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2017年02月04日
1 「福は内、鬼は外」
 那智大社、青岸渡寺で節分行事  

 那智勝浦町那智山の熊野那智大社(男成洋三宮司)と青岸渡寺(高木亮享住職)で3日、節分行事があった。裃(かみしも)姿の男女が家内安全などを願い「福は内、鬼は外」と豆をまいた。

 那智大社の「鬼追い追儺(ついな)式」には責任役員の塩﨑巍朗さん、佐藤春陽さん、森川起安さんをはじめ寺本眞一町長、土井敏弘・東牟婁振興局長らが参列。神職の豆まきの後、鬼の面を着けた役人役が、先の割れた竹筒(鬼やらい用具)を手に「家内安全、延命息災、家運隆昌」と唱え各門の石段をたたいた。

 神職が「鬼」と朱書きされた的を狙う「お弓の儀」に続いて、男成宮司や参列者が豆やお菓子をまき、境内は参拝者の歓声に包まれた。地元の町立市野々小学校の1・2年生11人が、ふるさと学習の一環で神事に参列。1年生の村井旭君(7)は「緊張したけど、豆とお菓子が拾えて楽しかった」と喜んでいた。

 青岸渡寺では本堂内に参列した信者らが本尊に向かって「福は内」、外に向かって「鬼は外」と豆をまいた。上地實徳さん(78)=御浜町=は「毎年ここに来ないと落ち着きません」と話していた。

(2017年2月4日付紙面より)

宝物殿から豆をまく男成洋三宮司ら=3日、熊野那智大社
本堂内で豆をまく信者ら=3日、那智山青岸渡寺
2017年02月04日
2 被害と対策を報告
 土砂災害防止会議  (県土砂災害啓発センター )

 那智勝浦町市野々の県土砂災害啓発センターで2日、全国治水砂防協会和歌山県支部による土砂災害防止会議が開かれた。支部メンバーらは県の講演や各種報告を受けた。

 今年で4回目の開催。開会にあたり、協会和歌山県支部長の真砂充敏田辺市長があいさつした。「平成23年に起きた台風12号の被害から5年余り経過したが、今なお爪痕が残っている。地域住民ほか観光客にも安心していただけるよう力添えいただき、早期復興できれば」と目標を掲げた。

 講演では京都大学防災研究所附属流域災害研究センターの藤田正治教授が、近年の土砂災害調査から見た警戒避難について講話した。大規模土砂災害が発生する前には、いずれも長期的で強い降雨が確認されていたと説明。土砂災害は複合的な要因で起きるため、危険性の評価や早期避難などのソフト面、砂防ダムの設置などハード面の融合が重要と述べた。

 国交省近畿地方整備局紀伊山地砂防事務所の吉村元吾所長は、管内で発生した土砂災害の状況について解説。那智川地区では各支流に砂防ダムや保全工事などを施工していると説明した。

 一般社団法人全国治水砂防協会の岡本正男理事長は、災害から得た教訓について講話。近年発生した土砂災害や水害の被害とその後の改善策を紹介した。

 国交省水管理・国土保全局砂防部の西山幸治部長は「土砂災害を防ぎ命とくらしを守る」と題して、土砂災害の被害事例と対策事業に関して話した。

(2017年2月4日付紙面より)

報告を受ける県支部メンバーら=2日、那智勝浦町の県土砂災害啓発センター
あいさつする真砂充敏田辺市長
2017年02月04日
3 卒業証書の紙を手作り
 古座小6年生が紙すき  (串本町 )

 串本町立古座小学校(道本幸浩校長)の6年生6人は2日、地元産のガンピ(雁皮)を使った紙すきに挑戦した。卒業証書の用紙を自分たちで手作りする歴代6年生伝統の取り組みで、6人は3班に分かれて人数分に予備の分を加えた枚数の和紙作りに励んだ。

 家庭の副収入や子どもが小遣いを稼ぐ手段として古座小周辺でも盛んだった紙すき。複数ある原料の中でもガンピは近くの山でたくさん採集でき、その恵まれた自然環境を生かして十数年前、総合的な学習の時間が学校教育に新設された頃にこの取り組みが始まった。

