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2017年09月24日
1 ホールか図書館を別地に
 文化複合施設建設で提言  (遺跡保存願う会 )

 熊野新宮遺跡群の保存と活用を願う会(西村忠之会長、会員15人)は22日、文化複合施設建設に関する提言書を田岡実千年市長に提出した。建設予定地の丹鶴小学校跡地からは今後も貴重な遺跡が出土し完成が遅れる可能性があると、図書館か文化ホールを別の土地に建設することを検討するよう求めた。田岡市長は今のところ他に建設可能な土地がないとし、「申し訳ございません。難しいです」と断言した。

 同会の西村会長と中瀬古友夫、長谷徳蔵の両副会長が市役所を訪れ提言した。田岡市長は、これ以上市民の文化活動に支障をきたすことができない、50%の補助がある有利な国の交付金期限が迫っている、などを理由に交付金期限の平成33年3月末までに予定地に建設する方針を変更する考えはないと述べた。

 西村会長は歴史、文化、学術、観光上価値の高い遺跡を100%残し、遺跡の保存活用方法が決まるまで、埋め戻し、芝を張って市民の憩いの場として利用することを提案。楠本秀一教育長は、遺跡の保存については市民から賛否両論あり、施設の早期完成を求める声も上がっていると説明。「市民の声が調和できる道を探っている」と遺跡の一部は記録保存、移設もあり得ると理解を求めた。

 田岡市長と楠本教育長は、会員たちが別の建設候補地として挙げた▽王子製紙跡地は、譲渡された際に建物を建設しない契約を結んでいる▽蓬莱小学校跡地は、スポーツ少年団らが使う貴重なグラウンドですでに築山を造成している▽城南と緑丘中学校を統合して一方の跡地を使う案は、学校統合に相当な時間がかかる▽新宮警察署跡地は、県の所有地で場所が交付金対象外になる―などと説明した。

(2017年9月24日付紙面より)

田岡実千年市長に提言書を渡す西村忠之会長=22日、新宮市役所
2017年09月24日
2 50年ぶり復活の踊りも
 盛大に「舞込芸能大会」  (三輪崎郷土芸能保存会 )

 三輪崎郷土芸能保存会(濱口仁史会長)は22日夜、新宮市の三輪崎会館で「舞込芸能大会」を開いた。地域住民ら多くの人が、日本遺産にも登録されている県無形民俗文化財の鯨踊りや獅子神楽、舞踊や演奏を楽しんだ。

 保存会による剣の舞や天狗(てんぐ)の舞など7種類の獅子神楽と鯨踊り、三輪崎婦人会、台楽保存会の踊りと三輪崎老人クラブ連合会の歌謡などがあった。三輪崎老ク連の女性部員が特別出演し、三輪崎の女性たちが踊っていた手踊りによる鯨踊りが50年ぶりに復活し、披露されたほか、その当時の様子を振り返るスライドショーもあった。

 濱口会長は「台風の影響で予定をしていた町内奉納がほとんどできませんでした。皆さんにご迷惑をお掛けしました」と謝罪し、「延期して行った18日には台風一過で晴天に恵まれ、御旅所での獅子舞、鯨踊り、各種団体にご協力いただきまして手踊りの披露ができたことを本当に良かったと思っております。今年は大変暑い中での練習でしたが、大勢の皆さまに見ていただけたことで頑張ったかいがありました。本当にありがとうございました」とあいさつ。濱口会長は、毎年全国から選ばれた4団体が参加し開催される11月の「全国民俗芸能大会」という歴史ある大会に、同保存会の鯨踊りが選ばれたことも報告。「日頃から地域の皆さまに支えていただいて活動してきた結果と思います。精いっぱい頑張ってきます」と意気込んだ。

(2017年9月24日付紙面より)

三輪崎老ク連の女性部員により50年ぶりに披露された手踊りによる鯨踊り=22日、新宮市の三輪崎会館
三輪崎郷土芸能保存会により披露された獅子神楽「天狗の舞」
2017年09月24日
3 優雅な食事でマナー講座
 南紀くろしお商工会女性部  

 南紀くろしお商工会女性部(大林幸子部長、部員112人)は23日、太地町のホテル「花いろどりの宿花游」でテーブルマナー教室を開いた。27人が参加し、料理を味わいながら食事の作法を学んだ。

