新宮木材協同組合(植松浩理事長)、紀南木材新緑会(速水洋平会長)主催の「第39回児童生徒木工工作コンクール」の作品審査が19日に行われ、和歌山県知事賞、新宮市長賞、新宮木材協同組合理事長賞の3賞を含む全22賞が選ばれた。
同コンクールは毎年開催されており、今年は新宮市、東牟婁郡、三重県南牟婁郡、田辺市本宮町の小中学校から501点の応募があり、各市町村の代表者などが審査した。上位3賞は来年開催される全国コンクールに出品される。審査員らは会場内の一つ一つの作品をじっくりと見ながら選んでいった。
展示会は30日(土)、10月1日(日)の午前9時から午後5時(最終日は午後4時)まで、新宮市あけぼのの新宮木材会館2階で開かれる。来場者には粗品進呈。小学生以下の子どもにはヨーヨーつり、スーパーボールすくいがある。
(2017年9月21日付紙面より)
全国一斉社会奉仕の日の9月20日、新宮市のゆうゆうクラブ(老人クラブ連合会・上廣正幸会長)は市内各所で美化活動を実施した。37団体429人が早朝から清掃活動に汗を流した。
全クラブ参加で美化活動に取り組むことで、地域社会への感謝と地域の担い手としての活力を示し、次代に良い環境を残そうと毎年実施している。
各クラブ会員らはそれぞれ熊野速玉大社周辺や新宮高校前、新宮城跡付近、阿須賀神社などに分かれてごみ拾いや草むしりなどをした。長寿会は24日(日)に佐野駅周辺を清掃する予定。
阿須賀神社や宮井戸、不老閣周辺では第一蓬莱親睦クラブ、第二蓬莱クラブ、第三蓬莱クラブ、蓬莱春秋クラブの会員ら約50人が参加。黙々と作業する人や、顔を合わせ和気あいあいと話をしながら取り組む姿があった。
第一蓬莱親睦クラブの畑地泰明会長(72)は「朝早くからみんなよく来てくれました。地元の宮様、みんなの神社を大切にしなければという思いもあり、今年は世界遺産に登録されたので、よりきれいにしなければと感じます。祭りを前にちょうどいいですね」。
第二蓬莱クラブの福住昌子会長(83)は「20年ほど、毎年実施しています。だんだんと高齢化で参加する人も少なくなっています。平均年齢は80歳で、皆腰も足も悪くなっていますが頑張っています」と話していた。
(2017年9月21日付紙面より)
那智勝浦町天満の町民センターで16日、須崎区敬老大会が開かれた。楠本實区長のあいさつ、物故者への黙とうの後、わかば保育園の歌遊びや手遊びが始まった。
センターには「おにぎりさん」「マジカルメガネ」など楽しい歌声が響いた。園児たちは最後に全員で「おじいちゃんのお歳」を大合唱。来場者から「かわいいね」「元気やね」と大きな拍手が送られた。
その後は藤紀実美さんはじめ、藤紀孝子さん、永田壽美代さん、榎本惠美子さん、前地忠子さんによる日本舞踊の披露、マヒナ・ホホさんのフラ、北郡克至さんの鉄琴演奏などがあり、来場者らは和やかな時間を過ごした。
北郡さんの鉄琴演奏では「赤とんぼ」「紅葉」などの曲に合わせ、来場者も一緒に口ずさんだ。日本舞踊の「御陣乗太鼓」の子どもたち、藤紀彩愛さん、湯川心結さん、中住茉愛さんにも大きな拍手が送られた。参加者代表で永寿会の和田美津子会長は「今年もここに来ることができ、皆さんに会えてうれしい。今日のためにご尽力くださった皆さまありがとうございました」とお礼の言葉を述べた。
木戸浩二区長代理のあいさつがあり閉会。「また来年も皆さん元気で会いましょう」と司会進行の田中秀俊さんが呼び掛けた。
(2017年9月21日付紙面より)
JR古座駅でマナーキャンペーン (串本町 )
串本町西向にあるJR古座駅で19日早朝、きのくに・さわやかマナーアップキャンペーンがあり高校生を含む20人が啓発物資を配るなどして規範意識の向上を促した。
このキャンペーンは、少年の公共の場における規範意識の向上と健全育成を図るため、県警が関係機関団体と連携して適時実施している。串本警察署は串本駅と古座駅の2カ所で展開していて、主に通学中の高校生を対象にして働き掛けている。
本年度は春に串本駅で展開済みで、この日は古座駅の巡り。啓発員の内訳は同署生活安全刑事課、少年補導員、串本青少年センター職員、県立串本古座高校古座校舎の生徒や教員、JR西日本職員、串本町職員で、列車通学する高校生らにティッシュペーパーやファイルフォルダーなどの啓発物資を配って公共でのルールやマナーの順守を呼び掛けた。
併せて列車到着を待つ間、駐輪場の整理整頓や無施錠自転車への鍵かけ啓発エフ付けや同駅周辺の清掃活動などにも取り組み、安易に犯罪行為をさせない雰囲気づくりにも努めた。
