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2017年08月29日
1 姉妹都市提携に好感触
 三軒町長、フェロー諸島から帰国  (太地町 )

 小型鯨類の追い込み漁を行っているデンマークの自治領・フェロー諸島との姉妹都市提携を目指して現地を21日から訪問していた太地町の三軒一高町長が27日帰国した。三軒町長は「心のこもった歓迎を受けた。提携へ好感触を得た。来年には結べればうれしい」と話した。

 フェロー諸島はイギリスの北方、ノルウェーとアイスランドの間にある。人口約5万人の漁業が主体の自治領で古くから捕鯨の歴史を持ち、23の入り江でマゴンドウなどの追い込み漁を行っている。国際捕鯨委員会(IWC)で太地町との懇談で姉妹都市提携のアイデアが出た。太地町では同じ漁をする町として捕鯨文化の発信や鯨類の持続的な利用のために協力関係が築けるとして姉妹都市提携を目指している。

 三軒町長と町職員らは人口約5000人のクラクスヴィーク町を訪れた。フェロー諸島政府の外務貿易省、漁業省、漁業関係機関を訪ね、島の生活や文化について意見交換した。三軒町長は「辺境の地で木々が全くなく、生きんがために漁業で暮らしてきた町ということがよく分かった。ルールをきちんと決めて追い込み漁をしている。捕鯨の原型が生きていると感じた。住民が力を合わせて暮らしている。太地水産共同組合が思い浮かんだ」と印象を語った。反捕鯨団体の活動に対しては思想的な面は自由だが、法を犯す行為には厳しく取り締まるという姿勢で対処している。

 太地町総務課によるとヨグバン・スコアハイム町長(34)は「太地町の町のことやビジョンはよく分かった。姉妹都市提携協定書案については確認している。9月開催の議会で各議員に諮った上で返事したい」と回答したという。三軒町長は「フェロー島の漁業会社は、収益を地元の住民などに還元しているなど共同の精神も感じることができた。同様のクジラ文化を持つ自治体として多数の共通点を確認できた。返事を待ちたい」と話した。

(2017年8月29日付紙面より)

クラクスヴィーク町のヨグバン・スコアハイム町長(右)と握手する三軒一高町長(太地町役場提供)
2017年08月29日
2 校舎に活気戻る
 公立小中学校で始業式など  (新宮市 )

 新宮市内の公立小中学校は28日、授業を再開した。約1カ月の夏休みが明けて児童生徒たちが登校し、静かだった校舎に活気が戻った。

 通学路では「さわやか朝の声かけ運動」があり、学校職員、市職員や民生委員児童委員協議会メンバーらが児童生徒らに「おはようございます」「気を付けてね」と声を掛け、登校中の安全を見守った。

 市立熊野川小学校(上地健校長)では、2学期始業式が開かれた。体育館で全校児童の校歌斉唱後、上地校長はジャマイカの、元陸上短距離のウサイン・ボルト選手を紹介し「自分のハンディやケガの中、諦めずに頑張ってきた。みんなもボルト選手を知ることで、踏ん張る力、頑張る気持ちを持ってほしい」と呼び掛けた。

 前期児童会を代表し上野光優さん(6年)は「すてきな夏休みを過ごせましたか。私は6年生の女子で行った川遊びが楽しかったです。今日から気持ちを切り替えて頑張ってください」とあいさつした。生活指導からは新しくできた道と公園に関して、登下校時に通らないことや道路、階段で遊ばないこと、公園の遊具やトイレを正しく使うなどの話があった。

 谷口遼真君(5年)は「夏休みは川で遊んだのが楽しかった。2学期は勉強をよくしたり、みんなと遊びたい」と話していた。

(2017年8月29日付紙面より)

地域の人たちに見守られ、元気に登校する児童ら=28日、新宮市熊野川町
2017年08月29日
3 夏休み最後に体験楽しむ
 第13回おもしろ夏祭り  (串本町 )

 串本町潮岬の県立潮岬青少年の家で26日、イベント「第13回おもしろらんど夏祭り」があり夏休み最後の週末をさまざまな体験を楽しんで過ごす子どもや家族連れでにぎわった。

 潮岬おもしろらんど体験学習推進協議会(地主春美会長)主催。地域ができることを持ち寄って形作る交流企画で、会場にはさまざまな体験や工作の各コーナー、フリーマーケットや模擬店、ステージが並んだ。

 体験の目玉となっているお化け屋敷は実施3回目で、今回も本館研修室2室を暗室にし前回よりお化けが増えて怖さがアップ。他の体験や工作はスタンプラリーの対象とされ、六つ以上挑戦すると金魚すくいができる特典をつけて子どもの挑戦を促した。中でも木工工作は夏休みの自由工作にも役立つ人気企画で、今年も多くの家族連れが、奈良県五條市から参加した出店者・工房ひらおかの製材支援を受けながら作品作りに取り組んだ。

