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カレンダー検索:111件の記事がありました
【検索ステータス】 
2023年01月29日
1 11人の新議員決まる
 紀宝町議選  

1月29日21時30分確定【定数11】

当落得票数候補者名年齢党派現元新
1,261榎本 健治46
621川原田規泰67
535萩野 進也68
384原  章三75
360獺越 幸雄67
359奥峪 康之65
339向井 健雅68
313大倉 孝司64
278鈴木  学74
272平野美津子75
260市川  潔75
157野田 純志74


当日有権者数 8,888人

投票者数 5,205人

無効投票数 66票

投票率 58.56%


2023年01月29日
2 災害が起こりやすい地形とは
 AR砂場で土砂災害学習  (市野々小 )

 那智勝浦町立市野々小学校で27日、拡張現実(AR)の技術を応用した新しい学習コンテンツ「AR砂場」を使った土砂災害学習があった。和歌山県土砂災害啓発センター主任の筒井和男さんらが講師を務め、5、6年生12人が砂場で山や谷を作ることを通じて、災害が起こりやすい地形の見つけ方を学んだ。

 AR砂場は、砂場の山や谷を地形に見立て、その形状をリアルタイムで計測しながら等高線や標高別の配色といった視覚情報をプロジェクターで合成するもの。土砂災害学習に不可欠な地形についての理解を深める視覚補助の役割が期待される。同センターと和歌山工業高等専門学校の学生らが共同開発した。

 筒井さんは児童に向け「土砂災害の恐れがある場所は、谷の出口や川の近くの扇状地、崖や急な斜面の近くだけれど、離れた場所の地形はどうやったら分かるだろう?」と問いかけ、地形図の等高線について解説。児童はAR砂場で実際に平らな地面や山を作り、急な斜面や谷筋といった地形の見極め方を学んだ。妙法山や烏帽子山(えぼしやま)、光ヶ峰といった険しい山に囲まれた那智川流域の地形も作り、その特徴を考察した。

 那智川の支流・鳴子谷川の模型に航空写真や土石流のシミュレーション動画を投影する試みもあり、児童から「本物の山みたい」と声が上がった。筒井さんは「地形を読み取ることで、ハザードマップに表れていない危険箇所を発見することもできるかも。6年生は中学生になると少し違う地域へ通学することになるけれど、進学先周辺の地形にも関心を持ってほしい」と呼びかけた。

 小賀実樹君(6年)は「等高線について今日初めて聞いたけれど、砂場はリアルタイムで色が変わってすごく分かりやすかった。災害から身を守るためには、やっぱり早めに避難が大切だと思う」と話していた。

 AR砂場は、第1回高専防災減災コンテストのアイデア検証進出提案に選出されており、今年3月に東京都で最終審査の発表が行われる。筒井さんは「将来的には土砂災害啓発センターの常設展示として、中高生を含む多くの来館者の学習に役立てたい」と期待を寄せていた。

(2023年1月29日付紙面より)

砂場で那智川流域の地形を作る=27日、那智勝浦町立市野々小学校
2023年01月29日
3 地元の歴史や文化学ぶ 神倉小で御燈祭りの授業 (新宮市)

 新宮市立神倉小学校(藪中秀樹校長)で25日、ふるさと学習があった。6年生90人が、熊野速玉大社の濵中孝成禰宜(ねぎ)から毎年2月6日に摂社神倉神社で斎行されている「御燈祭(おとうまつ)り」の歴史などについて学んだ。

 同校運営協議会(下岡輝子会長)による「ヤタガラス子ども未来プロジェクト」の一環で実施。子どもたちに自分たちが暮らしている町の歴史や文化を学んでもらおうと、協議会メンバーを中心に有志ボランティアの協力を得て授業を設けている。

 濵中禰宜は、熊野権現が祭られている熊野神社は全国に約5000社あり、その総本宮が「熊野速玉大社」「熊野本宮大社」「熊野那智大社」の熊野三山であると説明。「熊野大神が三山に祭られる前、最初に降臨した聖地が神倉山といわれており、銅鐸などのさまざまな出土品から、弥生時代から神倉山で祭りが営まれていたとされています」と述べた。

 後半には清めやかがり御供(ごく)作り、阿須賀神社で神職・山伏・介釈(かいしゃく)たちが行う奉幣(ほうへい)神事など、一連の行程を紹介し「春を迎える季節に神様の火を頂くことが祭りの本意。コロナ禍で上(あ)がり子の皆さんは上がれませんが、地元には素晴らしい祭りがあることを誇りに思ってもらい、今後に伝えてもらえればうれしいです」と語った。

 大石蓮稀(はずき)君は「一度も上がったことはありませんが、一日の流れや白い物を食べる意味が分かりました。授業を聞いて通常の祭りができるようになったら、参加してみたい」と話していた。

(2023年1月29日付紙面より)

御燈祭りの歴史などについて学ぶ児童=25日、新宮市立神倉小学校
濵中孝成禰宜
2023年01月29日
4 「夏の甲子園目指す」
 木本、21世枠選出ならず  (センバツ高校野球 )

 3月に甲子園球場で開かれる「第95回記念選抜高校野球大会」の出場校が27日に決まり、21世紀枠の東海地区候補校だった県立木本高校は惜しくも選ばれなかった。報告を受けた選手たちは、ユニホームに着替え、夏の甲子園を目指して練習に打ち込んだ。

 校長から結果を聞いた、榎本和真主将(2年)は「正直悔しいけど、こうして注目していただいたことはいい経験になった」と振り返り「目標にしてきた県1番になって地域の方々とOBの皆さん、保護者の皆さんに恩返ししたい。甲子園は地域の方々の期待も大きく、OBの皆さんの夢でもある。僕たちの代で成し遂げたい。夏に1番を取って甲子園に行きたい」と前を向いた。

 西垣戸洋一監督は「結果は残念だが、選手たちはすでに夏に向けて意識を持った表情だった。普段から自分たちを律しながら戦っている子どもたちなので心配はない。夏に向けて攻撃力を高めていこうと生徒たちと話をしている」と話していた。

 木本高校は、部員13人で県内強豪校と互角に戦い秋季大会県ベスト4に進出したことや、140㌔近いストレートを誇る投手が2人いること、地元に愛されていることなどが高く評価され、東海推薦校に選出されていた。

 21世紀枠は全国9校から氷見高校(富山県)、城東高校(徳島県)、石橋高校(栃木県)の3校が選ばれた。

(2023年1月29日付紙面より)

校長の話を聞く部員たち=27日、熊野市の県立木本高校
2023年01月29日
5 一足早い節分で終息や平和願う
 補陀洛山寺で立春大護摩供星祭  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町浜ノ宮の補陀洛山寺(髙木智英住職)で27日、立春大護摩供星祭(りっしゅんおおごまくほしまつり)があった。おととし、昨年に引き続き、今年も新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から僧侶や職員のみが参加。コロナ終息を願い、髙木住職らが「鬼は外、福は内」と掛け声を発し、一足早い豆まきが行われた。

 この日は、同寺の国重要文化財の本尊「三貌(さんぼう)十一面千手千眼観世音菩薩(ぼさつ)」を開帳。熊野修験の山伏のほら貝が響く中、髙木住職らが入堂し、法要を営んだ。

 続いて本堂内の護摩壇で護摩木をたき上げ、家内安全、商売繁盛、身体健全などを祈願。その後、僧侶2人と山伏1人が本堂内で豆をまき、さらに回廊から境内に向けてまいた。

 例年は多くの参拝者が集まる中、かみしも姿の厄年の人たちが、境内に設置されたやぐらから豆まきや餅まきを行い、にぎわっている。

 髙木住職は「コロナ禍となって4年目。すぐには終息は難しいため、まずは共生していかなくてはならない。そして、戦争は今もなお続いている。仏教に携わる僧侶として、できることは微力だが、以前のような生活に戻ることと、世界平和を祈念し、お参りを続けていきたい」。

