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2017年09月08日
1 子どもを守る白い犬
 来年の大絵馬が完成  (速玉大社 )

 新宮市の熊野速玉大社で7日、来年のえと「戊戌(つちのえいぬ)」の大絵馬が完成した。白い紀州犬と3匹の子犬を描いた上野顯宮司は「子どもを守り、しっかりと育ててもらいたいとの願いを込めました」と話した。12月から大社拝殿に掲げる。

 大絵馬はヒノキ製で、大きさは縦1・5㍍、横2・1㍍。毅然(きぜん)とした父犬が、無邪気な子犬たちを守っている姿が描かれている。父犬の首には、大社のご神木で平和の象徴であるナギの葉をあしらったしめ縄が巻かれている。

 上野宮司は2000(平成12)年から毎年大絵馬を描いている。今年は6色のアクリル絵の具を使い、約1カ月で完成させた。仕上げに「浄心愛徳」の文字を書き添えた上野宮司は「子どもが巻き込まれる事件が多く報道され、心を痛めています。清い心を持って、愛と徳を子どもたちに授けてほしいという思いを込めました」と話していた。犬のモデルはかつて自宅で飼っていた紀州犬で、親犬の慈愛に満ちた目を描くのに苦労したという。

 毎年、JR新宮駅に掲げている小絵馬(縦75㌢、横110㌢)も完成した。3匹の子犬を守る母犬が描かれている。

(2017年9月8日付紙面より)

絵馬について説明する上野顯宮司=7日、新宮市の熊野速玉大社
2017年09月08日
2 第五福竜丸の経緯学ぶ 下里中3年生が平和学習 (那智勝浦町)

 那智勝浦町立下里中学校(前正則校長)は5日、3年生21人を対象に平和学習を実施した。1954年にマーシャル諸島のビキニ環礁近くでアメリカの水爆実験により被爆したマグロ漁船「第五福竜丸」について、紀州語り部・仲江孝丸さんが講演した。

 3年生の修学旅行の行程に東京都立第五福竜丸展示館が含まれていることもあり、同船の歴史に詳しい仲江さんを招いた。生徒らはこれまでにも、NHKのドキュメンタリーや絵本の読み聞かせなどでビキニ事件について学んでいる。

 第五福竜丸はもともとカツオ漁船「第七事代丸」として旧古座町の造船所で作られた。4年間カツオの水揚げ日本一を誇り、51年にマグロ漁船として改造、53年に改名された。被災してからの福竜丸は56年に東京水産大学の練習船「はやぶさ丸」となり、67年に廃船となってからは東京都の夢の島に捨てられていた。

 やがて保存運動が始まり、76年6月、東京都の施設として展示館が開館。別の貨物船に移されていた福竜丸のエンジンが68年に三重県御浜町沖で貨物船と共に沈没し、96年に引き揚げられて福竜丸の横に展示された。

 仲江さんは、初めにサンゴでできた美しい島々の映像を紹介。この島々で46年から58年にかけて67回もの核実験が行われたと述べ、第五福竜丸が造られてから被ばくするまでの経緯、魚や環境への汚染などを語った。

 福竜丸が被ばくした水爆実験の名は「ブラボー」。実験当事者らの予想を上回る破壊力で、実験を行った島は消え去り深さ120㍍、直径1・8㌔のクレーターができたという。爆発によりサンゴ礁が蒸発、細かいちり(死の灰)となって降り、乗組員や近くの島の住人が被ばくした。

 ビキニ事件後、日本各地に水揚げされた魚は放射能汚染魚として次々と廃棄された。仲江さんは事件をきっかけに反核世論が高まり、55年、広島で第1回原水爆禁止世界大会が開かれたことを説明し、今年7月に核兵器禁止条約が国連で採択されたことも紹介した。

 授業の後、清原楓雅さん(14)は「ドキュメンタリーなどを見たが、今日は知らないことがたくさんあった。第五福竜丸のことを世界に知ってもらい核兵器をなくしてほしい」と話していた。