 同教室は、部員が披露宴や集会などさまざまな場所に呼ばれるため、役立つマナーを身に付けてもらおうと実施した。大林部長は「部員の皆さんには普段頑張っている分、優雅な時間を持っていただきたい」とあいさつした。

 この日は、「きのこクリームスープ」や「牛ヘレのポアレ・マデラソース」など七つの料理で構成されたフレンチフルコースを味わった。

 講師は花游のソムリエ、井上歩さん。「テーブルマナーは、もてなす相手や周囲の席の人、レストランのスタッフなどその場にいる人を不快にさせないための所作」と話し、席の着き方からナプキンの用法、食器の扱い方、メニューごとの食べ方などを、実演を交えて教えた。参加者は歓談しながら優雅な雰囲気の中で料理に舌鼓を打った。

(2017年9月24日付紙面より)

マナーに従い、おいしい料理を味わう=23日、太地町のホテル「花いろどりの宿花游」
2017年09月24日
4 早めのライト点灯を 秋の交安運動、紀南高生ら呼び掛け 
2017年09月24日
5 町長の政治姿勢問う 那智勝浦町、9月定例会一般質問 
2017年09月24日
6 地域で高齢者事故防止 新宮警察署、シルバーリーダーに10人委嘱 
2017年09月24日
7 近大新宮が代表決定戦へ  秋季近畿大会県一次予選  
2017年09月24日
8 学校司書が読み聞かせ  井関保育所で園児たちに  (那智勝浦町 )
2017年09月24日
9 和歌山県の準優勝に貢献  新宮弓友会の石橋さん、峪さん、岡地さん  
2017年09月24日
10 キシュウギク  熊野川町の渓流で  
2017年09月24日
11 お悔やみ情報
  
2017年09月21日
12 県知事賞など決まる 第39回児童生徒木工工作コンク (30日、10月1日に展示会)

 新宮木材協同組合(植松浩理事長)、紀南木材新緑会(速水洋平会長)主催の「第39回児童生徒木工工作コンクール」の作品審査が19日に行われ、和歌山県知事賞、新宮市長賞、新宮木材協同組合理事長賞の3賞を含む全22賞が選ばれた。

 同コンクールは毎年開催されており、今年は新宮市、東牟婁郡、三重県南牟婁郡、田辺市本宮町の小中学校から501点の応募があり、各市町村の代表者などが審査した。上位3賞は来年開催される全国コンクールに出品される。審査員らは会場内の一つ一つの作品をじっくりと見ながら選んでいった。

 展示会は30日(土)、10月1日(日)の午前9時から午後5時(最終日は午後4時)まで、新宮市あけぼのの新宮木材会館2階で開かれる。来場者には粗品進呈。小学生以下の子どもにはヨーヨーつり、スーパーボールすくいがある。

(2017年9月21日付紙面より)

コンクールの審査の様子=19日、新宮市あけぼのの木材会館
2017年09月21日
13 清掃活動に汗流す 「社会奉仕の日」に会員ら (新宮市ゆうゆうクラブ)

 全国一斉社会奉仕の日の9月20日、新宮市のゆうゆうクラブ(老人クラブ連合会・上廣正幸会長)は市内各所で美化活動を実施した。37団体429人が早朝から清掃活動に汗を流した。

 全クラブ参加で美化活動に取り組むことで、地域社会への感謝と地域の担い手としての活力を示し、次代に良い環境を残そうと毎年実施している。

 各クラブ会員らはそれぞれ熊野速玉大社周辺や新宮高校前、新宮城跡付近、阿須賀神社などに分かれてごみ拾いや草むしりなどをした。長寿会は24日(日)に佐野駅周辺を清掃する予定。

 阿須賀神社や宮井戸、不老閣周辺では第一蓬莱親睦クラブ、第二蓬莱クラブ、第三蓬莱クラブ、蓬莱春秋クラブの会員ら約50人が参加。黙々と作業する人や、顔を合わせ和気あいあいと話をしながら取り組む姿があった。

