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2017年08月16日
1 太地町で夏の成人式
 22人が大人への一歩踏み出す  

 太地町の成人式が15日、同町のホリスティック・スペース・ジャパンであった。これまで正月の1月3日に催していたが、華美な服装にならず、保護者の負担を無くして本来の軽装での参加を促すため、開催を夏に移した。この日は対象者29人のうち22人が出席し、大人への一歩を踏み出した。

 式典で宇佐川彰男教育長は「厳しい大人の社会を乗り越えるには友人や家族らが支えになってくれる。社会に出ていろんな人と交流し、信頼できる仲間と今後の人生を歩んで」と述べた。

 三軒一高町長は町の30年計画の進展を伝え、「長い人生のなかで20歳は大きな節目。育ててくれた両親に感謝を。皆さんが毎年帰ってくるたびにきれいになったと思える、衛生管理の行き届いた町にしたい」と話した。

 新成人を代表して佐々木健介さん(19)は「大人になるという境遇に立ってみて社会からのプレッシャーを感じている。喜びと不安が入り交じる心境ですが、この気持ちを忘れず、人との出会いを大切に、この地で生まれ育ったことを誇りに思ってこれからの人生を歩んでいきたい」と宣誓した。

 新成人たちは会場周辺で旧友との記念撮影を楽しみ、思い出話に花を咲かせていた。新宮高校卒業後、大阪の大学へ進学した大藪恭久さん(19)は「みんな昔と違って大人になっていた。これからは一人の大人として、社会や町に貢献していきたい」と話した。

(2017年8月16日付紙面より)

抱負を述べる佐々木健介さん=15日、太地町のホリスティック・スペース・ジャパン
出席者の皆さん
2017年08月16日
2 家族連れらでにぎわう
 仲之町商店街で恒例の「夜市」  (新宮市 )

 新宮市の仲之町商店街振興組合(勢古啓子理事長)は12日夜、毎年恒例の夜市を開いた。1丁目から3丁目までの各所に、盛りだくさんの出店があり、多くの家族連れらでにぎわいを見せた。

 「夏の夜を楽しんでほしい」との思いから始まり、30年近く続く催しで、歩行者天国のアーケードでは、魚釣りやバスケットゲーム、くじ引きなどのゲームにさまざまな景品が用意され、子どもたちは夢中になって挑戦。かき氷や焼きとうもろこし、焼きそばなどの模擬店などもあり、家族連れや友達同士など、大人も子どもも一緒になって夜市を楽しんだ。

 にぎわう様子に勢古理事長は「仲之町外の店の協力や、多くの家族連れの姿を見られてうれしい。新宮の花火の前夜祭のように楽しんでもらえたら」と喜び、「この商店街はアーケードがあり、突然の雨なども気にせずに買い物を楽しむこともできますし、一人でも多くの人に今後も楽しんでもらえたら」と話した。

(2017年8月16日付紙面より)

バスケットゲームに挑戦=12日、新宮市の仲之町商店街
値段とソースの香ばしさが来場者を引き寄せた焼きそば
2017年08月16日
3 太地の夜空に大輪咲く
 古式捕鯨再現の「勇魚祭」も  

 太地町の太地漁港周辺で14日、伝統の古式捕鯨を再現する第29回太地浦勇魚(いさな)祭と盆供養花火大会が開かれた。初盆を迎えた故人への追善供養など、盆行事の一環として開催され、町民や里帰りの人たち、観光客らでにぎわった。

 太地浦勇魚祭は400年の歴史を持つ捕鯨文化を伝えるため、太地勇魚会(井上正哉会長)が主催して行っている。赤い鉢巻きにふんどし姿の12人の男たちが2隻の「勢子(せこ)舟」で海に繰り出すと、沖からクジラを模した船が登場。男たちは掛け声とともにクジラを網に追い込み、古式捕鯨「網掛け突き捕り法」を再現した。

 男たちは次々にクジラにもりを打ち込んだ後、海に飛び込み、クジラにまたがって格闘を演じた。最後に包丁でとどめを刺す「鼻切り」が披露されると観客から拍手が起こった。

 井上会長は「先人のクジラとの勇気ある闘いを伝え、捕鯨文化が薄れていかないように伝えていきたい。身近に感じてもらいたい」と話した。香川県高松市から帰省した髙橋麻帆さん(35)は「太地は反捕鯨団体の標的にされるニュースがよく流れ、心配でしたが、こうやって若い人たちが大事に捕鯨文化を守ってくれているのだなと感じました」と話していた。

