール力の弱さが指摘された。町の第一印象となる駅近辺の景観はとても重要で、鈴木さんは「林業でいくなら、町並みに木を使う。まずは張りぼてでもいい。ブランドイメージを見せる努力を」とアドバイス。観光には地元の人がきれいな町で活気のある暮らしをしていることが重要で、「新宮はかなりましな方です」とも語った。食べ物がおいしくサービスが良いことや、観光案内所できちんとおすすめスポットを紹介されたことなど、良い面も両者から挙げられた。

(2017年12月9日付紙面より)

(右から)昼間たかしさん、鈴木士郎さん、榎本義清会長、大井正臣理事長=2日、新宮市の丹鶴体育館
2017年12月09日
3 全国のジビエ事例の頂点に
 第4回農山漁村の宝選定で  (古座川ジビエ振興協議会 )

 「第4回ディスカバー農山漁村(むら)の宝」の優良事例に選ばれた古座川ジビエ振興協議会の取り組み「厄介者を地域の宝に!マイナスからプラスへ」がこのほど、特別賞「ジビエグルメ賞」を受賞した。

 この選定は、内閣官房と農林水産省が「強い農林水産業」「美しく活力ある農山漁村」の実現に向け、地域活性化や所得向上に取り組む優良事例を全国に発信し他地域への横展開を図る目的で年次実施。事例候補は自他薦問わず受け付け、一次審査で優良事例を選定し、その中から二次審査で全国9ブロックの最高評価事例からグランプリ、グランプリを除く事例から特別賞を選定している。

 今回は全国から844件の応募があり、31件が優良事例に選ばれ10月24日に公表された。同協議会は自薦応募で優良事例に選ばれたが属する近畿ブロック管内での最高評価は得られず、特別賞のみ受賞の可能性を宿した状態で11月21日、首相官邸で開かれた優良事例選定証授与式に臨んだ。

 二次審査の結果は式後の交流会内で発表され、今回はグランプリ1件と特別賞5件が選定された。特別賞は募集段階で選定のキーワードとなる政策テーマ(農泊、ジビエ、輸出、女性・高齢者・障害者の活躍、6次産業化)が発表されていて、同協議会の取り組みはジビエ関係の他優良事例2件との競合を経て「ジビエグルメ賞」を受賞。グランプリはジビエ関係ではない内容のため、全国から寄せられた今回のジビエ関係諸事例の頂点に輝く結果となった。

 県内では選定が始まって以降、4年連続で計6件が優良事例に選定されている。東牟婁郡内では那智勝浦町の色川地域振興推進協議会に続き2件目。特別賞は第2回から導入され、県内では古座川町ジビエ振興協議会の取り組みが初となる。

(2017年12月9日付紙面より)

優良事例選定証と特別賞「ジビエグルメ賞」トロフィー=7日、古座川町鳥獣食肉処理加工施設
選定の証と共に(左から)細井孝哲・町主査、梶山弘志・内閣府特命全権大臣、齋藤健・農林水産大臣、西前啓市町長、林良博・有識者懇談会座長(古座川町提供)
2017年12月09日
4 台風21号の被災者へ
 彩雲祭の収益金を寄付  (新宮高校 )

 県立新宮高校の彩雲祭実行委員会(中本雄也委員長、30人)が7日、台風21号の被災者支援に役立ててほしいと食物バザーの収益金9万6535円を新宮市へ寄付した。中本委員長、脊古夏月副委員長、上田大貴副委員長(いずれも3年生)が市役所を訪れ、田岡実千年市長に直接手渡した。

 彩雲祭とは同校の文化祭で9月に開催された。今年の食物バザーではポテト、かき氷などを販売。収益金は毎年、被災地などに寄付している。

 田岡市長は「心から感謝申し上げます。なるべく早く被災者に届けさせてもらいます」。中本委員長は「今年が高校最後の年。生まれ育った新宮への感謝の気持ちです。台風21号の被害を聞いて心を痛めていましたので、このように恩返しできて良かったです」と話していた。

(2017年12月9日付紙面より)

田岡実千年市長に義援金を渡す生徒たち=7日、新宮市役所
2017年12月09日
5 キラメキが優勝
 市民スポ祭兼連盟社会人バレー大会  
2017年12月09日
6 地元勢が活躍
 県なぎなた秋季大会・県高校選手権  
2017年12月09日
7 芳養、上秋津が決勝へ
 ジョン・ケンドリック旗争奪少年野球大会  
2017年12月09日
8 大賞は澤育代さんに  熊野大花火写真コンテスト  (鈴木文代さん(串本町)が連続部門賞 )
2017年12月09日
9 地元商店街が潤えば 新宮信用金庫、20日まで「わくわくセール」 
2017年12月09日
10 フードロスの活用テーマに 熊野川町、ゲストハウスで「あまったーる食堂」 
2017年12月09日
11 井口さん、倉本さんらが金賞 新宮商工会議所でそろばんコンクール 
2017年12月09日
12 事業所へ協力呼び掛ける 赤い羽根共同募金、子育て世代や高齢者などのために 
2017年12月09日
13 ノロウイルス予防を学ぶ  新宮食品衛生協会が講習  (新宮市 )
2017年12月09日
14 クマノザクラで地域おこし 古座川町、住民ら交え現地説明 
2017年12月09日
15 望楼の芝の顕彰碑整える 串本町、木曜島遺族会が清掃奉仕 
2017年12月09日
16 家族や地域に成果を示す  三尾川小学校学習発表会  (古座川町 )
2017年12月09日
17 マルバグミの花  三輪崎の鈴島で