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2017年10月26日
1 被災者の要望受け付け
 災害ボランティアセンターを設置  (新宮市社会福祉協議会 )

 新宮市社会福祉協議会(向井一雄会長)は24日、新宮市福祉センター内に「災害ボランティアセンター」を開設した。台風21号で被害を受けた一般家庭の片付けや泥出しなど市内で手伝いが必要な人の要望を受け付けている。時間は午前9時~午後5時。専用電話は090・7356・6446、080・8332・4935で、内容によっては受け付けられない場合もある。

 ボランティアも募集している。市内在住の人で1日2日の短期でも可能。午前9時から市福祉センターで受け付けており、直接センターに来るよう呼び掛けている。

 市内では市田川沿いの王子地区や下田地区などで家屋の浸水被害が多く見られた。24日午後7時時点、市内全域で約1000世帯の被害が確認されている。センターは一人暮らしの高齢者や障害のある人たちからのニーズを受け、設置を決定。初日は25人の市民ボランティアが駆け付けた。23件の要請があり、畳の上げ下ろしや掃除などの作業にあたった。

 ボランティアに登録した緑ヶ丘在住の60代の女性は「うちは床下浸水でした。午前中は友人の所を手伝ってきました。今日は予定があるので午後は活動できませんが、登録だけでもと思いました」。清水元在住の70代女性は「王子地区があれほどつかるのは初めてのこと。氾濫と聞いて避難しましたが、家は大丈夫だったのですぐに駆け付けました」。

 阿須賀地区の60代女性は「雨もですが風が怖かったです。前(紀伊半島大水害)の時は来ていただいた側なので、今回はお返しをしたいと思いました」。作業した橋本の70代男性は「ボランティアセンター立ち上げの際にいた人間なので参加しました。熊野地のあたりで畳を出したりするのに並んでいる状態。王子も相当つかっているようでした」と話していた。

■紀宝町でも開設



 紀宝町社会福祉協議会は同日、町福祉センターに災害ボランティアセンターを開設した。29日(日)まで、台風21号で被害を受け、ボランティアが必要な人の要望を受け付けている。

 問い合わせは紀宝町社会福祉協議会(電話0735・32・0957)まで。時間は午前8時30分~午後5時15分。

(2017年10月26日付紙面より)

訪れた地域住民らが受け付けを済ませる=24日、新宮市福祉センター
2017年10月26日
2 住宅936軒が浸水
 台風21号の被害状況  (新宮市 )

 新宮市役所防災対策課は24日、同日までに把握した台風21号による市内の被害状況を発表した。住宅の被害調査では同日午後7時時点で、一部破損46棟、床上浸水462棟、床下浸水428棟の計936棟と店舗など192棟が被害に遭った。

 市では25日も市内全域を対象に約80人体制で被害状況の調査を実施している。

  □     □

観光名所なども被害



 市の国指定天然記念物「浮島の森」はすのこの破損や遊歩道脇の倒木などの被害があり、休園中となっている。再開の見込みは未定。

 熊野古道「大雲取越」は那智勝浦町の石倉峠~地蔵茶屋跡間が倒木により通り抜けが不可となっている。熊野川町玉置口の瀞の郷は浸水によりトイレが使用不可となった。

 新宮城跡では北と西の城跡斜面が崩落。西斜面は土砂が隣接する駐車場に流入したが、撤去済み。崩落が拡大する恐れがあるため、水ノ手郭への立ち入りを禁止している。

 高田第1自然プールではトイレが天井まで浸水した。男・女トイレに泥が堆積し、扉が破損。屋根部分が中央で折れた。出入り口をテープで封鎖し、中に入らないよう措置を取っている。

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三輪崎地区では断水も



 同市三輪崎では、23日午前1時、佐野川改修工事に伴い仮設橋に取り付けられていた仮給水管が佐野川の増水により落橋。給水管が破損し、付近の15戸が断水した。午前6時ごろから応急給水用ポリタンクを各戸に配布した。7時ごろから仮復旧作業に着手、11時30分ごろに作業が完了し断水が解除された。

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救助要請事案は38件



 市消防本部では、台風21号関連で消防職員51人、消防団員111人が出動した。救助要請事案が38件、安否確認事案が3件あった。職員は市内の巡視、冠水地域からの救助要請対応にあたった。分団員は河川巡視活動と、樋門操作など、熊野川団員は河川などの巡視活動を実施した。

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南谷墓地で崩土



 南谷墓地では崩土により、墓石が倒壊。離れた位置の墓石にも土が飛散するなどの被害が出ている。場所は作家、中上健次の墓の周辺。

(2017年10月26日付紙面より)

すのこなどが散乱した浮島の森=25日、新宮市
仮設の橋が落ちた=24日、新宮市三輪崎
斜面が崩れ、墓石などが倒れた=24日、新宮市の南谷墓地
2017年10月26日
3 「町の方向性知って」
 太地中3年生が町議会を模擬体験  

 太地町役場議場で24日、町立太地中学校(城谷真司校長)の3年生による模擬議会が開かれた。

 地方自治について学ぶ社会科の学習の一環として、平成23年から毎年行われている。実際の一般質問さながらの質疑と答弁が繰り広げられた。

 訪れた18人の中から、2人の生徒が議長・副議長を務め、交替で議会を進行。9人の生徒が議員役となって登壇し、事前に学年全員で話し合った内容を1人二つずつ質問した。傍聴席では、他の生徒や町会議員らが答弁に聞き入った。

 初めに三軒一高町長から「30年かけて町をクジラの学術研究都市とする」という施政方針が語られ、清潔で自然豊かな町にしようと取り組んできた経過や、議会の意義などについても説明がなされた。