 勇魚祭の後、柱松に続いて花火大会があり、夜空に大輪を咲かせた。フィナーレには鯨踊りと創作太鼓「太地」のパフォーマンスに合わせて町民一同の大スターマインが打ち上がった。観客から「すごい」「きれい」など歓声が上がり、拍手喝采が送られた。

(2017年8月16日付紙面より)

大スターマインをバックに創作太鼓を打ち鳴らす=14日、太地町の太地漁港
クジラの模型にまたがり、とどめを刺す若者=同
2017年08月16日
4 対象22人の仲間入り祝う
 いろり館で新成人の集い  (古座川町 )

 古座川町公民館(富田正弘館長)は15日、南紀月の瀬温泉ぼたん荘いろり館で新成人の集いを開き、対象者22人の大人の仲間入りを祝った。

 20歳の節目を迎えるにあたり大人の自覚を得る成人式に相当する行事。本年度の対象者は平成9年4月2日~平成10年4月1日生まれの町立中学校卒業者22人(男12人、女10人)で、式には17人(男8人、女9人)が出席した。

 浴衣やスーツ、制服姿で集う新成人に向け、富田館長は今後も失敗にめげずあらゆる場面で経験を積んで人間力を高め続けることを期待し「日本の未来は皆さんを含めた大人にかかっている。自分や社会の進路選択に確かな人間力を持ち、感謝を忘れず地に足をつけて大人社会を進んでほしい」と激励した。

 来賓を代表して西前啓市町長は夢を原動力にし感謝と努力を忘れず、大人としての自覚と責任を持ってそれぞれの道へ羽ばたいてほしいと祝辞。大屋一成町議会議長、嶋原和夫教育委員長も列席して祝った。

 新成人を代表して上地佑奈さん(19)は「新成人一同、社会への仲間入りを祝福された感激を胸に、社会人としてよりいっそう精進する。まだまだ未熟な私たちに、今後もご指導をお願いします」と謝辞を述べ、垣実咲さん(19)が記念品を受領。式後は記念コンサートや記念撮影、立食パーティーなどで仲間や先輩諸氏との親交を深め合った。

 新成人の山本裕也君(20)は古座中出身。広島県にある大学へ進学し、現在は環境関係の学問を学んでいるという。ふるさとで祝福を受け「古座川町の役に立ちたくて今、大学で勉強している。大人の仲間になったという実感はまだないけれど、将来はこっちに帰ってきて古座川町の豊かな環境を生かしてまちづくりにつながる何かができないかと思っている。そのような職場を自分で作るというのも夢の一つです」と心境を語った。

(2017年8月16日付紙面より)

祝福への謝辞と抱負を掲げる新成人代表の上地佑奈さん=15日、古座川町月野瀬
新成人の集いに出席した皆さん
2017年08月16日
5 3年連続日本代表入り
 新宮市出身の谷口暁理君(大阪・浪速高校)  
2017年08月16日
6 15年目の那智勝浦遠征 大阪市・此花区少年野球連盟 (地元5チームと交流戦を実施)
2017年08月16日
7 早期整備を国と県に要望  七里御浜浸食対策連絡協  
2017年08月16日
8 「平和へのパス」つなぐ  アートフットボール清野乙彦さん  
2017年08月16日
9 特殊詐欺被害を未然防止 新宮警察署、店員の久保実香さんに感謝状 
2017年08月16日
10 「お盆まつり」にぎわう 紀宝町鵜殿港で紀の宝みなと市 
2017年08月16日
11 世代超え80人が競い合う 第13回串本町民ソフトテニス大会 
2017年08月16日
12 樫野で人々の注目集める 串本町、移動式屋台「シミット号」 
2017年08月16日
13 盆踊りなどで納涼楽しむ 古座川町、第33回高瀬会夏祭り実施 
2017年08月16日
14 5000発にうっとり  にぎわい見せた那智勝浦町花火大会  
2017年08月16日
15 イワタバコの花  大雲取越沿いで  
2017年08月16日
16 「パンダくろしお」に笑顔 JR西日本、ラッピング列車が新宮駅へ 
2017年08月16日
17 お悔やみ情報
  
2017年08月10日
18 新宮高校が県代表に 吹奏楽コンクで4年連続金賞 (新宮・東牟婁地方)

