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カレンダー検索:68件の記事がありました
【検索ステータス】 
2023年01月29日
1 11人の新議員決まる
 紀宝町議選  

1月29日21時30分確定【定数11】

当落得票数候補者名年齢党派現元新
1,261榎本 健治46
621川原田規泰67
535萩野 進也68
384原  章三75
360獺越 幸雄67
359奥峪 康之65
339向井 健雅68
313大倉 孝司64
278鈴木  学74
272平野美津子75
260市川  潔75
157野田 純志74


当日有権者数 8,888人

投票者数 5,205人

無効投票数 66票

投票率 58.56%


2023年01月29日
2 災害が起こりやすい地形とは
 AR砂場で土砂災害学習  (市野々小 )

 那智勝浦町立市野々小学校で27日、拡張現実(AR)の技術を応用した新しい学習コンテンツ「AR砂場」を使った土砂災害学習があった。和歌山県土砂災害啓発センター主任の筒井和男さんらが講師を務め、5、6年生12人が砂場で山や谷を作ることを通じて、災害が起こりやすい地形の見つけ方を学んだ。

 AR砂場は、砂場の山や谷を地形に見立て、その形状をリアルタイムで計測しながら等高線や標高別の配色といった視覚情報をプロジェクターで合成するもの。土砂災害学習に不可欠な地形についての理解を深める視覚補助の役割が期待される。同センターと和歌山工業高等専門学校の学生らが共同開発した。

 筒井さんは児童に向け「土砂災害の恐れがある場所は、谷の出口や川の近くの扇状地、崖や急な斜面の近くだけれど、離れた場所の地形はどうやったら分かるだろう?」と問いかけ、地形図の等高線について解説。児童はAR砂場で実際に平らな地面や山を作り、急な斜面や谷筋といった地形の見極め方を学んだ。妙法山や烏帽子山(えぼしやま)、光ヶ峰といった険しい山に囲まれた那智川流域の地形も作り、その特徴を考察した。

 那智川の支流・鳴子谷川の模型に航空写真や土石流のシミュレーション動画を投影する試みもあり、児童から「本物の山みたい」と声が上がった。筒井さんは「地形を読み取ることで、ハザードマップに表れていない危険箇所を発見することもできるかも。6年生は中学生になると少し違う地域へ通学することになるけれど、進学先周辺の地形にも関心を持ってほしい」と呼びかけた。

 小賀実樹君(6年)は「等高線について今日初めて聞いたけれど、砂場はリアルタイムで色が変わってすごく分かりやすかった。災害から身を守るためには、やっぱり早めに避難が大切だと思う」と話していた。

 AR砂場は、第1回高専防災減災コンテストのアイデア検証進出提案に選出されており、今年3月に東京都で最終審査の発表が行われる。筒井さんは「将来的には土砂災害啓発センターの常設展示として、中高生を含む多くの来館者の学習に役立てたい」と期待を寄せていた。

(2023年1月29日付紙面より)

砂場で那智川流域の地形を作る=27日、那智勝浦町立市野々小学校
2023年01月29日
3 地元の歴史や文化学ぶ 神倉小で御燈祭りの授業 (新宮市)

 新宮市立神倉小学校(藪中秀樹校長)で25日、ふるさと学習があった。6年生90人が、熊野速玉大社の濵中孝成禰宜(ねぎ)から毎年2月6日に摂社神倉神社で斎行されている「御燈祭(おとうまつ)り」の歴史などについて学んだ。

 同校運営協議会(下岡輝子会長)による「ヤタガラス子ども未来プロジェクト」の一環で実施。子どもたちに自分たちが暮らしている町の歴史や文化を学んでもらおうと、協議会メンバーを中心に有志ボランティアの協力を得て授業を設けている。

 濵中禰宜は、熊野権現が祭られている熊野神社は全国に約5000社あり、その総本宮が「熊野速玉大社」「熊野本宮大社」「熊野那智大社」の熊野三山であると説明。「熊野大神が三山に祭られる前、最初に降臨した聖地が神倉山といわれており、銅鐸などのさまざまな出土品から、弥生時代から神倉山で祭りが営まれていたとされています」と述べた。

 後半には清めやかがり御供(ごく)作り、阿須賀神社で神職・山伏・介釈(かいしゃく)たちが行う奉幣(ほうへい)神事など、一連の行程を紹介し「春を迎える季節に神様の火を頂くことが祭りの本意。コロナ禍で上(あ)がり子の皆さんは上がれませんが、地元には素晴らしい祭りがあることを誇りに思ってもらい、今後に伝えてもらえればうれしいです」と語った。

 大石蓮稀(はずき)君は「一度も上がったことはありませんが、一日の流れや白い物を食べる意味が分かりました。授業を聞いて通常の祭りができるようになったら、参加してみたい」と話していた。

(2023年1月29日付紙面より)

御燈祭りの歴史などについて学ぶ児童=25日、新宮市立神倉小学校
濵中孝成禰宜
2023年01月29日
4 「夏の甲子園目指す」
 木本、21世枠選出ならず  (センバツ高校野球 )

 3月に甲子園球場で開かれる「第95回記念選抜高校野球大会」の出場校が27日に決まり、21世紀枠の東海地区候補校だった県立木本高校は惜しくも選ばれなかった。報告を受けた選手たちは、ユニホームに着替え、夏の甲子園を目指して練習に打ち込んだ。

 校長から結果を聞いた、榎本和真主将(2年)は「正直悔しいけど、こうして注目していただいたことはいい経験になった」と振り返り「目標にしてきた県1番になって地域の方々とOBの皆さん、保護者の皆さんに恩返ししたい。甲子園は地域の方々の期待も大きく、OBの皆さんの夢でもある。僕たちの代で成し遂げたい。夏に1番を取って甲子園に行きたい」と前を向いた。

 西垣戸洋一監督は「結果は残念だが、選手たちはすでに夏に向けて意識を持った表情だった。普段から自分たちを律しながら戦っている子どもたちなので心配はない。夏に向けて攻撃力を高めていこうと生徒たちと話をしている」と話していた。