 今後については「もうすぐ、コロナも5類に引き下げとなる。5月の例大祭には多くの方々にお参りいただければ幸いです」と語った。

 なお、毎年和歌山県内外から、多くの人々が訪れる那智山青岸渡寺(髙木亮英住職)の「節分会」はコロナの感染拡大防止のため、今年も中止を発表している。

(2023年1月29日付紙面より)

商売繁盛やコロナ終息、世界平和などを願い護摩木をたき上げた=27日、那智勝浦町の補陀洛山寺
僧侶のみで一足早い豆まきを行った
2023年01月29日
6 災害孤立に備え訓練  無線連絡の手順確認  (那智勝浦町 )
2023年01月29日
7 73人が前期入試に臨む  初のサポートプラン入試も  (近大新宮高 )
2023年01月29日
8 平和の大切さなど学ぶ  新翔高でユネスコ講話  
2023年01月29日
9 かわいい鬼さんに変身!  よちよちくらぶに11組  (新宮市 )
2023年01月29日
10 給食にマグロカツバーガー  料理選手権入賞レシピを再現  (太地中 )
2023年01月29日
11 木本総合2.05倍、紀南2.67倍  三重県立高校前期選抜の志願状況  
2023年01月29日
12 生徒らが元気に踊る  ダンス発表会を開催  (矢渕中学校 )
2023年01月29日
13 生芋からこんにゃく作り  サロンで女性ら手際よく  (紀宝町 )
2023年01月29日
14 29日に投票、即日開票  現職、元職、新人12人が舌戦  (紀宝町議選 )
2023年01月29日
15 世古進之佑君が栄冠に  中央児童館で「こままわし大会」  (新宮市 )
2023年01月29日
16 お悔やみ情報
  
2023年01月25日
17 郷土の宝を後世へつなぐ 文化財防火デー前に訓練 (熊野本宮大社)

 「文化財防火デー」(1月26日)を前に、田辺市本宮町の熊野本宮大社(九鬼家隆宮司)で23日、防火訓練が実施された。大社職員で組織する自衛消防隊や神職、田辺市消防署本宮分署、田辺市消防団本宮支団本宮分団・請川分団から約40人が参加し、放水訓練などを通じて防火意識と文化財愛護意識の高揚を図った。

 文化財防火デーは、1949(昭和24)年に奈良県の法隆寺金堂で発生した火災で壁画が焼損したことを契機に制定された日。貴重な文化財を火災や震災、その他の災害から守るため、全国で防火運動が展開される。

 熊野本宮大社は、第一殿・第二殿(西御前・中御前)、第三殿(証誠殿)、第四殿(若一王子)が国指定重要文化財に指定されており、宝物殿には国・県指定の有形文化財である絵画や工芸品が収蔵されている。

 今年の訓練は、宝物殿奥の山林から出火し、境内を巡回中の神職が火事を発見したという想定で実施。小雨が降る中、参加者らは初期消火や119番通報、文化財の搬出などを行い、最後に延焼予防のため檜皮(ひわだ)ぶきの社殿に向けて一斉に放水した。

 田辺市消防署本宮分署による立ち入り検査や、瑞鳳殿の店舗職員も参加した自動体外式除細動器(AED)・消火器訓練もあり、地域も一体となって取り組んだ。

 訓練後、井戸清明・田辺消防署本宮分署長は「迅速に消火活動が行われていた。地域の方々の協力もあって防火が守られており、大変ありがたい」と講評。

 九鬼宮司は「日本の47都道府県には、それぞれの地域の神社仏閣、文化財が遺(のこ)されている。郷土の宝であるこれらの文化財や熊野権現造りの社殿を後世に受け継いでいくことがわれわれの責務。これからより一層寒い時期となるが、職員一同火に気をつけ、文化財愛護の精神を広めていきたい」と誓いを新たにした。

(2023年1月25日付紙面より)

延焼を防ぐため社殿に一斉放水=23日、田辺市本宮町の熊野本宮大社
2023年01月25日
18 情報共有、施策に反映
 災害対策本部各部が報告  (新宮市 )

 新宮市役所別館で23日、令和4年度災害対策本部報告会があった。本部長の田岡実千年市長や副本部長の向井雅男副市長に災害対策本部員や防災対策課職員、災対各部班長らが取り組みを報告。情報や現状を共有した。

 近い将来、発生が予想されている南海トラフを震源とする大震災。新宮市では、同大震災などの大災害に対応するため、対応マニュアルの作成や修正、実践的な訓練を各部で行い、防災力を高め不測の事態に備えている。

 報告会は、2016年の熊本地震を契機に「災対本部各部の具体的行動計画の作成」や「行動計画に基づく災対本部各部における実効性のある訓練の実施」、「災害本部各部から本部長・副本部長への報告」を行い、大災害に対応した体制を整え、今後の防災施策に反映させることを目的に実施している。

 新型コロナウイルス感染症の影響などで4年ぶりとなった開催に当たり、田岡市長は「災害から一人の犠牲者も出さないという信念で、職員一丸となって対応していく中で、それを実現するためには災害への備えや訓練が非常に重要となってくる。本日の指示に基づき、各部、各支部の災害対応に向けた取り組みを継続し、実施していただくとともに、職員一人一人が災害に対する主体的な取り組みを継続し、市民の信頼に応えるために努力を」とあいさつした。

 災対▽総務部▽救助部▽技術部▽水道部▽医療救護部▽消防水防部▽熊野川支部▽三輪崎支部▽高田支部―が、マニュアルの作成・更新や行動計画の見直し、訓練の実施など、それぞれ取り組みを発表し、防災部局がコメントした。

 報告後には竹田和之防災対策課長が、ブラインド方式を導入した訓練の実施や収集した情報の災対本部への報告、災害対応知識の向上に向けた取り組みなどを提言し「今後も全庁挙げて災害対応を」と呼びかけた。

 向井副市長は「課題の報告や防災部局からの指摘もあった。課題を踏まえて、さらに災害対応への取り組みを進めていただきたい」。

 田岡市長は各部に対して総括を行い、さらなる防災意識向上に協力を求めた。

(2023年1月25日付紙面より)

災対各部が取り組みなどを報告した=23日、新宮市役所別館
2023年01月25日
19 小中学生対象に機会提供
 ロケット打ち上げ体験会  (南紀串本観光協会 )

 南紀串本観光協会(島野利之会長)が21日、串本町潮岬にある南紀熊野ジオパークセンターや望楼の芝でイベント「モデルロケット打ち上げ体験会」を開き、事前に申し込んだ小中学生14人に体験の機会を提供した。

 和歌山ロケット応援団後援、おひさま基金活用協議会協賛。内容は▽ロケットワークショップ(WS)▽モデルロケット製作▽同ロケット打ち上げ―の3部構成で、WSはロケットガイドの神保圭志さんが担当し他地域と比較しながらのスペースポート紀伊やロケット「カイロス」の紹介、打ち上げる人工衛星がどのような利便をもたらすか、打ち上げの楽しみ方などで要点をかいつまんで解説した。

 中盤以降は県宇宙教育研究会の太田昇事務局次長(串本中教諭)を講師に迎え、14人は個々にモデルロケットキット「アルファ3」を組み立て、望楼の芝で打ち上げに臨んだ。同所ではイベント「本州最南端の火祭り」実施中で、その会場アナウンスで紹介されたこともあり来場者も多数注目。全員が同伴の家族も見守る中で打ち上げを成功させて体験を終了した。

 今回は同キットの予備分を使って島野会長や会場とした南紀熊野ジオパークセンターを代表して大江晃司さんもモデルロケットの一連の流れを体験し理解を得た。

(2023年1月25日付紙面より)

ロケットや人工衛星などの紹介をする神保圭志さん(右)=21日、串本町潮岬
太田昇事務局次長指導の下でモデルロケットの製作や打ち上げを体験する参加者ら
2023年01月25日
20 市民サービス向上に協力
 大塚製薬と包括連携協定  (新宮市 )

