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2017年07月29日
1 新たな施策体系も紹介
 仁坂知事が行政報告会  (那智勝浦町 )

 和歌山県行政報告会が25日、那智勝浦町の体育文化会館2階の大集会室であり、仁坂吉伸和歌山県知事が長期総合計画を基にした県の「人口ビジョン」や新たな施策などについて説明した。会場には約270人が訪れ、満席の状態。仁坂知事の話に熱心に耳を傾けていた。

 来賓の寺本眞一町長は、新病院建設やJR紀伊勝浦駅のエレベーター整備など多方面にわたる知事の協力に感謝し「就任以来、清潔な県政で和歌山のために走り回っておられる。今後も県とともに本町もしっかりと頑張っていきたい」とあいさつ。

 仁坂知事は県が目指す将来像の早期実現と時代の流れに迅速に対応するため2008年から10年間で策定した長期総合計画の最終年度を待たずに17年から新たな計画を策定したと述べ、人口減から今後消滅する可能性のある自治体などの危機感、国の地方創生への取り組みなどを紹介した。

 和歌山県のあるべき将来人口としては60年に人口70万人の確保を掲げた。県外転出による人口減少の抑制、出生率を高め「自然減を減らす」ことを長期ビジョンとして描いている。

 総合計画に盛り込まれた新たな政策も説明した。「子育て支援・女性の活躍推進」では、社員の結婚と子育てを応援する企業の認定制度「結婚・子育て応援企業同盟」の創設などを挙げた。

 「医療・高齢者・福祉の充実」では、不足している診療科を専攻した医師への研修資金貸与、在宅医療に従事する看護職員の育成支援などの施策を示した。「産業振興」では事業継承サポート、ICT技術者の滞在を促進する「和歌山ワーケーションプロジェクト」、農産物の安定した供給体制の確立、漁業者グループによる複合経営の推進などを掲げた。「観光・地域づくり」では、誘客の取り組み「水の国、わかやま。」に続き、「わかやま歴史物語」「サイクリング王国わかやま」などを展開し、移住者の継業支援などを行っていく。「防災対策」では災害時の燃料や水の確保などに取り組んでいく。

(2017年7月29日付紙面より)

会場には満席の約270人が訪れ、熱気にあふれた=25日、那智勝浦町体育文化会館
仁坂吉伸知事
2017年07月29日
2 安全、安心のまちに 暴力追放協議会が総会 (新宮市)

 新宮市暴力追放協議会(榎本義清会長)は27日、同市井の沢の新宮商工会議所で総会を開き、本年度事業など3議案を承認した。役員改選で再任となった榎本会長は、暴力団だけでなく、家庭内や交際相手など暴力にもさまざまあると述べ、「力を合わせて、安全で安心して暮らせる新宮市に向けてさらなる協力を」と呼び掛けた。

 同協議会は市内71団体・機関で構成。暴力追放のための広報啓発、相談事業などを推進している。本年度事業は暴力団追放・銃器犯罪根絶キャンペーンの実施、第26回暴力団追放県民大会への参加など。予算は118万8000円(前年度比31万8000円減)。

 顧問の田岡実千年市長は「市内では暴力団が関わる凶悪犯罪は発生していませんが、つけいる隙があると認めざるを得ません。暴力団の追放はもとより、より一層の活動に努めていただきたい」。

 顧問の谷本克也新宮警察署長は、県内の暴力団員は減少しているが、資金獲得活動は闇金融、特殊詐欺、公共事業への介入など手口が悪質化、潜在化していると述べ、「利用しない」「恐れない」「金を出さない」「交際しない」を官民一体となって展開していかねばならない、と協力を呼び掛けた。

 1992(平成4)年3月に暴力団対策法が施行された時点での県内の暴力団は55団体約650人だったが、現在は8団体約150人に減少。市内では壊滅している。総会後に「暴力団情勢と対策について」をテーマに講演した和歌山県警察本部組対課の南出徳仁警部は、暴力団は相手の弱みを握り、どう喝と沈黙を繰り返し、金銭を要求すると説明。身を守るための録音・録画、毅然(きぜん)とした態度、相談などをアドバイスした。