 木本高校は、部員13人で県内強豪校と互角に戦い秋季大会県ベスト4に進出したことや、140㌔近いストレートを誇る投手が2人いること、地元に愛されていることなどが高く評価され、東海推薦校に選出されていた。

 21世紀枠は全国9校から氷見高校(富山県)、城東高校(徳島県)、石橋高校(栃木県)の3校が選ばれた。

(2023年1月29日付紙面より)

校長の話を聞く部員たち=27日、熊野市の県立木本高校
2023年01月29日
5 一足早い節分で終息や平和願う
 補陀洛山寺で立春大護摩供星祭  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町浜ノ宮の補陀洛山寺(髙木智英住職)で27日、立春大護摩供星祭(りっしゅんおおごまくほしまつり)があった。おととし、昨年に引き続き、今年も新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から僧侶や職員のみが参加。コロナ終息を願い、髙木住職らが「鬼は外、福は内」と掛け声を発し、一足早い豆まきが行われた。

 この日は、同寺の国重要文化財の本尊「三貌(さんぼう)十一面千手千眼観世音菩薩(ぼさつ)」を開帳。熊野修験の山伏のほら貝が響く中、髙木住職らが入堂し、法要を営んだ。

 続いて本堂内の護摩壇で護摩木をたき上げ、家内安全、商売繁盛、身体健全などを祈願。その後、僧侶2人と山伏1人が本堂内で豆をまき、さらに回廊から境内に向けてまいた。

 例年は多くの参拝者が集まる中、かみしも姿の厄年の人たちが、境内に設置されたやぐらから豆まきや餅まきを行い、にぎわっている。

 髙木住職は「コロナ禍となって4年目。すぐには終息は難しいため、まずは共生していかなくてはならない。そして、戦争は今もなお続いている。仏教に携わる僧侶として、できることは微力だが、以前のような生活に戻ることと、世界平和を祈念し、お参りを続けていきたい」。

 今後については「もうすぐ、コロナも5類に引き下げとなる。5月の例大祭には多くの方々にお参りいただければ幸いです」と語った。

 なお、毎年和歌山県内外から、多くの人々が訪れる那智山青岸渡寺(髙木亮英住職)の「節分会」はコロナの感染拡大防止のため、今年も中止を発表している。

(2023年1月29日付紙面より)

商売繁盛やコロナ終息、世界平和などを願い護摩木をたき上げた=27日、那智勝浦町の補陀洛山寺
僧侶のみで一足早い豆まきを行った
2023年01月29日
6 災害孤立に備え訓練  無線連絡の手順確認  (那智勝浦町 )
2023年01月29日
7 73人が前期入試に臨む  初のサポートプラン入試も  (近大新宮高 )
2023年01月29日
8 平和の大切さなど学ぶ  新翔高でユネスコ講話  
2023年01月29日
9 かわいい鬼さんに変身!  よちよちくらぶに11組  (新宮市 )
2023年01月29日
10 給食にマグロカツバーガー  料理選手権入賞レシピを再現  (太地中 )
2023年01月29日
11 木本総合2.05倍、紀南2.67倍  三重県立高校前期選抜の志願状況  
2023年01月29日
12 生徒らが元気に踊る  ダンス発表会を開催  (矢渕中学校 )
2023年01月29日
13 生芋からこんにゃく作り  サロンで女性ら手際よく  (紀宝町 )
2023年01月29日
14 29日に投票、即日開票  現職、元職、新人12人が舌戦  (紀宝町議選 )
2023年01月29日
15 世古進之佑君が栄冠に  中央児童館で「こままわし大会」  (新宮市 )
2023年01月29日
16 お悔やみ情報
  
2023年01月24日
17 湯煙の中、熱戦を展開
 3年ぶり、仙人風呂でかるた大会  (田辺市本宮町 )

 田辺市本宮町の川湯温泉にある「仙人風呂」で22日、第20回「新春!仙人風呂かるた大会」が開催された。15チーム60人が参加し、温泉に浮かべた杉板製のかるたの争奪戦を繰り広げた。

 仙人風呂実行委員会(芝伸一会長)と熊野本宮観光協会(名渕敬会長)が主催する2001年から始まった人気のイベント。河原を掘ると至る所から温泉が湧く大塔川の一部をせき止め、73度の温泉と川の水を引き入れた野趣あふれる「仙人風呂」で、風呂に浮かべたかるたを奪い合う。新型コロナウイルス感染症の影響で3年ぶりの開催となった今回は、感染拡大対策として1試合2チームによる勝ち抜き戦とした。

 開催に当たり、名渕会長は「3年ぶりの開催となったが多くの人にお集まりいただきありがたい。この川湯温泉の仙人風呂、よろしければSNS(交流サイト)などで『いい所だったよ』とたくさん発信してください」と呼びかけ、参加者の健闘を願った。

 芝会長扮する仙人がくじ引きで対戦カードを決定。平安衣装をまとった詠み手が、地元有志「くまのじかるたプロジェクト」が作製した「くまのじかるた」を詠み上げると、今年のえと・ウサギや戦闘もの、全身タイツなどカラフルな衣装に身を包んだ参加者らが、風呂に浮かぶ約250枚のかるたを目がけて突進。熱い戦いを展開した。

 今回は田辺市の地元勢はもちろん、遠方からは愛知県や大阪府、京都府、兵庫県からも参加があった。

 新宮市から初めて参加した「佐野おやじの会」の中村優さんは「敗者復活戦で復活したが上位入賞は無理だった。来年は『佐野おかんの会』を立ち上げて、共に再チャレンジしたい」。

 見事優勝を勝ち取った「バカサバイバー」は「名古屋から来たかいがあった。防衛のために来年も参加したい」と喜びを語った。

 冬の風物詩・仙人風呂の開設期間は2月28日(火)まで(予定)。時間は午前6時30分~午後10時で入浴は無料。問い合わせは同観光協会事務局(電話0735・42・0735)まで。