 第53回和歌山県吹奏楽コンクールが4日から6日にかけ、県民文化会館ホールで開催された。当地方からは6校が出場。新宮市神倉の県立新宮高校(畑伸憲校長)吹奏楽部(亀谷覚史顧問)が4年連続の金賞、3年ぶりの県代表に選ばれた。立溝まい部長は「真剣に楽器と向き合って練習に取り組み、関西大会では120%の力が出せるようにしたい」と意気込んでいる。

 新宮高校は『リンコドンティプス―蒼き海の守り神―』で、小編成26人で出場した。立溝部長は「場面転換が多く、景色や色合いなどが分かりやすく描かれている曲。壮大な雰囲気の所が何カ所かあり、吹いていて楽しいです。拍子を変えるところが難しく、和音のずれも気になります」。

 県コンクールでは初日のトップバッターを務めた。「緊張や不安がありました。練習通りの力は出し切れませんでしたが、それでもできる限りの演奏ができたと思います。部員のみんなも金賞の発表を受けられることを楽しみにしており、とてもうれしかったです」と語った。

 関西コンクールには、これまで悔しい思いをしてきた先輩の気持ちも持って行きたいとし「自分たちの限界を超えられるくらいのいい演奏をしたいです」と話していた。

 コンクール前には長年使っている楽器の一部に不具合が生じ、急きょ代替品をレンタルしての出場となった。「例年以上にチームの状態も不安定で、トップバッターという絶対的に不利な状況だった」と亀谷顧問。「結果は求めず新高らしい演奏をしたいと思っていました。発表では『ゴールド』の言葉に例年落ち着いている生徒らも泣き崩れており、僕自身も驚きました」。

 関西に向け「年々少しずつ成長していますが、当地方では他校と対抗してコンテストに出場したり、演奏を聞いたりする機会もなく、本番で緊張し、萎縮してしまいます。伸び伸びと演奏してほしく、本来発揮できる力は別次元なので、本番でその力を出し切りたい。課題は多いです。県代表として他のバンドの思いも背負っている。まずは自分に負けず、練習したことを発揮できるよう内面を磨き上げてほしい。それができれば、もっといい形で現れると思うし、苦労をはじき返す音楽を作ってくれると信じています」と話していた。

  □     □

 各校の結果は次の通り。

■金賞

▽県立新宮高校(県代表・県知事賞)

■銀賞

▽新宮市立緑丘中学校

▽那智勝浦町立那智中学校

■銅賞

▽県立串本古座高校

▽新宮市立光洋中学校

▽近畿大学附属新宮高校・中学校

(2017年8月10日付紙面より)

金賞を受賞した県立新宮高校吹奏楽部の皆さん=8日、新宮市神倉の県立新宮高校
2017年08月10日
19 「自然と芸術の融合」
 和歌山とスペインの合唱団が奉納演奏  (那智勝浦町那智山 )

 和歌山市を拠点に活動する和歌山児童合唱団(岩橋延直育成会会長)とスペイン・バルセロナのアミクス・デ・ラ・ウニオ(アミクス)児童合唱団は8日、那智大社創建1700年・青岸渡寺西国三十三所草創1300年を記念して那智勝浦町那智山の両社寺で奉納演奏を催した。境内に和歌山の中高生団員41人とアミクスの中高生団員38人の清らかな歌声が響いた。

 2016年5月にブルガリアで開かれた第37回May国際合唱コンクールをきっかけに両団は知り合い、アミクスから「日本でコンサートを行いたい」という希望を受けて、創建草創記念の年と重なることもあって今回の演奏が実現した。アミクスが日本で公演するのは初めてだという。合唱団一行は那智大社本殿前、青岸渡寺の那智の滝展望地、飛瀧神社で「ふるさと」や「Song of hope」など複数曲を合同合唱、奉納した。

 和歌山児童合唱団員で私立開智高校2年の西川千尋さん(17)は「ブルガリアで会った時から今日が楽しみでした。このような神聖な場所で生の歌が聴けて、共演もできてうれしい。観客の皆さんもしっかり聴いてくれて、歌が届けられたと思う」。

 アミクス児童合唱団のパウラ・コロナド・ソリアーノさん(17)は「那智の滝がすごくすてきで、神様が宿る自然と私たちの歌を一緒に楽しんでいただけるのは、とても光栄なこと。自然と観客がつながる感覚があった」と奉納時の印象を語った。