 普段は有料の施設プールもこの日は無料開放。併せてカヌー試乗会もあり、川や海より安全とあって代わる代わる絶え間ない利用を集めた。

 ステージでは和歌山市在住の日本デコ寿司(ずし)協会会員のかおり巻子さんが当日参加の子ども10人と協力し全長約2㍍のデコ巻き寿司作りに挑戦した。この寿司は千葉県の食文化で、金太郎あめのように切り口に絵柄が現れるのが特徴。今回はバラの切り花をイメージした絵に挑戦し、切り分けた寿司は来場者に振る舞われた。その後も子どもビンゴゲームや子ども億万長者ゲーム、ダンス教室「PHAT DANCE STUDIO」メンバーのパフォーマンスがあり、最後はお菓子まきでにぎやかに締めくくられた。

 残暑厳しい好天下で本番を迎え、地主会長は「夏休みの最後にいろいろな体験をしていただくのが私たちの希望するところ。積極的なチャレンジ精神を発揮して楽しんでいただければ十分です」と期待しながら来場者の応対に努めていた。

(2017年8月29日付紙面より)

工作「ディッシュdeパラシュート」に挑戦=26日、県立潮岬青少年の家
新企画・千葉の食文化「デコ巻き寿司」作り
2017年08月29日
4 大水害慰霊祭を前に
 那智勝浦町、地元有志で記念公園を清掃  (紀伊半島大水害から6年 )

 那智勝浦町井関の紀伊半島大水害記念公園で26日、那智谷遺族会の岩渕三千生代表と地元建設業有志ら8人が、周辺の清掃を行った。猛暑の中9月4日の慰霊祭に向け、慰霊碑裏の側溝や川沿いの空き地に生い茂った草刈りで汗を流した。

 同遺族会は2011年9月の紀伊半島大水害における那智勝浦町の犠牲者遺族らで発足した団体。翌12年12月には災害記録写真集「紀伊半島大水害」を発行。写真集の収益金の一部を全国の被災地への義援金に充てる活動を続けている。

 岩渕さんは「清掃活動は今年で5年目。毎年有志の協力で行っている。7回忌とは言っても、何年たっても悲しみは変わらない。忘れてはならない。これからも続けていく」と話していた。

 同会は7月に発生した集中豪雨による九州北部の被災地へ義援金を送る予定にしている。

(2017年8月29日付紙面より)

草取りをする岩渕三千生さん=26日、那智勝浦町井関
記念碑裏手の側溝の草を刈る有志の皆さん
2017年08月29日
5 山本賢さんが優勝
 もみじ会が8月月例杯  
2017年08月29日
6 地元勢姿消す
 県下高校野球新人戦  
2017年08月29日
7 接戦制し串本が優勝 JAみくまの杯バレーボール大会 
2017年08月29日
8 新宮高校陸上部が大健闘 県高校ユース陸上、8種目で近畿出場権を獲得 
2017年08月29日
9 競技通して地域交流
 大商大卓球部が技術指導  
2017年08月29日
10 緊急時に備えて訓練  宇久井保育所でAED講習  (那智勝浦町 )
2017年08月29日
11 本年度版消防年報を作成 新宮市、昨年の搬送件数などまとめる 
2017年08月29日
12 明大教授らが4講座  新宮市民大学に280人  
2017年08月29日
13 幻想的な光に包まれ 新宮市で六地蔵まつりとキャンドルナイト 
2017年08月29日
14 思い出に残る一日に  王子ヶ浜小で恒例の「夏フェス」  (新宮市 )
2017年08月29日
15 「いかだ下り」も体験 北山村で小学生対象の河川に親しむ事業 
2017年08月29日
16 伝統の古武術を披露  無外流剣翔会が奉納演武  (熊野那智大社 )
2017年08月29日
17 幼い子どもと家族ら集う 串本町保健セ「こども夏まつり!」 
2017年08月29日
18 お悔やみ情報
  
2017年08月22日
19 懸命に竹刀振るう
 県警特練生らが防犯剣道教室  (新宮警察署 )

 和歌山県警察剣道特別練習生による防犯剣道教室が19、20の両日、新宮市と那智勝浦町で開催された。県警剣道師範の宮戸伸之さんや訓練生ら14人が紀宝町から串本町までの剣道クラブに所属する幼稚園児から高校生までの剣士らに模範稽古や実技指導などをした。

 少年の健全育成を目的に、新宮警察署管下防犯協議会が主催した。昨年に続き2回目の開催。師範以下訓練生のほとんどが参加する教室は珍しい。宮戸師範は新宮市出身。数少ない剣道の最高位の8段を2008年に40代で取得した。一昨年の都道府県対向剣道大会では大将を務め、県を初の優勝に導くなどしている。特練生の中には三輪崎剣道クラブ出身の下貴広さんと西村雄希さんらがいる。

 19日は市立光洋中学校体育館で約80人が参加した。準備体操、素振りの後、訓練生の稽古を見学し、迫力のある姿や動きに真剣な表情で見入っていた。20日は那智勝浦町体育文化会館であった。宮戸師範や特練生がアドバイスを交えながら指導し、約100人が懸命に稽古に励んだ。実技指導では訓練生を相手に竹刀を振るい、汗を流した。

