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2017年10月20日
1 心のつながりができた
 サ市訪問団フェアウェルパーティー  (新宮市 )

 新宮市の姉妹都市アメリカ・カリフォルニア州サンタクルーズ市(サ市)のシンシア・チェイス市長らをはじめとする12人の訪問団を見送るフェアウェル(お別れ)パーティーが18日夜、新宮市井の沢の新宮商工会議所で開かれた。来賓や市民が出席する中、料理と歓談を楽しむなど最後まで思い出を作った。

 訪問団は13日に日本の文化体験、市民や関係者との触れ合いなどを通し、さらなる友好関係を築く目的で来新。熊野速玉大社例大祭の見学や茶道、座禅の体験などをした。

 両市の交流は新宮市内の合気道熊野塾で修行していたサ市出身のメリー・ハイニーさんら4人の提唱で始まった。1974年に姉妹都市関係を結んでいる。

 パーティーではチェイス市長がサ市についてプレゼンテーションをした。歓談では各家庭から持ち寄った料理や若手飲食店経営者らで結成する「心食会」会員らによる料理が並び、それぞれ好きなものを取って味わった。この日誕生日を迎えた出席者らを祝うサプライズもあり、会場には笑顔があふれた。

 亀井寿一郎副市長は「皆さまが訪れたことで、両市の絆がさらに深まることになった。固い絆がこれからも末永く続くことを願っています」とあいさつ。

 チェイス市長は「たくさんの新しいつながりができ、喜びもたくさん見た。一緒に過ごすことで互いに学び合えた」と語り、心のつながりができたと話した。

 サ市姉妹都市委員会のエイドリアン・ハレル会長は「皆さんが作ってくれた時間は貴重な意味があり、ありがたく感じた」と述べた。滞在中にメンバーと43年間の姉妹都市について話し合った際に「姉妹都市という名前で交流をしていたが、奥にあるのは家族と家族、個人と個人のつながりが重なり、今に至ったと結論が出た」。

 「『未来』に対し姉妹都市の関係は明るい」とし、インターンの派遣や留学生の受け入れなど、今後の交流に言及。「今回示してきた厚い友情と姉妹都市の関係で好意を寄せてしていただいたこと、心からお礼を言いたい」と感謝を込めた。

 姉妹都市親善協会の岩澤卓会長は滞在中を振り返るなどし、今後ますますの交流に期待を寄せた。

(2017年10月20日付紙面より)

パーティーに出席した皆さん=18日、新宮市井の沢の新宮商工会議所
さまざまな料理が並んだ
シンシア・チェイス市長
2017年10月20日
2 那智大社で献茶式
 江戸千家宗家の川上閑雪家元  

 那智勝浦町の熊野那智大社(男成洋三宮司)で15日、新宮生まれの茶人・川上不白(1719―1807)を流祖とする江戸千家宗家蓮華菴の川上閑雪(かんせつ)家元(87)の献茶式があった。

 地元や全国から門人が集まり、約100人が参列。厳粛な雰囲気の中、濃茶と薄茶の2椀(わん)をたてて神前に献じた。

 不白は紀伊新宮藩水野家に仕える藩士の次男として生まれる。若くして茶人としての力量が認められ、32歳で江戸に出て千家流茶道を広めた。皇族、大名、旗本から町人まで階層に関わらず指導したことで知られる。2007(平成19)年12月、新宮市内で開催された「没後二百年記念 茶人川上不白を偲ぶ茶会」の際、宗家所蔵の不白寿像から「宝珠双龍紋」が見つかった。不白は龍神信仰に傾倒していたといわれていて、背景には故郷熊野の「那智の滝」への崇拝があったと考えられている。これが縁で翌年の08(平成20)年から同大社で献茶を続けている。10回目となる今年は同大社の創建1700年記念の年と重なった。

 男成宮司は「大きな節目の年に献茶も10回目。昨日の式年大祭にも参列くださり、当社の神様もご感応いただいていることと思います。これからも毎年お越しください」とあいさつした。

 閑雪家元は「早いものでもう10年になりました。新宮生まれの流祖も那智の滝を訪れたと考えています。今年も無事に献茶ができ、ありがたい思いです」と話した。

(2017年10月20日付紙面より)

拝殿で川上閑雪家元による献茶式が執り行われる=15日、那智勝浦町の熊野那智大社
2017年10月20日
3 詐欺被害防止の手順実践
 金融機関で窓口対応訓練  (串本警察署 )