 第一蓬莱親睦クラブの畑地泰明会長(72)は「朝早くからみんなよく来てくれました。地元の宮様、みんなの神社を大切にしなければという思いもあり、今年は世界遺産に登録されたので、よりきれいにしなければと感じます。祭りを前にちょうどいいですね」。

 第二蓬莱クラブの福住昌子会長(83)は「20年ほど、毎年実施しています。だんだんと高齢化で参加する人も少なくなっています。平均年齢は80歳で、皆腰も足も悪くなっていますが頑張っています」と話していた。

(2017年9月21日付紙面より)

草むしりなどをする会員ら=20日、新宮市の阿須賀神社周辺
2017年09月21日
14 園児の訪問に拍手 須崎区敬老大会 (那智勝浦町)

 那智勝浦町天満の町民センターで16日、須崎区敬老大会が開かれた。楠本實区長のあいさつ、物故者への黙とうの後、わかば保育園の歌遊びや手遊びが始まった。

 センターには「おにぎりさん」「マジカルメガネ」など楽しい歌声が響いた。園児たちは最後に全員で「おじいちゃんのお歳」を大合唱。来場者から「かわいいね」「元気やね」と大きな拍手が送られた。

 その後は藤紀実美さんはじめ、藤紀孝子さん、永田壽美代さん、榎本惠美子さん、前地忠子さんによる日本舞踊の披露、マヒナ・ホホさんのフラ、北郡克至さんの鉄琴演奏などがあり、来場者らは和やかな時間を過ごした。

 北郡さんの鉄琴演奏では「赤とんぼ」「紅葉」などの曲に合わせ、来場者も一緒に口ずさんだ。日本舞踊の「御陣乗太鼓」の子どもたち、藤紀彩愛さん、湯川心結さん、中住茉愛さんにも大きな拍手が送られた。参加者代表で永寿会の和田美津子会長は「今年もここに来ることができ、皆さんに会えてうれしい。今日のためにご尽力くださった皆さまありがとうございました」とお礼の言葉を述べた。

 木戸浩二区長代理のあいさつがあり閉会。「また来年も皆さん元気で会いましょう」と司会進行の田中秀俊さんが呼び掛けた。

(2017年9月21日付紙面より)

わかば保育園の園児たちが「おじいちゃんのお歳」を歌う=16日、那智勝浦町
北郡克至さんの鉄琴に合わせて歌を口ずさむ来場者
開会のあいさつをする楠本實区長
2017年09月21日
15 高校生らの規範意識促す
 JR古座駅でマナーキャンペーン  (串本町 )

 串本町西向にあるJR古座駅で19日早朝、きのくに・さわやかマナーアップキャンペーンがあり高校生を含む20人が啓発物資を配るなどして規範意識の向上を促した。

 このキャンペーンは、少年の公共の場における規範意識の向上と健全育成を図るため、県警が関係機関団体と連携して適時実施している。串本警察署は串本駅と古座駅の2カ所で展開していて、主に通学中の高校生を対象にして働き掛けている。

 本年度は春に串本駅で展開済みで、この日は古座駅の巡り。啓発員の内訳は同署生活安全刑事課、少年補導員、串本青少年センター職員、県立串本古座高校古座校舎の生徒や教員、JR西日本職員、串本町職員で、列車通学する高校生らにティッシュペーパーやファイルフォルダーなどの啓発物資を配って公共でのルールやマナーの順守を呼び掛けた。

 併せて列車到着を待つ間、駐輪場の整理整頓や無施錠自転車への鍵かけ啓発エフ付けや同駅周辺の清掃活動などにも取り組み、安易に犯罪行為をさせない雰囲気づくりにも努めた。

 同校舎生徒会執行部の出口怜奈副会長(2年)は同駅トイレの裏でたくさんの吸い殻を見つけて少しショックだったそうで、「目につく範囲で回収しましたがまだ残っているかもしれない。みんなが過ごしやすい社会をつくるため、マナーは守ってほしい」とコメント。

 他方、駐輪場の自転車の約半数が無施錠か鍵自体がついていない状態。同署生活安全刑事課課員は「こういう状況から盗まれてしまうケースは実際に起こっている」とし、エフ付けした自転車所有者の状況改善を期待した。

(2017年9月21日付紙面より)

