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2017年08月31日
1 文化複合施設を観光拠点に 観光協会が市長に要望書提出 (新宮市)

 新宮市観光協会は29日、平成32年度完成を目指している文化複合施設を、建設予定地から出土した遺跡を生かした観光拠点として整備することを求める要望書を田岡実千年市長に提出した。田岡市長は「重要な遺構が次々と出土する中、遺構はそのまま残すべきと思っております。建てる場所は制約されますが、なるべく要望を取り入れるべく研究していきたい」と回答した。

 要望活動には丹羽生会長、外濵道明副会長、森本祐司専務理事、提案者の隅地洋さんの4人が参加。要望書では、建設予定地の旧丹鶴小学校跡地は、熊野速玉大社、神倉神社、新宮城跡、阿須賀神社などをつなぐ「重要な歴史的結節点」であると説明。熊野学センターの建設を見送り、文化ホールと図書館の2棟案に落ち着いた現在の計画では、「観光交流の人口の増加=地域経済の活性化」の視点が抜け落ちていると指摘している。

 丹羽会長は、時間や予算の制約があることは理解しているとした上で、「中心市街地の疲弊が顕著になる中、地域活性化のためにも、市民が本当に望む施設計画を推進してほしい」と訴えた。

 隅地さんは建設計画の基本理念の一つは「新しい歴史文化を紡ぐ文化観光拠点」であると述べ、「せっかく観光客が来ているのに、ゆっくり休め、情報を得る場所がないと聞く。文化複合施設を市内の観光地をつなぐ拠点とし、日帰り客を宿泊につなげないとお金を落としてもらえない。今こそ行政が主導して学習効果を発揮し、知恵をしぼり出し、関係団体が一体となってプロジェクトを組んで、より良い文化複合施設の代案づくりを目指すべき」。

 森本専務理事は「現状を見ると、観光交流人口は置き去りにされている感がある。遺跡は新宮のポジションが重要であることをクローズアップしている。あらためて考えていただきたい」。

 丹羽会長は「新宮は熊野三山の中で一番観光体制が遅れている」と述べ、縄文時代から明治時代までの各年代から出土している珍しい遺跡を生かした観光拠点が整備できれば「熊野の都として復活できる」と訴えた。

 同席した楠本秀一教育長は「おっしゃる通りだと思います。長く滞在してもらう受け皿として図書館の担う役割は大きい」と述べた。要望書は屋敷満雄市議会議長にも提出した。

(2017年8月31日付紙面より)

田岡実千年市長(左)に要望書を提出する丹羽生会長=29日、新宮市役所
2017年08月31日
2 熊野川の河川事業
 改修期成同盟会で国が説明  (新宮市 )

 熊野川改修促進期成同盟会(会長・田岡実千年新宮市長)の通常総会が29日、新宮市井の沢の新宮ユーアイホテルであり、本年度事業計画など5議案を承認した。総会終了後に国土交通省近畿地方整備局紀南河川国道事務所の冠雅之副所長が熊野川の河川事業について説明した。

 2011(平成23)年9月の紀伊半島大水害では、国直轄区間(河口から5㌔)の熊野川本川7カ所で堤防から越水し、支川の相野谷川では輪中堤から水があふれ、一部の輪中堤が転倒した。直轄区間では、新宮市で2301戸(床上1293戸、床下1008戸)、紀宝町で1021戸(床上869戸、床下152戸)の浸水被害があった。

 水害後に国が直轄区間で実施していた河道掘削、築堤などの熊野川激甚災害対策特別緊急事業(激特事業)は昨年度終了。本年度から引き続き5年間の緊急対策事業で90万平方㍍の河道掘削を実施している。事業費は約34億円。

 冠副所長は、激特事業で掘削した土砂215万立方㍍のうち約60万平方㍍は七里御浜の海岸浸食対策として搬出したことや、紀宝町成川では本年度、竜光寺樋門の耐震対策工事を実施することなどを紹介した。

 熊野川は延長183㌔、流域面積2360㌔平方㍍。管理者が国、和歌山県、三重県、奈良県と混在していることから、新宮市などは大水害後の土砂撤去などがスムーズに進んでいないとし、国直轄区間を宮井地点まで約20㌔延長することを要望している。

 同会は1981(昭和56)年11月設立。会員は新宮市と紀宝町の首長や議員。国直轄区間河川の整備工事推進を目的に要望活動などを展開している。

(2017年8月31日付紙面より)

