第12回新宮市展の写真の部と洋画・デザインの部の審査会が15日、市立蓬莱体育館であり、入賞者が決まった。市展は11月4日(土)と5日(日)に市立総合体育館で開かれる。時間は午前9時から午後5時まで。最終日は午後4時まで。表彰式は5日午後3時から、総合体育館で行われる。
今回の市展には362人から455点の出品があった。内訳は▽洋画55人(55点)▽デザイン7人(7点)▽書114人(114点)▽写真27人(45点)▽生け花59人(59点)▽日本画4人(5点)▽俳画ちぎり絵その他32人(53点)▽木彫1人(2点)▽陶芸47人(86点)▽粘土1人(2点)▽アートフラワー1人(1点)▽手芸・編み物2人(4点)▽刺しゅう1人(2点)▽パッチワーク10人(19点)▽レース編み1人(1点)。
(2017年10月21日付紙面より)
初の芸術鑑賞行事 (近大新宮高校 )
新宮市の近畿大学附属新宮高校・中学校(川合廣征校長、生徒580人)保護者会(瀧川久哉会長)は19日、同校体育館で初の芸術鑑賞行事を開催した。生徒、教職員と保護者らが和歌山県内で活動する落語家、桂枝曾丸さんらの演じる古典落語に親しんだ。生徒が体験する一幕もあり、会場は笑い声に包まれた。
日本の古典落語を鑑賞し、日本文化の魅力を再発見する目的。日本古来の文化や考え方に触れ、歴史に対する興味関心を深める狙いもある。行事は今後3年に1回の頻度で実施していく予定となっている。
桂さんは落語の成り立ちなどを解説。生徒10人が手拭いや扇子の使い方、太鼓、人の表現などを舞台の上で実際に体験し、観客らの笑いを誘った。露の眞さん、桂あさ吉さんらが古典落語や英語落語、太神楽曲芸師のラッキー舞さんが神楽を披露。トリは桂枝曾丸さんが『七度狐』を演じ、会場は笑いと拍手でいっぱいになった。
瀧川会長は「当地方では文化的な行事が少なく、地元でやってほしいと思いました。枝曾丸さんが中学生、高校生に落語を伝えるために来てくれて感謝しています」と話していた。
(2017年10月21日付紙面より)
潮岬中3年生が調理体験 (串本町 )
串本町立潮岬中学校(藤本弘子校長)の3年生が19日、家庭科の一環で炊き出しに挑戦した。潮岬地区自主防災会(木山誠彌会長)の協力を得て、米6升半分の塩おにぎりと7・2㍑のサツマイモのみそ汁を調理。学んだことの延長で自分たちにも炊き出しができることに気付くなど、家庭や学校ではまずできない貴重な実践経験を積んだ。
この挑戦は前年度、義務教育の中で炊き出しを経験させたいと考えた同校が同会に協力を求めて計画した。藤本校長によると、将来の発生が予測される大地震が日中に起こった場合、校区内にいるのは高齢者と中学生以下が大半。その状況で避難所生活を始めると中学生の役割は大きいと考えるさなかに同会の炊き出し訓練を見て、「これを生徒に(できることとして)経験させたい」と思い同会に相談したという。
時期的な感染症を警戒して年度中には行えなかったが、その分準備をしっかりと整えて実現にこぎつけた。今回は生徒教職員全員とこの日来校した同会会員分の塩おにぎり、3年生や教職員と同会員分のサツマイモのみそ汁を炊き出しする内容で、同会は炊き出し用として備蓄している3升炊きのガス炊飯器と容量60㍑の大鍋を貸し出し。各材料の分量計算は教員があらかじめ行い、生徒は調理を担当といった役割分担をし、同会女性会員から段取りを教わりながら目標の量を仕上げた。
生徒の石川朝香さんは「すごい量だったけど、先生が分量を計算してくれたので難しいとは感じなかった。自分たちにも炊き出しができると分かり、今後協力する自信もついた」とコメント。
材料のサツマイモを自分の畑から提供して見守った木山会長(78)は「生徒にはこれから先どの地域に行くにしても、地域のリーダーとなり何か人のお役に立つことができる人であってほしい」と期待し、今後も学校と協力して歴代生徒の炊き出しを支援するとした。併せてこの経験はどの中学生にも意義があるとし、この機に潮岬中をモデルにして他校に実施の裾野が広がればとも期待した。