物資を配り規範意識を促す啓発員ら=19日、JR古座駅
2017年09月21日
16 住宅・商業地ともに下落  高台は上昇、基準地価発表  
2017年09月21日
17 大人になったら何になる  三輪崎幼稚園で読み聞かせ  (新宮市 )
2017年09月21日
18 先人の労苦をたたえる  イオン熊野店前で頌功祭  (熊野市 )
2017年09月21日
19 秋晴れの空の下で  色川小、中、大野保が合同運動会  (那智勝浦町 )
2017年09月21日
20 のびのびと体動かす  近大新宮祭体育行事の部  (新宮市 )
2017年09月21日
21 子どもみこ6人稽古に励む 串本町、古座神社例祭奉納に向け 
2017年09月21日
22 9月定例会一般質問③  串本町議会  
2017年09月21日
23 秋晴れの下、熱気あふれる  三輪崎八幡神社例大祭  
2017年09月21日
24 ヒガンバナ咲く  熊野地方各地で  
2017年09月21日
25 文化複合施設配置で悩む 新宮市、1棟案、縮小も含め検討中 
2017年09月21日
26 お悔やみ情報
  
2017年09月17日
27 かけがえのない宝物
 サ市訪問の中学生が報告会  (新宮市 )

 新宮市国際理解教育海外研修事業の帰国報告会が14日、同市役所で開かれた。市の姉妹都市であるアメリカ・サンタクルーズ市(サ市)を訪問した生徒らが体験を発表。生徒代表の福田蓮君(光洋中3年)は「研修はかけがえのない人生の宝物になった。感謝を忘れず、新宮とサンタクルーズ市の懸け橋になれるよう頑張りたい」とあいさつした。

 新宮市とサ市は1974年に姉妹都市縁組を締結。研修事業は市の将来を担う心豊かな人材を育てようと始まり、訪問は11回目。交流活動を通じ、地元の生徒との親睦を深めることや文化の違い、歴史を学び、自国文化への理解を深めるなどの内容で、ホームステイによって現地の生活様式を体験し外国語学習の意欲を高める狙いがある。

 生徒らは8月17日から25日まで、サ市の歴史公園やレッドウッドの森、遊園地、水族館、スケートボード会社などさまざまな場所を訪れ、ホストファミリー、現地の人たちとの交流、ダウンタウンでのショッピングや体験などを通して思い出をつくった。

 生徒らは印象に残ったことや感想を日本語や英語で発表。「最高の思い出になった」「歴史の授業より学べて勉強になった」「アメリカの広さを感じた」「サンタクルーズにまたいつか必ず行きたい」「自分が親切にされたように、受け入れたり体験させたりしたいと思った」「とても幸せな時間だった」「失敗を恐れず何事にも挑戦する大切さと積極的なコミュニケーションを取る大切さを学んだ」などと報告した。

 福田君は「行く前は希望と不安でいっぱいだったが、一人一人が貴重な体験をし、生活や文化を学び、たくさんのことが得られた」と話した。

 鈴森早有美団長は「継続することが大事と感じることができた。今後も積み重ねていければ」とあいさつ。引率の山本佳人・高田中学校教頭は「生徒たちはしっかり時間を取り、いろんなものを見て、体験し、知識が得られたと思う。生徒、私自身も記憶に残る体験だった」。

 市教育委員会の雜賀まどかさんは「研修を通し、たくさんの人とのつながり、成長を感じた。体験や学んだことを生かせるリアルな教育プログラムだと思う。人との交流が実を結ぶ過程が分かる学習ができた」と話した。

 田岡実千年市長は「研修で本場の英語に触れる機会は大きかったと思うが、心のつながりが勉強になったと発表を見て感じる。今後この縁、経験を大切にしてくれれば」。屋敷満雄・市議会議長は「現地に行き、何事も見るのが一番の勉強」と述べた。

 姉妹都市親善協会の岩澤卓会長はサ市の歴史を語り「新宮の町でみんなが大きくなって出て行ったとしても、サンタクルーズ市が努力して町をつくったことを思い、新宮を自分たちが育てていくことをしてもらえれば大きな成果になる。経験したことを分かち合うだけでなく、今回経験したことを将来に生かし、新宮を今後自分たちのふるさとであるよう、自分たちが頑張ることがためになる」と呼び掛けた。

