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2017年06月17日
1 フェロー諸島友好提携へ 一般会計補正予算に旅費計上 (太地町議会)

 太地町議会(山下雅久議長、10人)の6月定例会が15日に開会し、一般会計補正予算案などの議案24件を審議、全て可決した。会期は22日(木)までだが、16日に一般質問を行い、全日程を終了次第、閉会する。

 一般会計予算案は歳入歳出に9462万1000円を追加し、総額を26億8667万1000円とするもの。企画費に「鯨の海構想」の仕切り網・遊歩道等測量調査及び設計業務委託料443万円を計上、新たにフェロー諸島友好都市提携の旅費390万9000円が盛り込まれた。

 フェロー諸島はデンマークの自治領で、イギリスの北方にある。昨年10月の国際捕鯨委員会(IWC)の総会で太地町と懇談した際、友好都市提携のアイデアが出た。今年4月にグリーンランドで開かれた北大西洋海産哺乳動物委員会(NAMMCO)総会で、日本政府代表が太地の意向を踏まえて具体案を持ち掛けたところ、フェロー諸島の担当者から「大変喜ばしいこと」と返答があった。太地町は同じ捕鯨文化を有し、捕鯨継続を宣言する町同士で情報を共有することで、さらなる反捕鯨対策や漁の継続につながるとみている。

 審議では約390万円の旅費や派遣人数に関する質問が挙がった。町は職員4人がビジネスクラスで向かうと答えた。漁野尚登議員は「約400万円もかけてフェロー諸島へ行き、友好関係を結ぶ必要はないのでは」と反対の意を示した。三原勝利議員は「私たちのまちづくりを考えれば、こういうことは必ず必要になる」と賛成した。

(2017年6月17日付紙面より)

一般会計補正予算案などを審議した6月定例議会=15日、太地町役場議場
2017年06月17日
2 大谷湿田木道にネットを設置
 相次ぐ立ち入りを物理的阻止  (古座川町 )

 古座川町教育委員会(和田充旦教育長)は15日、同町直見にある大谷湿田の木道外縁に鹿よけネットを張り巡らせた。相次ぐ湿地への立ち入りを制限するのが狙いで、同町文化財保護審議委員会の辻新委員長は「湿地への立ち入り禁止の看板を出しても守っていただけず、やむなく物理的に阻止することにした」といきさつを語る。

 大谷湿田はトンボ類の生息環境を守る目的で同町の自然保護区に指定され、希少種のハッチョウトンボについては同町の天然記念物に指定。同湿田の外周は鹿よけネットで囲まれ、観察は外周からネット越しか既設の木道上からじかに行う形になっている。

 これまで観察者の良識を信じて観察の場を保ってきたが、今季は湿地へ立ち入った痕跡が頻発。生息環境への影響を危惧した町教委は今月3日、木道に湿地への立ち入り禁止を求める看板を設置した。同委員も抜き打ちで早朝の見回りを始めたが、看板設置後も新たな痕跡が見つかり、現行人を発見して注意するなど歯止めが利かなかったため今回の対応に至った。

 この日は同委員2人、和田教育長ら教育課員3人が作業。木道外縁に支柱を立て1・5㍍前後の高さでネットを張った。網の目は16㌢角で粗く木道上からの観察にさほど支障はなく、湿地全周がネットか柵で囲まれ立ち入りができない状態になった。

 今期はハッチョウトンボの発生数が少なく、そこへ立ち入りが頻発。幼生は水深数センチの水域をすみかにしていると見られるが、人間が立ち入れば湿地なのでその環境は容易に壊れるし、文字通りの状況を確認しているという。本来であれば各指定に基づく対応をとるべきところを、現状は注意喚起で留めている。辻委員長は「今はハッチョウトンボの産卵時期で、人間が入り込んだ影響はかなり大きいと思う。ここは保全地域。むやみに立ち入らず見守っていただきたい」と改めて地域に呼び掛けた。

(2017年6月17日付紙面より)

木道外縁にネットを張り巡らせる町教委職員や文化財保護審議委員=15日、古座川町直見
2017年06月17日
3 会員増強などで意見交換
 明石市の高年クラブと交流  (那智勝浦町 )

 兵庫県明石市の老人クラブで組織する「明石市高年クラブ連合会」(柏木健策会長)の代表ら約80人が15、16の両日、那智勝浦町へ研修旅行に訪れた。同町からは町老人クラブ連合会の峰武久副会長、宇保英生さんらが出迎え、研修会で意見を交わした。