 新宮市と大塚製薬㈱は23日、包括連携協定を締結した。今後、両者は市民の健康寿命の延伸や熱中症対策などの各分野において、市民サービスの向上と地域の活性化を推進する取り組みを展開していく。

 同社では、47都道府県をはじめとする全国の自治体と健康に関する包括的な連携協定を締結し、医療関連事業とニュートラシューティカルズ関連事業で培ってきた健康情報やノウハウを生かした取り組みを実施している。

 日々の健康維持増進や疾病管理、また、災害時の健康支援など、地域ごとに異なる課題に対してトータルヘルスケア企業として幅広く専門的な情報などを提供し、地域の人々と共に健康づくりを推進している。

 なお、同市との協定締結は県内で7自治体目(和歌山県除く)となる。

 新宮市役所で締結式が行われ、田岡実千年市長と同社ニュートラシューティカルズ事業部の吉田卓史・関西第一支社支店長が協定書にサイン。締結に当たり、田岡市長は「当市では、地域の皆さまが安心安全で心豊かに元気に暮らせるまちづくりに向けて、市民生活に密着した諸課題の解決に向けた取り組みを進めているが、大塚製薬さまのこれまでの取り組みによる知見や企業ネットワークをご活用させていただき、市民の皆さまの生活をより良いものにしていくため、協定を機に相互に連携・協力できることを心強く感じています」とあいさつ。

 吉田支店長は「35年以上にわたって、お子さまからご高齢の方まで熱中症対策として水分補給の大切さを訴える活動をしてきた。そういった強みの他にも、市民の方々に健康情報を発信していければ」と思いを語った。

 今後、両者は協力体制の下、市民を対象とした健康教室の開催などの「健康づくり」、啓発や講習会などを通した「熱中症対策」、物資提供などの「災害対策」、スポーツ教室や既存スポーツイベントへの協力などを含めた「スポーツ振興」のほか、協定の目的達成に資する事業を展開していくという。

(2023年1月25日付紙面より)

吉田卓史・関西第一支社支店長(前列中央左)と田岡実千年市長(前列中央右)が協定書にサインした=23日、新宮市役所
2023年01月25日
21 坂野医院が優勝
 第186回職場対抗ボウリング大会  
2023年01月25日
22 3種目で優勝果たす
 県高校バドミントン新人大会  (新翔高校 )
2023年01月25日
23 医療センターに車椅子5台  県トラック協会青年協が寄贈  (新宮市 )
2023年01月25日
24 電気と磁石で科学する!  少年少女発明クラブ  (新宮市 )
2023年01月25日
25 道路沿いのごみを拾う  宇久井中学校が地域清掃  (那智勝浦町 )
2023年01月25日
26 業界の繁栄や安泰を祈願  新宮木材協同組合が末社参り  
2023年01月25日
27 大同会3年ぶり獅子だし  奉納などに向け稽古開始  (串本町 )
2023年01月25日
28 貴重な寺宝持ち出し守る  成就寺と無量寺で防火訓練  (串本町 )
2023年01月25日
29 団体は紀宝柔道会が優勝  南郡・熊野スポ少交歓大会柔道の部  
2023年01月25日
30 1人超過の選挙戦に突入  12人が届け出、29日に投開票  (紀宝町議選 )
2023年01月22日
31 人手不足で給食に問題 3中学校、月2回なしに (那智勝浦町)

 那智勝浦町立の宇久井、那智、下里の3中学校の給食に、問題が生じている。調理員の不足により1月に2回、給食を提供できず生徒に「弁当持参」を求める事態に。募集は以前からかけているが人手不足で集まらず、18日現在で解消のめどは立っていない。

 3校の給食は多くの保護者の要望を受け、2020年7月に始まった。3校それぞれで調理するのではなく、下里中で3校分を調理し、他の2校へと運ぶ「親子方式」が取られている。22年12月までは問題なく給食を提供できていたが、調理員の不足は以前から生じており、休日の関係で1月に、とうとう提供できない日が生じてしまった。

 同町教育委員会によると、調理員の不足は定年も含む退職に伴うものだが、突然退職するわけではないので当然、それを見越した新規募集はかけていた。しかし応募はなく、つい最近になって、ようやく1人採用になったが、それでも不足の解消までは至らず、今も募集はかけ続けているという。

 2月以降の給食の提供に関しては、3校ともに18日現在、検討中。同町教委は「一日も早く必要数の調理員を確保し、(登校日は)毎日提供できる体制を取っていきたい」と伝えている。

 また、調理員の募集に関しても「興味がある方は、ぜひ連絡を」と呼びかけている。問い合わせは、那智勝浦町教育委員会学校教育課(電話0735・52・4686)まで。

(2023年1月22日付紙面より)

調理員の不足で給食提供に問題が生じている=18日、那智勝浦町立宇久井中学校
2023年01月22日
32 次世代に自然を残すために
 産廃車両の抜き打ち検査  (新宮市 )

 和歌山、三重両県は20日、新宮市五新の新宮自動車整備工業協同組合で産業廃棄物運搬車両に対する抜き打ち検査を実施した。警察官が車両に停止を求め、県職員らが運転手たちに積載物の内容や排出先などを聴取し、軽油の抜き取り調査も行った。悪質な事案については雇用主に対し、指導・警告などを行う。

 廃棄物処理法違反の罰則は、5年以下の懲役、1000万円以下の罰金、法人は3億円以下の罰金が科せられる。この検査は、産業廃棄物の不法投棄など不適正処理の未然防止と環境汚染の原因である不正軽油撲滅が狙い。

 和歌山県による抜き打ち検査は2016年度から県内各地で開始され、両県での実施は今回で6回目。21年度はコロナ禍のため、中止となった。

 県によると、19年度は新宮市で実施し11台を検査。法定書類を所持していないなどの違反が3件あった。20年度は三重県御浜町で6台を検査し、指摘事項はなかったという。

 この日は、和歌山県環境生活部環境政策局循環型社会推進課廃棄物指導室や東牟婁振興局健康福祉部衛生環境課、和歌山県税事務所、三重県環境生活部廃棄物対策局廃棄物監視・指導課、新宮警察署から約20人が参加。

 産業廃棄物積載車両が3(がれき類1、木くず2)台、その他空車6台の計9台を調査し、軽油の抜き取りも実施。結果、携帯書類や車両表示の不備などについて、3件の指導を行ったとした。

 また、抜き取った軽油に混和の嫌疑があるものは販売先など、流通経路を調査し、原因が確認された際は、課税処分が行われる。

 県環境生活部循環型社会推進課廃棄物指導室の秋月邦洋室長は「両県には優雅な自然環境がある。次世代の子どもたちに残すためにも活動を進めている。今後も不正行為の抑止のために、三重県や関係機関と連携して取り組んでいきたい」と話していた。

(2023年1月22日付紙面より)

産業廃棄物運搬車両を聴取する県職員ら=20日、新宮市五新の新宮自動車整備工業協同組合
積載物の確認も実施した
2023年01月22日
33 獣害対策=餌付けをやめること
 豊かな里山づくり講座  (紀宝町 )

 獣害研究家の「雅(まさ)ねえ」こと、井上雅央さんを招いての「豊かな里山づくり講座」が19、20日の2日間、紀宝町であった。2日とも約30人が参加し、初日は紀宝はぐくみの森で講演、2日目は阪松原地区で現地実習があり、参加者は「餌付けをやめる」といった発想の転換による獣害対策を学んだ。

 みえ森と緑の県民税市町交付金事業を活用し、町立図書館が主催。獣害研究家の井上さんは、獣害対策で目覚ましい実績を挙げ、全国各地で講座を開いている。

 講演では「獣害対策は分かれば簡単」と切り出し「動物は安心して食べられる場所に住みたいだけ。安心できる場所こそが餌付け。獣害に遭う田畑は餌付けに成功したことと一緒。対策は餌付けをやめるだけ」と伝えた。

 柵は「気休め柵」と「効く柵」があるとし、見た目は同じだが効く柵は3重構造。柵の外側は見渡しを良くし、周辺は餌なしゾーンにする。動物から届く餌や隠れるスペースがない所に挟まれた柵のみが効果を発揮する。イノシシ目線でどう見えているかが重要と説明。「動物に食べられて腹が立っても立たなくても餌には変わりない。イノシシやシカが悪いのではなく、餌付けした自分が悪い。餌付けをやめるための環境づくりを」と発想の転換を求めた。

  □     □

■〝えらいこっちゃ〟の場所は?