挑戦の様子は役場総務課防災防犯グループも見学し、枠谷徳彦グループ長は津波緊急避難後の事を考えたよい取り組みだとたたえるなどした。
(2017年10月21日付紙面より)
新宮の名物や名所を世界に発信してもらおうと新宮市観光推進キャンペーン協議会は16、17の両日、市内で「インバウンドファムツアー~新宮の寿司を楽しむ~」を開催した。外国人ライターたちが、さんま寿司(ずし)などを試食し、市内の名所を巡った。
参加したのは台湾、オランダ、アジア系オーストラリア人ライター4人と訪日外国人向けツアーをネット販売する「Voyagin(ボヤジン)」の担当者。徐福寿司、柿乃肴、東宝茶屋、鹿六などを訪れ、昆布巻き、なれ寿司などを味わった。
市観光ガイドの会、西田晴胤会長の案内で神倉神社、阿須賀神社、新宮城跡などを訪れた他、16日には熊野速玉大社例大祭「御船祭り」「御旅所神事」を見学した。取材記事は英語と中国語でネット、SNSで発信する。
マグロの寿司にサンズと塩を振って食べたアレクサンダー・スタンコフさんは「ものすごくおいしい。この食べ方は初めて。さんま寿司や熊野牛も初めて食べました」と絶賛。「新宮はコンパクトでいい。世界に発信すればたくさん外国人が訪れると思います」と話していた。
(2017年10月21日付紙面より)
愛好者への技術指導とダブルス大会
中体連新人バレーボール大会
東牟婁地方中学校新人バスケット大会
新宮市出身の谷口暁理君(大阪・浪速高校)
乗船体験では揺れやスピードに驚き (御船祭を前に )
新宮早船会(上田勝之会長)は1日、御船の乗船体験とOB交流戦(後援=新宮市教育委員会)を開催した。天候にも恵まれ多くの人が参加した。
出船各地区のOBと現役の漕(こ)ぎ手が参加して行われた交流戦は、熊野速玉大社裏の河川敷をスタートし、本番さながらに競漕(きょうそう)が行われ、千穂区が優勝。2位に阿須賀区、3位に丹鶴区が入った。
上札場(相筋促進住宅下の川原)での千穂区への優勝旗授与後に、体験乗船を開始。参加者らはライフジャケットを装着して乗船し、会員らに説明を受けながら御船島を1周。御船の乗り心地やスピードなどを体験した。
OB交流戦で優勝した千穂区の艫(とも)取りの杉浦誠さんは「勝てて良かった。ほぼ現役で挑み、新人にとっては本番の雰囲気を味わうことのできる、いい経験になったと思う」と話した。
参加した、鈴木鶴大(かくたい)君(高田小1)は「楽しかった。船が進むときに揺れたけど、平気だった。大きくなったら漕いでみたいと思った」と話した。他の参加者も乗船後に船の速度や揺れなどを興奮気味に話す姿が見られた。
早船競漕(御船祭)は今月15、16の両日に営まれる熊野速玉大社例大祭の神事の一つで、神迎えの喜びを表す。16日午後4時30分ごろ、神輿(みこし)にて市内を巡った御神霊が熊野川河原で神幸船に遷御されたあと、旧丹鶴小学校下の河川敷に設けられた下札場(しもふだば)からスタート。熊野川をさかのぼり約1・6㌔上流にある御船島を3周し、同市相筋河原の上札場を目指す。
(2017年10月3日付紙面より)
宇久井中生徒らが訓練 (なちかつ防災スクール )
JR西日本は9月30日、JR紀伊勝浦駅~新宮駅区間で那智勝浦町教育委員会と連携し「なちかつ防災スクール」を実施した。緊急地震速報システムが鳴動し、電車を緊急停車させたと想定した津波避難訓練で、宇久井中学校の生徒31人を含む約90人が参加した。
訓練では、宇久井駅付近の坂口踏切を過ぎたあたりで列車が緊急停車。短く5回、長く1回の非常汽笛が鳴り、乗客全員がJRの職員や警察官の誘導で線路から宇久井中学校まで走って逃げた。
訓練に入る前には避難用はしごの設置指導や紀伊半島大水害時の那智川の橋の流出被害などについての講話もあった。同校の湊谷礼夏さん(15)と山際胡桃さん(14)は「電車から飛び降りたのは初めて。非常汽笛の音で気が引き締まった」、「とても勉強になったので、一般の人もぜひ積極的に参加してほしい」と感想を話した。