 アミクスの講師で指揮者のジュゼップ・ヴィラ・ジョベルさん(46)は「観光だと信仰など深いところまで知ることができない。この場所で演奏できたのは、幸せなこと。自然と芸術が融合できたのは素晴らしい」と話した。

 この日は奉納演奏のほか、町立市野々小学校でコンサートが開かれ、地域住民と同校児童に日本とスペインの合唱曲全10曲を披露した。市野々小児童会の中村悠寿副会長(5年)は「コンサートを開いてくれてありがとうございました。歌声がとてもきれいで、スペインの楽曲は日本のものと違っていて良かったです」と感謝を述べた。

(2017年8月10日付紙面より)

那智の滝前で合唱する和歌山児童合唱団とアミクス児童合唱団の団員=8日、那智勝浦町那智山の飛瀧神社
2017年08月10日
20 ウナギ石漁の仕組み教わる
 KAK第2弾第2回活動  (古座川町 )

 古座川町教育委員会(和田充旦教育長)主催事業「KozagawaAdventureKids(KAK)」の本年度第2弾第2回活動が5日、古座川町民体育館であり町内の小学1~6年生35人が古座川の伝統漁法「ウナギ石漁」の仕組みを教わるなどした。

 同町子ども教育15年プランに掲げられた3大重点活動の一つ、体験活動「古座川アドベンチャープログラム(KAP)」を社会教育領域で展開する同事業。本年度第2弾のテーマは「みんなで古座川天然うなぎをとろう!~伝統漁法うなぎ石漁を学ぼう!~」で、事前の申し込みでは37人が参加を希望したという。

 第1回活動は7月21日にあり、ウナギ取り名人の細井孝哲さんと一緒にウナギ石漁の仕掛けを、少女峰前の古座川の瀬に五つ作った。第2回活動は漁に臨む計画だったが、台風5号に伴う雨を警戒した七川ダムの事前放流で水位が上がり、仕掛けが水没したためやむなく中止。会場を同館に変更し、環境学習や天然ウナギの調理実演見学と試食のみ実施した。

 活動冒頭、ウナギを捕る感覚だけでも伝えたいとして、細井さんが体長80㌢の天然ウナギをたらいに入れて捕り方を紹介。代表3人にウナギばさみで捕まえ方を実践指導してこつを伝えた。

 環境学習では県環境学習アドバイザーの瀧野秀二さん(=熊野自然保護連絡協議会副会長)が、ウナギ石漁の仕組みを解説した。仕掛け「ウナギ石」はウナギのエサになるハゼの仲間やエビ類なども隠れ家にするので、ウナギにとっては天敵のカワウやサギから身を守ると同時にエサを探す手間もない快適な居場所。それをウナギが好むきれいな状態(隙間が詰まっていない状態)で作り出して誘い込むのがこの漁の仕組みで、同じ理屈でしば束を沈めて捕る方法もあると紹介した。

 併せてウナギ以外に川で観察できる生き物や川石の裏に張り付いている虫の種類と数を調べると川のきれいさがわかる(=スコア法)ことにも触れ、「古座川はスコア法で10点満点中8~9点が取れるきれいな川。だからこそ大切にしてほしい」と呼び掛けた。

 学習後は南紀月の瀬温泉ぼたん荘の深海政也料理長らによるさばき方や調理を見学。焼き上がった古座川産天然ウナギのかば焼きをうな丼にし、命をいただくことへの感謝を胸に抱きながらみんなで味わって活動を締めくくった。

(2017年8月10日付紙面より)

ウナギ石漁の仕組みなどを児童に解説する瀧野秀二さん=5日、古座川町民体育館
ウナギの調理を披露する(右手前から)細井孝哲さんと深海政也さん
2017年08月10日
21 若手作家らの作品展
 熊野マウンテンビルディング  

 新宮市熊野川町上長井の熊野マウンテンビルディング(南方商店前)のギャラリースペースで若手作家たちの作品展『健康』が開催されている。9月上旬まで。不定休で、開場時間は午前10時ごろから午後4時ごろまで。入場無料。

 作品を展示している作家は、ジュエリー作家の高瀬大輔さん、折り紙職人の太田弘昭さん、プログラマーの齋藤雄介さん、写真家の秦雅則さんら。拾った石を乗せる指輪、フイルムを腐敗させた写真など計約20点を並べている。