 議員役の生徒からは、避難路の整備やカーブミラーの設置など、防災や安全面に対する要望や、「トイレにクジラの飾りをつけてはどうか」といった提案、「道の駅の駐車場はなぜあの不便な形になったのか」、「『森浦湾くじらの海計画』について知りたい」といった質問などが挙がり、答弁を受けて追加で質問を投げ掛ける場面もあった。

 進行を務めた感想を、議長役の矢田真那斗君は「席に座ると、偉くなったようで緊張した」、副議長役の田中結華さんは「なかなか見られない景色で、思い出に残る経験」とそれぞれ語った。

 休憩中にも町長が生徒らの疑問に答える姿などが見られ、議員役の山本源也くんは「考えた質問に真剣に答えてくれて、町長や職員の方の町に対する思いが伝わってきた」と話した。

 三軒町長は「将来を背負っていく子どもたちに、町の方向性を知ってほしい。実際の議会よりも気を遣うほどです。いい質問ばかりで、理解しやすいよう考えながら答えました」と話し、中学生が町政や議会に触れたことを喜んだ。散会後、生徒らは町長室など役場内部を見学し、帰途についた。

(2017年10月26日付紙面より)

三軒一高町長から説明を受ける=24日、太地町役場議場
模擬議会に参加した皆さん
2017年10月26日
4 演奏交えて安全意識促す
 文化セで県警音楽隊公演  (串本警察署 )

 串本町文化センターで24日、県警音楽隊公演「おまわりさんのハートフル・コンサートinくしもと」があり、約400人(主催者発表)が演奏鑑賞を楽しみながら交通安全や防災・防犯への意識を高めた。

 串本警察署(津田健治署長)主催、串本町共催。「みんなでつくろう安全・安心のまち みんなで守ろう交通ルール」をアピールする巡回公演で、同町域での実施は昨年10月に続きほぼ1年ぶりとなる。今回は夕方のみの一回公演、当日受け付けで来場を呼び掛けた。

 同隊は昭和39年に結成。同59年にカラーガード隊を導入してアピール力を増し、現在は森敏三楽長を筆頭に25人ユニットでイベント時の啓発演奏や公演などの活動を重ねている。

 この日のプログラムは同署交通課による寸劇を取り入れた3部構成。同隊は第1部でメドレー2曲と往年のテーマソング、第3部で著名なシリーズ映画やドラマの楽曲や洋楽、カラーガード隊のパネル演技を交えた歌謡曲を吹奏楽基調の音色で披露し、最終は和歌山県輩出の演歌歌手・坂本冬美さんの楽曲メドレーで締めくくった。

 第2部では同署の東谷潤交通課長が登壇し、この日配った靴用反射材など薄暮時の安全対策に努めるよう呼び掛けた。続く寸劇は高齢ドライバーが反応速度の低下で事故に遭い、神様と○×クイズ数題の駆け引きをして助かる内容。観客2人も駆け引きに参加し、▽シートベルト無しの致死率は有りの13倍▽シニアカーは歩道通行可▽反射材は100㍍手前から見える―といった出題に挑戦した。

 公演時間は約90分。県警音楽隊はアンコールに応えてさらに歌謡曲1曲を披露し、歌「ふるさと」の合唱を観客に求めて共に音楽を楽しんだ。同署は公演日時に合わせて同センターロビーで防災パネル展を開いて平成23年の紀伊半島大水害や東日本大震災、平成28年の熊本地震の各被災地における県警の災害支援活動を紹介したほか、プログラムと一緒に特殊詐欺被害の防止や免許証自主返納の推奨、異常気象への備えなどの各種啓発物資を配って防災防犯意識を促した。

(2017年10月26日付紙面より)

演奏を披露する県警音楽隊=24日、串本町文化センター
串本警察署交通課による寸劇。○×クイズで交通安全意識を促した
2017年10月26日
5 県小学生秋季陸上選手権
 川端さん、弓場さんが優勝  
2017年10月26日
6 練習の成果を披露
 新宮剣友会が奉納試合  
2017年10月26日
7 夢舞台甲子園目指し近畿大会出場へ
 日高中津の杉浦君(宇久井中出身)  
2017年10月26日
8 新米のおにぎり味わう 紀宝町、児童と住民が「米づくり感謝の会」 
2017年10月26日
9 秋の深まり感じる 御浜町で環境省ら主催のバードウォッチング 
2017年10月26日
10 詐欺被害防止へ訓練 紀宝警察署、第三銀行御浜支店が窓口で実施 
2017年10月26日
11 交流の深まりに期待 紀宝町、青森・藤崎町との連携プロジェクト 
2017年10月26日
12 子どもらの歓声響く  天満保育園の親子運動会  (那智勝浦町 )
2017年10月26日
13 和歌山の「柿」楽しく知ろう 下里小学校で出前授業 (那智勝浦町)
2017年10月26日
14 競技通して交流深める  新宮市小学校親善陸上競技大会  
2017年10月26日
15 防犯や安全を訴える 紀宝地区防犯協会、地域安全ポスター表彰式 
2017年10月26日
16 串本町観光フォトコンテスト  第7回の入賞作品を紹介㊤  
2017年10月26日
17 「ねこバス」に大喜び 串本町、杉の子会にこにこ広場 
2017年10月26日
18 収穫した姫ヒジキを釜炊き  西向小4年生加工に挑戦  (串本町 )
2017年10月26日
19 心身健康目指しグラウンドゴルフ体験 串本町公民館、西向明生学級の受講生ら 
2017年10月26日
20 災害ごみ仮置き場開設 新宮市、消毒液の配布やくみ取りの対応も 
2017年10月26日
21 お悔やみ情報