(2017年9月8日付紙面より)

映像に見入る生徒たち=5日、那智勝浦町立下里中学校
2017年09月08日
3 実践報告や講演受け研さん
 県内の母子保健推進員ら  (串本町 )

 串本町文化センターで6日、母子保健・健全育成住民会議があり県内の母子保健推進員や子育て支援関係者ら約400人が安心して生き生きと子育てできるまちづくりを目指して研さんした。

 この会議は、県母と子の健康づくり運動協議会(狭間歌子会長)が全体研修として年1回、県や母子保健推進会議と共に主催。会場は同協議会7支部で持ち回っていて、本年度は新宮・東牟婁支部(井野千代支部長)が主体になって計画した。

 同協議会のスローガン「社会が子育て、地域で子育て、環境づくり」を掲げ、同支部管内各市町村単位での活動状況紹介や実践発表、特別講演といった講演を準備。新宮市~三重県紀宝町で活動するユニット「ベリル」による演奏と管内の主な見どころの低空撮影映像上映といったオープニングを経て開会した。

 主催者を代表して井野支部長は母子保健推進員の意義や抱負を語り、「困っているお母さんや子どものために共に学びつながり、子育てを地域で応援しよう」、児玉征也東牟婁振興局長は県内の状況や取り組みを紹介し「地域のつながりが弱まった時代だからこそ、子育て支援包括支援センターで切れ目のない支援を行う必要があり、そのために地域に根付いたつながりが重要になる。常日頃から切れ目のない支援体制の充実を各市町村の皆さまと共に図りたい」とあいさつ。

 会場地を代表して串本町福祉課の瓜田真理子副課長が町長メッセージを代読。「皆さまが母子保健向上のために活動されていることに敬意と感謝を申し上げる。今後も支援の輪を広げ、地域の中で気軽に相談できる存在として子育て世代に寄り添ってほしい」という期待を参加一同に寄せた。

 実践報告では那智勝浦町北浜にあるかづこ助産院の本舘千子院長が登壇。「子ども達のために」と題して同院設立の経緯や実践として取り組んでいる各ライフステージの世代に命の大切さを伝える地域活動の体系を説明し、「いい母ではなく幸せな母が幸せな子をもたらす。その世代循環を生むために今後も活動する」と目指すところを掲げた。

 特別講演では梅花女子大学心理こども学部の伊丹昌一教授が「発達障害の理解と親子への支援」と題して登壇。子どもが何に困っているかを見抜き、周囲はどのように関わればよいかといった点で持論を展開し、参加者はヒントとなる事柄を探りながら聴講した。

(2017年9月8日付紙面より)

開会にあたりあいさつする井野千代支部長=6日、串本町文化センター
参加した県内の母子保健推進員や子育て支援関係者ら
2017年09月08日
4 50年ぶりに復活
 女性たちが「三輪崎の鯨踊り」  (新宮市 )

 1960年代に三輪崎の女性たちが踊っていた『三輪崎の鯨踊り』が復活しようとしている。踊るのは三輪崎老人クラブ連合会(江川守会長)の女性部員たち。22日(金)の舞込芸能大会で披露する予定で、1日には11人が老人憩の家はまゆうで練習に励んだ。

 『三輪崎の鯨踊り』は鯨を捕る様子を踊りに仕立てており、三輪崎郷土芸能保存会(濱口仁史会長)が伝承している踊りは県の無形民俗文化財の指定を受けている。

 今回復活するのは手踊りで、江川会長は「僕が25歳くらいの頃、この地方を訪れた歌手が鯨踊りを『素晴らしい』と持ち帰ったと聞いた。その後、民謡集の中に手踊りとともに収められていたのを三輪崎青年会女子部が祭りの際に数年披露していました。波や網を投げる様子などが表現されています」と振り返る。