 2日目は、阪松原地区の協力を得て現地実習。田や畑で柔らかい緑の草、電気柵の隙間、入り口の開いた柵などの餌場を見つけ、全員で「えらいこっちゃ」と声を張った。

 井上さんは「何が起きているか理解しないと失敗する。動物の立場に立って考えると分かってくる」と強調。▽毎日食べないと生きていけない▽体験を基に行動する▽その日の餌が見つかればいい▽安心できる場所に住みたいだけ―といった動物の習性を紹介し「田んぼや畑に現れるのは餌があって安心だから。動物に住もうと思わせた自分が悪い」とした。

 「稲刈り後の田はごちそうの宝庫。柵の入り口が開いていると入りたい放題になる。『冬は入られてもいい』が間違い」と指摘し「稲刈り後も電気柵を撤去せず、24時間通電を」とアドバイス。

 「10月に草刈りすると餌がなくなる2月にごちそうの草が生えてくる。9月10日ごろまでに刈ると冬枯れして餌ではなくなる」と解説。「田んぼや畑は皆さんの宝物。みんなで気付き、教え合おう」と呼びかけた。

(2023年1月22日付紙面より)

井上雅央さんと共に餌付けにつながる場所を見つける
2023年01月22日
34 困難乗り越え新たな出発 卒業証書授与式を挙行 (近大新宮高)

 新宮・東牟婁地域のトップを切って21日、新宮市の近畿大学附属新宮高校(池上博基校長)で第58回卒業証書授与式が挙行された。3年にわたるコロナ禍で最も影響を受けた学年ともいわれる本年度の卒業生122人が、困難を乗り越えそれぞれの道へ新たなスタートを切った。

 池上校長が各クラスの代表者に卒業証書を授与。式辞では思想家ルソーの言葉を引用し「卒業生の皆さんにとって、人としてより良く生きるための誕生の場、自分ならではの価値を創造した場が本校。自ら学習し、考え、困難を克服し、素晴らしい『第二の誕生』を迎えられたであろうことを確信している」と述べ「本校で学んだ誇りを胸に、これからの時代を力強く生き抜いて」と言葉を贈った。

 卒業生を代表して小屋敷卓真さんが、入学直後の休校や近大新宮祭をはじめとする多くの行事の中止など、新型コロナウイルス感染拡大の影響を受けた高校生活を振り返り「高校生活には密な場面がつきものなのに、いろいろな制限によって我慢を感じることも多くあったが、この3年間を過ごした私たちはより強く成長することができた。これからは、社会をつくり上げる一員となれるよう頑張っていきたい」と述べ、これまでの生活を支えた家族や教職員ら全ての人に感謝を伝えた。

(2023年1月22日付紙面より)

卒業生を代表して小屋敷卓真さんが答辞=21日、新宮市の近畿大学附属新宮高校
2023年01月22日
35 小さな実が無数に  新宮市でフユイチゴ  
2023年01月22日
36 薬物のいらない社会とは  下里中で小林仁さんが講話  (那智勝浦町 )
2023年01月22日
37 正月の遊びを満喫  丹鶴幼が「たこ揚げ大会」  (新宮市 )
2023年01月22日
38 「山のごちそう」味わう  給食に和歌山県産シカ肉  (宇久井小 )
2023年01月22日
39 地域福祉への尽力に感謝  管内の3人に表彰状を伝達  (東牟婁振興局 )
2023年01月22日
40 救急出動は過去最多に  第7、8波の影響受け  (熊野市消防管内 )
2023年01月22日
41 動き合わせてダンス練習  1、2年生が発表会に向けて  (矢渕中 )
2023年01月22日
42 広報誌朗読しCDに  しおり会に厚労大臣表彰を伝達  (御浜町 )
2023年01月22日
43 お悔やみ情報
  
2023年01月19日
44 100台を無償貸与
 戸別受信機希望者169人  (新宮市 )

 防災行政無線戸別受信機の配布を進めている新宮市は17日、戸別受信機無償貸与者を決定する抽選を市役所で行った。田岡実千年市長がパソコン上で抽選のボタンを押し、本年度の貸与者を決定した。

 近年、激甚化・頻発化している大規模災害に対して、防災情報を速やかに取得してもらうことを目的に実施。防災行政無線放送の「聞こえない」を少しでも解消するため、本年度は「防災行政無線システム改修事業」として約4742万円が計上。うち、約700万円が戸別受信機無償貸与に充てられる見込みとなっている。

 このたびの無償貸与の対象者は▽身体障害者手帳(1級・2級)の交付を受けている者▽療育手帳(A判定)の交付を受けている者▽精神障害者保健福祉手帳(1級)の交付を受けている者および自立支援医療費の支給認定を受けている者▽介護保険要介護3以上または要介護2で認知症がある者▽指定難病やその他、常時特別な医療などを必要とする在宅療養者―で1058人(2022年12月7日現在)。昨年末から1月13日にかけて貸与希望者を募り、169人から申し込みがあった。

 本年度の貸与予定数100台を超える申請があったため、このたびの抽選に至った。なお、本年度の抽選から外れた人は、優先的に来年度以降の抽選対象となる。希望台数に満たない場合は「固定電話がなく、かつ携帯電話を所有する人がいない世帯の世帯主」も条件に付し希望者を募っていくという。

 田岡市長は「希望者が貸与予定数よりオーバーしてしまい、抽選となって申し訳ない。外れてしまった人に対しては、来年度に対応させていただけると思っている」と話している。なお、抽選の結果は近日中に郵送で通知。戸別受信機の設置は2~3月にかけて実施していくという。

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■メール配信サービスなど利用を

 市では、気象条件などによって防災行政無線放送の内容が聞き取りにくい場合のために、メールや電話、FAXの配信サービスや、放送内容をツイッターで同時配信するサービスなどを展開している。各種サービスについての問い合わせは市防災対策課(電話0735・23・3333、内線4203)まで。

(2023年1月19日付紙面より)

田岡実千年市長(右から2人目)が抽選で無償貸与者を決定した=17日、新宮市役所
2023年01月19日
45 新年の集いで誓い新た
 新宮支部が安全祈願祭など  (県自動車整備振興会 )

 和歌山県自動車整備振興会新宮支部は17日、新宮市五新の新宮自動車整備工業協同組合で「新年の集い」を開いた。会員ら約25人が出席。業界の振興・発展を願うとともに安全を祈願した。

 同整備振興会は、自動車社会における整備事業の公共性と責務の重大性を認識し▽公平誠実な応接▽公正明朗な取引▽優秀なサービスの提供―などの信念と意識を持って、事業経営を行い顧客および社会に対する責任を果たすことを目的に1952年に設立。県内7協議会で2022年4月現在、会員数は944人となっている。

 開式に当たり、久保正彦理事長が、1月からスタートした電子車検証、24年10月から開始する自動車の電子的な検査(OBD検査)、今年10月からのインボイス制度などに言及し「整備業界も大きく変化し、ペーパーレス化やデジタル化が一層推進され、対応が求められている」とあいさつ。

 「今年はうさぎ年。飛躍の1年であるよう、会員一丸となって躍進したい。業界が目まぐるしく変化するがお体に気を付けていただき、ご活躍を」と呼びかけた。

 田岡実千年市長は「高い技術を持って地域住民が安全で快適に運転ができることにご貢献いただいている」と感謝。現在整備が進む紀伊半島一周高速道路の現状に触れ「早ければ令和10~12年ごろには実現いただけるのではと希望を持っている。車での長距離移動も増えると思う。引き続き技術を最大限に発揮していただければ」とあいさつした。