 谷本克也・新宮警察署長は「和歌山県警の剣道特練生は非常に優秀で実力のあるチーム。いろんなことを教えていただき、技術と心身の成長に役立てて」。同協議会会長の田岡実千年・新宮市長は「両親や指導者に感謝の気持ちを持ち、剣道を通じ、心も体も成長し立派な人間になるよう頑張ってほしい」とあいさつ。

 宮戸師範は参加者らに向け「稽古の前に特練生を見てイメージして同じようにやろうとする気持ちがあるから一つ一つ正しく見ているし気迫も違う。剣道は運動神経の良しあしでなく、コツコツ地道にやることが上達の一番の秘訣(ひけつ)。少ない人数の中でも一生懸命やることを忘れないで」と呼び掛けた。

 稽古を終え「やりがいがあった。速い技や高度な技の中でも、基本が大事ということを特に教えたかった。基本ができているから応用技ができるということを分かってくれれば。楽しさ、良さを分かってくれて、続けてほしい」と語った。

 昨年に続き2回目の参加の瀧本鉄馬君(12)は「特練生は一本一本が全部決まっているような感じがして、毎日どんな稽古をしているのかが気になりました。宮戸先生は人を強くすることを考えており、いろんなアドバイスをしてくれました。分かりやすくやってくれるのでいい先生だと思いました」。

 「今までとは違うような感じの稽古で楽しかったです。いつも戦えないような特練生の人たちと会えてうれしかった。今後は同じように一本一本を大事にして決めていきたい。将来は警察官になって特練生になりたいと思います」と話していた。

(2017年8月22日付紙面より)

和歌山県警察剣道特別練習生らと稽古する参加者ら=20日、那智勝浦町体育文化会館
始めたばかりの子どもたちも懸命に取り組んだ=20日、那智勝浦町体育文化会館
師範の宮戸伸之さんら14人が訪れた=19日、新宮市立光洋中学校体育館
2017年08月22日
20 杭全神社の熊野信仰
 歴史探訪スクールに80人  (新宮市 )

 新宮市教育委員会、熊野学研究委員会主催の平成29年度熊野学講演会・歴史探訪スクールオープン講座が19日、市福祉センターであった。帝塚山学院大学名誉教授の鶴﨑裕雄さんが約80人を前に、『平野郷社(杭全神社)縁起絵巻―大阪平野区杭全(くまた)神社の熊野信仰―』の演題で話した。

 歴史探訪スクールは熊野地方の特色ある歴史や文化を楽しく学ぶことを目的に開催している。鶴﨑さんは大阪市平野区が平安時代初期に坂上広野麻呂により開発され、一族や家臣らが街を形成していったと紹介。杭全神社に関して、拝殿や社殿を写真で紹介し「趣が新宮の神社に似ている」と語った。

 「文芸遊びが行われた場所」として連歌所の写真を挙げ、熊野権現が描かれた軸、牛頭(ごず)天皇が描かれた軸を示し「二つの神様をお祭りしている神社」と説明。三つの絵巻物の内『平野郷社縁起絵巻』をスライドで映しながら読み解いていった。描かれている一つ一つの場面を語り、神話などが基になっていることや、二つの神を結ぶ特定の根拠はないことを話した。

 人々が杭全神社に短歌や、短歌の上の句と下の句を交互に呼んでいく連歌を奉納していたとして解説。万葉集や拾遺和歌集、愛宕(あたご)百韻から引用し、歴史的背景や意味などを語った。

  □     □

■那智大滝の信仰と歴史

 次回の講座は9月10日(日)午後2時から4時まで、熊野学研究委員会の山本殖生さんが講師となり『那智大滝の信仰と歴史』をテーマに、講話やフィールドワークをする。参加費は500円(年会費を納入した人、中高生は無料)。集合場所は那智山青岸渡寺尊勝院新館。動きやすい服装、靴での参加を呼び掛けている。

 申し込みは市教育委員会文化振興課(電話0735・23・3368)まで。期限は9月6日(水)。

(2017年8月22日付紙面より)

講話に耳を傾ける参加者ら=19日、新宮市福祉センター
鶴﨑裕雄さん
2017年08月22日
21 県勢の和歌山FBが勝利
 串本で初のBFL公式戦  

 串本町サンゴ台にある総合運動公園野球場で19日、プロ野球独立リーグ「ベースボールファーストリーグ(BFL)」の公式戦があり、田辺市を拠点とするチーム「和歌山ファイティングバーズ(以下FB)」と東大阪市のチーム「06BULLS(以下06)」の対戦が地元の少年野球チーム選手らの注目を集めた。

 BFLは、日本野球機構(NPB)12球団入りを目指す高校生より上の世代の選手で結成したチームが参戦するプロリーグ。本年度は06とFB、兵庫県三田市を拠点とするチーム「兵庫ブルーサンダース(BS)」が参戦し、各チームのホームグラウンドを回る形で公式戦を重ねている。

 県勢のFBは2016年4月に野球王国和歌山の再燃を目指して設立された新興のチームで、運営母体はNPO法人ANFUTURE。▽田辺スポーツパーク▽上富田スポーツセンター▽串本町総合運動公園―の3球場をホームとし、山﨑章弘監督や吉田篤史コーチ率いる選手21人チームで本年度からBFLへ参戦している。