 当時踊っていたことのある、地域の70代の女性が教えており「先輩に教わったのを覚えていました。皆さん踊りたいという意欲があるのはいいこと」と話していた。

 江川会長は「当日は8人で踊る予定。踊りの復活は大変いいこと。協力も頂き、うれしく思う。懐かしく思う人もいるのではないでしょうか」と話していた。

(2017年9月8日付紙面より)

「ヨイハ」の掛け声に合わせて踊る女性たち=1日、新宮市三輪崎の老人憩の家はまゆう
2017年09月08日
5 県一次組み合わせ決まる
 選抜出場目指し、9日開幕  
2017年09月08日
6 佐藤春夫記念館だより 第22号1万7000部発行 
2017年09月08日
7 伊藤准一さんに委嘱状  新宮市民生委員児童委員  
2017年09月08日
8 100歳の長寿祝う 藏本せい子さんらを紀宝町長訪問 
2017年09月08日
9 感謝の気持ち伝え 那智勝浦町・寺本眞一町長が敬老訪問 
2017年09月08日
10 世界の海で生きる熊野人  櫻井敬人さん記念講演  (和歌山大学 )
2017年09月08日
11 陶芸に関心持って  新宮信金勝浦支店で二人展  
2017年09月08日
12 命を守る約束 那智勝浦町、園児が交通安全教室 
2017年09月08日
13 体験レッスンなど利用集める 串本町、Yoga in 橋杭 Beach 
2017年09月08日
14 6人が修了目指して受講 串本町消防本部、消防防災セで普通救命講習 
2017年09月08日
15 望楼の芝で大だこ揚げに挑戦 串本町、人の力のつながりを表現 
2017年09月06日
16 29人の冥福祈る
 大水害記念公園で慰霊祭  (那智勝浦町 )

 2011年9月の紀伊半島大水害から6年を迎えて那智勝浦町は4日、同町井関の紀伊半島大水害記念公園で慰霊祭を営んだ。遺族や住民、町関係者ら130人が参列し、死者・行方不明者29人をしのんで慰霊碑前で献花した。

 午後1時30分に町内全域にサイレンを鳴らし、出席者らは黙とうをささげた後に一人ずつ白いカーネーションを献花した。寺本眞一町長は「犠牲となられた皆さまの気持ちを思うと今でも胸が張り裂けそうになる。ふるさと『那智勝浦』が安全で安心して暮らせる笑顔いっぱいの町になるよう、全身全霊で復旧復興し、防災に取り組んでいきたい」と記念碑の前で固く誓った。

 中岩和子議長は「未曽有の被害から6年たつが、昨日のことのように思い出される。町と協力し、防災に取り組んでいきたい」と語った。那智谷大水害遺族会の岩渕三千生代表は「何年過ぎようと、当時の悲惨な光景を思い出し、いまだに心の傷は癒えない。灯籠供養で29個の灯籠に火をともし、その数の多さに改めて被害の大きさと尊い命の犠牲を痛感した。諸霊には安らかにお眠りいただき、住民が安心して住める那智谷になるよう見守ってください」と冥福を祈った。

 水害で父母と妹2人弟1人を亡くした新宮市王子町に住む会社員・中平史都さん(29)は「笑顔が絶えない理想の家族だった。当時は東京に住んでいて帰ってくるのがつらかったが、祖父母らを守らなければという思いで戻った。地域のため何かしたいので消防団に入るつもり」と話した。

(2017年9月6日付紙面より)

慰霊碑前に献花する遺族ら=4日、那智勝浦町井関
犠牲者の冥福を祈って黙とうした
2017年09月06日
17 消火器の使い方学ぶ
 福祉センターで避難訓練  (新宮市 )

 新宮市社会福祉協議会は4日、同市福祉センターで火災を想定した避難訓練を実施した。同協議会職員とセンター利用者、児童館で遊んでいた子どもたちが参加し、屋内から玄関前に逃げた。

 福祉センターでは年に2回、津波と火災を想定した避難訓練を各1回ずつ実施している。この日は1階の湯沸室からの出火を想定し、火災を発見した職員が大声で周りに知らせ、消火班が近くにある消火器を使って初期消火を試みた。