 田原正士新宮警察署長は「飲酒運転の横行、高齢者の交通事故防止対策も重要課題。交通事故のない安全なまちづくりのため、皆さまとの連携をさらに強化していきたい」と協力を求めた。

 交通講話では、嶝口知宏交通課長が管内の交通情勢や、同署の取り組みなどを説明した。

 閉会後、会員らは熊野速玉大社に移動し、1年の安全を祈願した。

(2023年1月19日付紙面より)

約25人の会員が出席した=17日、新宮市五新の新宮自動車整備工業協同組合
久保正彦理事長
2023年01月19日
46 落語と紙切り楽しむ
 本格公演を生徒が鑑賞  (熊野川中学校 )

 文化庁が行う事業として、本格的な「落語と紙切り」の公演が16日、新宮市立熊野川中学校(松本潤校長)であった。全校生徒25人が参加、プロによる演芸を楽しんだ。代表生徒6人による、紙切りの実践もあった。

 文化庁の「文化芸術による子供育成推進事業」として実施した。公演に先立ち昨年の12月14日に、ワークショップ(事前学習会)を開催。生徒らは落語や紙切りについての予備知識を得た上で、公演に臨んだ。新宮市立熊野川小学校(山本佳人校長)の3年生から6年生の23人も観覧に訪れた。

 公演ではまず、桂小南さんが、落語について説明。「話を聞いて想像し、頭に絵を描いて笑ってもらう」「1人で2人3人の役をやる」「手ぬぐいや扇子で物を表現する」などを語った。

 林家二楽さんが、紙切りを披露した。軽妙な小話で場をつなぎながら紙を切り、作品を見せた。生徒のリクエストにも即興で対応。見事な出来栄えに、児童生徒の歓声が湧いた。

 「紙切り大喜利」では、代表生徒6人がステージ上で、ワークショップの際に出されていた「山の物」の紙切りに挑戦した。「クマ」「サル」「キノコ」などを切って作り、称賛の拍手を浴びた。

 桂さんと林家さん2人の紙工劇落語「牛ほめ」もあった。桂さんの落語に合わせ、その場面を林家さんが紙切りで作り、スクリーンで映し出した。会場では大きな笑い声が響いていた。

 3年生の松本友惺(ゆうせい)さんは「本格的な落語は今まで見たことがなかった。落語を何年もやってきただけあって、面白かった。紙切りも本当にうまくてすごいと思った。良い経験になった」と述べた。

 同事業は、日本の一流の文化芸術団体に、小中学校などで公演してもらうもの。子どもらが優れた舞台芸術を鑑賞する機会を得ることにより、発想力やコミュニケーション能力の育成、将来の芸術家の育成や芸術鑑賞能力の向上につなげることを目的としている。

(2023年1月19日付紙面より)

代表生徒6人が紙切りに挑戦した=16日、新宮市立熊野川中学校
2023年01月19日
47 頂いた命を無駄にしない
 宇久井小でジビエ出前授業  (那智勝浦町 )

 和歌山県は現在、県内323校の小中学校や特別支援学校の給食に、「わかやまジビエ」(シカ肉、イノシシ肉、ジビエソーセージ)を提供している。那智勝浦町立宇久井小学校では17日、給食提供に先立って県による出前授業があり、5年生23人が学習やレザークラフトに取り組んだ。

 県畜産課の上田雅彦課長補佐は「ジビエは狩猟で手に入れた野生動物の肉を指すフランス語。昔の日本では猟師が食べるのに必要な分だけ捕っていたが、現代では野生動物による農作物の獣害が多く発生するようになった。和歌山県ではその対策で捕獲したシカやイノシシを食資源や観光に生かそうと取り組んでいる」と解説した。

 レザークラフトにはレタメロディア(有田川町)の中井謙次朗さんが協力。那智勝浦町を含む県内各地で生産されたシカ革(一部イノシシ革)を使い、児童とリス、ハリネズミ、ネコなどのキーホルダーを手作りした。

 中井さんは「革は猟師たちが命がけで捕獲した一頭一頭の動物の命を頂いてできている。以前は『いらないもの』として処分されていたが、僕たちがフランスのパリで展示会を開いた時には、『日本にしかないもの』と高く評価された。現在ごみになっているものも、視点を変えれば世界で通用するものになる。皆さんにはいろいろな文化や価値観に触れてほしい」と思いを伝えた。「革製品は長年使うと色が濃くなり、光沢が出てくる」と話すと、児童から「大切に育てる」と声が上がった。

 同校では20日(金)に、シカ肉を使ったベニスンシチューが提供される。亀井めぐさんは「ジビエは駆除した動物の肉を安く売っていると思っていたが、高級なものもあると知ってイメージが変わった。キーホルダーは、ランドセルに着ける。給食が楽しみ」と話していた。

(2023年1月19日付紙面より)

キーホルダーを作ったよ=17日、那智勝浦町立宇久井小学校
初めて加工したシカ革を見せる中井謙次朗さん
2023年01月19日
48 知らない人についていかない  全校児童対象に防犯教室  (神内小 )
2023年01月19日
49 新年最初の「あさなぎ市」  ぜんざいら振る舞いも好評  (熊野市 )
2023年01月19日
50 事前審査に現職、新人11人  町議選に向けて準備進む  (紀宝町 )
2023年01月19日
51 浸水被害の解消へ  日足宅地かさ上げ完了  (熊野川町 )
2023年01月19日
52 ど根性たちが季節を終える  アスファルトに咲く植物  (那智勝浦町 )
2023年01月19日
53 プレカットってなあに?  スギ材の「鏡餅」工作  (新宮市 )
2023年01月19日
54 群れで遡上し藻をつつく  池野山川下流域の「イナ」  (古座川町 )
2023年01月19日
55 講評交え入賞18作品発表  文化セで第4回短歌大会  (串本町 )
2023年01月19日
56 特賞~4等当選者決める  お年玉プレゼント抽選  (串本リリースタンプ会 )
2023年01月19日
57 お悔やみ情報
  
2023年01月18日
58 シャチのご当地ポストでPR
 役場前に4基目を設置  (太地町 )

 太地町は17日、役場庁舎前でシャチをモチーフにした青色のご当地ポストのお披露目を行った。町内4基目となるポストで、これまでと同じく「クジラの町 太地町」をPRしていく方針だ。

 ポストは地域振興や観光資源化などを目的に、日本郵便と連携して町が寄付する形で設置に至っている。

 地域の特色を示すご当地ポストは各地にあり、本紙エリア内ではJR那智駅に黄色のポスト、熊野本宮大社に「八咫(やた)ポスト」がある。

 同町ではこれまでに、太地町立くじらの博物館前と道の駅「たいじ」、JR太地駅舎前にポストを設置。町内外の人や観光客などに人気の撮影スポットとなっている。

 今回も3基と同様、地元で活動するクジラの造形愛好家らで組織する「ホエール・アート・ミュージアム」の山門基秀さん、前芝真人さん、石田一勝さんらが制作。

 オスとメスのシャチのシルエットが描かれているほか、上部には強化プラスチック製の愛らしいシャチがはがきを持ったデザインとした。完成には約2カ月を要した。

 山門さんは「クジラ観光の町。セミクジラ、ゴンドウクジラ、バンドウイルカに続き、今回は人気鯨種のシャチ。SNS(交流サイト)でも喜んでもらえたら。観光客は博物館止まりだが、これまでのポストに加え、役場への設置で、町中への動線ができれば。今後も継続し制作していきたい」と話した。

 式典では日本郵便近畿支社郵便・物流オペレーション部集配担当部長の松本光功さんが「ポストが地域住民の方々、観光業への橋渡しとして活躍できれば幸いです」。

 紀南地区連絡会統括局長の南方慎一朗さんが「観光の起爆剤になれば。今後も自治体と連携して地域を高め、盛り上げる取り組みを進めていきたい」とあいさつ。

 漁野洋伸副町長は「地元技術者の皆さま、日本郵便さま、太地郵便局さまの尽力に感謝している。ポストは町内外から高い評価を受けており、観光や地域振興につなげていきたい」と話した。

