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2017年06月21日
1 御旅所神事の模型奉納
 東公司さんが熊野速玉大社へ  

 紀宝町鵜殿の東公司さんは19日、「新宮の速玉祭(はやたまさい)・御燈(おとう)祭り」が昨年、国の重要無形民俗文化財に指定されたことを祝い、「御旅所神事」の模型を新宮市の熊野速玉大社(上野顯宮司)に奉納した。

 東さんは昨年4月に御船祭(みふねまつり)で使用される「神幸船(しんこうせん)」「諸手船(もろとぶね)」「早船(はやぶね)」の3隻、9月に「神馬(しんめ)渡御式」、「神輿(みこし)渡御式」の模型を奉納しており、今回で速玉祭の主要部の模型が全てそろった。

 昭和8年生まれで元建具職の東さんは、退職した70歳ごろから趣味で模型を作り始めた。昨年9月に奉納した作品同様に上野宮司から依頼を受けて制作。お供えの品、たいまつなども忠実に再現し、使用されたスギは枝を一度枯らしてから色づけするなど細部までこだわり、祝詞や石塚などの文字は上野宮司が書き入れている。

 東さんは「制作期間は材料の調達からすると半年以上。人形の顔などの細かな作業が、一番苦労した。年を取り手が震えるようになってきたから、うまいこといかんわ。1、2年早く、手の震えの少ないうちにやっていたら」と笑顔で話した。

 上野宮司は「杉の仮宮の内部の見えない所にもスギを使うなど忠実に再現され、芝の代わりに砂利を敷き詰めてくれるなど、お祭りの雰囲気が出ている。今回奉納されたことによって一連の大作は完了し大変うれしく思うと同時に、感謝申し上げます。模型の見学に関しては、授与所の神職にお尋ねください」と話した。

(2017年6月21日付紙面より)

「御旅所神事」の模型を奉納した東公司さん(右)と上野顯宮司=19日、新宮市の熊野速玉大社
奉納された模型
2017年06月21日
2 「夢と絆を奪われた」
 拉致被害者の蓮池薫さん講演  (新宮市 )

 新宮市と市人権尊重委員会・市教育委員会は18日、北朝鮮拉致被害者の一人である蓮池薫さんを招いた講演会「夢と絆~北朝鮮での24年、そして今~」を同市の蓬莱体育館で開いた。来場者約1000人が、拉致の実態に耳を傾けた。

 蓮池さんは、中央大学法学部3年だった1978年7月31日夕刻に、出身地の新潟県柏崎市の海岸で現在の妻とデート中に拉致された。

 北朝鮮内では、工作員教育を受け、日本語教育や翻訳を任された。拉致から約2年後に妻と再会、結婚。子どもを授かったものの、朝鮮人として暮らしていることなどから日本語は教えず、祖父母は全員亡くなったと言い続けた。「この子は、この国でこのまま誰にも知られることなく生きていくんだ」という思いがよぎったという。

 しかし、ソ連の崩壊に伴って、北朝鮮情勢は大きく変わり、日本から経済支援と植民地支配の賠償を得るため、蓮池さんに帰国の話が持ち込まれた。北朝鮮で家族や日本の調査団と面会するにあたり、拉致を隠す偽のシナリオを教え込まれ、中流階級のマンションにも引っ越したが、当時の最高指導者・金正日が拉致を認めたことで帰国に変更。2002年、家族と24年ぶりの再会を果たした。ふるさとに帰り、これまで抑えていた思いがわき上がったという。

 「拉致で夢と家族との絆が奪われた」と話す蓮池さん。今なお北朝鮮内には拉致被害者がおり、恐怖と絶望感を抱きながら助けを待っていると話す。「これから何とかする、頑張っていますではなく、解決に向けて進めてほしい」と願った。

 蓮池さんは1957年生まれ。現在、新潟産業大学経済学部の准教授を務める。帰国後、新潟産業大の非常勤講師として働くかたわら、2005年に中央大に復学した。以来、拉致問題に関する書籍を執筆している。

(2017年6月21日付紙面より)

多くの来場者が耳を傾けた=18日、新宮市の蓬莱体育館
北朝鮮での生活を語る蓮池薫さん
2017年06月21日
3 270人が熊野の地へ ぱしふぃっくびいなす入港 (新宮市)