熊野川改修促進期成同盟会の総会=29日、新宮市井の沢
2017年08月31日
3 勝浦港に太鼓と掛け声
 櫂伝馬の練習スタート  (勝浦八幡神社例大祭へ向け )

 那智勝浦町の勝浦八幡神社(髙橋正樹宮司)例大祭へ向け、櫂(かい)伝馬保存会(濱口起年会長)の中学生の練習が28日夜、勝浦港で始まった。

 櫂伝馬船は全長約9㍍、幅は広い部分で約1・6㍍の木製の舟。祭り本番は、色とりどりのささ飾りを立てて港をこぎ回り、海上神事ではみこしを引き合うなど重要な役割を果たす。大人の愛友会、商工会の2隻に加え、中学生が乗り込む櫂伝馬保存会の3隻の計5隻が祭りに奉仕する。

 午後7時に中学1年生が乗る「赤舟」、2年生の「白舟」、3年生の「黄舟」が勝浦港の船だまりを出発。太鼓のリズムに合わせて力強く港内をこぎ回った。この日、黄舟で練習をした小阪嚴護さん(15)は「今日一日で(手に)まめが10個できましたが、今年で最後の参加なので精いっぱい頑張ります」と意欲を見せた。

 子どもが少なく人数を集めることが年々困難になっている中、練習を見守った副会長の立木憲さん(59)は「赤舟の1年生がどうにかそろったのでほっとしたところ。今後1隻1学年は難しくなってくると思う。今年も無事に祭りを渡せるよう頑張りたい」と話していた。

(2017年8月31日付紙面より)

初日の練習を終え後片付けをする黄舟の中学生=28日夜、那智勝浦町勝浦
2017年08月31日
4 全国入賞経験者に教わる 小中学生対象講習会 (串本町テニス協会)

 串本町テニス協会(中地孝行会長)は26日、同町総合運動公園テニスコートで「ヨネックス小・中学生講習会」を開き選手54人に全国大会入賞経験者から直接指導を受ける機会を提供した。

 この講習会は、串本ジュニアソフトテニスクラブと関係の深い田辺市のスポーツ店から紹介され、貴重な機会だと喜んで申し込んだことにより実現。全国大会入賞経験を持つヨネックス株式会社大阪支店の川口純吾さんと杉野優也さんが講師となり直接指導した。

 参加した小中学生の内訳は同クラブの小学生25人と串本西中、大島中、串本中のソフトテニス部部員29人。リード役として同クラブ出身の高校生選手も講習に参加した。

 両講師は序盤にウオーミングアップ、中盤以降はストロークやボレー、サーブなど基本となる技術を中心に指導。体の軸を動かしながら打つことやインパクト時のイメージをしっかり持つことなどを実践練習で経験させ、技術向上を後押しした。参加者の指導陣もつぶさに両講師の指導術を見学し、積極的に狙いを尋ね探るなどした。

 参加者の一人、齋藤ひなさん(串本中2年)は「ラケットの握り方や打ち終わった後の面の位置が今までの自分のやり方と違っていて、そこを直してもらって力強い球を打てるようになった。腰を使うと力強い球が打てることも改めて確認できたので、今後の練習に生かしたい。このような機会があったらまた参加したい」とコメント。

 両講師によると、現代のソフトテニス競技にも前・後衛があるが、どちらの選手も両方をこなさないと勝てない時代に差し掛かっている。そのため講習では、前後衛問わず全般の技術に触れる指導を意識しているという。

 今回の指導に対し杉野さんは「一度にたくさんのことは覚えられないので、今日は何か一つでいいので持ち帰りしっかりとできるようになってほしい」、川口さんは「体をとにかく使って打つことを覚えれば、いろんなプレーがしやすくなる。そのあたりを今日の講習で教えたい」と込めた思いを語った。

(2017年8月31日付紙面より)

