市内外からファン80人集う (新宮市 )
新宮市熊野川町生活研究友の会(竹田愛子会長、会員27人)は4日、同町日足の熊野川総合開発センターで「なれずし交流会」を開いた。新宮・東牟婁郡をはじめ三重県南牟婁郡などから約80人が参加し、会員9人が各家庭で作った自慢のなれずし14点を食べ比べた。
熊野地方の代表的な郷土料理を次世代へ伝えていくとともに「なれずし」を通して地元住民と周辺の地域住民との交流を深めようと始まり今年で28回目。参加者たちは七つのテーブルに分かれてサンマ、サバ、アユの3種類のなれずしを漬物や茶がゆ、「篠尾こんにゃく」と一緒に試食。点数をつけ、各テーブルで人気が高かったなれずしを発表した。
来賓として参加し、初めて食べた田中和男・東牟婁振興局農林水産振興部長は「おいしく食べられました。特にアユがおいしかった」。初めて参加した渡爪薫さん=新宮市=は「熊野川の人が作ったなれずしはおいしい。サバは初めてでしたが、おいしかった」。
交流会に参加した田岡実千年市長は「ふるさとの味を次世代にしっかりと伝えていってもらいたい」とあいさつ。自らもなれずしを出品した竹田会長は「今年はサンマが少なく手に入らなかった人や気候が難しくて失敗した人もいて、出品数は減ってしまいました」と話していた。
(2017年2月5日付紙面より)
キナンサイクリングチーム (新宮市 )
新宮市浮島の株式会社キナン(角口賀敏会長)がメインスポンサーの自転車ロードレースプロチーム「キナンサイクリングチーム」の選手らは3日、新宮市役所を訪れ、田岡実千年市長を表敬訪問した。
選手らは4、5日に熊野市の新鹿小中学校をメイン会場に開かれている「第4回サイクルデイin熊野」に参加。学生選手にトレーニング方法などを指導し、一般の人たちとサイクリングを楽しむ。市役所にはチームから加藤康則ゼネラルマネージャーらのスタッフと共に、山本元喜、椿大志、阿曽圭佑、野中竜馬、雨乞竜己の5選手が訪問。新加入の選手が紹介された。
田岡市長は「小さな新宮市にプロのチームがあるのは市長としてもうれしい」と歓迎し、「できる限りの支援をしたい。ますます強いチームになってほしい」と激励した。
代表して野中選手が「新宮市の意気込みが伝わってきた。地元のチームなので今年のツールド熊野では総合優勝を狙う」と意気込みを語った。
チームは2015年に発足。国際自転車競技連合(UCI)に登録し、世界のレースに出場。今月はレース「ツール・ド・フィリピン」への出場が決まっている。熊野地方での国際大会「ツール・ド・熊野」は6月1日(木)から4日(日)の日程で開かれる予定。
(2017年2月5日付紙面より)
王子ヶ浜小で関西電力出前教室
新宮市立王子ヶ浜小学校(畑下圭喜校長)で2日、関西電力株式会社による出前教室があった。和歌山支社田辺総務グループの事業で、職員4人が5年生2クラス67人を対象に、電気の作り方や使い方などを、実験を交えて楽しく紹介した。
次世代を担う子どもたちに楽しみながら電気を理解してもらい、実験・体験を通して環境とエネルギーについて考えてもらうきっかけを作る目的で10年以上続く取り組み。
社員の小林幸人さんがスライドを使い、電気が作られる仕組みや身の回りでの使われ方、自分たちの家庭までどのように送電されているかなどをクイズを織り交ぜて説明。
レモンや備長炭を使い電気を発生させたり、手回し式の発電機を使うなどのさまざまな実験があった。児童らは目を輝かせて体験し、電池や発電の仕組みと種類への理解を深めた。
大川陽生君(11)は「電気がなかったら生活ができなくて困ることが分かり、勉強になりました。実験ではいろんな電気の作り方があってビックリしました」と話していた。
(2017年2月5日付紙面より)