(2017年9月17日付紙面より)

生徒や関係者が集まって開かれた報告会の様子=14日、新宮市役所
サンタクルーズ市での体験を語る生徒ら
2017年09月17日
28 テロ防止へ官民が協力
 みテますキープ制度1号にウミガメ公園  (紀宝町 )

 紀宝警察署(島田満署長)と管内の事業所で組織する「テロ対策紀宝地区パートナーシップ」はテロ防止対策を進めるモデル事業所に道の駅紀宝町ウミガメ公園(石本慶紀駅長)=紀宝町井田=を指定した。13日に同所で伝達式があり、島田署長から石本駅長にクリスタル像とのぼり旗を伝達した。

 パートナーシップは、参加の民間事業所が半年ごとの持ち回りでテロ防止に取り組む制度で「みテますキープ制度」。ウミガメ公園は第1号に選ばれた。期間中はシンボルのクリスタル像を設置し、のぼり旗を掲げるほか、マグネットシートの貼り付けと缶バッジの着装で従業員の危機意識高揚を図りながら、テロをうかがわせる不審な動きに注意を払う。島田署長は「テロは許さない、の感覚で」と協力を呼び掛け、石本駅長は「海外からの客も増えている。地元が連携を深めて連絡システムをきちんとし、みんなの目で見守ることが大切」と述べた。

(2017年9月17日付紙面より)

島田満署長(左)から石本慶紀駅長にクリスタル像を伝達=13日、紀宝町のウミガメ公園
2017年09月17日
29 宇久井神社で宵宮
 本宮(17日)は台風影響で渡御のみ  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町の宇久井神社(宮司・男成洋三熊野那智大社宮司)例大祭の宵宮が15日、本殿で営まれた。熊野那智大社の井戸大輔神職が出仕し、神楽奉納、婦人会の踊りの後、神餅投げがあった。

 台風18号が接近する中、井戸神職は「どのような天候であろうと例大祭の日は良いものであると思います。神事が無事に営まれるよう、ご奉仕を」と話した。

 式典後、本宮開催について祭典委員会(亀井二三男委員長)が会議を開いた。本宮当日の17日午後に、同町が暴風圏内に入るとの予報から海上渡御などは中止とし、神輿(みこし)は出さずに「大旗」を先頭とした渡御のみ行うことに決めた。亀井委員長は「ここまで準備した。非常に残念だが、苦渋の選択をご理解いただきたい」と呼び掛けた。

  □     □

■大旗

 渡御行列の先頭で頭(当)家の人たちが持つ「大旗」。これはご神体をうつす神のより代とされている。海が荒れたり、雨天の場合には神輿が海を渡御できなくても、大旗だけ一定のコースを渡れば祭りを終えることができるという昔からの言い伝えがある。

(2017年9月17日付紙面より)

神餅投げに大勢が集まった=15日、那智勝浦町宇久井
祭典委員会4役と団体代表
2017年09月17日
30 2017近大新宮祭開幕
 21日にはクラス発表やバザーなど  (新宮市 )

 近畿大学附属新宮高校・中学校(川合廣征校長)の「2017近大新宮祭」が16日、同校体育館で開幕した。今年のテーマは「群星謳歌(ぐんせいおうか)」。台風接近の影響で2日目は21日(木)午前9時から行う。中学2、3年生の劇発表、吹奏楽部演奏、食物バザー、水産養殖魚や米の販売などを予定している。

 表彰式では、近大新宮祭のテーマ、詩、原画を担当した生徒らが賞状を受け取った。オープニングセレモニーでは生徒や教職員がダンスを披露し、にぎやかにスタート。ITサークルの映像上映やなぎなた部、空手道部、書道部の発表、高校音楽選択生の合唱、中学1年生の劇があり、それぞれが練習の成果を発揮した。

 近大新宮祭実行委員長の山本ふう子さんは「今年のテーマは『群星謳歌』です。一人一人が個性を込めたパワフルな文化祭にしていきましょう。高校3年生にとっては最後の文化祭。いつまでたっても『楽しかったね』と話し合ってもらえる文化祭にしたいです。みんなで盛り上げていきましょう」と呼び掛けた。