(2023年1月24日付紙面より)

湯煙の中、かるたを奪い合う=22日、田辺市本宮町の仙人風呂
優勝した「バカサバイバー」の皆さん
2023年01月24日
18 火災や事故防止に努める
 消防団丹鶴分団が神倉神社清掃  (新宮市 )

 新宮市消防団丹鶴分団(杉下和夫分団長)は22日、御燈祭(おとうまつ)り(2月6日)に向けて神倉神社の清掃活動に取り組んだ。

 山内での火災や事故を防止しようと毎年この時期に実施している。この日は団員19人が参加。竹ぼうきなどを手に枯れ葉を掃き、枝打ちをして松明(たいまつ)の火が燃え移らないよう、整備に汗を流した。

 なお、今年の御燈祭りは、昨今の新型コロナウイルス感染拡大状況を鑑み、3年連続の上(あ)がり子参加中止が決定している。

 かつては上がり子として毎年祭りに参加していた杉下分団長。自身の息子や孫も3歳の頃から一緒に上がっていたという。数年前からは消防団として祭りに協力。当日の警戒や防火活動に当たっている。

 この日の活動に当たって「今年も神事のみとなったが、来年こそは従来通りに斎行されることを願っています。消防団として、火災や事故防止のために力を尽くしていきたい」。

 初めて清掃活動に参加した田端昭寛さんは「丹鶴地区に住んでいるが、お互いを気にかけ合うような昔ながらの近所付き合いが残っており、人々の温かさを日々感じています。昨年9月に入団したが、可能な限り地域に貢献したいと思っている。今日は団の皆さんと一緒に活動することができてすがすがしい気持ちでいっぱい」と話していた。

(2023年1月24日付紙面より)

清掃活動に参加した皆さん(一時的にマスクを外して撮影)=22日、新宮市の神倉神社
協力して掃除を行う分団員ら
2023年01月24日
19 3年ぶりの光景、2500人見物 潮岬で「本州最南端の火祭り」 (串本町)

 串本町潮岬にある望楼の芝で21日、イベント「本州最南端の火祭り」があり夕暮深まる中での芝焼きの光景が約2500人(主催者発表)の見物を集めるなどした。

 このイベントは南紀串本観光協会(島野利之会長)が主催。芝焼きは枯れ芝に火を放って芝地に混入した雑草を焼きつつ地中にある芝本体の芽吹きを熱で促す管理手法として知られ、望楼の芝では日没後に営むことで観光資源化しこのイベントに結び付けて誘客を図っている。

 おととしと昨年は新型コロナウイルスの情勢により中止の判断をしたため、今年は3年ぶりの実施。芝焼き前には物産販売や舞踊披露、潮岬に根付く味覚・しょらさん鍋(トビウオのつみれ汁、地元の漁師飯の一つ)の振る舞いや同・芋餅の販売といった趣向があり、今年は特に別系統でモデルロケット打ち上げ体験会や潮岬灯台特別一般公開といった見どころもあり一足早い参集を誘った。

 日没に合わせて芝焼きが始まり、主催者を代表して島野会長が「3年ぶりの火祭りへ大勢の皆さまにお集まりいただき、関係者一同大変喜んでいます。これから人もどんどん動き、ロケットも打ち上がって串本町はガンガン盛り上がると思う。観光協会も頑張るので、ご協力のほどよろしくお願いします」とあいさつして見物を歓迎。この日町内で交流会議に臨んだ本州四端の首長(串本町、山口県下関市、岩手県宮古市、青森県大間町の市長や町長)が視察で立ち寄り、潮岬在住の佐藤武治・県議会議員と共に祝辞を寄せ鈴木幸夫・町議会議長も列席して祝った。

 県立串本古座高校弓道部(堀切暖木〈あこ〉部長)の部員7人が火矢を放って点火をし、演出花火を合図にして事前に延焼を食い止める緩衝帯を設けた芝地東側への火入れを開始。見物で集まった人々は炎がじわじわと広い芝地に燃え広がっていく様子を見学場所や潮岬観光タワー上などから見守った。

(2023年1月24日付紙面より)

3年ぶりに実施された「本州最南端の火祭り」の芝焼きの様子=21日、串本町潮岬
火矢を放つ県立串本古座高校弓道部の皆さん
あいさつする島野利之会長(右)と控える来賓(左から鈴木幸夫・町議会議長、佐藤武治・県議会議員、山本正德・宮古市長、前田晋太郎・下関市長、田嶋勝正・串本町長、野﨑尚文・大間町長)
2023年01月24日
20 資源になる廃品を回収
 太田小学校の保護者ら  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町立太田小学校の育友会(宮井一也会長)は22日の朝、地域の廃品回収を実施した。保護者や児童、各区の区長、教職員らが協力し、再生可能な資源となる廃品の回収・分別に汗を流した。

 同校育友会が長年実施している取り組みで、夏と冬の年2回実施。収益は水泳で使う救命胴衣や電子黒板など、子どもたちの学習環境改善のために活用される。

 朝8時から作業を開始し、大人たちが軽トラックで各区のアルミ缶、段ボール、新聞紙を回収。小学校の駐車場では子どもたちも協力し、ビニールひもを切ったり、混入物がないかの確認をしたりした。

 きちんと仕分けされた資源を前に、太田真理愛さん(1年)は「すごくやる気で朝起きた。アルミ缶をコンテナに入れるために投げるのを頑張った」。下地ひまりさん(2年)は「段ボールが重たくて、運ぶのが疲れた」とそれぞれ達成感を味わっていた。

 宮井会長は「太田地域に根付いている活動で、この日のために資源を取っておいてくださる方も多い。大変ありがたい」と話していた。

(2023年1月24日付紙面より)