 明石市高年クラブ連合会は同市5地区で202の単位クラブがあり、会員数は9799人を誇る。那智勝浦町の観光と同町老人クラブ連合会との交流を兼ねて研修旅行を企画した。

 研修会は同町北浜のかつうら御苑を会場に開かれた。峰副会長は同町では33クラブがあり、男性292人、女性756人の会員数などを報告。和歌山大学のシニアエクササイズトレーニングを取り入れた筋力トレーニングによる健康づくりと介護予防事業の推進などを紹介した。

 意見交換ではクラブの運営費の問題、会員増強の課題などの話題が出た。那智勝浦町は圧倒的に女性の会員が多いことにも注目が集まった。特に会員増強は全国的に課題となっている。明石市の会員からは「輪投げゲーム」「カラオケ」「入浴会」などで会員を誘っているという具体策や入会呼び掛けのチラシが紹介され、市と自治会とが力を合わせ「オール明石」で取り組んでいるという声があった。

 峰副会長はニュータウン勝浦熟年クラブでカラオケやマージャン、「健康吹き矢」など会員が楽しめる活動を展開している例を示した。峰副会長、明石市の会員ともに「魅力ある活動を展開するのが大事」という意見で一致していた。

(2017年6月17日付紙面より)

明石高年クラブ連合会の代表らを前にあいさつする峰武久副会長=15日、那智勝浦町のかつうら御苑
2017年06月17日
4 田畑武彦さんが優勝 那智勝浦ゴルフ倶楽部、平成29年度理事長杯 
2017年06月17日
5 紀宝柔道会・伊藤君が県体重別で優勝 柔整師杯では濵仲さんが優勝 
2017年06月17日
6 那智勝浦が初優勝
 第35回学童大会(B級)東牟婁支部大会  
2017年06月17日
7 人形供養祭の善意届ける 那智勝浦町の災害復興基金へ寄付 
2017年06月17日
8 101歳祝い和やかに 新宮市蓬莱地区民生委員があけぼので交流 
2017年06月17日
9 昼食で学校に親しみを うどの幼園児が小学校のランチルームへ 
2017年06月17日
10 「経営の神様」を語る 紀宝町、第1回春秋学級・チャレンジ学級を開講 
2017年06月17日
11 芸術に触れる機会を  たづはら保で人形劇鑑賞  
2017年06月17日
12 家族の笑顔あふれる  王子幼稚園の運動会  
2017年06月17日
13 2週間後の完成楽しみに  高田小学校で梅ジュース作り  (新宮市 )
2017年06月17日
14 トルコ国との友好学ぶ  和深保育所が記念館で学習  
2017年06月17日
15 3町6チームが交流戦  串子連主催の練習試合  (串本町 )
2017年06月17日
16 五穀豊穣などを願う 串本町、潮御﨑神社で「農漁祭」 
2017年06月17日
17 予防の大切さを伝える くしもと町立病院、がん予防公開講座開く 
2017年06月17日
18 ノカンゾウ咲く  高田の国道沿いで  
2017年06月17日
19 お悔やみ情報
  
2017年06月15日
20 花ささげ無病息災願う
 熊野那智大社「紫陽花祭」  

 那智勝浦町の熊野那智大社(男成洋三宮司)で14日、自然の恵みに感謝をささげ、梅雨時の無病息災を祈る「紫陽花(あじさい)祭」が営まれた。町内の女性コーラスグループ、勝浦グリーンコーラス(大林幸子代表)が神事の後に歌声を奉納し、参拝者らを楽しませた。

 神事では神前にアジサイをささげ、男成宮司が祝詞を奏上した後、アジサイの小枝を手にしたみこが神楽「豊栄の舞」を奉納した。旧宮司職舎前の「紫陽花園」では、アジサイを飾った茶席が設けられ、参拝者らに茶と茶菓子が振る舞われた。

 神奈川県伊勢原市から訪れた土岐智恵子さん(53)は「素晴らしいお祭り。身が引き締まる思いでした。アジサイの花をめでる気持ちも伝わってきました」と話した。

 歌の奉納を終えた大林代表は「創建1700年の記念の年に奉納できたのはとてもうれしい」と喜んだ。男成宮司は「心の込もった歌声の奉納はありがたかった。地元の方々が記念の年に心を寄せていただけるのは本当にうれしい」と話した。