 川合校長は「成功には一人一人の積極性と協力が不可欠。来客、保護者、生徒全員が満足感と感動が得られる近大新宮祭にしてほしい」とあいさつを寄せた。体育行事は20日(水)午前9時から同校グラウンドで行われる。

(2017年9月17日付紙面より)

ダンスで華やかにスタートした=16日、新宮市の近畿大学附属新宮高校・中学校
2017年09月17日
31 2000人でにぎわう  熊野川町ひまわりまつり  
2017年09月17日
32 17日午後、和歌山接近か  台風18号  
2017年09月17日
33 「秋」テーマに29点 友進フォトクラブ、石垣記念館で写真展 
2017年09月17日
34 定住促進、総合計画 新宮市議会、一般質問4日目で終了 
2017年09月17日
35 「楽しく元気に過ごして」 新宮市、寿楽荘で敬老祝賀会 
2017年09月17日
36 思い思いに新庁舎描く 神倉小5年生が写生会 (新宮市)
2017年09月17日
37 村にとって大切な人  健康と長寿祝い敬老会  (北山村 )
2017年09月17日
38 海中神事の舞台準備 勝浦八幡神社例大祭、井筒建設が奉仕 
2017年09月17日
39 お悔やみ情報
  
2017年09月15日
40 百歳の長寿を祝う
 322人に銀杯など伝達  (和歌山県 )

 和歌山県東牟婁振興局は13日、本年度中に100歳を迎える管内の高齢者18人を訪問し、安倍晋三・内閣総理大臣からの祝状と銀杯を伝達した。「百歳高齢者表彰」の対象者は8月8日現在、県内で322人。

 国は社会の発展に寄与してきた100歳を迎える高齢者に感謝するとともに、広く国民に高齢者福祉に対する理解を深めてもらおうと1963年から記念品を贈っている。管内対象者の内訳は新宮市12人、那智勝浦町5人、太地町1人となっている。

 新宮市仲之町で娘の泰子さん(76)らと暮らす廣田千代子さん(99)を訪問した児玉征也・東牟婁振興局長は「おめでとうございます」と祝状を手渡した。喜の国いきいき長寿月間(1~30日)に合わせ和歌山県が贈呈している仁坂吉伸県知事からの記念品も一緒に渡した。

 千代子さんは1918(大正7年)年2月3日生まれ。戦後は自身の店「マカランヤ」を切り盛りしながら4人の子どもたちを育てた。「子どもは宝」と語り、伝達を受けると「こんな賞を頂くなんて夢のよう。ありがたいことです」と笑顔を見せた。

 長寿の秘訣(ひけつ)は規則正しい生活。早寝早起きで好き嫌いはなく何でも食べる。日頃心掛けていることとして「身の丈に 生きて曾孫(ひまご)の 毛糸編む」と、40年以上続けている趣味の俳句に詠んだ。

 「無理をせず、気付いたことは自分からさっさとすることを心掛けるといつの間にか年をとっている。争い事を起こさないよう、時に聞き流すことも大事。でも、自分自身の芯、気持ちを譲らずに生活していくことも大事」とほほ笑む。

 受賞に際し「ありがとう 頂上の春 穏やかに」と書いた色紙を児玉局長に贈った。感謝の気持ち、100歳という「頂上」を迎えた自身の気持ちを表した句で「俳句はいいですね。全身の汗をぬぐいながら頂上(100歳)にたどり着いた感じです。俳句を作ることも一つの力になっています」。

 児玉局長は「穏やかに 頂上の上 実る秋」と返歌を詠み、「100歳を迎え、今後ますますの実りを祈ります」と呼び掛けた。

 県は養護老人ホーム寿楽荘(新宮市)と養護老人ホーム南紀園(太地町)へ祝品としてタオルセットを贈った。

(2017年9月15日付紙面より)

祝い状を受け取った廣田千代子さん(右)と児玉征也・東牟婁振興局長=13日、新宮市仲之町
2017年09月15日
41 子どもたちのため活用を
 第37回卒業生同窓会が寄付  (新宮市 )

 和歌山県立新宮高校(畑伸憲校長)の第37回卒業生は13日、今年1月2日に開催した同窓会の会費の一部を寄付金として同校へ贈った。同窓会の西哉素史さんが来校し、畑校長へ金一封を手渡した。