 豪華客船「ぱしふぃっくびいなす」(全長約183㍍、総排水量約2万7000㌧)が18日午前9時30分ごろ、新宮市三輪崎の新宮港に入港した。観光客約270人が熊野の地を堪能し、同日午後6時に出港した。

 クルーズ名は「南紀・南房総クルーズ」(3泊4日)。神奈川県横浜市を出発し、新宮、千葉県館山市を経由して横浜へ戻る。歓迎セレモニーで田岡実千年市長は「熊野は魂の故郷としても知られています。今年は熊野那智大社御創建1700年の節目を迎えました。歴史と文化を堪能していただけたら」と話した。

 岸壁では平安衣装をまとった女性が出迎え、記念バッジをプレゼントした。新宮市と那智勝浦町の地元特産品を販売する露店も並び、にぎわった。出港時は、地元太鼓グループ「熊野水軍太鼓」の演奏で見送った。

(2017年6月21日付紙面より)

入港する「ぱしふぃっくびいなす」=18日、新宮市三輪崎の新宮港
2017年06月21日
4 和深~田並の世界遺産歩く
 大辺路街道踏破ウオーク  (串本町 )

 串本町和深~田並で11日、第7回大辺路街道踏破ウオークがあり、19人が世界文化遺産「新田平見道」「富山平見道」を含む古道を歩き抜いた。

 串本アウトドアフェスティバル実行委員会主催。熊野古道大辺路の世界文化遺産追加登録を記念して昨秋にJR紀伊田辺駅を起点にして始まったシリーズウオークで、田辺駅~朝来駅、朝来駅~冨田駅、富田駅~三ケ川、三ケ川~周参見駅など回を重ね、第7回目にしていよいよ串本町域の同遺産を巡るに至った。

 この日はJR和深駅を起点、同田並駅を終点にして踏破に臨んだ。ガイドは熊野古道大辺路刈り開き隊の上野一夫隊長ら3人が担当。出発にあたり和深在住の岩本立彦さんから和深の由緒について解説を受け、本州におけるサツマイモ栽培の発祥地があることなどを確かめつつ、大辺路踏破に臨んだ。

 平見は地質的には海岸段丘を指す字名で、今回の大辺路ルートは複数の平見を経由する形で通っている。うち、保存状態がよく世界遺産に追加登録されたのが上記2カ所。新田平見道は石段や石畳が残る道、富山平見道も往時の石積みがあり、多雨下でも容易に道が損なわれないよう工夫された往時の人々の知恵や沿道の文化について適時解説を受けながら歩き、田並駅を目指した。

 今回のウオークは同委員会主催の春~初夏ウオーク第6弾(最終)にあたり、大辺路踏破ウオークの第8回は今秋に行われる予定。

(2017年6月21日付紙面より)

JR和深駅を出発し、最初の世界遺産「新田平見道」を目指す一行=11日、串本町和深
2017年06月21日
5 近大新宮が健闘
 県高校総体空手道競技  
2017年06月21日
6 アルマボーラが1位に
 ホップリーグサッカー東牟婁ブロック大会  
2017年06月21日
7 救急対応できますか? 神倉小学校で保護者による救命講習会 
2017年06月21日
8 厚労省から講師招き 美熊野福祉会、法人30周年の記念講演会 
2017年06月21日
9 英語であいさつできるよ  北山保で英会話学習  
2017年06月21日
10 伝統に触れ地域を大切に  三輪崎幼で伝統芸能学習  
2017年06月21日
11 「一緒に遊ぼう!」  太地こども園が触れ合いの日  
2017年06月21日
12 説明や実践で学び深める 新翔高校3年生対象に進路指導 
2017年06月21日
13 受講生18人得て始まる  古座川町公民館講座「ヨガ教室」  
2017年06月21日
14 新規事業始め活動に励み  南紀国際交流協会が総会  (串本町 )
2017年06月21日
15 ミクロの世界を観察  自然探訪スクールに25人  (新宮市 )
2017年06月21日
16 定数10に12陣営出席  太地町議選立候補予定者説明会  
2017年06月10日
17 認知症サポーター講座も 熟年クラブが生活支援制度を学ぶ (ニュータウン勝浦)

 那智勝浦町宇久井のニュータウン勝浦熟年クラブ(峰武久会長)は6日、区内にあるコミュニティーセンター和で町や地域包括支援センターから職員を講師に招き講演会「生活支援について」と認知症サポーター養成講座を催した。