 大社境内には多くのアジサイが咲いている。シカの被害を受けて減少したものの全体で数十種類、約2000株あるという。紫陽花園は今月末まで一般公開されている。

(2017年6月15日付紙面より)

神前でアジサイの小枝を手に舞うみこ=14日、那智勝浦町那智山
勝浦グリーンコーラスが美しい歌声を那智山に響かせた
2017年06月15日
21 14基の砂防えん堤完成
 那智川流域の対策工事  (紀伊半島大水害 )

 国土交通省近畿地方整備局紀伊山系砂防事務所は13日、報道関係者を対象に那智川支流域の砂防えん堤建設現場などで工事の進ちょく状況を説明した。平成23年9月の紀伊半島大水害から6年目を迎え、支流域に計画した17基の砂防えん堤のうち14基が完成し、緊急的に土砂・流木の流出を抑える目的の工事はほぼ完了した。

 今後は川幅を広く取り、土砂や流木を堆積させる「堆積工」の整備、地元の石を使った石積みなどを施して景観に配慮した修景工事なども進めていく。29年度から新宮市の高田川砂防えん堤群の工事に着手することも明らかにした。

 紀伊半島大水害により奈良、和歌山、三重の3県で3000カ所を超える斜面崩壊が起こり、那智川流域では土石流により、甚大な被害が発生した。国は24年に紀伊山地砂防事務所を設置して工事を進めてきた。5年間で緊急的な砂防事業はほぼ終わったが、土砂流出や下流での土砂堆積による安全度の低下が懸念されることから本年度から紀伊山系に木津川上流域での直轄砂防事業も加え、「紀伊山系砂防事務所」を新たに設置。紀伊山系、木津川水系を合わせて約58億円の事業費を組み、工事に取り組んでいる。

 那智川流域では八つの支流に砂防ダムを建設してきた。陰陽川に1基、内の川に2基、樋口川に2基、平野川に2基、鳴子谷川に1基、蛇ノ谷川に2基、尻剣谷川に2基、金山谷川に2基(1基計画中)の計14基が完成している。鳴子谷川はあと2基、金山谷川もあと1基計画中で、全体で17基になる。説明会では陰陽川に設置された幅78㍍、高さ12㍍の巨大な「透過型砂防えん堤」、金山谷川の幅72㍍、高さ14・5㍍の第2えん堤などを見学した。

 同事務所の木村佳則副所長(52)は「住民の安心・安全のため、早急に工事が完了できるように進めたい」と話していた。

  □     □

※砂防えん堤

 土石流を防ぐための施設。水をためるダムと違い土や砂を止める。透過型は鋼製の部分で土砂や流木を食い止め、水を流す構造になっている。

(2017年6月15日付紙面より)

陰陽川に完成した高さ12㍍の透過型砂防えん堤=13日、那智勝浦町市野々
金山谷川の第2砂防えん堤
那智川砂防えん堤郡対策の進捗状況
2017年06月15日
22 区民や児童ら開放準備
 大島プールで清掃作業  (串本町 )

 串本町大島にある社会体育施設「大島プール」の清掃作業が12日にあり、島内の有志や大島小児童ら約40人が汚れをこすり落とすなど来る開放期間の準備に励んだ。

 大島プールは権現島に面する海岸沿いにあり、大島港の北側から出入りできる。海越しに串本地区などが望めるリゾート的なロケーションと浄水を特色とした屋外プールで、大島保小中が学校プールとして利用するほか、町民の健康増進と交流促進のため7月1日(土)から8月31日(木)まで一般開放もされている。

 清掃作業には大島区が推挙する管理人を含めた島内有志と同町教育課職員、大島小の児童と教職員や保護者らが参加。有志や職員は網で落ち葉など大きなごみをすくい取りながら排水を進め、あらわになった水槽の汚れをたわしやデッキブラシでこすり落とした。併せてプールサイドに日よけ屋根を張り更衣室を水洗いするなどの準備も進めた。

 同プールは水深110~120㌢の25㍍水槽と浅い小水槽が一体化した構造。大島小は今月30日(金)に全校児童で初泳ぎをするそうで、川口陽菜さん(5年)は「100㍍泳げるようになったので、今年はもっと楽に100㍍を泳げるようになりたい。プールの底にまいたものを拾う『貝取り』とか、みんなで一緒に遊ぶのも楽しみ」と期待を語った。