両講師指導の下でストロークの練習に励む小中学生ら=26日、串本町サンゴ台
2017年08月31日
5 村下健太さん(Aクラス)、須川慶一さん(Bクラス)が優勝
 那智勝浦ゴルフ倶楽部8月度月例杯  
2017年08月31日
6 2ペアが西日本大会へ 小学生ソフトテニス選手権、川崎・山口組(井田若草)と双子の﨑組(熊野) 
2017年08月31日
7 男子は田辺工業、女子は熊野が優勝
 秋季紀南バレーリーグ  
2017年08月31日
8 知事と御浜町長が対談  近畿自動車道紀勢線事業化強く要望  
2017年08月31日
9 楽しく笑顔で上演 新宮市で「おはなしぽけっと」初公演 
2017年08月31日
10 大社ゆかりの武術を奉納 熊野本宮大社で九鬼神流顯彰會が演武 
2017年08月31日
11 関西学生リーグを前に 同志社大学卓球部が那智勝浦町で合宿 
2017年08月31日
12 アメリカの道場で指導  合気道熊野塾、田坂師範部長  (新宮市 )
2017年08月31日
13 会員たちが熱戦 新宮市、ゆうゆうクラブが囲碁・将棋大会 
2017年08月31日
14 43回目の供養会  勝浦四区で供養盆踊り  
2017年08月31日
15 8橋の修繕設計予算を承認 串本町議会、サンゴ台中央線契約も可決 
2017年08月31日
16 ボディーペインティング楽しむ 三尾川保育所、職場体験の中学生も 
2017年08月31日
17 ボウズハゼの滝越えに注目 古座川町小川の滝の拝で自然観察会 
2017年08月31日
18 調べた魅力を地域にPR 南紀熊野ジオパーク、こどもスクール公開発表 
2017年08月31日
19 地域の伝統をつないで  六地蔵まつりとキャンドルナイト  
2017年08月31日
20 メリケンムグラ  新宮市熊野川町で  
2017年08月31日
21 お悔やみ情報
  
2017年08月30日
22 「美しい熊野川」 最優秀賞に山際實さん (新宮市観光フォトコン)

 新宮市観光フォトコンテストの表彰式が29日、市人権教育センターであり、『美しい熊野川』=写真=で3年連続の最優秀賞を獲得した新宮市新宮の山際實さん(76)=理容業=らに賞状と記念品が贈呈された。山際さんは「たまたまです。運が良かった」と喜んだ。

 新宮市観光カレンダー製作実行委員会が主催で毎年開催しているコンテスト。今年で6回目。入選した作品28点は、観光カレンダーやパンフレットなどとして活用するほか、30日から11月下旬まで、市役所1階ギャラリーに展示される。入選作品13点で製作するカレンダーは10月中の完成を目指している。

 今年のコンテストのテーマは「歴史と文化のまち、しんぐう」。県内外の42人から、新宮城跡、熊野速玉大社、神倉神社、徐福公園などの作品168点の応募があった。

 山際さんの作品は昨年11月の午前8時ごろ、釣鐘石と骨嶋の間の熊野川を上流に向かう1隻の川舟を撮影している。青空の下、深い緑の山々には霧がかかり、舟の波紋が清流に広がっている。「たまたま通りかかった時に撮りました。最優秀賞は何度取ってもうれしいです。いつもこんな熊野川であってほしいという思いを込めました」と話していた。

 入選者たちに賞状を渡した実行委員会の森本祐司委員長は「新宮は写真熱が高いエリアだと思います。人口3万人の地方都市ですが、新宮高校からは和田久士、鈴木理策と写真界の芥川賞とも呼ばれる木村伊兵衛賞を2人も輩出している、と外の人たちに自慢しています。これからも感動する写真を撮っていただき、来年もコンテストに応募してもらいたい」。

 審査員を務めた田岡実千年市長は「新宮に写真愛好家が多い要因の一つは豊かな自然が多く残されていることだと思います。コンテストのたびに違う作品を見て、あらためて新宮には自然、歴史、文化があると感じます」などと講評した。

(2017年8月30日付紙面より)

2017年08月30日
23 200人の観客を魅了
 濱口祐自さんが奉納演奏  (熊野那智大社 )

 創建1700年を祝い奉納行事が続く那智勝浦町の熊野那智大社(男成洋三宮司)で26日夜、ギタリスト濱口祐自さん(62)による奉納演奏があった。午後6時に濱口さんや関係者が正式参拝。ご神木の那智の大クスが美しくライトアップされ、森厳な境内にギターの音色が響いた。約200人の観客が多彩な演奏と軽快なトークに聞き入った。

 この日は、同町の櫂伝馬保存会の濱口起年会長と立木憲さん(59)ら10人が照明や音楽機材のセッティングを務めた。入念なリハーサルの後、オリジナル曲をはじめ、ミシシッピーブルースやエリック・サティの名曲グノシエンヌ1番など十数曲を演奏。合間に映画007シリーズ(1967年公開)のロケ地になった同大社のエピソードなども紹介した。