子どもたちも廃品回収に協力=22日、那智勝浦町立太田小学校
2023年01月24日
21 会員35人がごみ拾い  シルバー人材セが一善運動  (紀宝町 )
2023年01月24日
22 8年ぶりの選挙戦か  元職出馬で、定数11に12人  (紀宝町議選 )
2023年01月24日
23 家族で水害時の行動考える  クロスロードゲーム大会  (紀南P連 )
2023年01月24日
24 一人でも多くの協力呼びかける  勝浦LCが献血奉仕活動  
2023年01月24日
25 熊野川の恵み、活かすため  第1回フォーラムで意見交換  (熊野川天然資源再生連絡会 )
2023年01月24日
26 1位に杉本光朗さん  写連新宮支部1月例会  
2023年01月24日
27 新たな気持ちで活動継続  新宮市役所周辺をごみ拾い  (たばこ組合紀南支部 )
2023年01月24日
28 育てた米でポン菓子  児童生徒が作り味わう  (高田小中学校 )
2023年01月24日
29 本州四端連携の現況確認  役場本庁で首長交流会議  (串本町 )
2023年01月24日
30 お悔やみ情報
  
2023年01月08日
31 新年迎え、決意新た
 新宮商工会議所「新春年賀会」  

 新宮市井の沢の新宮ユーアイホテルで5日、新宮商工会議所(関康之会頭)の新春年賀会が開催された。同会議所役員ら約50人が出席し、新春をことほいだ。

 関会頭は冒頭のあいさつで「長かった新型コロナウイルスの影響から脱却する糸口がようやく見え始めたがコロナ前の状態にはまだまだ戻らず、加えて原材料費の高騰や大手チェーン店の出店、人口減少とそれに伴う人手不足、人材不足などにより地方経済を取り巻く環境は依然として厳しい状況が続いている」。

 「商工会議所として、諸問題に積極的に取り組み、『経営改善普及事業』をはじめとして、事業者に寄り添った伴走型の経営支援を引き続き行っていく」と誓いを新たに。

 また、紀伊半島一周高速道路の現状や今後の計画、新宮市の姉妹都市・名取市の名取老女が名取熊野三社を勧請(かんじょう)して今年で900年の節目を迎えることなどに言及。「当商工会議所は課題に前向きに取り組み、会員のための、また、地域のためになる商工会議所として、地域経済の発展に引き続き取り組んでいく所存。エンターテインメントの観点からも『熊野の魅力を再発掘』し、地域の活性化につなげてまいりたいと思っています」と力を込めた。

 来賓として出席した田岡実千年市長は「入国制限の解禁によるインバウンドの本格的な回復に期待し、2025年の大阪・関西万博に焦点を合わせて取り組んでいきたい。また、引き続き令和5年度もサイクルツーリズムに力を入れ、Eバイク(電動アシスト自転車)の増車やサイクリストに向けた情報発信を実施していければ」などとあいさつ。

 榎本鉄也市議会議長は「本市においても地域経済、とりわけ飲食業や観光業をはじめ、中小企業を取り巻く環境は依然として厳しい状況にあるが、社会情勢を踏まえ、活気にあふれた魅力あるまちづくりを目指して市当局と共に全力で取り組んでいく」と述べた。

 同商工会議所の夏山晃一顧問が地域発展を祈願し乾杯の音頭。新年の門出を祝った。

(2023年1月8日付紙面より)

夏山晃一顧問の音頭で乾杯した=5日、新宮市井の沢の新宮ユーアイホテル
関康之会頭
2023年01月08日
32 林家染二さんの講演と落語
 新春初笑い演芸会  (那智勝浦町 )

 南紀くろしお商工会(森川起安会長)は5日、那智勝浦町の体育文化会館で新春の集い!「新春初笑い演芸会」を開催した。那智勝浦観光機構、町水産振興会、南紀勝浦温泉旅館組合が協力。「~笑う門には福来たる~思いっきり笑うと元気になれます」と題して落語家の林家染二さんが講演後に落語を披露し、60人が来場した会場は笑いに包まれた。

 染二さんは1984年に二代目林家染二(現四代目染丸)さんに入門。翌85年に染吉として林家一門勉強会で初舞台。97年に「三代目・林家染二」を襲名した。上方落語会では、文化庁芸術祭優秀賞を2度受賞したほか、天満天神繁昌亭大賞など、多数の賞も受賞している。

 また、日航名人会海外公演では19カ国30都市を巡演。2012年からは京都大学で、落語家では初となるゲスト講師を年に1回務めるほか、大学教育や各種社会問題をテーマとした講演などを幅広く活躍している。

 森川会長が来月19日(日)に3年ぶりの開催が予定されている第26回商工祭「南の国の雪まつり」に触れ、「希望する声も多かった。コロナ禍だが、町や経済の活性のために開催したいと思う」。

 演芸会については「楽しい演芸会になることを期待してほしい。今日は思い切り笑っていただければ」とあいさつした。

 染二さんは卓越したトークとともに登場し「はなし家として38年目。小さい頃にこちらに来たことはあるが、仕事では初めて。気楽に笑っていただけたら」と笑いを誘った。

 1部の講演では、入門時、自身の師匠と接する際に重要となる「快のアンテナ」について解説。気配り、目配り、気転が必要であるとし、「師匠が何を求めているのかを知らなくてはいけない。どうすれば人が喜ぶのかを学ぶことができる」と話した。

 笑いについては、自己免疫力が高まり、調和につながると説明し、多くを学んだ笑福亭仁鶴さんとのエピソードや雑談する力の詳細を紹介した。

 母親が赤ん坊をあやす際の声かけ「マザリーズ」を用いることや触れ合いと声をかけ合うこと、「そうだね」「ありがとう」「大丈夫」「ごめんね」「おつかれさま」の言葉などもで重要であると強調した。

 2部では着物姿の染二さんが高座に上がり、落語「車屋」を披露。来場者は笑い声を上げ、大きな拍手を送った。

(2023年1月8日付紙面より)

林家染二さんが落語を披露=5日、那智勝浦町の体育文化会館
来場者が染二さんのトークや落語を堪能した
2023年01月08日
33 子どもたちが雪遊び満喫
 雪フェスティバル、開幕  (飛雪の滝キャンプ場 )