 通報連絡班が消防署への通報と館内放送で火災発生を知らせるなど役割に沿って行動した。利用者らは職員の指示と誘導に従い、鼻や口をハンカチや手、服の袖などで覆い、速やかに避難した。

 市消防本部職員は「火災を発見した際に初期消火をしてもらうが、煙などが充満するのを防ぎ、避難誘導をしやすくするため成功しても失敗しても扉を閉めてほしい」と話した。

 消火器の使用訓練では、特徴や使い方の説明を受けた職員らが2人ずつ交代で練習した。消防職員は逃げ道を確保して消火器を使うことや天井まで燃えている場合は初期消火よりも避難誘導を優先するよう呼び掛けた。

 大谷康央事務局長は「児童館の子どもたちがいるので慎重に素早く行動する必要がある。毎年訓練を実施しなければならないと感じます。火事になった場合、手順を踏んでできるか分からないので毎年していかなければならないと思います」と話していた。

(2017年9月6日付紙面より)

水消火器を使った訓練の様子=4日、新宮市野田の市福祉センター
2017年09月06日
18 利用者数減るも勢いは増す
 橋杭海水浴場遊泳期間終了  (串本町 )

 串本町くじ野川の橋杭海水浴場で4日、遊泳期間(7月1日~8月31日)終了に伴う海上遊具など資材の撤収作業があった。役場産業課調べによる期間中の利用者数は8525人で、台風など天候不順で昨年に比べ約1割減。他方、駐車場やビーチハウス・ラパンの収益は向上していて、利用の勢いは増したという見方をしている。

 同浴場は環境省「快水浴場百選」の一つに数えられ、橋杭岩や紀伊大島などに囲まれたロケーションの良さときめ細やかな砂浜などを特色とする。今季は春~秋3シーズン活用の本格化により各種マリンアクティビティーレンタル事業や海上遊具(滑り台)の増設など、魅力を増した状況で海開きを迎えてひと夏の利用を集めた。

 期間中は台風5号が迷走した8月上旬や天候不順の盆以降で利用が伸び悩み、全体実績を下げる要因となった。昨年の利用者数は9436人で、今年は911人減。その状況下で利用増となった有料駐車場、ビーチハウス・ラパンや同レンタル事業は、数字以上に利用の勢いが増しているとの見方もしている。来年は旧浦島ハーバーホテル施設が大江戸温泉物語グループの一つとして営業再開している見込みで、その動線をいかに利用に結び付けるかが関心事となっている。

 撤収作業は同町観光協会(島野利之会長)が観光関係者に呼び掛けて実施。16人が参加し、中村洋介副会長から安全留意の呼び掛けを受け海上遊具や遊泳区域指定ブイを陸へ引き揚げ、有料駐車場資材を片付けるなどした。

天候と流木で4分の1減 田原海水浴場の利用状況



 同課調べによる串本町田原にある田原海水浴場の遊泳期間(7月1日~8月31日)の利用者数は2229人で、昨年に比べ25・55%(765人)減。天候不順に加え、相次ぎ打ち上がった流木の処理が追い付かなかった点も要因と見ている。

(2017年9月6日付紙面より)

遊泳期間終了に伴い資材の撤収作業にあたる観光関係者ら=4日、串本町くじ野川
2017年09月06日
19 伝統神事と再認識し奉仕を 例大祭に向け事故防止協議会 (熊野速玉大社)

 熊野速玉大社(上野顯宮司)の例大祭=10月15日(日)、16日(月)=に向けた事故防止協議会が4日、同大社双鶴殿で開かれた。関係者らが集まり、けがや事故なく安全に例大祭が執り行われるようにと注意事項の確認や当日までの準備の日程などを話し合った。早船競漕(そう)の審判委員の交代があり、審判委員長を下地昌宏さん、副審判委員長を野尻政典さんが務めることになった。