 奉納の後、感謝状を手渡した男成宮司は「さまざまな曲の演奏に改めて感心しました。素晴らしかった」と喜び、濱口さんは「感無量。励みになりました。この場の演奏に恥じない活動をしていきます」と話していた。

 次回地元での活動は10月7日(土)、同町勝浦港での船上ライブを予定している。

(2017年8月30日付紙面より)

満員となり臨時席を追加=26日夜、那智勝浦町の熊野那智大社
2017年08月30日
24 郷土愛と米の大切さ学ぶ
 水害復興の田で中学生ら稲刈り  (新宮市熊野川町 )

 近畿大学附属新宮中学校(川合廣征校長)の1年生59人は28日、新宮市熊野川町の三津ノ地区の田んぼで稲刈りを体験した。ふるさと教育の一環で昨年に続き2回目の取り組み。生徒らはみつの地域活性化協議会(下阪殖保会長)メンバーらに教わりながら、鎌を手に金色の稲穂を刈り取った。

 市の教育目標である「郷土へのほこりと愛着を育む教育の充実」を目的に、地元農家と協力した体験を通して地元への愛着を深めようと実施した。作業体験、脱穀や乾燥などを見学することで農家の人たちへの感謝の気持ちと米を大切にする心を養う。

 田んぼは下阪会長のもので、2011年の紀伊半島大水害で浸水被害を受けた地域にある。当時50㌶ほどあった水田には土砂が流れ込み、うち約40㌶が復旧。休耕田の一部はヒマワリを植えるなど観光資源としても活用し、約30㌶を水田として使用している。地域活性化に向けて積極的に取り組み、復興に向けて頑張る地域の姿を生徒らに伝える狙いもある。

 下阪会長は「イネも大きくなり、実もできている。頑張って刈って、体験してください。無理せず楽しくやってくれればご飯も楽しくいただけると思う」と生徒らに呼び掛け、生徒を代表し山本皓大君が「貴重な体験をさせていただきありがとうございます。全てのお米を無駄にしないよう頑張ります」とあいさつ。

 杉尾綾香さん(12)は「小学校の時にもやっていたのでできると思っていましたが、意外と難しかった。思っていたより大変で、昔の人はすごいと思いました。自分たちが植えたイネが農家の人のおかげで育ったことがすごくうれしい」と話していた。

 川合校長は「生徒たちも喜んで生き生きと取り組んでいていいと思います。田植えや稲刈りを経験し、農業の大変さ、食べ物の大切さに気付いてくれれば」。

 下阪さんは「子どもたちはかわいい。4月の田植えの時に比べ背丈がだいぶ違い、大きくなったように感じる。成長をみて、感動します。体験を通じ、米の大切さを分かってくれれば」と話していた。収穫した米は協議会が作成する「近中米」のシールを貼り、9月17日(日)正午から同校文化祭の近大新宮祭で販売する予定。

(2017年8月30日付紙面より)

鎌を使って丁寧に作業する生徒ら=28日、新宮市熊野川町
2017年08月30日
25 家族連れらでにぎわう
 古座川夏まつり「川の家」  (古座川町 )

 古座川町相瀬にある一枚岩前で27日、イベント「古座川夏まつり『川の家』2017」があり夏休み最後の日曜日を過ごす家族連れらの来場でにぎわった。

 このイベントは一枚岩守り犬夏まつり実行委員会と川の家実行委員会が共催。前年度まで別々に開いていた夏の2大イベントを合わせた初の試みで、一枚岩の壁面に「守り犬の影(対岸にある犬鳴岩の影)」が出現する時期(4月中旬と8月下旬の年2回)に合わせて準備を進めてきた。

 会場には地域自慢の味覚をPRする物品販売「K―1グランプリ」の出店が並び、来場者は興味に応じて自由購入し気に入ったメニューに投票。今回は計12品目が投票対象とされ、スイーツ部門ではもりとよ商店のふうわり氷、グルメ部門では鳥獣食肉処理加工施設関係グループ「山の光工房」の「いのししカレーパン」がグランプリに輝いた。