 現在、ビルを管理しているのは写真家の芹川由起子さん(33)=東京都。自らも作品を制作中で、近く展示する。

 芹川さんは「健全な考え方、健康的なものを応援するプロジェクトです。日常でないことが考えられる場所になればと思っています」と来場を呼び掛けている。

(2017年8月10日付紙面より)

指輪、折り紙などの作品を約20点展示している=8日、新宮市熊野川町上長井
2017年08月10日
22 各校の新チームが始動
 紀南十高校リーグ秋季リーグ戦  
2017年08月10日
23 塚君、弓友会Bが優勝
 新宮弓友会主催の月例射会  
2017年08月10日
24 4部門で熱戦展開 紀南バドミントン大会、運営費残金は九州北部豪雨の義援金に 
2017年08月10日
25 優勝はプログレス
 トルベリーノカップキッズ大会  
2017年08月10日
26 自然の力の大きさ学ぶ 近大新宮高校・中学校、スーパーサイエンス部が合宿 
2017年08月10日
27 「さんまのなれずし」追加 新宮市、クックパッド公式キッチン 
2017年08月10日
28 熊野川濁水対策など要望 新宮市議会が国土交通省や電源開発で 
2017年08月10日
29 憩いのひととき楽しむ 新宮市、クローバーの家でお茶会 
2017年08月10日
30 住民ら大きな輪になり 新宮市、五新町内会で供養盆踊り 
2017年08月10日
31 住民の協力で伝統行事 新宮市、王子区民盆踊り大会 
2017年08月10日
32 伝統の獅子舞楽しむ  高池保育所に互盟社  (古座川町 )
2017年08月10日
33 体使ったお絵描き楽しむ あったカフェ、旧養春小で体験イベント 
2017年08月10日
34 発達の見据え方など考える 串本町保健センター、第3回子育てネット会議 
2017年08月10日
35 センニンソウ  高野坂沿いで  
2017年08月10日
36 お悔やみ情報
  
2017年08月06日
37 中上健次、小学生時代の詩
 長女の紀さん「涙が出そう」  (新宮市 )

 新宮市出身の芥川賞作家、中上健次(1946~92年)が千穂小学校5年生の時に書いた詩『映画』がこのほど見つかった。長女で作家の中上紀さん(46)=東京都=が4日、市立図書館が保管している小学3年生時の詩『さいふ』と2編を確認し、「没後25年の節目の年にうれしい偶然です。衝撃的で涙が出そうになりました」と話した。

 全集に収められていない2編の詩は、当時の名字で「木下健次」となっている。『映画』は千穂小学校5年生全員の作品を収めた詩集『どんぐり』の中の1編で、同級生の仲憲次さん(70)=岐阜市=が実家の整理中に見つけ6月4日、図書館内にある中上健次資料収集室に寄贈した。

 紀さんは「過去の扉がいきなり開かれたような感じで非常にショックを受けました。名字を見ても父の複雑な家庭環境があらわになります。当時、映画館に行くことは特別なことだったと思います。父が小説『青い朝顔』の中で書いているように当時の貧しい生活を思いました」

 現在確認されている中上が書いた文章で最も古い『さいふ』は、当時の新宮市内小中学生の優秀な詩や俳句を集めた冊子『わかあゆ』に収められている。図書館に2014年7月、市民から寄贈された。中上の同級生で詩人、ラテン・アメリカ文学研究者の田村さと子さんが『中上健次発言集成1・月報①』の中で1995年に紹介している。

 紀さんは「小学3年生なのに、ちゃんと韻を踏んでいて、文才があったのかなと思います。比喩もすばらしく非常に良い詩だと思います」と話していた。

(2017年8月6日付紙面より)

父が書いた小学生時代の詩を読む中上紀さん=4日、新宮市立図書館
2017年08月06日
38 大学生が若い視点で提言
 熊野再発見プロジェクト  (那智勝浦町 )

 大学生の視点で那智勝浦町の観光の魅力を探る京都橘大学の「熊野再発見プロジェクト」の発表会が4日、同町体育文化会館であり、2、3両日に熊野地方を巡った約40人の学生らがグループ単位で意見を述べた。町からは花井啓州町観光協会長、大門坂茶屋のおかみ宮本照代さん、町観光産業課職員らが出席し、学生の貴重な意見に耳を傾けた。