 紀宝町浅里の飛雪の滝キャンプ場で7日、「雪フェスティバル」が開かれた。スノーマシンで雪に覆われた芝生広場に子どもたちが集まり、普段体験できない雪だるま作りやそりなどの遊びを満喫した。8日も午前10時から午後4時まで開かれる。入場無料。

 雪が積もらない紀宝町で雪遊びを楽しんでもらおうと、初めて開催。初日は5㌧の氷を用意し、スノーマシンで雪を降らせた。子どもたちは「冷たい」「シャリシャリしてる」と喜び、雪だるまと一緒に写真撮影するなど、楽しい時間を過ごした。

 8日も芝生広場に雪を降らせる。正午から飛雪米を使用した「飛雪の滝オリジナルマイヤーレモンカレー」(先着100人)、豚汁(先着100人)、午後2時からぜんざいの振る舞いがある。小学生以下にはお菓子の詰め合わせ(先着100人)をプレゼントする。

 午後1時からは点描体験教室、2時30分からアウトドアショップ「Orange」の山本マネージャー、兄弟お笑い芸人「すみたに」によるトークショー「冬キャンの楽しみ方について」も繰り広げる。

 問い合わせは飛雪の滝キャンプ場(電話0735・21・1333)まで。

(2023年1月8日付紙面より)

芝生広場に積もった白い雪=7日、紀宝町浅里の飛雪の滝キャンプ場
そりを楽しむ子どもたち
かわいい雪だるまを作る
2023年01月08日
34 日本林業遺産登録目指し
 「北山川の筏流し技術」  

 北山村教育委員会(泉清久教育長)はこのほど、「北山川の筏(いかだ)流し技術」を今年春ごろの認可に向け、日本林業遺産登録の申請をした。認可を受ければ和歌山県初の日本林業遺産となる。

 1914年に創立した日本森林学会が行う林業遺産認定事業は、2013年に学会100周年を契機として、日本各地の林業の多様な発展の歴史を将来にわたり記憶・記録していくための試みとして発足した。

 候補の推薦は学会員を通じて行われ、林業遺産選定委員会で審議の上、理事会の承認を得て選定となる。なお、22年12月現在では全国で48件が認定されている。

 日本で唯一の飛び地の村である北山村の「筏流し」は、道路もトラックもない、古い時代から良質な木材が育まれる奥熊野の木材を筏師が組み乗り、北山川から熊野川を流し、河口まで搬出輸送していた林業文化。

 現在は筏流しの技術と、筏を組む技術を継承するために観光に転用し、毎年5月から9月までの間「北山川観光筏下り」として世界中から約6500~7000人が体験に訪れる観光の目玉となっており、同村では筏師の後継育成にも力を注いでいる。

 全国に同じような筏流しの歴史はあるが、技術と文化が今も残されており、かつ運航しているのは日本で同村のみとなっている。

 このたびの申請は、日本の林業の歴史として、そして「木の国=紀の国」の語源となるほど、山の資源に恵まれた和歌山県の歴史が色濃く残された文化であり、北山川の険しい渓谷の数ある難所を越えてきた同村の歴史も受け継がれていることから、日本森林学会林業遺産地区推薦委員で大住克博・元鳥取大学教授が推薦した。

(2023年1月8日付紙面より)

昨年の観光筏下りの様子
2023年01月08日
35 「那智の滝」を演歌で  歌手が町長を表敬訪問  (那智勝浦町 )
2023年01月08日
36 徐福公園で微増  年末年始の来場者数  (新宮市 )
2023年01月08日
37 オレンジ色のクチナシの実  浮島の森で熟す  (新宮市 )
2023年01月08日
38 「中上健次と御燈祭り」  市立図書館で企画展  (新宮市 )
2023年01月08日
39 「熊野大花火、開催したい」  河上市長が年頭記者会見  (熊野市 )
2023年01月08日
40 高速道路延伸の効果を紹介  はぐくみの森でパネル展  (紀宝町 )
2023年01月08日
41 お悔やみ情報
  
2023年01月07日
42 変化し時代を乗り越える
 賀詞交歓会に40人出席  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町の南紀くろしお商工会は、一般社団法人那智勝浦観光機構(NACKT)、町水産振興会、南紀勝浦温泉旅館組合の協力の下に5日、町体育文化会館で「新春の集い!~賀詞交歓会~」を開いた。恒例の催しに関係者ら約40人が出席し、交流を深めた。

 賀詞交歓会は商工業、観光、水産が一体となり町の活性化に寄与することが目的。この日の司会は同商工会女性部の大林幸子部長が務めた。

 南紀くろしお商工会の森川起安会長は作家・司馬遼太郎の「疫病は社会を変える」という言葉を挙げ「まさしく現在がそのような状況。われわれに必要なことは衛生管理の行き届いた安心安全な町づくりだと思う。それを念頭に置き、周辺経済の活性化を図らなくてはならない」。

 町の主力産業観光については、本物が求められる時代になったとし「この町にもチャンスが来る。つかみ取るには行政や議会、諸団体、住民が志を一つにすることが肝要。われわれもウサギのごとく素早い動きとジャンプ力で変化し、この難しい時代を乗り越え、新時代を迎えましょう」とあいさつした。

 堀順一郎町長は、これまで町が実施してきた経済対策やさまざまな支援について報告。「町としてはそれらに加えて、子ども・子育てを支援する。さらに住民の安心安全を守るとともに、観光の目玉ともなる避難タワーを築地地区に建設したいと考えている。町が飛躍するためにも、ウサギの耳のようにアンテナを高くして声なき声に耳を傾け、町政を進めていきたい」と語った。

 式典では感染症対策のため、国歌や「一月一日」は斉唱せず、傾聴となった。恒例の鏡開きは行われた。荒尾典男町議会議長の乾杯の後、出席者は近況や新年の抱負などを歓談し、交流した。

(2023年1月7日付紙面より)