 この日開かれたのはBFL公式戦第13試合で、同公園での実施は初となる。会場地を代表して田嶋勝正町長が特産の長期保存水『なんたん水』を差し入れつつ歓迎と激励のあいさつ。特別協賛者を代表して串本ライオンズクラブの尾﨑和貴会長が始球式に臨み、06の先攻で試合が始まった。

 先に優勢に立ったのはFBで、二回裏に2点を先制。追う立場の06は三回表と六回表で各1点、FBも五回裏で1点を追加。八回裏で長打を持ち味とする大月翔選手が今季第1号のソロホームランを放って点差を広げ、06も九回表ワンアウト一、三塁で4番打者という局面から1点を追加したが届かず、スコア4―3でFBが勝利した。

 観客席は18歳以下無料、19歳以上1000円(障がい者手帳提示で500円)で開放され、少年野球クラブの選手やその家族と指導陣、硬式野球愛好者らが観戦。串本オーシャンズの切畑桧キャプテン(6年)は「フォアボール後、すぐに(気持ちを)切り替えてストライクをとるところがすごかった。自分はキャッチャーをしているけど、セカンドへ送球する時の素早さは学びたいと思った」と話した。

 試合中は串本オーシャンズの切畑キャプテンと大藤麗生君と中村裕斗君(いずれも6年)、KKN少年野球クラブの杉本龍河君(6年)と薮根心海君(5年)がボールボーイ、串本の澤井亜侑さん(4年)とKKNの杉本沙羅さん(2年)がアナウンスを体験。両チームの選手は試合後、FBによる野球教室に参加して山﨑監督らから直々にアドバイスを受け、選手の技術を間近に見学する機会も得た。

  □     □

■次回は9月16日正午~

 同公園ではこの日のほか、9月16日(土)正午に公式戦(対兵庫BS戦)を予定している。FBの高下沢理事は「今は手が回っていないが、将来的に新宮市のくろしおスタジアムもホームにと考えている。まずは次回(の同公園での公式戦)、今回以上の観客を集められるよういっそう努めるので、地元からの観戦や応援をよろしくお願いします」と話した。

(2017年8月22日付紙面より)

総合運動公園野球場で開かれた初のBFL公式戦=19日、串本町サンゴ台
県勢の和歌山FBに声援を送る地元の少年野球選手ら
2017年08月22日
22 櫂伝馬を蔵出し
 例大祭へ準備始まる  (勝浦八幡神社 )

 那智勝浦町の勝浦八幡神社(髙橋正樹宮司)で20日、例大祭=9月16日(土)宵宮、17日(日)本宮=で使われる櫂伝馬(かいでんま)の蔵出しがあった。作業には愛友会(濱口泰至会長)とそのOBで結成する櫂伝馬保存会(濱口起年会長)の会員らが奉仕した。

 例大祭は、神輿(みこし)渡御(とぎょ)行列、還御舟行列をはじめ、大黒天の墨塗り、櫂伝馬、徒士山伏、餅搗(もちつき)、獅子神楽、舟謡などの伝統行事があり、古くからの年行司制度も引き継がれ、多彩な祭典・神賑(しんしん)行事が行われる。還御舟行列は町の無形民俗文化財に指定されている。

 伝馬船は全長約9㍍、幅約1・6㍍、スギ、ヒノキなどを適所に使い、古くから伝わる船大工の技術で作られた美しい船形の木造船。若者らが乗る「愛友会舟」、中学1年生が乗る「赤舟」、2年生の「白舟」、3年生の「黄舟」、南紀くろしお商工会青年部の「商工会舟」の計5隻が本祭の櫂伝馬行事に登場する。この日は商工会舟を除く4隻が蔵出しされ、神社前の海に進水。保存会集会所近くへ移動し練習に備えた。

 蔵出しを手伝った栗原聡信さん(20)は「まだ2年目ですが、とても楽しみです」、愛友会の濱口会長(28)は「若い人たちが多いので、勉強しながら頑張ります」と話していた。

 櫂伝馬保存会の役員が指導する中学生の練習は28日(月)から勝浦漁港で始まる。

(2017年8月22日付紙面より)

船蔵から庫出しされる伝馬船=20日、那智勝浦町の勝浦八幡神社
2017年08月22日
23 近大新宮、串本古座が二回戦へ
 県下高校野球新人戦  
2017年08月22日
24 10年目の熊野合宿 NPO法人スポーツクラブどんぐり (日常離れ集中し心身ともに育む)
2017年08月22日
25 立石真也君が準優勝
 ジュニアテニスサマーステージ13歳以下  
2017年08月22日
26 進路選択の参考に  紀南高で高校生活入門講座  
2017年08月22日
27 夏休み明け授業スタート  近大新宮で全校集会  (新宮市 )
2017年08月22日
28 果樹の天敵に注意  中国原産の外来種「クビアカツヤカミキリ」  
2017年08月22日
29 水遊びに歓声上げ  宇久井保育所でプ-ル参観  (那智勝浦町 )
2017年08月22日
30 情緒豊かに明かりともる 那智勝浦町、法泉寺で盆の「千灯供養」 
2017年08月22日
31 灯籠焼きの炎に手合わす 那智勝浦町、海翁禅寺で伝統の初盆行事 
2017年08月22日
32 須賀漁港のごみ引き揚げ  串本と和歌山葵の両LC  (串本町 )
2017年08月22日
33 お悔やみ情報
  