 2015年度から実施しているプロジェクトで、京都橘大学は昨年6月、那智勝浦町と「大学のふるさと協定」を結び、地域資源の再評価や観光PRの支援に取り組んでいる。同大学の木下達文教授が担当するゼミの学生や講義の受講生らを中心に広く学内から関心のある生徒が参加している。

 町や観光協会が発行する案内パンフレットを参考に自由にテーマや行き先を決め、同町の築地や湯川地区、那智山、太地町を散策した。発表では、町の良い点は「人が温かく、どの地域でも親切に声を掛けてくれた」「ビン玉通りがレトロで素敵だった。京都と比べて観光地なのにゴミが少なく海がきれい」などが上がったが、課題も多くあった。「若い人向けの土産や那智の滝をイメージしたものが少ない」「紀伊勝浦駅の近くに駐車場がない」との指摘があり「商店街がシャッターだらけで暗くて近寄りづらい。空き店舗を利用して中が見える休憩スペースを作ってはどうか」「くじらの博物館までのバスの本数が少なく待ち時間が多い。待合場所で、もっと観光情報の提供を」など、課題に対する提案もあった。

 木下教授は「観光振興には頑張っている人の点と点をつなげて全体で考えるテーブルが必要。京都にいると和歌山の情報が少ない。こういった学生と皆さんとのネットワークが他の大学でも広がっていけば」と話していた。

(2017年8月6日付紙面より)

意見を発表する学生ら=4日、那智勝浦町の体育文化会館
2017年08月06日
39 順調に2日目出航
 葦舟で本宮から新宮へ  

 田辺市本宮町の熊野本宮大社から新宮市の熊野速玉大社までの熊野川34㌔を下っている熊野葦舟プロジェクト実行委員会(高栖浩史代表)は5日、新宮市熊野川町の熊野川行政局前から2日目をスタートした。同日午後4時ごろ、速玉大社前に到着する予定だ。

 ダムと山の荒廃によって流れが細くなってしまった「川の参詣道」を復活させることを願い始まった取り組みで、今年で8回目。1日目は休憩を挟みながら約20人が交代で、約7時間かけて行政局まで下った。

 プロジェクトを指導している探検家の石川仁さん(50)=長崎市在住=は、サハラ砂漠をラクダで横断、南米ジャングルの丸木舟川下り、イヌイットとの捕鯨などを体験している人物。2019年には葦舟での太平洋横断を計画している。「順調に進んでいます。ゴールよりも安全に笑顔で終わることが一番です」と話していた。

(2017年8月6日付紙面より)

葦舟を熊野川に下ろす参加者たち=5日、新宮市熊野川町
2017年08月06日
40 台風5号 7日、西日本に接近か   
2017年08月06日
41 国交省などで要望  高速道延長促進協議会  
2017年08月06日
42 「キャラ弁」に笑顔 新宮市、たかやま商店でメキシコ人家族体験 
2017年08月06日
43 たくさんのイベント満喫 新宮市、たんぽぽクラブでお泊まり保育 
2017年08月06日
44 真夏に咲く“雪の花”  ハツユキソウが見頃  (新宮市タウンガーデン )
2017年08月06日
45 お悔やみ情報
  
2017年08月02日
46 率先避難者になって
 防災列車「鉃學」を体験  (串本古座高 )

 県立串本古座高校(愛須貴志校長)の1年生107人が7月31日、JRきのくに線の串本―新宮間で鉄道防災教育・地域学習列車「鉃學」に乗車した。緊急停車した列車からの避難を体験するとともに地域の歴史や南紀熊野ジオパークを学んだ。

 「鉃學」は和歌山大学クロスカル教育機構生涯学習部門西川一弘研究室がJR西日本の協力で実施している取り組みで、今回3回目。鉄道からの津波避難協力者を拡大することなどが目的で、将来的には修学旅行やツアー商品化を目指している。

 訓練は列車が走行中に震度7の地震が発生したと想定。緊急地震速報を受け、市内で緊急停車した車両から生徒たちは飛び降り、車掌らの誘導で約200㍍先の高台まで走って逃げた。

 生徒たちは緊急停車するまでの間、鉄道会社初の緊急用降車台を見学したほか、避難はしごの使い方を学習。案内に従って九龍島(くろしま)などのジオサイトを車内から見学した。