町の発展を祈り鏡開きが行われた=5日、那智勝浦町体育文化会館
「新春の集い!~賀詞交歓会~」での乾杯の様子
2023年01月07日
43 「鯨供養」が意味するものは
 歴探スクールで櫻井敬人さん  (新宮市 )

 熊野学研究委員会歴史部会・新宮市教育委員会が主催する令和4年度熊野学講座「第37回歴史探訪スクール」が5日、同市下本町の市文化複合施設「丹鶴ホール」であった。太地町歴史資料室学芸員の櫻井敬人さんが「鯨供養」を題目に講話。約40人が聴講した。

 櫻井さんは「日本には人間以外の供養塔がたくさんある。鯨、ウナギ、フグ、牛、豚、鳥、マグロ、木。生き物だけではなくいろいろなものが供養の対象になる」。

 同町にある東明寺の「亡鯨聚霊塔」、熊野市二木島の「鯨供養塔」、那智勝浦町青岸渡寺の「魚霊供養碑」、瑞光寺(大阪市東淀川区)の「雪鯨橋」、岡山県瀬戸内市牛窓町の「大鯨供養塔」などを紹介し、龍昌院(佐賀県唐津市)の「鯨鯢(げいけい)供養塔」、海蔵院(高知県土佐清水市)の「為鯨供養」では地蔵が配置されていると説明。

 太地町・順心寺、東明寺の六地蔵との関連や「六道(地獄道、餓鬼道、畜生道、阿修羅〈あしゅら〉道、人道、天道)」・「輪廻(りんね)転生」の関係性に言及し「向岸寺(山口県長門市)の鯨墓には『業尽有情/雖放不生/故宿人天/同証仏果』と記されている。それは諏訪大社が狩猟・肉食の免罪符『鹿食免(かじきめん)』として発行してきた『諏訪の勘文』のもの。生き物を捕らえて食べる、そうすることで畜生道にさまよっていた動物はあの世にいくことができると解釈されてきた。狩猟を生業にする人にとってはありがたい言葉だったのでは」と解説した。

 東明寺の「亡鯨聚霊塔」には「懺摩一会(集まって罪を告白し赦〈ゆる〉しを乞う)妙典石経(妙法蓮華経を石に刻む)」とあるとし、新宮市三輪崎孔島(くしま)厳島(いつくしま)神社の法華塔、高野坂の金光稲荷神社にある石祠、串本町西向の「原町の小堂」にある法経塔などを紹介し「江戸時代の鯨捕りたちは法華経の力を頼りにしていたのかもしれない。亡鯨聚霊塔を建てた人々は、法華経と彼らの善行がもたらす仏の恵みが、人だけではなく今は亡き鯨にも振り向けられ、人と共に鯨も成仏することを願っていたのでは」と話していた。

(2023年1月7日付紙面より)

約40人が聴講した=5日、新宮市の「丹鶴ホール」
櫻井敬人さん
2023年01月07日
44 孫と祖父母のペアで挑戦 主催事業「グラウンドゴルフを楽しもう」 (潮岬青少年の家)

 串本町潮岬にある県立潮岬青少年の家(山口和紀所長)の主催事業「新春企画孫(子ども)とグラウンド・ゴルフ(GG)を楽しもう」が5日にあり、小学生以上の孫と祖父母のペア12組24人が試合に挑戦するなどした。

 日本GG協会認定3コースなどの競技環境を常設し、シニア層の練習や大会のみならず施設を利用する青少年層も活動の一環で挑戦するなど幅広い世代の競技愛好を得ている同家。これら利用を支える中で思いついたのがGGで家族の世代間交流を応援するこの主催事業で、敬老の日にちなんだ企画として昨年秋に初実施を目指したが台風接近に伴う荒天で実施できず、次は帰省で家族が集まりやすい正月に期日を設けて再度初実施を目指し実現へとこぎ着けた。

 当日は程よく雲が流れる晴天に恵まれ、前半は各組ごとに約1時間の練習をし昼食休憩。後半は3組ずつの4グループに分かれ、各組とも常に2人が交互に打つルールで2ラウンド計16ホールを回る試合に挑戦した。

 練習をしたことはあるが試合をするのは初めてという河田舞耶さん(12)は「坂になっているホールは難しかったけど、2打上がりもあって楽しかった」。同家を利用するGG愛好者の一人でもある祖父・一夫さん(83)は「孫と二人で挑戦できただけで十分楽しかった」と参加した印象をそれぞれコメント。

 試合終了後は成績上位ペアを発表して拍手でたたえ、山口所長は「グラウンド・ゴルフは高齢者だけではないというところを皆さんに分かっていただき、その輪をもっと広げて親子や家族でもプレーできる状態を今後つくっていきたい。次はゴールデンウイークにこの事業を仕掛けようと思っているので、また参加いただければ」と呼びかけて締めくくった。

(2023年1月7日付紙面より)

孫と祖父母のペアでGGの試合に挑戦=5日、串本町潮岬
初実施に参加したペアの皆さん
2023年01月07日
45 明確な目標持って過ごして
 オンラインで始業式  (新宮高校 )

 新宮市の県立新宮高校(東啓史校長、生徒561人)で6日、3学期の始業式が開かれた。2学期の終業式に続き、各教室をオンラインで中継する形で実施した。

 校歌静聴に続き、東校長があいさつ。携帯電話機市場でアップル社に敗北したノキア社最高経営責任者(CEO)の「何もミスはしていないのに、なぜか負けた」という言葉を引用し、「周りが成長しているときの現状維持は衰退と同じ。時代も含めて自分を取り巻く環境を把握し、明確な目標・意思とシンプルな方法の継続が重要。3学期は1年間のまとめとなる重要な時期。客観的な視点を持って自分の状況を分析し、明確な目標を持って過ごして」と呼びかけた。

 冬休み中に生徒が巻き込まれる事件・事故はなかったが、新型コロナウイルス感染症第8波の感染者数増加が続いていることから、気を抜かずに対策を継続するよう呼びかけがあった。午前中には早速課題テストなどが行われていた。