 例大祭は同大社の主神、速玉大神(はやたまのおおかみ)のご神霊が神馬で阿須賀神社へ渡御し、熊野川河原の乙基(おとも)のお旅所へ渡る「神馬渡御式」と、夫須美大神(ふすみのおおかみ)のご神霊が神輿(みこし)で街を練り、神幸船で御船島を回る「神輿渡御式」からなる祭り。

 会議では各渡御式のコースや行列順序を確認。事故防止のために供奉員による自主警備を行うことや、飲酒厳禁、交通法規の厳守などを話し合った。早船の上り競漕スタート後に下札場から上札場を目指し自家用車で移動する人たちのマナーの悪さを問題視する声も上がり、事故が起きる前に対策が必要との意見が出た。

 御船祭に関しては当日までの日程を話し合い、本番船の蔵出し・点検は10月5日(木)午前6時、御船島清掃、市内のぼり立てを8日(日)、各地区への早船引き渡しは8日と9日(月・祝)に、旗番抽選と来年度以降の本番船の抽選を11日(水)に行うことが決まった。

 上野宮司は「国の重要無形民俗文化財に指定されて2年目を迎えます。皆さんにも伝統神事を担っておられることをさらに再認識していただきながら、事故なく、けがなく、にぎにぎしく喜びの祭りとしてご奉仕いただけるようにお願いしたい」とあいさつ。昨年審判委員長に就任後に急逝した山塚公晴さんを紹介し、「心の痛いこともございますけども、それを心に船をこいでほしい」と呼び掛けた。上り競漕の優勝区が優勝旗を持って御船島を周回する前に、山塚さんの功績をたたえ、特例で丹鶴区が遺影を掲げて御船島を1周することが満場一致で快諾された。

(2017年9月6日付紙面より)

安全に例大祭が執り行われるように話し合った=4日、熊野速玉大社双鶴殿
上野顯宮司
2017年09月06日
20 山崎・池田組、笹之内・和田組が優勝 紀南テニス協会第70回ダブルス大会 
2017年09月06日
21 5部門で熱戦展開 黒潮杯兼市スポ祭ソフトテニス大会 
2017年09月06日
22 暑さに負けず記録に挑戦
 那智勝浦町総体陸上兼陸協記録会  
2017年09月06日
23 遊泳危険の看板  県が高田川に設置  
2017年09月06日
24 持続可能な地域経営考える  和大サテライト前期授業最終回  (新宮市 )
2017年09月06日
25 9月定例会が開会 新宮市議会、一般会計補正など29議案 
2017年09月06日
26 触れ合って仲良くなろう  きたやま保で未入園児交流会  (北山村 )
2017年09月06日
27 伝統の舞復活を胸に 勝浦八幡神社例大祭に向け、勝浦獅子神楽保存会が練習 
2017年09月06日
28 協力して実りを収穫  高田小中学校が稲刈り  (新宮市 )
2017年09月06日
29 友達の石を見つけて 那智勝浦町で熊野の石磨き体験イベント 
2017年09月06日
30 教訓に学び考える  緑丘中で全校防災集会  (新宮市 )
2017年09月06日
31 元消防団長など4人を表彰 串本警察署、警察消防連絡協議会総会で 
2017年09月06日
32 地域知りできる貢献に励む 串本古座高校CGS部員、稲村亭で活動 
2017年09月06日
33 お悔やみ情報
  
2017年09月05日
34 復興祈念公園が完成
 大勢の親子連れでにぎわう  (新宮市 )

 新宮市が同市熊野川町日足で整備を進めていた「新宮市さつき公園(紀伊半島大水害復興祈念)」の竣工(しゅんこう)式が3日にあった。テープカット後、一般開放され、大型遊具は大勢の親子連れらでにぎわった。

 2011年9月の紀伊半島大水害で熊野川と支流の赤木川の合流点付近に位置する日足地区は広い範囲で浸水し、多くの家屋が床上浸水した。公園は海抜約60㍍の山の上で、水害時の一時避難場所や災害時の仮設住宅建設地としても活用する。