 太地郵便局の小河則行局長は「記念撮影をしたり、手紙を投函(とうかん)いただくことで、『クジラの町 太地町』のPRとなる。多くの方に、町に来ていただき、地域の発展・活性化の一助となれば」と語った。

 式典前に、新ポストの設置が行われた。元々あったポストは、長年の役目を終え、撤去された。

(2023年1月18日付紙面より)

シャチをモチーフとした4基目のご当地ポストが設置された=17日、太地町役場
シャチのご当地ポスト
2023年01月18日
59 最強メンタルをつくるには
 神倉少年野球クラブが学習会  (新宮市 )

 神倉少年野球クラブ(須川幸太監督)は15日、新宮市福祉センターでメンタルトレーニングに関する学習会を開いた。株式会社輝(き)っかけ代表取締役の増田篤紀さん(33)が「可能性の発揮~実力発揮にはコツがある~」と題して講話し、クラブ所属の選手8人やコーチ、保護者らが参加した。

 「心技体+生活」を基本とする神倉メソッドを共有し、技術向上や体づくり以前の「心」の段階から成長を促そうと今年初めて企画。増田さんは「人が輝くきっかけをつくる」を目標に、甲子園出場を目指す全国の高校球児たちのメンタルコーチを務めている。

 増田さんは最初に「スポーツには心技体という言葉があるが、心は見えないから、どうやって鍛えればいいのかあまり理解されていない」と話し、野球でいいプレーができるときの心の状態として▽自信がある▽楽しい(ワクワク)▽感謝―の三つを挙げた。最強メンタルをつくるため「言葉、表情、動作にはそれぞれプラスとマイナスがある。『疲れた』『めんどくさい』という言葉を、『頑張った』『最高』『ナイス』などに変えていこう。学校でも家庭でも、いい言葉、いい表情、いい動作で過ごすことがいい心をつくる」と説明した。

 実際に、本気のじゃんけんやナンバーワン宣言といった手法を実践。「○○(名前)スマイル!」と言って笑顔をパスし合う「スマイルパス」では、子どもたちから「楽しかった」との言葉がこぼれた。

 南春大(はるひろ)君(9)は「本気のじゃんけんが面白かった。これからの練習で、声を出すことを頑張りたい。フルスイングのナンバーワンになりたい」。

 須川監督は「最初は恥ずかしいという感情が勝っていたが、途中からいい雰囲気になったのでは。子どもたちの主体性を引き出していくことは、必ず今後の人生にも役立つはず。練習前に教わった手法を実践していく」と話していた。

(2023年1月18日付紙面より)

「スマイルパス」を実践する選手たち=15日、新宮市福祉センター
増田篤紀さん
2023年01月18日
60 町内の平穏無事と終息祈る
 海翁禅寺で秋葉山大権現祈祷  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町勝浦の臨済宗海翁禅寺(武内宗隆住職)で15日、一年の間、町内で火災や盗難がないよう祈願する「火盗守護秋葉山大権現御祈祷(きとう)」が営まれた。町消防団(下地将仁団長)の幹部や団員7人が参列した。

 新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、前夜は規模を縮小してどんど焼きを実施。おととし、昨年に引き続き、15日の餅まきも中止となった。

 今年の祈祷は天候不良のため、山頂の祠(ほこら)では行わず、「熊野弁財天」「火盗守護秋葉山大権現」「熊野波切不動」が祭られる同寺広間で実施された。

 武内住職と武内洪淵(こうえん)副住職が読経を行い、火伏せの神「火盗守護秋葉山大権現」に今年の平穏無事を祈願した。

 また、昨年に引き続き、洪淵副住職の息子の弥那人(みなと)君(勝浦小2)も法衣を身に着け、参列した。

 下地団長は「町内の災害や火災がないように安全を祈るととともに、コロナ終息も祈念しました」。

 洪淵副住職は「火災や盗難の減少に加え、すぐには難しいと思うが、コロナ禍以前の生活に戻ることができるように祈りました」と話した。

 武内住職は「町内の皆さまの無事と安全を祈願いたしました。早くコロナが終息し、これまで通りの生活が無事に送ることができる年になってほしい」と語った。

 同寺の「火盗守護秋葉山大権現」は町消防団が願主となって建立され、1969(昭和44)年に同寺総檀家(だんか)が再建したという。

(2023年1月18日付紙面より)

秋葉山大権現祈祷が営まれた=15日、那智勝浦町の海翁禅寺上の山頂
前日のどんど焼きでは雨対策をして実施(海翁禅寺提供)
2023年01月18日
61 世代超え津波避難考える
 田原で「逃げ地図」WS  (串本町 )

 串本町田原にある山村交流センターで16日に「逃げ地図」づくりワークショップ(WS)があり、同町立田原小学校(山路和彦校長)の3~5年生7人と田原区(宮本敏治区長)の区民8人らが世代を超えて津波避難を意識し考える機会を得た。

 このWSは、文部科学省「防災対策に資する南海トラフ地震調査研究」を受託する京都大学防災研究所が主催。南海トラフを震源とする大地震に伴う津波の到達が早い点で同町総務課防災・防犯グループへ実施を相談し、同グループも迅速な避難の啓発に役立つとして協力することとしたが、いざ実現を目指す段階で新型コロナウイルスの情勢に直面。踏み出せない状況がしばらく続き、この日ようやく感染症予防対策を講じて実施へとこぎ着けたという。

 「逃げ地図」は東日本大震災を教訓とし、津波避難の発想を支援する取り組みとして日建設計ボランティア部が考案。同研究所はその実践研究を重ねる明治大学の山本俊哉教授の研究室と田原小や田原区を仲立ちし、作成と検討の両機会を届けた。

 当日は田原小と田原区に加え、町職員も参加。山本教授は津波避難タワーの有無と避難経路の支障(倒壊による通行不能状態)の有無で四つの前提を示し、各前提に3者が入り交ざるようグループ分けし同研究室や同研究所のメンバーも後押し役で加わって「逃げ地図」づくりに取り組んだ。

 この地図は同区の白地図上にまず避難先(高台)をマークし、後期高齢者が3分間で歩ける距離を示す革ひもを定規にして避難経路を段階的に塗り分けた内容。色は避難先に近い区間から順に緑→黄緑→黄色→オレンジなど遠いほど赤に近づく使い分けをし、避難先までどれぐらいの時間がかかりどの辺りが津波第1波到達に対し厳しい状況かが分かる形に仕上がった。その結果や感じた事柄を発表して作成を終了。以降は大人のみの第2部とし、「逃げ地図」で見えてきた地域の課題解消の検討を体験した。

 一連の活動を経て山本教授は「この取り組みにはいろいろと良いところがあるが、どこに逃げられるかが大人から子どもへ伝わった点で子どもにも良い経験ができたと思う」、仲立ちをした同研究所の牧紀男教授は「(津波から)逃げられることをちゃんと知ることが大切。今日はそのいい機会になったと思う」と講評。宮本区長は「教わったことを頭に入れ、いざというときに対応していきたい」とあいさつをし、実施に感謝した。

 田原小の寺西秀君(5年)は「(田原区内は)道が狭いことやブロック塀が多いことが分かり、怖いなと思った。学校とか山の近くにいる時間をもっと増やそうかなという気持ちになった」と取り組みの実感を語った。

(2023年1月18日付紙面より)

「逃げ地図」づくりに取り組む田原小児童ら=16日、串本町田原の山村交流センター
「逃げ地図」から見えてきた課題検討の結果を発表しあう田原区民ら
2023年01月18日
62 元気良く体を動かす  浦中さんの「あそびライブ」  (鵜殿保育所 )
2023年01月18日
63 大岡春雄さんに感謝状  平典子さん人権擁護委員に委嘱  (紀宝町 )
2023年01月18日
64 農作物の出来が良い年に  林松寺で作柄占う試粥会  (御浜町 )
2023年01月18日
65 生徒会の有効活用に協力  城南中でリサイクルバザー  (新宮市 )
2023年01月18日
66 井関クラブを修復  外観一新、倉庫も増設  (那智勝浦町 )
2023年01月18日
67 新年のお茶稽古に励む  浮島児童館で「初釜」  (新宮市 )
2023年01月18日
68 地殻流体で連動性考える  北佐枝子さん迎え講演会  (南紀熊野GPC )
2023年01月18日
69 雨で仮設道路崩れる 大斎原の潜水橋 (田辺市本宮町)
2023年01月18日
70 お悔やみ情報
  