(2017年7月29日付紙面より)

新宮市暴力追放協議会=27日、新宮市井の沢
2017年07月29日
3 メルシン市出身歌手ら来町
 町長を表敬し樫野崎を巡る  (串本町 )

 串本町の国際姉妹都市、トルコ共和国メルシン市出身の歌手(声楽家)ハティチェ・アクソイさん(30)が27日、田嶋勝正町長を表敬訪問し日本とトルコの友好発祥地とされる樫野崎を訪ねた。

 アクソイさんは30日(日)に岡山県倉敷市で開かれるコンサート「第2回国際交流コンサート 歌の架け橋~トルコの歌姫を迎えて~」出演のため来日。メルシン市にクシモト通りがあることで串本町の存在を知っていて、日本トルコ合作映画「海難1890」を通して両国友好の経緯に感銘を受け、初来日の機に串本町を訪ねることを決めた。

 この旅路には妹のエリフ・アクソイさん(28)やコンサート企画者で同じく同映画を鑑賞して感銘を受けた奥村泰憲さん(39)も同行。3人の表敬を受けて田嶋町長は「587人が127年前に亡くなられたことは残念なことだが、それから日本とトルコはいい友好を持てている。私たちは友好を築いた串本と言ってもらえることを誇りに思っている。これからも(御霊を)守り続けるので安心してほしい」と述べて来町を歓迎し、ハティチェ・アクソイさんは「歴史の土地に降り立った時、改めて感謝の気持ちが湧き上がり不思議な気分だった。串本町のことは知っていたがとても遠く、自分が行くことは夢に思い描くのも難しいぐらいだったので、来られてうれしい」と喜びを語った。

 アクソイさんは日本人の優しさを帆の黄色(=難航する船を太陽のように力強く照らす温かい輝き)で表現するなどした自筆のトルコ軍艦エルトゥールル号油彩画(50㌢×40㌢)やテスピ(=数珠)、トルコ旗を交流の品として託し、歌「ウスクダラ」をその場で披露。田嶋町長はオリジナルのフォトスタンドや殉難将士のレリーフをかたどったピンバッジを贈って応えた。

 その後はトルコ軍艦エルトゥールル号が遭難し友好発祥地とされている樫野崎を訪問。殉難将士慰霊碑に献花して先人の御霊に礼を尽くし、トルコ記念館で史実などへの見識を深めるなどした。

(2017年7月29日付紙面より)

田嶋勝正町長を表敬訪問したアティチェ・アクソイさん(左から3人目)ら=27日、串本町役場
2017年07月29日
4 夏のひととき楽しむ
 高田小中が親子学習会  (新宮市 )

 親子の触れ合いと保護者、先生たちとの懇親をより深めようと新宮市立高田小、中学校(林眞一校長)と育友会(溝口亮会長)は23日、同市相賀で恒例の親子学習会を開いた。小中学生と家族、職員約40人がカヌーや川遊び、バーベキューを楽しんだ。

 カヌーでは中学校が所有する10艇が用意された。参加者らは熊野カヌークラブの引本孝之さんらから指導を受け、早速川へ。パドルを自在に動かし、楽しそうに水の上を移動していた。

 低学年の子どもたちや兄弟は浅瀬で川遊びを楽しみ、たくさん運動した後はバーベキューで夏のひとときを満喫していた。

 カヌーは初めての西村梛君(10)は「こつをつかんだらうまくいった。いつもは普通に泳いでいるけれど、カヌーは深い所の上に行くので、いつもとは違って見える」。母の真希子さん(40)は「高田でカヌーは初めて。いい体験をさせてもらってありがたいです。初めは怖がっていた様子でしたが楽しそうで何事も経験かなと思います。視野が広がっていいですね」と笑顔を見せた。

 林校長は「自然を生かしてみんなで遊べる水のスポーツをと、カヌーをしました。安全面を考え、今年は場所を変更し幅が広く流れが緩やかな所を選びました。インストラクターの人にも来ていただき、安心感があります。なかなかこのようなことをする機会もなく、いいと思います」と話していた。