 公園の広さは約4500平方㍍。大型遊具、トイレ、遊歩道などを設置していて、駐車場は隣に30台分確保し、新宮市熊野川B&G海洋センター(温水プール)の駐車場50~60台分も利用できる。工事は15年7月に着手。事業費は約2億円。

 式で田岡実千年市長は「6年前の大水害の記憶を風化させることなく防災、減災の意識を後世に伝えていこうという思いで建設させていただきました。多くの方に楽しんでいただければ」。屋敷満雄市議会議長は「多くの市民の憩いの場として有効に活用されることを願っています」。濱口太史県議は「水害時、迷わず逃げてこられる場所。地域発展のための前向きな象徴になると思います」などとあいさつした。

 約500人が参加した式では、約150㌔分の餅をまいたほか、地元保育園児たちが踊りを披露。子どもたちには無料でお菓子を振る舞い、公園下のさつき温泉とプールを無料開放した。

 テープカットに参加した熊野川区長連絡協議会の下阪殖保副会長は「たくさんの人が訪れる場所になってほしい。防災面でも心強いです」と話していた。

 この日は市が14年2月から工事を進めていた熊野川小学校―神丸団地間の日足地区避難路(延長800㍍。幅は5㍍)も完成し、供用を開始した。事業費は約4億1300万円。

(2017年9月5日付紙面より)

大勢の子どもでにぎわう遊具=3日、新宮市熊野川町日足
地元園児も一緒にテープカット=同
2017年09月05日
35 コビレゴンドウ約30頭
 追い込み漁初漁獲  (太地町 )

 太地町で3日、鯨類追い込み網漁の初漁があった。町漁業協同組合所属の太地いさな組合(小畑充規組合長)の12隻23人の漁船団がコビレゴンドウの群れ約30頭を畠尻湾の網に追い込んだ。

 船団は午前5時20分に出港し、6時40分ごろに太地町沖約17㌔の熊野灘でコビレゴンドウの群れ約30頭を発見。途中、群れが二手に分かれるなどしたが、午後2時35分ごろに捕獲した。

 貝良文漁協参事は「台風の影響でなかなか出られなかったが、漁解禁から3日目に捕れてうれしい」と話した。捕獲した群れは、4日の午前5時すぎに解体および生体の捕獲作業に移った。

 国際捕鯨委員会(IWC)の規制対象外の漁で和歌山県知事の許可を得て、今月1日から来年春まで漁獲制限を設けて行われる。今年からカズハゴンドウとシワハイルカ2種が捕獲対象になった。

 漁をめぐっては反捕鯨団体の活動家とのトラブルが絶えず、漁期中は県警本部が町内に臨時交番を設け、第5管区海上保安本部も職員を派遣して妨害活動を監視している。この日の漁獲に対して反捕鯨団体による妨害やデモはなく、穏やかに漁が行われた。

(2017年9月5日付紙面より)

大網に追い込まれたコビレゴンドウ=3日、太地町畠尻湾
2017年09月05日
36 110匹が海へ
 無事ふ化のウミガメ放流  (王子ヶ浜を守る会 )

 新宮市王子ヶ浜を守る会(速水渉会長)は4日、同市の王子ヶ浜で今年はじめてふ化したウミガメ110匹を放流した。子ガメたちは小さな足を動かしながら海に向かって泳ぎだした。

 守る会は今年6月14日の初上陸、初産卵から8月10日までに10頭の上陸を確認。内7頭が産卵し、860個の卵を保護した。この日放流したのは6月30日に産卵された142個の卵からかえった110匹。9月2日~4日にかけて生まれ、20度以上に保ったプールで元気に泳いでいた。

 例年秋に放流会を実施していたが、今年からはふ化した子ガメから順次放流していく。この日は同会の速水会長をはじめ同会青年部、環境省職員らが海に放した。他の子ガメも、土から出てきてはいないものの生まれているという。