 1984年度卒業生の学年単位の同窓会は今回が初めて。50歳の節目に開いており、準備では毎回約20人が集まり所在確認や参加の呼び掛けなどをした。同窓会は那智勝浦町のホテル浦島で開かれた。卒業生約500人中207人と恩師4人が参加。亡くなった友人や恩師への黙とうの後、校歌斉唱、恩師のスピーチ、歓談があり、旧交を温めた。次回は還暦の年に開催する予定。

 西さんは「子どもたちのために有効に使ってほしい」。畑校長は「大変ありがたい。子どもたちのため、教育充実のために使わせてもらう」と感謝していた。

(2017年9月15日付紙面より)

畑伸憲校長(左)に寄付金を手渡す西哉素史さん=13日、新宮市神倉の県立新宮高校
2017年09月15日
42 中学生ら練習に熱
 宇久井神社例大祭の御船  

 那智勝浦町の宇久井神社(男成洋三宮司)例大祭で神輿(みこし)海上渡御を先導する御船の練習が13日、宇久井港で始まった。

 軽快な太鼓と「よーえんやー」「えーらんえー、えんやさのさ」の掛け声とともに、1そうの船が港外にこぎ出した。主役は宇久井中学校(田中信幸校長、生徒91人)の生徒有志たち20人。船先に立って踊る「櫂(かい)踊り」、両手に扇を持ち船尾に立つ「扇舞い」、太鼓、こぎ手という分担で乗り込んだ。12日から始まるはずだったが天候の都合で1日延期され、この日が今年最初の練習日となった。本番前日まで4日間練習する。

 1年生で初めて扇舞いに挑戦する西村悠羽君は「扇を振る動作が難しかった。本番までにもっとできるようになりたい」と少し緊張した表情。一方、太鼓役で3年生の畑下真輝君は今年で3年目。「リズムを間違えないように、いつも通りにやりたい」と余裕がある。櫂踊り役の亀井拓海君は「3年生でもう最後なので、できるだけ楽しみたい。かっこいい踊りなので、そこを見てほしい」と意気込みも充分だ。

 指導の東信義さん(65)は「3年生はじめ経験者が多く、見ていて安心できる。本番ではうまくやってくれるはずだ」と期待を込め、ベテランの坂本明夫さん(81)も「中学生たちは一生懸命頑張ってくれている。祭りが楽しみ」と話していた。

 練習行程を終えて戻ってきた船は、本番でも歌われる「御舟キヤリ」の歌とともに引き上げられた。周囲には様子を見に来た近隣住民や中学生の家族の姿もあった。

 本番の17日(日)は湊蛭子神社地から午後1時30分ごろ、神輿を乗せた船を宇久井漁協広場まで先導する。

(2017年9月15日付紙面より)

中学生男子らが勇ましい掛け声を上げながら御船の練習=13日、那智勝浦町の宇久井港
2017年09月15日
43 児童生徒作品217点披露
 町教研の夏期総合作品展  (串本町 )

 串本町教育研究会(山本隆介会長)主催の夏期総合作品展が9、10の両日、橋杭小学校体育館であり、選抜217点が児童生徒やその家族、教育関係者らの鑑賞を集めた。

 町立14小中学校の児童生徒が夏休みの課題の一環で取り組んだ自由研究作品の中から校内選抜された作品が一挙披露される同展。児童生徒の創作意欲をいっそう高める目的で毎年9月第2土、日曜日に開いている。

 本年度は初日午後と2日目の日中に開場した。小学校低、中学年は各種工作が大半で、高学年以上になってくると工作以外に画用紙大のレポートにまとめた自由研究作品もちらほら。本年度は創作度の高さで親しまれる紙粘土造形やアートキャンドル、シーグラスクラフトが数多く、自動販売機や公衆電話、獅子屋台など実物を模した作品も目立った。

 中学生ではラジオやFMトランスミッターといった電子工作やボトルに入れた切り絵など緻密さを増し、サッカーボール台や浴衣など実用志向の大作も関心を集めていた。

 近年にないジャンルではストップモーション動画や本格的な変形菌標本もあり、作品によっては触れてよいものもあり出来栄えを試す子どもらの姿も目立った。

(2017年9月15日付紙面より)

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