 イベント本部では石絵コンテストの参加者を随時受け付け。今年は43作品が出品され、串本町出雲の野村行誠君(出雲小6年)の作品が最優秀賞「守り犬賞」、新宮市のくりもとれいなさんの作品が「瀧之拝太郎賞」、古座川町のなすあさみさんの作品が「ウナギ賞」に選ばれた。

 当日は好天に恵まれ、水浴を楽しむ家族連れもある中、開場と同時に配布した整理券と引き換えで乳幼児対象のアユのつかみ取り(簡易プール使用)や小学生以上対象のアユとウナギのつかみ取り(古座川使用)が行われ、計500匹のアユと25匹のウナギを追う挑戦も活気を見せた。午前11時に始まった宝探しは一時間とかからずに全て見つかる盛況。午後3時には町内の小学1~3年生有志7人らによる古座川民話朗読劇があり、一枚岩に伝わる民話を影絵やシーンの体現も織り交ぜ楽しく紹介した。

 上記入賞者の表彰や菓子まきを経ていよいよフィナーレの鑑賞会。好機直前に日差しが弱まりひやりとする瞬間もあったが、無事『守り犬の影』が出現し、一同で見届けて終了となった。

町内若手の奮起に期待



 特に多くの利用を集めた物品販売やアユのつかみ取りは川の家実行委員会由来の企画。6時間にわたった今回のイベントでは全般でMCを務めた森武志さんを始めとして町内の若手多数が運営の中軸を担った。

 同コンテストの審査委員や同グランプリのプレゼンターを務めた西前啓市町長は「今回は若い皆さんがイベントを主導してくれた。このように盛り上げていただくことで、まちは活性化すると期待するし、われわれ行政も負けないよう側面からバックアップをしていきたいと思う」と喜び、運営各位の尽力をたたえた。

(2017年8月30日付紙面より)

アユやウナギのつかみ取りに挑戦する子どもら=27日、古座川町相瀬
イベント終盤で出現した守り犬の影を鑑賞
2017年08月30日
26 15チームが覇を競う 熊野ベースボールフェスタ中学軟式野球 (木本・阿田和連合と尾鷲が決勝へ)
2017年08月30日
27 荒木丞訓君が5位入賞
 和道流空手道連盟全国大会で  
2017年08月30日
28 第1回大会は串本が優勝
 小学生バレーボール「JAみくまの杯」  
2017年08月30日
29 居場所づくりや地域交流 新宮市千穂できっちん・クローバー 
2017年08月30日
30 水遊び大好き  井関保育所でプール参観  (那智勝浦町 )
2017年08月30日
31 「八咫の火祭り」盛大に  熊野本宮大社大斎原  
2017年08月30日
32 川の流れの変化楽しむ  北山川でラフティング大会  (北山村 )
2017年08月30日
33 褒めて育てるしつけ 串本町、あったカフェが講演会 
2017年08月30日
34 勤労観高める経験を積む  明神中2年生が職場体験  (古座川町 )
2017年08月30日
35 全国大会入賞を町長に報告 串本町消防本部、ほふく救出チームの3人 
2017年08月30日
36 TOUR・de・熊野フォトコンテスト②   
2017年08月30日
37 タカサゴユリ  高田の道路沿いで  
2017年08月30日
38 お悔やみ情報
  
2017年08月02日
39 率先避難者になって
 防災列車「鉃學」を体験  (串本古座高 )

 県立串本古座高校(愛須貴志校長)の1年生107人が7月31日、JRきのくに線の串本―新宮間で鉄道防災教育・地域学習列車「鉃學」に乗車した。緊急停車した列車からの避難を体験するとともに地域の歴史や南紀熊野ジオパークを学んだ。

 「鉃學」は和歌山大学クロスカル教育機構生涯学習部門西川一弘研究室がJR西日本の協力で実施している取り組みで、今回3回目。鉄道からの津波避難協力者を拡大することなどが目的で、将来的には修学旅行やツアー商品化を目指している。

 訓練は列車が走行中に震度7の地震が発生したと想定。緊急地震速報を受け、市内で緊急停車した車両から生徒たちは飛び降り、車掌らの誘導で約200㍍先の高台まで走って逃げた。

 生徒たちは緊急停車するまでの間、鉄道会社初の緊急用降車台を見学したほか、避難はしごの使い方を学習。案内に従って九龍島(くろしま)などのジオサイトを車内から見学した。

 訓練を終え、西川准教授(38)は「電車をよく利用する高校生たちに率先避難者になってもらうことが一番の狙い。いかに生徒たちに解説を聞いてもらいやすくするかが課題です」。