2017年08月11日
34 大自然を満喫して 土と水と緑の学校開校 (新宮市高田)

 第34回「土と水と緑の学校」(新宮市、アジア協会アジア友の会、新熊野体験研修協会など主催)が9日、新宮市の高田グリーンランドで開校した。台風5号の影響で3泊4日に日程を変更。ことしは小学3年生から中学3年生までの子ども約90人が、12日(土)まで寺子屋形式で共同生活を送りながら自然を学ぶ。

 自分たちの住む地球の基本である土と水、緑を学び、その役割と大切さに気付くことを目的にしている。自然体験により子どもたちが成長期の精神のバランスを保ち豊かな想像力が育てられることを目指している。

 開校式では楠本秀一教育長が「自然の役割や大切さを学ぶ素晴らしい学習の場。地域の自然を大いに満喫し、体験を積んでほしい」と、校長である田岡実千年市長のあいさつを代読。来賓の濵田雅美・市議会副議長が祝辞を述べた。アジア友の会の村上公彦事務局長は「短い中にも中身がある。リーダーの言うことをよく聞いてたくさん友達を作って」と呼び掛けた。

 市立光洋中学校3年の尾崎戒音君とNPO法人京田辺シュタイナー学校8年生(中2)の吉田菜那子さんが高田の大自然の中で仲間と何事にも元気にチャレンジし、学ぶと宣誓した。

(2017年8月11日付紙面より)

開校式で宣誓する尾崎戒音君と吉田菜那子さん=9日、新宮市の高田グリーンランド
2017年08月11日
35 白バイで交通事故抑止を
 13台が紀伊半島を縦断  (和歌山県警 )

 夏の行楽シーズンを迎え、交通事故を抑止しようと、和歌山県警交通機動隊と田辺警察署、新宮警察署は9、10の両日、白バイによる紀伊半島縦断を実施した。13台の白バイと覆面パトカーが和歌山市から新宮市までの主要幹線道路を走行した。

 帰省や観光で当地方に車両が集中するこの時期には渋滞や重大事故の発生が懸念されることから初めて実施した。県内に白バイは26台あり、うち2台が新宮署に置かれている。

 今回は県警本部の交通機動隊から8台、田辺署内の交通機動隊(紀南分駐所)3台、新宮署2台が参加。9日には国道42号や424号、311号、168号などの主要幹線道路を走って那智勝浦町宇久井の那智勝浦自動車教習所に集合した。

 10日には新宮署玄関前で出陣式があり、13台の白バイが整列した。谷本克也・新宮警察署長に申告後、一斉に署を出発し、事故抑止のために交通指導取り締まりなどをした。

 19日(土)は「バイクの日」でもあり、二輪車の事故防止も呼び掛けている。谷本署長は「交通事故が増える可能性があるので警戒を強め、事故防止に努めたい。初めて交通機動隊が新宮署に来ていただいたということはありがたい」。県警本部交通部交通機動隊の小畑博昭隊長は「夏場は当地方での事故が一番多い。観光客が増え、白バイの姿で注意喚起をすることが効果的だと、高速道路を通らずに目につくよう地道を走ってきた。安全確認をしていただきたい」と話していた。

■合同訓練を実施



 9日午後には那智勝浦町宇久井の那智勝浦自動車教習所で合同訓練があった。交通機動隊の小畑隊長を含む15人が集合。コース上に設けたパイロンの間や狭い道などを走行し、運転技術の維持に努めた。

 和歌山県警本部交通機動隊は今月3日、4日に大阪府警察総合訓練センターで開催された平成29年度近畿管区内白バイ安全運転競技会で19年ぶりに優勝している。小畑隊長は「日頃から訓練をしており、継続していかなければならない。県民の事故防止、隊員の事故防止にも取り組んでいく」と話していた。

■物損事故が増加傾向に



 新宮警察署管内の交通事故概況は、7月末現在で人身事故が48件(前年同期比11件減)、死者数1人(同1人増)、傷者数55人(同15人減)となっている。7月中の人身事故は14件で、前年と比べ倍増。物損事故は656件で前年に比べ55件増となっており、人身事故件数は減少傾向にあるものの物損事故が増加している。

 高齢者の関係する事故は28件で、全体の過半数を占めている。特に人や自転車と車が衝突する事故は15件発生し、13人が負傷している。原因では安全不確認が81%を締め、次いでブレーキやハンドルの操作不適、前方・動静不注視となっている。

■駐車の際はバックで



 管内の駐車場での交通事故は人身48件中3件、物損事故656件中175件となっており、25%強を占めている。原因のほとんどが安全不確認であり、特にバック(後退)の際に衝突している。