 最初に講演したのはセンターの藪根香主任介護支援専門員。認知症の進行など自宅での生活が難しくなった場合、介護が必要だが医療は必要でない、入院は必要ないがリハビリや看護・介護が必要など症状に応じて特別養護老人ホーム、介護老人保健施設、グループホームなど幾つかの支援施設が利用可能と説明。古座川町から新宮市間の介護保健施設名も紹介した。

 養成講座では町福祉課の庄司亮太主事が認知症の記憶障害など症状を、支援センターの岩本ひろ子社会福祉士は、さりげなく自然に対応し、特に自尊心を傷つけない心構えや、認知症の人やその家族を見守り、支援するサポーターの役割などを話した。講演の合間には、藪根さんと岩本さんがコントで声掛けや相手への思いやりの大切さを表現した。

 同クラブは会員の健康保持や親睦のため、健康体操、マージャン、ボウリングなどさまざまな活動を展開している。峰会長は講演前、「私たちがこれから行く道を説明してくれる。安心して聞いてください」とあいさつし、28人の参加者を沸かせた。

(2017年6月10日付紙面より)

講演に耳を傾ける熟年クラブの皆さん=6日、那智勝浦町宇久井のコミュニティーセンター和
コントを繰り広げる藪根香さん(右)と岩本ひろ子さん(中)。左は庄司亮太さん
2017年06月10日
18 住民説明会など経過報告
 新クリーンセンター建設調査特別委  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町議会の議員全員でつくる「新クリーンセンター建設調査特別委員会」(曽根和仁委員長)が8日開かれ、町当局から新施設建設の第1候補地になっている同町庄地区での住民説明会などの経過報告があった。

 同町の新クリーンセンターは、昨年9月定例議会で提出された新宮市を含めた1市2町での建設の検討を求める決議文をきっかけに広域での建設を模索してきたが、平成33年3月31日と迫った天満区との期限協定のタイムリミットなどの課題もあり、単独での建設を決めた。庄地区では2月14日に説明会が開かれ、太田区長連合会に対しても3月2日に開催。同月13日には庄区の住民対象に串本町の宝島クリーンセンターの視察を実施した。

 新年度に入り、4月10日に寺本眞一町長はじめ8人の職員が庄地区を訪れ、環境調査などの依頼を行った。同月13日には中里区、同月19日には南大居区と隣接する2区でも説明会を開いた。

 3地区の説明会の中で、新クリーンセンターが建設された場合、▽農業に対する風評被害は出ないか▽浄水場の上流に当たるので心配▽ダイオキシンの問題はないか―などの声が挙がった。

 町当局は説明会での質問を受けて、同町のクリーンセンターと焼却方式や処理能力が同じような施設がないか青森県から長崎県までの自治体を調査した。風評被害は無かったという。次回は区と相談して今月中旬に開く予定で、調査結果を報告する。

 現在のクリーンセンターに関する天満区との期限協定の覚書で年2回、会議を持つことになっており、今年の第1回目の会議を6月1日に町役場で開いたことも報告した。当局からは寺本町長と職員ら、天満区からも役員が参加し、これまでの経過と地域住環境整備の進ちょく状況などについて説明した。

(2017年6月10日付紙面より)

2017年06月10日
19 事故に遭わない意識培う
 潮岬中で交通安全教室  (串本町 )

 串本町立潮岬中学校(藤本弘子校長、生徒52人)で6日に交通安全教室があり、生徒は正しい自転車の乗り方を教わり事故に遭わないための意識を培った。

 講師は串本警察署の東谷潤交通課長と県交通安全協会串本支部の濵口典子事務局長の2人。前半は講話で、東谷課長は「加害者にも被害者にもならないために」と意識付けた上で中高生向けのDVD教材を上映し、考えるべき点を生徒に示した。

 道路交通法上、自転車は軽車両に位置付けられ、原則車道の左側通行。例外として標識で認められている歩道を走ることができる。事故で特に多いのは飛び出しで、▽一時停止と左右確認の順守▽交差点での二段階右折▽自動車の死角に入らない―などが被害者にならないための注意点。▽ブレーキの不備▽夜間の無灯火▽イヤホンやスマートホンの使用▽傘の使用▽並列走行▽二人乗り―などは違反行為で、加害者にならないための注意点でもある。