 訓練を終え、西川准教授(38)は「電車をよく利用する高校生たちに率先避難者になってもらうことが一番の狙い。いかに生徒たちに解説を聞いてもらいやすくするかが課題です」。

 浅野瑠花さん(15)は「はしごの使い方がためになりました。たまに電車を活用するので、いざいう時に役に立てば」と話していた。

(2017年8月2日付紙面より)

車両から降りて高台へ避難する生徒たち=7月31日、新宮市
2017年08月02日
47 のぼりやポスターで周知
 8月16日の柱松本番に向け  (新宮市 )

 新宮市の佐野柱松実行委員会(瀬古尊夫会長)は7月30日、「佐野柱松」の周知のためののぼり旗立てとポスター貼りをした。

 佐野柱松は、害虫駆除や五穀豊穣(ほうじょう)を願い行われてきた伝統の祭り。戦時中に一時中断し、1948年に佐野青年会が復活させたが58年夏の開催以降再び中断。93年に同実行委員会が復活させた。

 当日は同市佐野の新宮港緑地公園で、サニーサイドジャズオーケストラ、紀宝楽の演奏、くろしお児童館児童らの踊りやアイスカービングとバルーンアートのステージ、花火などを予定している。

 30日の活動には会員約20人が参加。協力してのぼり旗を用意し旗3班、ポスター2班に分かれて地域内を回った。

 職場の上司に誘われて今年入会した森岡久貴さん(19)は「とにかく頑張りたい」。加藤誠人さん(36)は「地域内に勤めており、今までこういうことに参加したことがなく手伝いたいと入会しました。初めて柱松を見たのは小学生の頃で、25年間通して開催していることがすごいと感じています。運営サイドの勉強もさせていただき、末永く続くよう頑張りたい」。上本大輔さん(31)は「誘われて、少しでも地域の役に立てればと参加しました。最後の打ち上げもすごく盛り上がっているという印象。子どもが2人いるので、子どもが楽しんでくれるよう、佐野区に人が来てくれるよう頑張っていきたい」と話していた。

(2017年8月2日付紙面より)

用意したのぼりを積み、出発=7月30日、新宮市佐野の黒潮公園
2017年08月02日
48 一連の歴史一筋にして示す
 福竜丸建造70年展始まる  (串本町 )

 串本町役場古座分庁舎1階ロビーで1日、「第5福竜丸=第7事代丸建造70年歴史展」が始まった。期間は6日(日)までで、開場時間は午前8時30分~午後5時、入場無料。5日(土)と6日はイベントも計画されている。

 第五福竜丸は1954(昭和29)年3月、マーシャル諸島ビキニ環礁で行われた水爆実験に伴う放射性降下物(通称・死の灰)を浴びて被曝した遠洋マグロ漁船。その前身は1947(昭和22)年3月に現在の串本町中湊の字中洲にあった古座造船所から進水したカツオ漁船第7事代(ことしろ)丸で、今年は建造70年にあたる。

 その節目に合わせて計画した今回の展示は、建造の地「字中洲」や古座造船所の歴史、第五福竜丸被曝当時の汚染マグロ被害や核兵器廃絶の世界情勢を、写真や図面、解説パネルやジオラマで伝える内容。ジオラマは同実行委員会の手作りで、現在は自然回帰している字中洲が建造当時どのような状態(今より若干中湊寄り)にあり、どのように活用されていたかを見て取れる形に仕上がっている。

 関連のイベントとして5日午前10時、午後1時、午後3時の3回、映画「放射線を浴びたX年後」を上映。6日午後1時30分から、第五福竜丸記念館の市田真理学芸員を迎えて講演「第5福竜丸の航海はつづく」や福竜丸建造の語り部・姫鹿尾菜(ひめひじき)さんとの対談が行われる。いずれも入場無料。

 同展を主に監修した仲江孝丸実行委員(59)によると、字中洲の成立から今年7月7日の国連核兵器禁止条約制定に向けた交渉会議による同条約採択までの経緯を一筋の流れとしてまとめたそうで、「核兵器そのものはあかんと誰しも言うが、一方では核の傘といい正当化する動きもある。福竜丸建造の地で暮らす者としては、核兵器の愚かさや廃止の展望を伝えて一緒に考えてほしいという思い。建造70年を機に字中洲の成立から核兵器禁止条約まで一連の歴史を一筋にして示し、過去の誤った認識の是正も含めて皆さんに伝えていきたい」とコメント。その思いの象徴として、同展冊子「語り継ごう 第5福竜丸=第7事代丸建造70年の歴史」500部を作成し、関係各所への配布後の残部400部を来場者にも配り託す。