2023年01月08日
71 新年迎え、決意新た
 新宮商工会議所「新春年賀会」  

 新宮市井の沢の新宮ユーアイホテルで5日、新宮商工会議所(関康之会頭)の新春年賀会が開催された。同会議所役員ら約50人が出席し、新春をことほいだ。

 関会頭は冒頭のあいさつで「長かった新型コロナウイルスの影響から脱却する糸口がようやく見え始めたがコロナ前の状態にはまだまだ戻らず、加えて原材料費の高騰や大手チェーン店の出店、人口減少とそれに伴う人手不足、人材不足などにより地方経済を取り巻く環境は依然として厳しい状況が続いている」。

 「商工会議所として、諸問題に積極的に取り組み、『経営改善普及事業』をはじめとして、事業者に寄り添った伴走型の経営支援を引き続き行っていく」と誓いを新たに。

 また、紀伊半島一周高速道路の現状や今後の計画、新宮市の姉妹都市・名取市の名取老女が名取熊野三社を勧請(かんじょう)して今年で900年の節目を迎えることなどに言及。「当商工会議所は課題に前向きに取り組み、会員のための、また、地域のためになる商工会議所として、地域経済の発展に引き続き取り組んでいく所存。エンターテインメントの観点からも『熊野の魅力を再発掘』し、地域の活性化につなげてまいりたいと思っています」と力を込めた。

 来賓として出席した田岡実千年市長は「入国制限の解禁によるインバウンドの本格的な回復に期待し、2025年の大阪・関西万博に焦点を合わせて取り組んでいきたい。また、引き続き令和5年度もサイクルツーリズムに力を入れ、Eバイク(電動アシスト自転車)の増車やサイクリストに向けた情報発信を実施していければ」などとあいさつ。

 榎本鉄也市議会議長は「本市においても地域経済、とりわけ飲食業や観光業をはじめ、中小企業を取り巻く環境は依然として厳しい状況にあるが、社会情勢を踏まえ、活気にあふれた魅力あるまちづくりを目指して市当局と共に全力で取り組んでいく」と述べた。

 同商工会議所の夏山晃一顧問が地域発展を祈願し乾杯の音頭。新年の門出を祝った。

(2023年1月8日付紙面より)

夏山晃一顧問の音頭で乾杯した=5日、新宮市井の沢の新宮ユーアイホテル
関康之会頭
2023年01月08日
72 林家染二さんの講演と落語
 新春初笑い演芸会  (那智勝浦町 )

 南紀くろしお商工会(森川起安会長)は5日、那智勝浦町の体育文化会館で新春の集い!「新春初笑い演芸会」を開催した。那智勝浦観光機構、町水産振興会、南紀勝浦温泉旅館組合が協力。「~笑う門には福来たる~思いっきり笑うと元気になれます」と題して落語家の林家染二さんが講演後に落語を披露し、60人が来場した会場は笑いに包まれた。

 染二さんは1984年に二代目林家染二(現四代目染丸)さんに入門。翌85年に染吉として林家一門勉強会で初舞台。97年に「三代目・林家染二」を襲名した。上方落語会では、文化庁芸術祭優秀賞を2度受賞したほか、天満天神繁昌亭大賞など、多数の賞も受賞している。

 また、日航名人会海外公演では19カ国30都市を巡演。2012年からは京都大学で、落語家では初となるゲスト講師を年に1回務めるほか、大学教育や各種社会問題をテーマとした講演などを幅広く活躍している。

 森川会長が来月19日(日)に3年ぶりの開催が予定されている第26回商工祭「南の国の雪まつり」に触れ、「希望する声も多かった。コロナ禍だが、町や経済の活性のために開催したいと思う」。

 演芸会については「楽しい演芸会になることを期待してほしい。今日は思い切り笑っていただければ」とあいさつした。

 染二さんは卓越したトークとともに登場し「はなし家として38年目。小さい頃にこちらに来たことはあるが、仕事では初めて。気楽に笑っていただけたら」と笑いを誘った。

 1部の講演では、入門時、自身の師匠と接する際に重要となる「快のアンテナ」について解説。気配り、目配り、気転が必要であるとし、「師匠が何を求めているのかを知らなくてはいけない。どうすれば人が喜ぶのかを学ぶことができる」と話した。

 笑いについては、自己免疫力が高まり、調和につながると説明し、多くを学んだ笑福亭仁鶴さんとのエピソードや雑談する力の詳細を紹介した。

 母親が赤ん坊をあやす際の声かけ「マザリーズ」を用いることや触れ合いと声をかけ合うこと、「そうだね」「ありがとう」「大丈夫」「ごめんね」「おつかれさま」の言葉などもで重要であると強調した。

 2部では着物姿の染二さんが高座に上がり、落語「車屋」を披露。来場者は笑い声を上げ、大きな拍手を送った。

(2023年1月8日付紙面より)

林家染二さんが落語を披露=5日、那智勝浦町の体育文化会館
来場者が染二さんのトークや落語を堪能した
2023年01月08日
73 子どもたちが雪遊び満喫
 雪フェスティバル、開幕  (飛雪の滝キャンプ場 )

 紀宝町浅里の飛雪の滝キャンプ場で7日、「雪フェスティバル」が開かれた。スノーマシンで雪に覆われた芝生広場に子どもたちが集まり、普段体験できない雪だるま作りやそりなどの遊びを満喫した。8日も午前10時から午後4時まで開かれる。入場無料。

 雪が積もらない紀宝町で雪遊びを楽しんでもらおうと、初めて開催。初日は5㌧の氷を用意し、スノーマシンで雪を降らせた。子どもたちは「冷たい」「シャリシャリしてる」と喜び、雪だるまと一緒に写真撮影するなど、楽しい時間を過ごした。

 8日も芝生広場に雪を降らせる。正午から飛雪米を使用した「飛雪の滝オリジナルマイヤーレモンカレー」(先着100人)、豚汁(先着100人)、午後2時からぜんざいの振る舞いがある。小学生以下にはお菓子の詰め合わせ(先着100人)をプレゼントする。

 午後1時からは点描体験教室、2時30分からアウトドアショップ「Orange」の山本マネージャー、兄弟お笑い芸人「すみたに」によるトークショー「冬キャンの楽しみ方について」も繰り広げる。

 問い合わせは飛雪の滝キャンプ場(電話0735・21・1333)まで。

(2023年1月8日付紙面より)

芝生広場に積もった白い雪=7日、紀宝町浅里の飛雪の滝キャンプ場
そりを楽しむ子どもたち
かわいい雪だるまを作る
2023年01月08日
74 日本林業遺産登録目指し
 「北山川の筏流し技術」  

 北山村教育委員会(泉清久教育長)はこのほど、「北山川の筏(いかだ)流し技術」を今年春ごろの認可に向け、日本林業遺産登録の申請をした。認可を受ければ和歌山県初の日本林業遺産となる。

 1914年に創立した日本森林学会が行う林業遺産認定事業は、2013年に学会100周年を契機として、日本各地の林業の多様な発展の歴史を将来にわたり記憶・記録していくための試みとして発足した。

 候補の推薦は学会員を通じて行われ、林業遺産選定委員会で審議の上、理事会の承認を得て選定となる。なお、22年12月現在では全国で48件が認定されている。

 日本で唯一の飛び地の村である北山村の「筏流し」は、道路もトラックもない、古い時代から良質な木材が育まれる奥熊野の木材を筏師が組み乗り、北山川から熊野川を流し、河口まで搬出輸送していた林業文化。