 浅野瑠花さん(15)は「はしごの使い方がためになりました。たまに電車を活用するので、いざいう時に役に立てば」と話していた。

(2017年8月2日付紙面より)

車両から降りて高台へ避難する生徒たち=7月31日、新宮市
2017年08月02日
40 のぼりやポスターで周知
 8月16日の柱松本番に向け  (新宮市 )

 新宮市の佐野柱松実行委員会(瀬古尊夫会長)は7月30日、「佐野柱松」の周知のためののぼり旗立てとポスター貼りをした。

 佐野柱松は、害虫駆除や五穀豊穣(ほうじょう)を願い行われてきた伝統の祭り。戦時中に一時中断し、1948年に佐野青年会が復活させたが58年夏の開催以降再び中断。93年に同実行委員会が復活させた。

 当日は同市佐野の新宮港緑地公園で、サニーサイドジャズオーケストラ、紀宝楽の演奏、くろしお児童館児童らの踊りやアイスカービングとバルーンアートのステージ、花火などを予定している。

 30日の活動には会員約20人が参加。協力してのぼり旗を用意し旗3班、ポスター2班に分かれて地域内を回った。

 職場の上司に誘われて今年入会した森岡久貴さん(19)は「とにかく頑張りたい」。加藤誠人さん(36)は「地域内に勤めており、今までこういうことに参加したことがなく手伝いたいと入会しました。初めて柱松を見たのは小学生の頃で、25年間通して開催していることがすごいと感じています。運営サイドの勉強もさせていただき、末永く続くよう頑張りたい」。上本大輔さん(31)は「誘われて、少しでも地域の役に立てればと参加しました。最後の打ち上げもすごく盛り上がっているという印象。子どもが2人いるので、子どもが楽しんでくれるよう、佐野区に人が来てくれるよう頑張っていきたい」と話していた。

(2017年8月2日付紙面より)

用意したのぼりを積み、出発=7月30日、新宮市佐野の黒潮公園
2017年08月02日
41 一連の歴史一筋にして示す
 福竜丸建造70年展始まる  (串本町 )

 串本町役場古座分庁舎1階ロビーで1日、「第5福竜丸=第7事代丸建造70年歴史展」が始まった。期間は6日(日)までで、開場時間は午前8時30分~午後5時、入場無料。5日(土)と6日はイベントも計画されている。

 第五福竜丸は1954(昭和29)年3月、マーシャル諸島ビキニ環礁で行われた水爆実験に伴う放射性降下物(通称・死の灰)を浴びて被曝した遠洋マグロ漁船。その前身は1947(昭和22)年3月に現在の串本町中湊の字中洲にあった古座造船所から進水したカツオ漁船第7事代(ことしろ)丸で、今年は建造70年にあたる。

 その節目に合わせて計画した今回の展示は、建造の地「字中洲」や古座造船所の歴史、第五福竜丸被曝当時の汚染マグロ被害や核兵器廃絶の世界情勢を、写真や図面、解説パネルやジオラマで伝える内容。ジオラマは同実行委員会の手作りで、現在は自然回帰している字中洲が建造当時どのような状態(今より若干中湊寄り)にあり、どのように活用されていたかを見て取れる形に仕上がっている。

 関連のイベントとして5日午前10時、午後1時、午後3時の3回、映画「放射線を浴びたX年後」を上映。6日午後1時30分から、第五福竜丸記念館の市田真理学芸員を迎えて講演「第5福竜丸の航海はつづく」や福竜丸建造の語り部・姫鹿尾菜(ひめひじき)さんとの対談が行われる。いずれも入場無料。

 同展を主に監修した仲江孝丸実行委員(59)によると、字中洲の成立から今年7月7日の国連核兵器禁止条約制定に向けた交渉会議による同条約採択までの経緯を一筋の流れとしてまとめたそうで、「核兵器そのものはあかんと誰しも言うが、一方では核の傘といい正当化する動きもある。福竜丸建造の地で暮らす者としては、核兵器の愚かさや廃止の展望を伝えて一緒に考えてほしいという思い。建造70年を機に字中洲の成立から核兵器禁止条約まで一連の歴史を一筋にして示し、過去の誤った認識の是正も含めて皆さんに伝えていきたい」とコメント。その思いの象徴として、同展冊子「語り継ごう 第5福竜丸=第7事代丸建造70年の歴史」500部を作成し、関係各所への配布後の残部400部を来場者にも配り託す。