 県警察では駐車場内の事故防止を目的に「セーフティー・みちびきカード」を作成。「車を駐車する際は、バックで! 発車する際は、前向きに!」をスローガンに、車両利用者への啓発活動を展開していく。

(2017年8月11日付紙面より)

白バイが並ぶ出陣式の様子=10日、新宮警察署
運転技術維持のため訓練に励む隊員ら=9日、那智勝浦町宇久井の那智勝浦自動車教習所

2017年08月11日
36 ドローン飛ばして沿岸捜索
 巡視艇と連携して運用訓練  (串本警察署 )

 串本警察署(津田健治署長)と串本海上保安署(東浦博昭署長)が9日、巡視艇むろづきと捜索用ドローンの連携による沿岸捜索訓練に取り組んだ。

 この訓練は、津波災害時の立ち入りが極めて困難ながれき上の要救助者を速やかに発見する目的で串本警察署警備課に捜索用ドローンが配備された機に計画。水難事故時の行方不明者などの捜索でも効果が期待できることから、陸上、海上のいずれからも近づきにくい場所をいち早く捜索する想定で運用を試みた。

 今回は紀伊大島戸島崎付近の湾内を訓練区域とし、同署警備課課員3人が巡視艇むろづき後部甲板からドローンを離陸させて小型艇でも近づきがたい磯場を捜索した。巡視艇とドローンの距離が開きすぎてコントロールを失ったり探索後の着陸が極めて難しかったりと、風の影響が運用上の大きな課題となったが、巡視艇も繊細な操船でドローンを追尾し計2回の運用訓練を無事完了した。

 同署は6月に配備されて以降、署内講堂や屋外で運用訓練を重ねているが実践環境下は今回が初だという。上地義章警備課長は「今回は初めての実践環境での運用となったが、映像は鮮明で陸海から近づきにくい場所の捜索には非常に有効だと感じた。若干風に流された部分などがあり、今後も訓練を重ねて運用の限界を見極めていきたい」と総括し、操縦技術のさらなる向上も今後の重要課題として見据えた。

 このドローンの飛行可能時間は約30分で、予備バッテリー使用で連続2時間30分運用できる。撮影した映像や画像を操縦機のモニターでリアルタイムに確認でき、同機で記録した映像や画像のデータを大型モニターで再生して捜索に生かす形での運用を考えている。配備先は警備課だが課員だけでなく署員全員が扱えるよう運用訓練を重ねているという。

(2017年8月11日付紙面より)

巡視艇からの離発着訓練に臨む串本警察署警備課課員ら=9日、串本町串本
2017年08月11日
37 蜂蜜、今年もクマの被害
 新宮市熊野川町で相次ぐ  

 熊野地方各地の山間部ではニホンミツバチの蜜の採取作業が始まっているが、新宮市熊野川町ではツキノワグマによるゴーラ(蜂の巣箱)の被害が相次いでいる。ゴーラ3個が荒らされた平岩明さん(79)=同町相須=は「今年で3年連続。夜中に来ているよう」と話している。

 採蜜歴30年以上の平岩さんは、自宅の裏山などに約80個のゴーラを設置している。今年はゴーラの周囲に丸太の柵を設置したが、効果はなかった。「人間の力では動かないようにしたけど、だめだった。相当大きなクマでないとこんなことはできないと思う」。

 近くの九重では、ドラム缶で囲っていたゴーラも被害に遭った。篠尾でも被害情報があり、十津川村竹筒では目撃した人がいるという。

 一方、熊野川対岸の小口地区などではクマによる被害情報はなく、順調に採蜜作業が進んでいるようだ。採蜜歴約20年の中村正直さん(79)=同町西=は「こちら側ではクマじゃなく、蜜を盗みにくる人間の被害をよく聞きます」。

 シイ、ヤマザクラ、クリなど熊野の山に自生した花の蜜でできた熊野川町産の蜂蜜は人気が高く、県外からの注文も多い。中村さんは近くの山に約30個のゴーラを設置していて、毎年5、6個から蜜を採っている。「今年は5個開けて1斗5升(約27㍑)採った。よい方ですね」と話していた。

 和歌山県内に生息するツキノワグマは絶滅の恐れがあることから狩猟が禁止されている。本年度の県内の目撃情報は7月29日現在15件。秋はクマが冬眠に備えドングリなどのエサを求めて活発に行動することから、県は、山に入る際は鈴・ラジオなど音の鳴るものを携帯し、遭遇した際は慌てて逃げず、じっと見ながら背中を見せず、ゆっくりと離れるよう呼び掛けている。

(2017年8月11日付紙面より)

ゴーラに付いたクマの爪痕を指さす平岩明さん=9日、新宮市熊野川町相須
2017年08月11日
38 第二なぎの木園に贈呈 三和建設が紀陽と百五CSR私募債を活用 
2017年08月11日
39 特殊詐欺の被害防止を 日本郵便東海支社、郵便局長と紀宝警察署員が呼び掛け 
2017年08月11日
40 JA女性会と3品調理  潮岬中3年が料理教室受講  (串本町 )
2017年08月11日
41 地域の仲間意識育てる  学童保育が潮岬で合宿  (串本町 )
2017年08月11日
42 映画鑑賞して考え深める 串本中、登校日利用し平和学習会 
2017年08月11日
43 本州最南端で絆培う 串本町でユネスコ子どもキャンプ 
2017年08月11日
44 アキノタムラソウ  熊野古道高野坂で  
2017年08月11日
45 お悔やみ情報
  