 県立新翔高校および新宮・東牟婁地方の公立小中学校は10日(火)に始業式が開かれる。

(2023年1月7日付紙面より)

オンラインで中継をつないで式を実施=6日、新宮市の県立新宮高校
2023年01月07日
46 熊野の良さを守っていきたい  熊野市二十歳を祝う会  
2023年01月07日
47 3年ぶりに一斉放水  御浜町消防出初め式  
2023年01月07日
48 元気良く野球を楽しんで  元巨人・鬼屋敷正人さんが激励  (紀宝町 )
2023年01月07日
49 前年を超える場所も 熊野三山の初詣客数 
2023年01月07日
50 「ありがとう」の思いで  勝浦ヤンキースが清掃活動  
2023年01月07日
51 心身鍛え技術向上を図る  OBも参加し伝統の寒稽古  (新宮剣友会 )
2023年01月07日
52 5周年記念曲「折鶴よありがとう」  15日に発売、那智勝浦町の加藤裕也さん  
2023年01月07日
53 宮大工が仕事始め  安全や向上願い手釿始式  (熊野那智大社 )
2023年01月07日
54 花の盛り迎え芳香漂わせる  樫野埼灯台一帯のスイセン  (串本町 )
2023年01月07日
55 制度概要踏まえ対応考える  インボイス制度のセミナー  (串本町商工会 )
2023年01月07日
56 212人が新たな門出  誇りと感謝胸に「二十歳の集い」  (新宮市 )
2023年01月07日
57 熊野・南郡で計21人
 県内で1883人感染  (三重県内の新型コロナ感染者状況 )
2023年01月05日
58 自覚と誇り持ち新たな門出
 「二十歳のつどい」に97人  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町の体育文化会館で3日、令和5年「二十歳のつどい」が開かれ、125人中97人(男52、女45、昨年は106人が出席)の新成人が出席した。振り袖やはかま、スーツに身を包んだ出席者たちは級友との再会を喜び、保護者らが門出を祝福する中、大人としての自覚を新たにした。

 昨年4月に成年年齢がこれまでの20歳から18歳に引き下げられたことから、成人式の名称を「二十歳のつどい」に変更。対象年齢は従来通りの20歳とした。昨年は新型コロナウイルス感染症の影響で中止となっていた式典が、2年ぶりに開催された。

 式典では過去に開催された「さわかみオペラin南紀勝浦生まぐろ市場コンサート」の際に、オペラ歌手が歌った「町歌」の映像が流され、一同が傾聴した。

 堀順一郎町長はコロナ禍による町の経済への影響やロシアによるウクライナへの軍事侵攻、サッカーワールドカップにおける日本代表の活躍など、昨年を振り返った。新成人に対しては「日本サッカー界に多大な影響をもたらした名誉町民の中村覚之助さんはふるさとの誇り。皆さま方にも世界に目を向け、さまざまなことに挑戦してほしい。苦しい時のほうが多いかもしれないが、友人や家族を思い出して支え合い、ふるさとを忘れないでください」と激励し、荒尾典男町議会議長が祝辞を述べた。

 新成人代表で神戸女子大学2年の柴原希(のぞみ)さん(20)は「私たちは共に歩んできた仲間たち、時には優しく、時には厳しく導いてくれた家族や先生方のおかげで成長することができました。見守ってくれた地域の方々には感謝しています。中村覚之助さんが、宇久井小学校に勤められていたことを誇りに思いました。自然、歴史、文化豊かな那智勝浦町で学び、育った私たちはサッカー日本代表のように、何ごとにも粘り強く、仲間と助け合い、明るい未来に躍進してまいります」と誓った。

(2023年1月5日付紙面より)

新成人を代表し町立宇久井中学校出身の柴原希さんが謝辞を述べた=3日、那智勝浦町の体育文化会館
出席した新成人の皆さん
2023年01月05日
59 成人の節目を祝い励ます
 二十歳の集いや成人式挙行  (串本町 )

 串本町と同町教育委員会が3日、文化センターで令和5年二十歳の集いと令和3年成人式を順次挙行しそれぞれの対象者の成人の節目を祝い励ました。

 いずれも帰省をしやすい正月三が日の最終日を期日とし、対象者有志が結成する実行委員会の運営で挙行。同式は新型コロナウイルスの情勢で本来開くべき年に開けず、後の対象者やその家族らの嘆願により2年遅れで実施する形となった。

 同集いの対象者は2002年4月2日から03年4月1日までに生まれた男女で、当日は94人が出席。実行委員の上野晴夏さんと野田彩加さんが進行を務め、主催者代表の田嶋勝正町長は昨今の社会情勢の厳しさを振り返りつつ「考え方次第では多くのチャンスが転がっている」と対象者の歩む将来を捉え、若いからこそ何にでも挑戦でき1、2回失敗しても立ち直る力もあると諭しつつ「まずは(20代の)10年間、人生で二度とないぐらい頑張って将来の道筋を見つけてほしい」と励ました。

 来賓を代表して町議会の鈴木幸夫議長と県議会の佐藤武治議員が祝辞を述べ、町議会議員複数も列席。教育委員会の濵地弘貴教育次長が岸本周平知事のメッセージを代読し、対象者を代表して瓜田優雅さんが宣誓をして励ましに応えるなどした。

 和歌山市で技術職に励む山本龍輝さん(20)は「今まで育ててくれた親や周りの皆さんに感謝しながら、立派な人間になれるよう精進します。親のように人に優しくできる人間になりたい」、地元で看護師を目指し学業に励む堀真日蕗さん(19)は「責任感と大人らしさ、成人した実感を持って頑張り、今まで育ててくれた両親に恩返ししていきたい」と引き締まる気持ちを語った。

 同式の対象者は2000年4月2日から01年4月1日に生まれた男女で、当日は57人が出席。実行委員の岡村龍之介さんと荒木麻那さんが進行を務め、田嶋町長は串本には高速延伸やロケットの打ち上げなど明るい話題があることを伝えつつ「若さは最大の武器」として今後の鋭意挑戦を促した。来賓の祝辞や知事メッセージ代読を経て、対象者を代表し髙田紅恋さんが宣誓をして励ましに応えるなどした。