 問い合わせは同実行委員会事務局(電話0735・62・0006、役場教育課内)まで。

(2017年8月2日付紙面より)

ジオラマなど展示資料と共に仲江孝丸実行委員=7月31日、串本町役場古座分庁舎
2017年08月02日
42 水彩鉛筆絵画に挑戦
 熊野芸術文化セミナーに71人  

 「2017熊野芸術文化セミナー~伊作の心にふれる、創る~」(新宮市など主催)が7月29、30の両日、同市高田の高田グリーンランドであった。文化学院や熊野美術協会講師の下、今年は「色彩構成にドローイングを体験しよう」をテーマに水彩鉛筆絵画に挑戦した。

 日本の近代建築と自由主義教育の先駆者で名誉市民の西村伊作(1884~1963年)が創設した文化学院(東京都)と提携して毎年開催されているセミナーで、今年16回目。今回は新宮市を中心に遠くは名古屋市などから10代から80代までの参加があった。

 参加者たちは小さく長方形に切った和紙に色を付け、裏返してパネルに並べ、水を染み込ませた筆で色を写した。その上から思い思いの絵を描いて仕上げ、額装も作った。

 2回目の参加の佐藤真由美さん(31)=新宮市佐野=は「思い通りに色が付かず、ゴールがどんどん変わりましたが、知らない世界に迷い込んだようで楽しかったです」。

 第1回から講師を務めている文化学院総合芸術学科常勤講師の上野秀一さん(61)は「参加者の期待に応えようと毎年違うものに挑戦していますが、参加者が減らないことに驚いています。新宮の人は自分なりにどんどん制作を進めていく人が多く、芸術に向いていると思います」。

 同セミナー実行委員長の清水雅昭さん(61)は「独特な表現を体感してもらうことが目的でしたので、狙い通りになりました。参加者の6~7割がリピーター。芸術を通して参加者同士のつながりができるのもこのセミナーの良いところです」と話していた。

 開講式で田岡実千年市長は「リピーターが多く、新宮市の文化行事として、なくてはならない行事になっています」とあいさつした。

(2017年8月2日付紙面より)

水彩鉛筆絵画を制作する参加者たち=7月30日、新宮市高田
2017年08月02日
43 10部門で入賞と活躍
 平野杯空友会国際親善交流空手道大会  
2017年08月02日
44 第1回優勝は仲・田中組 中山杯争奪納涼大会 
2017年08月02日
45 運営に役立てて 新中会が佐藤春夫記念館に寄付 
2017年08月02日
46 中西克氏さんに委嘱状  新宮市民生委員児童委員  
2017年08月02日
47 警察への理解深める  城南中生徒招きミニ警察署協議会  (新宮市 )
2017年08月02日
48 空き地を無料駐車場に  熊野市紀和町の丸山千枚田  
2017年08月02日
49 画用紙いっぱいに夏の思い出 新宮市、木ノ川会館で絵画教室 
2017年08月02日
50 楽器演奏やコーラス楽しむ 那智勝浦町立温泉病院で納涼祭 
2017年08月02日
51 手作りうちわで盆踊り  宇久井保育所で夕涼み会  (那智勝浦町 )
2017年08月02日
52 車いすの操作を学ぶ  みくまの支援学校ボランティアスクール  (新宮市 )
2017年08月02日
53 音楽劇に夢中 新宮市、中央児童館が夏休みこども劇場 
2017年08月02日
54 まぐトル君も一緒に踊る  潮岬幼稚園で「なつまつり」  (串本町 )
2017年08月02日
55 「恋ダンス」で盛り上がる  くしもとこども園「なつまつり」  (串本町 )
2017年08月02日
56 潮岬の顕彰碑一帯を美化  木曜島遺族会の会員奉仕  (串本町 )
2017年08月02日
57 夜店に舞台、花火で納涼  第9回にしき園夏まつり  (串本町 )
2017年08月02日
58 特選に富宅祐亮さん  写連紀南支部県本部顧問審査7月優秀作品  
2017年08月02日
59 歩行者天国大にぎわい  タンカクフライデナイト  (丹鶴商店街振興組合 )
2017年08月02日
60 フウランの花  新宮市高田で  
2017年08月02日
61 お悔やみ情報