 守る会は昨年、王子ヶ浜で20頭の上陸と11頭の産卵を確認。1159個の卵を保護し、約785個がふ化した。

 速水会長は「今年はふ化した都度放流していき、最後に市内の子どもを招いて簡単な放流式をしたいと考えています。昨年に比べると卵の数は少ない。毎年のことではありますが、上陸し産卵してもらった。清掃活動やボランティアをする中での楽しみ。このように放流でき、一安心です」。

 会員の榎本晴光さんは「今期も無事に生まれてくれた。育ち、また戻ってくれれば」。熊野自然保護官事務所の刈部博文・首席自然保護官は「元気に育ち、また帰ってきてほしい。地元の方の地道な活動の上に成り立っており、感謝しています。また、王子ヶ浜は吉野熊野国立公園の一部。ウミガメの産卵に合わせ9月末まで乗り入れを規制していることを周知していきたい」と話していた。

(2017年9月5日付紙面より)

ウミガメを放流する王子ヶ浜を守る会、青年部、環境省職員ら=4日、新宮市王子ヶ浜
プールを泳ぐ子ガメたち
2017年09月05日
37 29個のキャンドルともす
 記念公園で未明に慰霊祭  (那智勝浦町 )

 紀伊半島大水害から6年を迎えた4日未明、那智勝浦町の井関地区にある紀伊半島大水害記念公園で那智谷大水害遺族会(岩渕三千生代表)による追悼式があり、遺族らが死者・行方不明者と同じ数の29個のキャンドルに火をともし、故人をしのんだ。

 追悼式は午前1時から始まった。岩渕代表のあいさつの後、参列者が黙とうした。妻と娘を亡くした寺本眞一町長は「七回忌を迎えた。節目の年と感じている。この時間帯になると災害を思い出す。遺族の皆さんは明かりを見てそれぞれ思うところがあると思う」と語り、「前を向き、あの教訓を将来に伝えていかなければならない」と述べ、記念碑に手を合わせていた。

 キャンドルは犠牲になった岩渕紘明君(当時15歳)の同級生の井上絵里香さんらが作り始めた。井上さんらが新宮高校在学時に同校の後輩たちが作ってきた。今年は7月に井関クラブで地元の市野々小学校の児童や地区の人たちも参加してキャンドルを作った。

 キャンドルを手作りした市野々小2年生の村井旭君も両親と一緒に慰霊碑に手を合わせ、「明かりがきれいでした」と話していた。井上さんと共に活動を続けてきた大阪市在住の橋本美裕(みゅう)さん(20)は「地元の人たちや小学生が引き継いでくれてうれしい。災害を忘れないためにも続けてほしい」と語った。

(2017年9月5日付紙面より)

キャンドルの明かりの中、慰霊碑に手を合わす参列者ら=4日午前1時、那智勝浦町井関
2017年09月05日
38 864人がエントリー 天空ハーフマラソン、30日まで受け付け中 
2017年09月05日
39 新宮ジュニアレスリングクラブ、5部門10階級で優勝 県ジュニアレスリング選手権大会 
2017年09月05日
40 神楽の稽古など 中学生2人が熊野那智大社で職場体験 
2017年09月05日
41 災害医療の実際を語る 紀南地域救急医療対策協、救急の日講演会に約200人 
2017年09月05日
42 災害に強いまちに 新宮市、大水害慰霊碑を前に誓う 
2017年09月05日
43 天候に恵まれ感謝 円満地公園、シーズン終了の「プールじまい」 
2017年09月05日
44 例大祭前に住民ら清掃 宇久井神社、神輿渡御のコース重点に 
2017年09月05日
45 資機材点検し練度向上図る 串本町消防団、11分団が一斉に秋の訓練 
2017年09月05日
46 集大成となる演奏を練習 潮岬中吹奏楽部、10日の定演に向け部員ら 
2017年09月05日
47 例大祭に向け稽古始め 潮崎本之宮神社、当番組北氏子会が獅子出し 
2017年09月05日
48 マツカゼソウ  新宮市相賀など  
2017年09月05日
49 お悔やみ情報