 陸上自衛隊の隊員として励んでいる吉村海さん(22)は「署名など皆さまのご協力でしっかりとした成人式を迎えられ感謝していますし、改めて大人になったと実感することができました。うさぎ年ということでこれからもっともっと飛躍できるよう精進します」と心境を語った。

(2023年1月5日付紙面より)

令和5年二十歳の集いに出席した対象者など=3日、串本町串本
令和3年成人式に出席した対象者など
2023年01月05日
60 新たな一年がスタート
 官公庁で仕事始め式  

 和歌山県庁や各市町村など官公庁で4日、仕事始め式があった。6日間の休業を終えた職員たちは首長らの訓示の下、気を引き締めて新しい一年のスタートを切った。

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■新宮市



 新宮市役所別館であった仕事始め式には、職員や来賓の榎本鉄也市議会議長や東原伸也副議長ら約75人が出席した。市歌静聴に続き、田岡実千年市長が「『市政は市民のためにあり』を念頭に、市民生活に密着し諸課題の解決に向けた取り組みを誠心誠意進めていく」と所感表明。

 防災や子育て、観光、市民サービス、新型コロナウイルス感染症、経済など、各種施策を展開していくとし「さまざまな課題に対しても『市民の誰もが元気で心豊かに暮らせるまち』の実現を念頭に、職員と共に渾身(こんしん)の力を込め取り組んでいく」と誓いを新たに「市民の笑顔のために、私たちも笑顔で一年、一生懸命頑張っていきましょう」と訓示した。

 榎本議長は「対立と批判からは何も生まれない。後ろ向きな議論ではなく、『市民の誰もが元気で心豊かに暮らせるまち』の実現を目指して懸命に汗を流していきたい」。

 向井雅男副市長が「皆さんの英知と情熱を引き上げていただき、一致団結して課題に取り組んでいきたい」と乾杯の音頭。速水盛康教育長が「先の展望をしっかりと築き、また見据えながらご努力を」と述べ、万歳三唱で士気を高めた。

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■那智勝浦町



 那智勝浦町は、庁舎大会議室で仕事始め式を開いた。約50人の管理職職員が出席し、今年の業務に取り組むに当たり、気持ちを新たにした。

 町歌を斉唱後、堀順一郎町長は昨年も新型コロナウイルスの感染予防やワクチン接種、経済対策、マイナンバーカード利用促進などに取り組んだ職員をねぎらった。

 職務については「『仕事は昨年と同様だから行う』『上司に言われたからする』のではなく、何のために行うのかをそしゃくしてほしい。私たちは町民のために存在している。一人一人が自覚を持って職務に当たってほしい」と訓示した。

 岡田秀洋教育長は「健康管理にご留意してほしい。みんなが一つになった那智勝浦町を目指していきたい。1年間、よろしくお願いいたします」と呼びかけた。

(2023年1月5日付紙面より)

万歳三唱で士気を高めた=4日、新宮市役所別館
堀順一郎町長の訓示に気持ちを新たにする職員たち=同日、那智勝浦町役場
2023年01月05日
61 約60㌧の水揚げに活気
 恒例のマグロ初市  (那智勝浦町 )

 はえ縄漁による生鮮マグロの水揚げ量が日本一の那智勝浦町の勝浦地方卸売市場で4日、初市が行われた。この日は高知、大分、宮崎県のはえ縄漁船6隻がメバチ、キハダ、ビンチョウの各マグロなど約60㌧を水揚げした。天候不良で昨年末に減少した水揚げだったが、初市では例年並みに回復し、市場は50社80人の仲買人で活気づいた。クロマグロの水揚げはなかった。

 初市開始前の午前6時50分ごろには式典が開かれた。堀順一郎町長はマグロの水揚げや町の水産振興に寄与する関係者らに感謝を述べ「コロナ禍も終息が見えず、ロシアのウクライナ侵攻による原油高もあり、大変な経済状況だと思う。町としても支援に努めていきたい。皆さまの安全と大漁を祈念しております」と話した。

 続いて、和歌山県漁業協同組合連合会の片谷匡副会長が「漁業者の皆さまが今年も安全に漁をされ、仲買人・関係事業者さまが全国に素晴らしいマグロを多く届けられるように願っています」。

 勝浦魚商協同組合の木下勝之組合長が「活動をもって業界に貢献し、地域全体が飛躍向上できるよう頑張りたい」とあいさつした。同町議会の荒尾典男議長の音頭で乾杯後、初市が開始された。

 県漁連勝浦市場の太田直久市場長は「今年は良いスタートが切れたと思う。最近10㌔以下のビンチョウがよく交じっているため、クロマグロが早い時期に水揚げできるのではないかと期待している。今年はうさぎ年、飛躍の1年になれば」と語った。

 初市の水揚げ量はメバチが約400本、キハダ約70本、ビンチョウが約3600本の約60㌧だった。主に関西や関東、東海地方へ出荷される。

(2023年1月5日付紙面より)

良いスタートとなった初市の様子=4日早朝、那智勝浦町の勝浦地方卸売市場
水揚げの様子
2023年01月05日
62 一陽来福の思い忘れず  東仙寺で「除夜の鐘」  (新宮市 )
2023年01月05日
63 皇室や国家の繁栄祈る  熊野三山で歳旦祭  
2023年01月05日
64 国家安泰やコロナ終息願う  王子神社で歳旦祭  (新宮市 )
2023年01月05日
65 参拝者、新年の幕開け祝う  七里御浜で新春花火大会  (熊野市 )
2023年01月05日
66 積極果敢にチャレンジを  「二十歳を祝う会」ら  (紀宝町・御浜町 )
2023年01月05日
67 2023年がスタート  熊野地方でも初日の出参り  
2023年01月05日
68 お悔やみ情報