2017年08月02日
46 率先避難者になって
 防災列車「鉃學」を体験  (串本古座高 )

 県立串本古座高校(愛須貴志校長)の1年生107人が7月31日、JRきのくに線の串本―新宮間で鉄道防災教育・地域学習列車「鉃學」に乗車した。緊急停車した列車からの避難を体験するとともに地域の歴史や南紀熊野ジオパークを学んだ。

 「鉃學」は和歌山大学クロスカル教育機構生涯学習部門西川一弘研究室がJR西日本の協力で実施している取り組みで、今回3回目。鉄道からの津波避難協力者を拡大することなどが目的で、将来的には修学旅行やツアー商品化を目指している。

 訓練は列車が走行中に震度7の地震が発生したと想定。緊急地震速報を受け、市内で緊急停車した車両から生徒たちは飛び降り、車掌らの誘導で約200㍍先の高台まで走って逃げた。

 生徒たちは緊急停車するまでの間、鉄道会社初の緊急用降車台を見学したほか、避難はしごの使い方を学習。案内に従って九龍島(くろしま)などのジオサイトを車内から見学した。

 訓練を終え、西川准教授(38)は「電車をよく利用する高校生たちに率先避難者になってもらうことが一番の狙い。いかに生徒たちに解説を聞いてもらいやすくするかが課題です」。

 浅野瑠花さん(15)は「はしごの使い方がためになりました。たまに電車を活用するので、いざいう時に役に立てば」と話していた。

(2017年8月2日付紙面より)

車両から降りて高台へ避難する生徒たち=7月31日、新宮市
2017年08月02日
47 のぼりやポスターで周知
 8月16日の柱松本番に向け  (新宮市 )

 新宮市の佐野柱松実行委員会(瀬古尊夫会長)は7月30日、「佐野柱松」の周知のためののぼり旗立てとポスター貼りをした。

 佐野柱松は、害虫駆除や五穀豊穣(ほうじょう)を願い行われてきた伝統の祭り。戦時中に一時中断し、1948年に佐野青年会が復活させたが58年夏の開催以降再び中断。93年に同実行委員会が復活させた。

 当日は同市佐野の新宮港緑地公園で、サニーサイドジャズオーケストラ、紀宝楽の演奏、くろしお児童館児童らの踊りやアイスカービングとバルーンアートのステージ、花火などを予定している。

 30日の活動には会員約20人が参加。協力してのぼり旗を用意し旗3班、ポスター2班に分かれて地域内を回った。

 職場の上司に誘われて今年入会した森岡久貴さん(19)は「とにかく頑張りたい」。加藤誠人さん(36)は「地域内に勤めており、今までこういうことに参加したことがなく手伝いたいと入会しました。初めて柱松を見たのは小学生の頃で、25年間通して開催していることがすごいと感じています。運営サイドの勉強もさせていただき、末永く続くよう頑張りたい」。上本大輔さん(31)は「誘われて、少しでも地域の役に立てればと参加しました。最後の打ち上げもすごく盛り上がっているという印象。子どもが2人いるので、子どもが楽しんでくれるよう、佐野区に人が来てくれるよう頑張っていきたい」と話していた。

(2017年8月2日付紙面より)

用意したのぼりを積み、出発=7月30日、新宮市佐野の黒潮公園
2017年08月02日
48 一連の歴史一筋にして示す
 福竜丸建造70年展始まる  (串本町 )

 串本町役場古座分庁舎1階ロビーで1日、「第5福竜丸=第7事代丸建造70年歴史展」が始まった。期間は6日(日)までで、開場時間は午前8時30分~午後5時、入場無料。5日(土)と6日はイベントも計画されている。

 第五福竜丸は1954(昭和29)年3月、マーシャル諸島ビキニ環礁で行われた水爆実験に伴う放射性降下物(通称・死の灰)を浴びて被曝した遠洋マグロ漁船。その前身は1947(昭和22)年3月に現在の串本町中湊の字中洲にあった古座造船所から進水したカツオ漁船第7事代(ことしろ)丸で、今年は建造70年にあたる。

 その節目に合わせて計画した今回の展示は、建造の地「字中洲」や古座造船所の歴史、第五福竜丸被曝当時の汚染マグロ被害や核兵器廃絶の世界情勢を、写真や図面、解説パネルやジオラマで伝える内容。ジオラマは同実行委員会の手作りで、現在は自然回帰している字中洲が建造当時どのような状態(今より若干中湊寄り)にあり、どのように活用されていたかを見て取れる形に仕上がっている。

 関連のイベントとして5日午前10時、午後1時、午後3時の3回、映画「放射線を浴びたX年後」を上映。6日午後1時30分から、第五福竜丸記念館の市田真理学芸員を迎えて講演「第5福竜丸の航海はつづく」や福竜丸建造の語り部・姫鹿尾菜(ひめひじき)さんとの対談が行われる。いずれも入場無料。