 串本警察署(津田健治署長)と紀陽銀行串本支店(和田好宏支店長)は18日、特殊詐欺対応訓練に取り組み、窓口における特殊詐欺被害防止のための手順を実践した。

 同署は特殊詐欺被害を未然に防止するため、管内各金融機関などと連携してさまざまな対策をしている。この訓練は被害者にとって水際となる窓口の被害防止対応をいっそう確実にするため、県警特殊詐欺被害防止アドバイザー(警察官OB)がだまされている高齢者役を演じて来店するという内容で計画した。

 行員には同日に対応訓練を行うことだけ伝え、いつ誰が高額出金を申し入れてくるかは伏せた状態で実施した。高齢者役は営業時間中に来店し一般客に混ざって高額出金を窓口に申し入れ、行員は理由を尋ねつつ別の窓口へと案内。同時に他の行員が警察へ通報し最寄りの警察官が駆けつけて立ち会う中で上役がチェックシートを交えて特殊詐欺に遭っていないかを確かめた。

 高齢者役は「自分はだまされていない」「閉店まで時間がない。急いでいる」と行員の確認を拒むそぶりも見せ、行員は「大切なご預金を守りたい」と思いを伝えて食い下がり確認。高齢者役に思い当たる節があるチェック項目を示して、出金を踏みとどまらせた。

 訓練想定は、高齢者役が老人ホーム入所の準備金をレターパックで送るために出金を求めたという内容で、始終を見届けた同署生活安全刑事課は「今回は未然に防げたという点でよく対応できていた。実際は特殊詐欺犯人にだまされ信じ切っているので、行員の話をまともに聞かない人も多数いると思う。そういう時は遠慮なく警察に通報し、警察官が来るまで引き留めてほしい」と講評。

 高齢者役を演じた更谷正人アドバイザーは「だまされている高齢者は犯人に言いくるめられてから(出金に)来る。だから事情を聞いても本当のことを言わず、行員に強く当たることも多々ある。今日はそのあたりの状況を演じた。金融機関の皆さんにはいろんな面で苦労もあろうが、自分の顧客を守るという観点で事情を聞き警察に通報してほしい」と役に込めた思いを語った。

(2017年10月20日付紙面より)

警察と行員で特殊詐欺被害防止の窓口対応を実践=18日、紀陽銀行串本支店
2017年10月20日
4 町中の避難路を巡る
 避難路ウォークとワークショップ  (太地町 )

 太地町赤十字奉仕団(和田千明委員長)は18日、「避難道ウォーク&ワークショップ」を催した。団員14人と町民4人が参加し、同団員で「たいジオ」ガイドの久世滋子さん案内のもと妙見山の避難路を散策した。

 同ウォークは年1回開いており、今回で2回目になる。ワークショップは県支部の助成金を受けて行われており、今回は安全ピンとビーズを使ってブローチを作った。これらを通して、津波の避難場所と奉仕団の活動を知ってもらう狙い。

 今回訪れた避難路は海抜41・3㍍の広場につながっており、平成16年度に県道240号線沿い(飛鳥神社付近)の階段を、同24年度に水ノ浦地区の階段を整備した。

 参加者一行は飛鳥神社を出発し、道中の細かな避難路や町の史跡などの説明を受けながら、水ノ浦の避難階段へ向かった。妙見山の避難路では足場を確かめながら登り、安全性を確認した。

 飛鳥神社に戻るとワークショップに取り組み、安全ピンの針に赤、白、緑などのビーズを通してオリジナルブローチを作った。

(2017年10月20日付紙面より)

広場から太地町を一望する=18日、太地町妙見山
2017年10月20日
5 キイジョウロウホトトギス  熊野那智大社境内で咲く  
2017年10月20日
6 身を守るすべを身に付けて 南紀熊野スポ少、少林寺拳法の護身術教室 
2017年10月20日
7 歌やピアノで楽しく  グランドール紀の風でコンサート  (新宮市 )
2017年10月20日
8 4号車の運用スタート  JAみくまの「とくし丸」  (新宮市 )
2017年10月20日
9 松本唯男さんが受賞  全国優良警察職員表彰で  (新宮警察署 )
2017年10月20日
10 濱口祐自さん公開録音 WBS和歌山放送ラジオフェス (新宮市)
2017年10月20日
11 圏域合同企画で盛り上がる 串本町、古座あさかぜ園で交流行事 
2017年10月20日
12 期日貫いて信仰ささげる 串本町、潮御崎神社で例祭式典 
2017年10月20日
13 見える関係で連携を強化 串本古座高校、協育サポーター制度導入 
2017年10月20日
14 70%台回復できるか  新宮市長選、前回投票率は過去最低69%