(2017年7月29日付紙面より)

カヌーにチャレンジする子どもたち=23日、新宮市相賀の高田川
2017年07月29日
5 初めての海外は緊張  北山中生徒が米国研修に出発  
2017年07月29日
6 福祉の体験プログラム  太地町でボランティアスクール  
2017年07月29日
7 初のそうめん流し楽しむ  三輪崎幼稚園で育友会主催  
2017年07月29日
8 浴衣で踊りの輪  天満保育園で夕涼み会  (那智勝浦町 )
2017年07月29日
9 物作りの楽しさ学ぶ 太地町公民館、親子プラモデル教室 
2017年07月29日
10 山本玄峰老師の書  神倉小学校で保管中  (新宮市 )
2017年07月29日
11 海岸に花のじゅうたん 串本町荒船海岸のハマゴウ 
2017年07月29日
12 安全確保の大切さを意識 串本警察署、海域等レジャー連協総会 
2017年07月29日
13 介護予防の筋道を教わる 串本町老連女性部、新規事業の一環で 
2017年07月29日
14 トルコのビールを先行販売  輸入販売元思い込め串本で  
2017年07月29日
15 人為放流は絶対にしないで  高富で外来熱帯生物を回収  (串本海中公園 )
2017年07月29日
16 熊野川河口で安全点検  紀南河川国道事務所  
2017年07月29日
17 お悔やみ情報
  
2017年07月23日
18 その人の求める支援を
 ボランティアスクール開講  (みくまの支援学校 )

 新宮市蜂伏の県立みくまの支援学校(稲田進彦校長)で22日、同校主催のボランティアスクールの開講式があった。障害のある子どもたちが地域で豊かに育っていくため、理解をより深めてもらおうと毎年夏に開いている。8月22日(火)まで、5回にわたり講座や児童生徒との交流を予定している。

 今年は高校生16人の申し込みがあった。稲田校長は「障害のある子どもたちとの出会いを楽しんでもらい、共に地域で生きる仲間として接してほしい。必要なときは支援を」などとあいさつ。自己紹介ではそれぞれが「みくまの支援学校をもっと知りたいと思った」「将来目指す職業のために学びたいと思った」などと参加したきっかけを話した。

 第1回の講座では、福山喜一郎教諭が「みくまの支援学校と障害のある子どもの理解」をテーマに話した。障害のある人が人と関わる中で困ることと手助けの方法を紹介し「みんなが理解し、手助けをすることで生活しやすく、感じないようにすることもできる」と語り、その人が求めている支援をしてほしいと呼び掛けた。

(2017年7月23日付紙面より)

参加した理由などを交えて自己紹介した=22日、新宮市蜂伏の県立みくまの支援学校
2017年07月23日
19 「木」に追い風で町おこし
 東海大の杉本洋文教授が講演  (新宮市 )

 林業や製材業の新たな可能性を地域の発展に生かそうと新宮市あけぼのの新宮木材協同組合で15日、「木づかいのまちおこし」をテーマにした講演と地元有志によるパネルディスカッションがあった。紀南木材新緑会(速水洋平会長)が主催し、田岡実千年市長をはじめ、木材関連事業者や一般参加者ら87人が集まり、会場は満席となった。

 基調講演で東海大学工学部建築学科の杉本洋文教授は、全国各地で手掛けた木を生かした町づくりや災害時の仮設住宅などの事例を紹介。国内利用の70%を占める輸入材により、衰退し手付かずとなっている人工林の有益な利用法を示した。

 日本の人工林は「少子高齢化」となっており多くの木が伐採期を迎えているという。平成22年に施行された「公共建築木材利用促進法」で、国の目標は「低層の公共建築物については原則として全て木造化を図る」としている。杉本教授は公共建築の総量(=木材需要)は低層で600万平方㍍に及ぶと解説し、木構造技術の向上により中・高層の木造建築も不可能ではないとして、地域の木を使って利益を生むための「追い風が吹いている」と話した。