JR西日本・和歌山支社の下地正心新宮列車区長は「全員が避難するまでの所要時間は思ったよりも早く5分50秒ほどでした。地形を良く知っている乗客が多いローカル線ならでは。命を守るため訓練を積み重ねて、素早く動ける人が率先避難者となり、お年寄りや小さい子に手を貸してもらえたら」と呼び掛けていた。
(2017年10月3日付紙面より)
赤い羽根共同募金運動始まる (新宮市 )
赤い羽根共同募金運動が1日、全国一斉に始まった。新宮市内の商業施設7カ所では街頭募金運動があり、市社会福祉協議会役員、職員や民生委員児童委員らが買い物客らに募金を呼び掛けた。
赤い羽根共同募金は戦後復興の一助として1947年に始まった住民主体の活動で、今年70周年を迎える。福祉施設への支援を目的として始まり、現在は高齢者サロンの運営などさまざまな民間福祉活動の支援などに充てられている。
新宮市では「ささえ愛募金」「MACHI(まち)サポート募金」「新宮いのちの募金」の「3つの活動募金」として呼び掛けている。昨年度の実績額は計462万3555円で、今年の目標額は450万円。
新宮市共同募金委員会長の田岡実千年市長は「少しの間ですが街頭に立たせていただき、市民の皆さんが積極的に募金してくださっていると感じ、うれしく、ありがたく思っています。福祉についてはいろいろと経費がかかるので、有効に使わせていただきたい」。
社会福祉協議会の大谷康央事務局長は「集まった募金は地域ボランティアや防災活動、見守りなどに役立てています。3月まで取り組んでいきます。安心して暮らせるよう地域に還元していきたいので、協力をお願いします」と呼び掛けていた。
(2017年10月3日付紙面より)
創立60周年記念コンサート (航空自衛隊串本分屯基地 )
航空自衛隊第5警戒隊串本分屯基地(吉村雅美司令)の創立60周年記念コンサートが9月30日に串本町文化センターであり、約600人が中部航空音楽隊(佐藤哲也隊長)の演奏を鑑賞して節目を祝った。
同基地は1957(昭和32)年4月の第9082部隊展開を起点にして、現在60周年の節目を迎えている。展開当時は米軍管轄だったが2年後に航空自衛隊に完全移管され、現在は中部航空警戒管制団第5警戒隊が展開。年1回の一般開放に加え、隊員自身も地元の祭礼や諸行事に積極参加し、地域に身近な基地として歴史を刻んでいる。
周年記念コンサートの実施は55周年以来で、今回も浜松基地を拠点にし東北南部~関西の広範で活動する中部航空音楽隊を招致。観客は招待と一般申し込みで募り、同センター大ホールの収容人員いっぱいまで受け入れたという。
開演にあたり吉村司令は「皆さまの理解と協力により、串本分屯基地は創設以来素晴らしい勤務環境を築き上げてきた。これからも国防の要としての重要な役割をしっかりと果たし続けていくとともに、地域に身近で信頼される部隊となれるよう努力する」とあいさつ。公演プログラムは2部構成で、第1部は第5警戒隊隊歌など正調5曲、第2部は曲調にアレンジをつけたり観客に手拍子の参加を求めたりして共に楽しむ6曲を奏でた。
終盤の楽曲「音楽家のストライキ」では楽員が徐々に抜けて指揮者が孤立するという寸劇も披露。重厚かつ軽快な雰囲気の中で最終の楽曲「Burn」を響かせ、アンコールの手拍子に応えてさらに1曲を観客に手振りの協力を促しながら演奏し、ホール内の全員で盛り上がった。
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同基地はこの日配ったパンフレットで、今年の一般開放は11月26日(日)午前9時~午後3時実施予定と発表。定例の内容に加え、創立60周年記念に伴う要素として飛行展示の充実(T―4、F―15、UH―60J、U―125A)やPAC―3(対弾道ミサイル地対空迎撃システム)といった項目も盛り込んでいる。
(2017年10月3日付紙面より)
秋季近畿地区高校野球県二次予選
総合1位の新宮など4チームが県大会へ