 自転車で事故を起こすと刑事と民事で責任を問われ、中高生の場合は親(保護者)が賠償責任を肩代わりせざるを得なくなる。そうならないために、自転車安全利用五則の順守と自転車保険への加入、交通ルールを社会的義務として守ることが大切だとした。

 教材鑑賞後、東谷課長は生徒に自転車の停止距離(空走距離+制動距離)を予想させ、停車するまでの感覚を後出しじゃんけんで実感させた。時速15~17㌔で走る自転車の停止距離は6・3㍍ほど。とっさだと絶対に当たるのでそうなる前に正しい乗り方で危険を避けてほしいと促した。

 後半はグラウンドに設けた仮設コースで実践訓練。濵口事務局長の演示を経て▽発進時の左右や後方の安全確認▽左側通行▽路上障害の回避▽停止線順守と左右確認▽踏切の横断(自転車から降りて押し歩く)▽歩道通行▽信号交差点での一時停止―を練習した。

 最後に東谷課長は、現場に対処する立場から事故のつらさを伝え、覚えておくよう呼び掛け。生徒を代表して生徒会会長の古久保颯太君(2年)は「一番大事なのは左右と後方の確認。これだけでも死ぬ危険を回避できるので、まずそこから守ろう」と生徒に呼び掛け、そのきっかけを届けてくれた講師2人に感謝した。

(2017年6月10日付紙面より)

事故に遭わないために考えるべき点を教わる生徒ら=6日、串本町立潮岬中学校
2017年06月10日
20 自転車施錠を呼び掛ける
 生徒らが「ロックの日」啓発活動  (近大新宮 )

 新宮市の近畿大学附属新宮高校・中学校(川合廣征校長)は9日、JR新宮駅駐輪場で「ロックの日」の啓発運動を実施した。生徒と教職員、新宮警察署の警察官などが協力して自転車の鍵掛けを呼び掛けた。

 同校は本年度、県警本部が5月8日から9月30日(土)までの期間で実施している「きしゅう君の自転車鍵かけコンテスト2017」に参加している。コンテストは啓発活動や校内の駐輪場での施錠率を競う高校対抗の催しで、今年は県内22校がエントリーしている。

 同校では全校生徒や市民に自転車の鍵掛けを啓発し、施錠率を上げようと生徒会を中心に活動している。この日は6(ろっ)9(く)の語呂合わせで啓発活動を実施した。生徒らは手描きのポスターなどを手に、自転車盗への注意を促す文言が書かれたティッシュを配布した。

 高校生徒会の奥野亮太郎会長(16)は「みんなきちんと鍵を掛けてくれていたので良かったです。自転車を盗む人がいなくなってくれれば」と話していた。

 新宮署管内では、今年1月から5月末までの自転車盗発生件数は6件。うち小中高生の被害は4件で、その全てが未施錠だった。

(2017年6月10日付紙面より)

自転車を利用する人らに呼び掛けた=9日、JR新宮駅駐輪場
2017年06月10日
21 特選に垣本正道さん 写連紀南支部県本部顧問審査5月優秀作品 
2017年06月10日
22 11月19日に投開票  御浜町議選  
2017年06月10日
23 5月度県企業倒産状況  東京商工リサーチ和歌山支店  
2017年06月10日
24 事故のない社会推進を  紀宝町交通安全対策協  
2017年06月10日
25 将来への意識を高める  新宮高校で進路LHR  
2017年06月10日
26 小・中教職員が連携  王子ヶ浜小、城南中が2校研究  
2017年06月10日
27 ジャガイモいっぱい  宇久井保育所が収穫体験  (那智勝浦町 )
2017年06月10日
28 楽しく歯の大切さ学ぶ  高田保で虫歯予防デーのつどい  (新宮市 )
2017年06月10日
29 どうやって電車に乗るの?  丹鶴幼と三輪崎幼が乗車体験  
2017年06月10日
30 クジラの特徴学ぶ  太地小3年生が博物館で学習  
2017年06月10日
31 部員ら11人上浦海岸美化  串本町商工会青年部絆感謝運動  
2017年06月10日
32 文化センターの改修など 串本町、一般会計補正予算案を発表 
2017年06月10日
33 ノアサガオ咲く  三輪崎の孔島で