 本年度の6人は昨年12月に学校近くの山でガンピの枝を採集。皆で取り合いだった昔と違って今は手に入れやすいが、かなりの量が必要になるため地元の猟師も枝集めに協力してくれたという。今年1月に集めた枝から紙の原料になる内皮をはいで乾かすなどした。

 この日は当時の学校長から紙すきの手順を教わった元教員谷本節代さん(72)が6人に作り方を指導した。内皮を水と一緒にミキサーにかけてほぐして得た繊維を、横約45㌢、縦約30㌢、底面に簾(すだれ)を張った木型に流し入れ。軽く水を切って型から簾を外し、繊維にさらしをかぶせてスポンジで余分な水を吸い取るなどして乾燥前の紙を仕上げた。

 森風香さん(12)は「ガンピを使って卒業証書(の紙)を作る難しさを知らなかったので、今日はそれが知れて良かった。スポンジで押した時にたくさん水が出てきて『こんなに?』と思った。この紙で作った卒業証書をもらうのが楽しみ」と笑顔。

 谷本さんは「身近にある自然の中のものでいろいろなことができることに目を向け、自然に恵まれたふるさとを思い続ける大人へと育ってくれたら」と6人の今後に期待を込めた。

 同校の卒業式は3月23日(木)実施。この日作った紙はさらにアイロンで押し固め、谷本さんと道本校長が卒業証書に仕上げて6人に授与する。

(2017年2月4日付紙面より)

谷本節代さんから紙すきの手順を教わる6年生=2日、串本町立古座小学校
2017年02月04日
4 団結して世界にアピール
 クルーズ客船観光セミナー  

 近畿運輸局主催の「熊野エリアクルーズ客船への観光魅力向上セミナー」が2日、那智勝浦町役場であった。新宮港周辺の観光協会、自治体の関係者ら約40人が出席して意見交換した。長谷潤・同局勝浦海事事務所長は「皆さまが連携、団結すれば、熊野地域の発展の大きな力になると信じています。熊野を全国、世界にアピールできれば」と呼び掛けた。

 同局の調べでは、昨年のクルーズ客船による外国人入国者数は前年比78・5%増の199万2000人。寄港回数は38・8%増の2018回(日本船社574回、外国船社1444回)で、いずれも過去最高。寄港回数が最も多かったのは博多の312回で、次いで長崎190回、那覇183回。関西で最も多かったのは神戸で32回。

 新宮港は本年度9回の寄港があり、3月に2回を予定していて過去最高の11回になる見込み。来年度は上半期だけで10回近くの予定が入っていて、過去最高を更新する可能性が高い。

 長谷所長は、新宮市立神倉小学校の木造体育館に感動した宮崎駿監督から手紙が届いたことを例に挙げ、「木造体育館に個人的に興味はなかったが、すばらしい建物であることに気付いた。熊野地域にはまだまだ発見されていない観光資源が眠っているのではないか」と述べた。

 福西謙・同局観光部長は「クルーズ受入のための地域の取り組み~京都舞鶴港を事例として~」をテーマに講演。クルーズ誘致協議会を設立し、地元高校生による書道パフォーマンス、肉じゃがの振る舞い、座禅体験などのおもてなしを行い、2013年にはクルーズ・オブ・ザ・イヤー2013特別賞を受賞したと紹介した。

 福西部長は、客船に繰り返し寄港してもらうためには乗客だけでなく乗組員にも満足してもらうことや、他の港と重ならないオリジナルのおもてなしを考えることなどをアドバイス。新宮港は客船が横浜から出港し、寝ている間に到着する恵まれた位置にあると述べ、「世界遺産など観光資源にも恵まれていて、非常にチャンスがある」と今後の展開に期待した。

 熊野交通の岡嶋信行社長は「日帰りでは行く場所が限られてしまう。2日以上停泊し、温泉で1泊してもらえると、いろんな広がりができるが」と質問。福西部長は、宿泊は厳しく、リピーターになってもらうのが現実的と回答した。

(2017年2月4日付紙面より)

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14 お悔やみ情報