 国の補助利用についても具体的に解説し「公共の建物は工事費などの予算が見えないと話が進まない。モデルをつくればコストが分かる。単独ではなく、チームを組んで全体をマネジメントすることが必要。熊野特有のストーリー性を」と何度も呼び掛けていた。

 パネルディスカッションでは太地町の熊野くらし工房一級建築士事務所の森岡茂夫さんがモデレーターを務め、山の管理や、公共木材に必要なJAS認定、県下に木造の構造計算のできる建築士が不在などの問題点を話し合った。閉会の後、田岡市長は「新宮市は木の産地。大切な産業だと改めて感じた。公共施設に木材を利用しなければと思っている」と感想を述べた。

(2017年7月23日付紙面より)

テーブル席が満席となり、予備席が用意された=15日、新宮木材協同組合
杉本洋文教授
パネラーで参加した(左から)玉置和夫さん(熊野川町森林組合)、竹中俊介さん(竹中幸生商店)、速水洋平さん(新宮木造住宅協同組合)、野中亮伸さん(野中工務店)
2017年07月23日
20 クジラの町の情報拠点
 8月11日、道の駅「たいじ」オープン  

 太地町森浦に建設中の道の駅「たいじ」が県内31番目の道の駅として8月11日(金・祝)正午にオープンする。特産品などを紹介する地域振興施設をはじめ、コンシェルジュと呼ばれる地域情報を提供する係員を配置した情報発信施設も設ける。クジラの町の観光レジャー、歴史、文化を発信する拠点が誕生する。

 地域振興施設とレストランなどを太地町が建設し、情報提供施設、トイレ、駐車場の一部は国土交通省近畿地方整備局紀南河川国道事務所が整備した。施設面積は5168平方㍍。駐車場は57台(大型車5、小型車50、身障者用2)。トイレは「日本一きれいなトイレ」をコンセプトに落ち着いた色調を採用し、ゆとりのある共用スペースを設けている。特に女性用は「パウダーコーナー」などを設け、快適な空間を提供している。子ども用、多目的トレイもある。公衆無線LANや電気自動車(EV)充電器も設置している。町内循環バスの停留所も駅内に設けている。

 同町の「森浦湾くじらの海計画」と連携した体験型の環境学習などにも利用していく。

 11日はオープンセレモニーを開催する。午前10時に「くじら太鼓」の演奏、テープカットの後、餅まきも予定している。利用は正午から。

道の駅建設費971万円増 臨時議会で契約変更



 同町議会(山下雅久議長、10人)は21日、臨時議会を開き、道の駅たいじ地域振興施設整備工事請負契約を2億3328万円から2億4300万円に増額する議案を賛成多数で可決した。契約先は株式会社夏山組。

 内訳は地中深くにある障害物の撤去、トイレ棟への連絡通路の整備、施設前広場の舗装材変更、景観を考慮した配電設備の埋設および変更など。

(2017年7月23日付紙面より)

2017年07月23日
21 近大新宮が優勝 東牟婁地方中学校総体野球大会 (2位緑丘とともに県大会出場へ)
2017年07月23日
22 6月度県企業倒産状況  東京商工リサーチ和歌山支店  
2017年07月23日
23 建築業で地域に貢献  清水重延さん国土交通大臣賞  (那智勝浦町 )
2017年07月23日
24 充実した夏休みを  北山小中学校で終業式  
2017年07月23日
25 東京で伊勢路PR  東紀州振興公社と新宮市  
2017年07月23日
26 垣本正道さんが1位 写連紀南支部が7月例会 
2017年07月23日
27 ビタミンカラーのアレンジ  四瀧・九重でいきいきサロン  (新宮市 )
2017年07月23日
28 写真の撮り方学ぶ 新宮市長の子どもカメラ教室 
2017年07月23日
29 「命、寿命を生き抜いて」 新翔高校で命の大切さ学ぶ授業 
2017年07月23日
30 ウバユリの花  新宮市高田で  
2017年07月23日
31 お悔やみ情報