 問い合わせは同実行委員会事務局(電話0735・62・0006、役場教育課内)まで。

(2017年8月2日付紙面より)

ジオラマなど展示資料と共に仲江孝丸実行委員=7月31日、串本町役場古座分庁舎
2017年08月02日
49 水彩鉛筆絵画に挑戦
 熊野芸術文化セミナーに71人  

 「2017熊野芸術文化セミナー~伊作の心にふれる、創る~」(新宮市など主催)が7月29、30の両日、同市高田の高田グリーンランドであった。文化学院や熊野美術協会講師の下、今年は「色彩構成にドローイングを体験しよう」をテーマに水彩鉛筆絵画に挑戦した。

 日本の近代建築と自由主義教育の先駆者で名誉市民の西村伊作(1884~1963年)が創設した文化学院(東京都)と提携して毎年開催されているセミナーで、今年16回目。今回は新宮市を中心に遠くは名古屋市などから10代から80代までの参加があった。

 参加者たちは小さく長方形に切った和紙に色を付け、裏返してパネルに並べ、水を染み込ませた筆で色を写した。その上から思い思いの絵を描いて仕上げ、額装も作った。

 2回目の参加の佐藤真由美さん(31)=新宮市佐野=は「思い通りに色が付かず、ゴールがどんどん変わりましたが、知らない世界に迷い込んだようで楽しかったです」。

 第1回から講師を務めている文化学院総合芸術学科常勤講師の上野秀一さん(61)は「参加者の期待に応えようと毎年違うものに挑戦していますが、参加者が減らないことに驚いています。新宮の人は自分なりにどんどん制作を進めていく人が多く、芸術に向いていると思います」。

 同セミナー実行委員長の清水雅昭さん(61)は「独特な表現を体感してもらうことが目的でしたので、狙い通りになりました。参加者の6~7割がリピーター。芸術を通して参加者同士のつながりができるのもこのセミナーの良いところです」と話していた。

 開講式で田岡実千年市長は「リピーターが多く、新宮市の文化行事として、なくてはならない行事になっています」とあいさつした。

(2017年8月2日付紙面より)

水彩鉛筆絵画を制作する参加者たち=7月30日、新宮市高田
2017年08月02日
50 10部門で入賞と活躍
 平野杯空友会国際親善交流空手道大会  
2017年08月02日
51 第1回優勝は仲・田中組 中山杯争奪納涼大会 
2017年08月02日
52 運営に役立てて 新中会が佐藤春夫記念館に寄付 
2017年08月02日
53 中西克氏さんに委嘱状  新宮市民生委員児童委員  
2017年08月02日
54 警察への理解深める  城南中生徒招きミニ警察署協議会  (新宮市 )
2017年08月02日
55 空き地を無料駐車場に  熊野市紀和町の丸山千枚田  
2017年08月02日
56 画用紙いっぱいに夏の思い出 新宮市、木ノ川会館で絵画教室 
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57 楽器演奏やコーラス楽しむ 那智勝浦町立温泉病院で納涼祭 
2017年08月02日
58 手作りうちわで盆踊り  宇久井保育所で夕涼み会  (那智勝浦町 )
2017年08月02日
59 車いすの操作を学ぶ  みくまの支援学校ボランティアスクール  (新宮市 )
2017年08月02日
60 音楽劇に夢中 新宮市、中央児童館が夏休みこども劇場 
2017年08月02日
61 まぐトル君も一緒に踊る  潮岬幼稚園で「なつまつり」  (串本町 )
2017年08月02日
62 「恋ダンス」で盛り上がる  くしもとこども園「なつまつり」  (串本町 )
2017年08月02日
63 潮岬の顕彰碑一帯を美化  木曜島遺族会の会員奉仕  (串本町 )
2017年08月02日
64 夜店に舞台、花火で納涼  第9回にしき園夏まつり  (串本町 )
2017年08月02日
65 特選に富宅祐亮さん  写連紀南支部県本部顧問審査7月優秀作品  
2017年08月02日
66 歩行者天国大にぎわい  タンカクフライデナイト  (丹鶴商店街振興組合 )
2017年08月02日
67 フウランの花  新宮市高田で  
2017年08月02日
68 お悔やみ情報