同校舎生徒会執行部の出口怜奈副会長(2年)は同駅トイレの裏でたくさんの吸い殻を見つけて少しショックだったそうで、「目につく範囲で回収しましたがまだ残っているかもしれない。みんなが過ごしやすい社会をつくるため、マナーは守ってほしい」とコメント。
他方、駐輪場の自転車の約半数が無施錠か鍵自体がついていない状態。同署生活安全刑事課課員は「こういう状況から盗まれてしまうケースは実際に起こっている」とし、エフ付けした自転車所有者の状況改善を期待した。
(2017年9月21日付紙面より)
スパセン南紀・熊野防災イベント (新宮市 )
「スパセン南紀・熊野防災イベント」が2日、新宮市佐野のスーパーセンターオークワ南紀店を会場に始まった。同店テナント会主催。来場者や買い物客らが訪れ、ダンスステージや展示されている車両を見学し、起震車や煙の体験などをした。
同会では5年前にも防災イベントを開き、集まった義援金を市などに寄付している。オープニングで下向栄一会長は「全国、いつどこで起こってもおかしくない災害。私たち南紀店内のテナント会で何かしていこうとイベントを開いた。防災のいろんな体験とフラのショー、明日はプロ歌手のライブもあり楽しんでもらいたい」とあいさつ。
来賓の田岡実千年市長は「今日は災害などに活躍する車両の展示、体験、イベントがあると聞いている。多くの方々に体験してもらいたい」。県議会の濱口太史議員は「防災イベントを民間で立ち上げて行っていただくことは大変有意義。民間、一般の皆さまに防災意識を高めていただくことが一人の犠牲者も出さない方向に向かっていくことだと思う」。泉正徳議員は「防災意識を高めてくれるイベントを開いてくれた各位に感謝したい。6年前の大変な災害から、いつ来るか分からないものに備え、気を引き締めていかなければならない」と述べた。
会場では国土交通省紀南河川国道事務所の排水ポンプ車、照明車、対策本部車をはじめ、自衛隊の軽装甲機動車などの車両展示があり、来場者らが実際に乗り込み記念撮影するなどした。起震車や煙の体験では子ども連れの家族らの姿もあった。店内では家具固定の講習会防災グッズ展示、アドバイスコーナーなどがあり、屋外ステージでは5組のフラチームが青空の下で踊りを披露した。
3日は午前11時から小芝陽子さん、午後3時から丸石輝正さんのライブを予定している。車両展示は午前9時30分~午後4時。
(2017年9月3日付紙面より)
丹鶴幼稚園で地震津波避難訓練 (新宮市 )
新宮市立丹鶴幼稚園(下岡容子園長、園児67人)は1日、地震と津波を想定した避難訓練をした。園児らは防災頭巾をかぶり、市保健センター横のタウンガーデンまで逃げた。
同園では年に6、7回ほど避難訓練を行い、防災意識を高めている。この日は午前10時に地震発生を知らせる放送が流れ、園児らは職員の指示に従って机などの下に身を隠した。揺れが収まると、園児らは防災頭巾をかぶって園庭へ。そこから歩いてタウンガーデンに避難した。
下岡園長は「地震で揺れたときには丈夫なものの下にもぐらなければいけません。今日は上手に避難できました」と話し、逃げる際にはしゃべらないよう呼び掛けた。
「おうちでいるときは家の人が守ってくれます。幼稚園では先生が守ってくれますが、自分の体、命は自分で守らなければいけません。そのためにちゃんと逃げられるように訓練をしています」と述べ、「押さない」「走らない」「しゃべらない」「戻らない」の「お・は・し・も」を守るよう伝えた。
園に戻った園児らは遊戯室で「防災の日」の話を聞き『稲むらの火』の紙芝居を見た。
(2017年9月3日付紙面より)
熊野那智大社が義援金 (那智勝浦町 )
九州北部で7月にあった豪雨災害の被災者を支援するため那智勝浦町の熊野那智大社(男成洋三宮司)は、今年の「那智の扇祭り」前後に同大社と飛龍神社に募金箱を設置した。男成宮司が8月31日、集まった募金と同大社からの義援金を合わせた50万円を日本赤十字社へ送ろうと、同社和歌山県支部那智勝浦町分区長である寺本眞一町長に届けた。
義援金の名称は「平成29年7月5日からの大雨災害義援金」で、町でも12月20日(水)まで募集している。
男成宮司は「ご参拝の方が多く、日数の割に思ったよりも多く集まった。人的なボランティアはなかなか難しいが、少しでも役立ててもらえれば」と述べ、寺本町長は「募金を預かるたびに23年の災害を思い返す。こうした形で恩返しできることはありがたい」と振り返り感謝した。
2人は紀伊半島大水害当時の町の様子や、災害についても話し合い、那智の原生林と滝の水量保全についても熱心に意見を交わしていた。
(2017年9月3日付紙面より)