 同展を主に監修した仲江孝丸実行委員(59)によると、字中洲の成立から今年7月7日の国連核兵器禁止条約制定に向けた交渉会議による同条約採択までの経緯を一筋の流れとしてまとめたそうで、「核兵器そのものはあかんと誰しも言うが、一方では核の傘といい正当化する動きもある。福竜丸建造の地で暮らす者としては、核兵器の愚かさや廃止の展望を伝えて一緒に考えてほしいという思い。建造70年を機に字中洲の成立から核兵器禁止条約まで一連の歴史を一筋にして示し、過去の誤った認識の是正も含めて皆さんに伝えていきたい」とコメント。その思いの象徴として、同展冊子「語り継ごう 第5福竜丸=第7事代丸建造70年の歴史」500部を作成し、関係各所への配布後の残部400部を来場者にも配り託す。

 問い合わせは同実行委員会事務局(電話0735・62・0006、役場教育課内)まで。

(2017年8月2日付紙面より)

ジオラマなど展示資料と共に仲江孝丸実行委員=7月31日、串本町役場古座分庁舎
2017年08月02日
49 水彩鉛筆絵画に挑戦
 熊野芸術文化セミナーに71人  

 「2017熊野芸術文化セミナー~伊作の心にふれる、創る~」(新宮市など主催)が7月29、30の両日、同市高田の高田グリーンランドであった。文化学院や熊野美術協会講師の下、今年は「色彩構成にドローイングを体験しよう」をテーマに水彩鉛筆絵画に挑戦した。

 日本の近代建築と自由主義教育の先駆者で名誉市民の西村伊作(1884~1963年)が創設した文化学院(東京都)と提携して毎年開催されているセミナーで、今年16回目。今回は新宮市を中心に遠くは名古屋市などから10代から80代までの参加があった。

 参加者たちは小さく長方形に切った和紙に色を付け、裏返してパネルに並べ、水を染み込ませた筆で色を写した。その上から思い思いの絵を描いて仕上げ、額装も作った。

 2回目の参加の佐藤真由美さん(31)=新宮市佐野=は「思い通りに色が付かず、ゴールがどんどん変わりましたが、知らない世界に迷い込んだようで楽しかったです」。

 第1回から講師を務めている文化学院総合芸術学科常勤講師の上野秀一さん(61)は「参加者の期待に応えようと毎年違うものに挑戦していますが、参加者が減らないことに驚いています。新宮の人は自分なりにどんどん制作を進めていく人が多く、芸術に向いていると思います」。

 同セミナー実行委員長の清水雅昭さん(61)は「独特な表現を体感してもらうことが目的でしたので、狙い通りになりました。参加者の6~7割がリピーター。芸術を通して参加者同士のつながりができるのもこのセミナーの良いところです」と話していた。

 開講式で田岡実千年市長は「リピーターが多く、新宮市の文化行事として、なくてはならない行事になっています」とあいさつした。

(2017年8月2日付紙面より)

水彩鉛筆絵画を制作する参加者たち=7月30日、新宮市高田
2017年08月02日
50 10部門で入賞と活躍
 平野杯空友会国際親善交流空手道大会  
2017年08月02日
51 第1回優勝は仲・田中組 中山杯争奪納涼大会 
2017年08月02日
52 運営に役立てて 新中会が佐藤春夫記念館に寄付 
2017年08月02日
53 中西克氏さんに委嘱状  新宮市民生委員児童委員  
2017年08月02日
54 警察への理解深める  城南中生徒招きミニ警察署協議会  (新宮市 )
2017年08月02日
55 空き地を無料駐車場に  熊野市紀和町の丸山千枚田  
2017年08月02日
56 画用紙いっぱいに夏の思い出 新宮市、木ノ川会館で絵画教室 
2017年08月02日
57 楽器演奏やコーラス楽しむ 那智勝浦町立温泉病院で納涼祭 
2017年08月02日
58 手作りうちわで盆踊り  宇久井保育所で夕涼み会  (那智勝浦町 )
2017年08月02日
59 車いすの操作を学ぶ  みくまの支援学校ボランティアスクール  (新宮市 )
2017年08月02日
60 音楽劇に夢中 新宮市、中央児童館が夏休みこども劇場 
2017年08月02日
61 まぐトル君も一緒に踊る  潮岬幼稚園で「なつまつり」  (串本町 )
2017年08月02日
62 「恋ダンス」で盛り上がる  くしもとこども園「なつまつり」  (串本町 )
2017年08月02日
63 潮岬の顕彰碑一帯を美化  木曜島遺族会の会員奉仕  (串本町 )
2017年08月02日
64 夜店に舞台、花火で納涼  第9回にしき園夏まつり  (串本町 )
2017年08月02日
65 特選に富宅祐亮さん  写連紀南支部県本部顧問審査7月優秀作品  
2017年08月02日
66 歩行者天国大にぎわい  タンカクフライデナイト  (丹鶴商店街振興組合 )
2017年08月02日
67 フウランの花  新宮市高田で  
2017年08月02日
68 お悔やみ情報