 一般開放の料金体系は、町民の場合、高校生以上の一般200円、中学生以下と70歳以上や障害関係手帳所持者や要介護・要支援認定者は無料。町民以外の場合、高校生以上の一般300円、中学生以下100円、70歳以上や障害関係手帳所持者や要介護・要支援認定者は200円。いずれの場合も一般は10人以上で団体料金(町民150円、町民以外200円)が適用される。上記はいずれも一人あたりの額。乳幼児の利用は付添人の同伴が利用の条件となっている。

 利用は大島小学校や中学校のプール指導が最優先で、授業時は水槽をロープで区切り一般利用者と場所を分け合う。開放期間中は基本無休だが、水泳に向かない気象条件時に休場する場合がある。同町コミュニティバスで来場する場合、大島港バス停が最寄り。同プールそばに若干の駐車場所あり。問い合わせは役場教育課(電話0735・62・0006)まで。

(2017年6月15日付紙面より)

区民や児童らが手分けして大島プールを清掃=12日、串本町大島
2017年06月15日
23 産卵あきらめ海へ
 アカウミガメ今期初上陸も  (新宮市 )

 新宮市の王子ヶ浜に14日、体長約1㍍のアカウミガメが今期初上陸した。6カ所で産卵のための穴を掘ろうと試みたが、いずれも十分な深さを掘ることができず断念した。

 波打ち際から50㍍離れた熊野川河口付近で、散歩中の地域住民がアカウミガメを発見した。早朝パトロール中の王子ヶ浜を守る会(速水渉会長)会員の榎本晴光さん(62)が連絡を受け、午前5時前に現場に到着した。

 産卵時は平均50㌢ほどの深さの穴が必要となるが、どの穴も十分な深さを掘ることができなかった。ウミガメは榎本さんと駆け付けた速水会長(72)らに見守られ、海へと戻っていった。

 榎本さんは「河口側は砂利ばかりで穴を掘ることが難しいです。残念ですが、また次の上陸に期待したい」。速水会長は「昨年は5月末には上陸、産卵しており、今年は遅いなと気になっていました。初めての上陸ですが産卵がなかったのが残念です」と話していた。

 昨年は5月27日に初産卵を確認しており、今期は昨年に比べて遅いものの、平年並みだという。同会では毎年秋にウミガメ放流会を実施していたが、今年からはふ化した子ガメから順次放流していき、放流会では直前にふ化した100匹程度の放流を予定している。

(2017年6月15日付紙面より)

榎本晴光さんに見守られ海へと帰るアカウミガメ=14日、新宮市
2017年06月15日
24 五輪経験者の水井さんから技術学ぶ
 バドミントン講習会  
2017年06月15日
25 白木悠成君が全国出場へ
 第54回和歌山県空手道選手権大会  
2017年06月15日
26 グリーンティアーズが優勝
 那智勝浦町球友会第3回大会  
2017年06月15日
27 三輪崎、新宮が全国へ 県道場少年剣道大会兼全国予選 
2017年06月15日
28 警察官の仕事学ぶ  勝浦小4年生が社会見学  (新宮警察署 )
2017年06月15日
29 正しい知識と理解持って  認知症サポート講習会  (太地小学校 )
2017年06月15日
30 新病院や観光振興問う 那智勝浦町、6月定例町議会一般質問① 
2017年06月15日
31 対等の関係の大切さ  新翔高校でデートDV防止講座  (新宮市 )
2017年06月15日
32 「熊野・杜の御守」が完成 アトリエKei、天台烏薬・梛で染め上げ 
2017年06月15日
33 体力作りや交流の場に 王子公民館、今年度の教室が開講 
2017年06月15日
34 楽しく知識を深める  「防災キャンプをしよう」に50人  (新宮市 )
2017年06月15日
35 雨に負けず62組競い合う 串本セントラルソフトテニス大会 (串本町)
2017年06月15日
36 職員ら人工呼吸など学ぶ  高池保育所で救命講習  (古座川町 )
2017年06月15日
37 対話重視の行政運営推進  串本町議会6月定例会始まる  
2017年06月15日
38 テリハノイバラ  三輪崎の孔島  
2017年06月15日
39 お悔やみ情報