 現在は筏流しの技術と、筏を組む技術を継承するために観光に転用し、毎年5月から9月までの間「北山川観光筏下り」として世界中から約6500~7000人が体験に訪れる観光の目玉となっており、同村では筏師の後継育成にも力を注いでいる。

 全国に同じような筏流しの歴史はあるが、技術と文化が今も残されており、かつ運航しているのは日本で同村のみとなっている。

 このたびの申請は、日本の林業の歴史として、そして「木の国=紀の国」の語源となるほど、山の資源に恵まれた和歌山県の歴史が色濃く残された文化であり、北山川の険しい渓谷の数ある難所を越えてきた同村の歴史も受け継がれていることから、日本森林学会林業遺産地区推薦委員で大住克博・元鳥取大学教授が推薦した。

(2023年1月8日付紙面より)

昨年の観光筏下りの様子
2023年01月08日
75 「那智の滝」を演歌で  歌手が町長を表敬訪問  (那智勝浦町 )
2023年01月08日
76 徐福公園で微増  年末年始の来場者数  (新宮市 )
2023年01月08日
77 オレンジ色のクチナシの実  浮島の森で熟す  (新宮市 )
2023年01月08日
78 「中上健次と御燈祭り」  市立図書館で企画展  (新宮市 )
2023年01月08日
79 「熊野大花火、開催したい」  河上市長が年頭記者会見  (熊野市 )
2023年01月08日
80 高速道路延伸の効果を紹介  はぐくみの森でパネル展  (紀宝町 )
2023年01月08日
81 お悔やみ情報
  
2023年01月05日
82 自覚と誇り持ち新たな門出
 「二十歳のつどい」に97人  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町の体育文化会館で3日、令和5年「二十歳のつどい」が開かれ、125人中97人(男52、女45、昨年は106人が出席)の新成人が出席した。振り袖やはかま、スーツに身を包んだ出席者たちは級友との再会を喜び、保護者らが門出を祝福する中、大人としての自覚を新たにした。

 昨年4月に成年年齢がこれまでの20歳から18歳に引き下げられたことから、成人式の名称を「二十歳のつどい」に変更。対象年齢は従来通りの20歳とした。昨年は新型コロナウイルス感染症の影響で中止となっていた式典が、2年ぶりに開催された。

 式典では過去に開催された「さわかみオペラin南紀勝浦生まぐろ市場コンサート」の際に、オペラ歌手が歌った「町歌」の映像が流され、一同が傾聴した。

 堀順一郎町長はコロナ禍による町の経済への影響やロシアによるウクライナへの軍事侵攻、サッカーワールドカップにおける日本代表の活躍など、昨年を振り返った。新成人に対しては「日本サッカー界に多大な影響をもたらした名誉町民の中村覚之助さんはふるさとの誇り。皆さま方にも世界に目を向け、さまざまなことに挑戦してほしい。苦しい時のほうが多いかもしれないが、友人や家族を思い出して支え合い、ふるさとを忘れないでください」と激励し、荒尾典男町議会議長が祝辞を述べた。

 新成人代表で神戸女子大学2年の柴原希(のぞみ)さん(20)は「私たちは共に歩んできた仲間たち、時には優しく、時には厳しく導いてくれた家族や先生方のおかげで成長することができました。見守ってくれた地域の方々には感謝しています。中村覚之助さんが、宇久井小学校に勤められていたことを誇りに思いました。自然、歴史、文化豊かな那智勝浦町で学び、育った私たちはサッカー日本代表のように、何ごとにも粘り強く、仲間と助け合い、明るい未来に躍進してまいります」と誓った。

(2023年1月5日付紙面より)

新成人を代表し町立宇久井中学校出身の柴原希さんが謝辞を述べた=3日、那智勝浦町の体育文化会館
出席した新成人の皆さん
2023年01月05日
83 成人の節目を祝い励ます
 二十歳の集いや成人式挙行  (串本町 )

 串本町と同町教育委員会が3日、文化センターで令和5年二十歳の集いと令和3年成人式を順次挙行しそれぞれの対象者の成人の節目を祝い励ました。

 いずれも帰省をしやすい正月三が日の最終日を期日とし、対象者有志が結成する実行委員会の運営で挙行。同式は新型コロナウイルスの情勢で本来開くべき年に開けず、後の対象者やその家族らの嘆願により2年遅れで実施する形となった。

 同集いの対象者は2002年4月2日から03年4月1日までに生まれた男女で、当日は94人が出席。実行委員の上野晴夏さんと野田彩加さんが進行を務め、主催者代表の田嶋勝正町長は昨今の社会情勢の厳しさを振り返りつつ「考え方次第では多くのチャンスが転がっている」と対象者の歩む将来を捉え、若いからこそ何にでも挑戦でき1、2回失敗しても立ち直る力もあると諭しつつ「まずは(20代の)10年間、人生で二度とないぐらい頑張って将来の道筋を見つけてほしい」と励ました。

 来賓を代表して町議会の鈴木幸夫議長と県議会の佐藤武治議員が祝辞を述べ、町議会議員複数も列席。教育委員会の濵地弘貴教育次長が岸本周平知事のメッセージを代読し、対象者を代表して瓜田優雅さんが宣誓をして励ましに応えるなどした。

 和歌山市で技術職に励む山本龍輝さん(20)は「今まで育ててくれた親や周りの皆さんに感謝しながら、立派な人間になれるよう精進します。親のように人に優しくできる人間になりたい」、地元で看護師を目指し学業に励む堀真日蕗さん(19)は「責任感と大人らしさ、成人した実感を持って頑張り、今まで育ててくれた両親に恩返ししていきたい」と引き締まる気持ちを語った。

 同式の対象者は2000年4月2日から01年4月1日に生まれた男女で、当日は57人が出席。実行委員の岡村龍之介さんと荒木麻那さんが進行を務め、田嶋町長は串本には高速延伸やロケットの打ち上げなど明るい話題があることを伝えつつ「若さは最大の武器」として今後の鋭意挑戦を促した。来賓の祝辞や知事メッセージ代読を経て、対象者を代表し髙田紅恋さんが宣誓をして励ましに応えるなどした。

 陸上自衛隊の隊員として励んでいる吉村海さん(22)は「署名など皆さまのご協力でしっかりとした成人式を迎えられ感謝していますし、改めて大人になったと実感することができました。うさぎ年ということでこれからもっともっと飛躍できるよう精進します」と心境を語った。

(2023年1月5日付紙面より)

令和5年二十歳の集いに出席した対象者など=3日、串本町串本
令和3年成人式に出席した対象者など
2023年01月05日
84 新たな一年がスタート
 官公庁で仕事始め式  

 和歌山県庁や各市町村など官公庁で4日、仕事始め式があった。6日間の休業を終えた職員たちは首長らの訓示の下、気を引き締めて新しい一年のスタートを切った。

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■新宮市



 新宮市役所別館であった仕事始め式には、職員や来賓の榎本鉄也市議会議長や東原伸也副議長ら約75人が出席した。市歌静聴に続き、田岡実千年市長が「『市政は市民のためにあり』を念頭に、市民生活に密着し諸課題の解決に向けた取り組みを誠心誠意進めていく」と所感表明。

 防災や子育て、観光、市民サービス、新型コロナウイルス感染症、経済など、各種施策を展開していくとし「さまざまな課題に対しても『市民の誰もが元気で心豊かに暮らせるまち』の実現を念頭に、職員と共に渾身(こんしん)の力を込め取り組んでいく」と誓いを新たに「市民の笑顔のために、私たちも笑顔で一年、一生懸命頑張っていきましょう」と訓示した。

 榎本議長は「対立と批判からは何も生まれない。後ろ向きな議論ではなく、『市民の誰もが元気で心豊かに暮らせるまち』の実現を目指して懸命に汗を流していきたい」。

 向井雅男副市長が「皆さんの英知と情熱を引き上げていただき、一致団結して課題に取り組んでいきたい」と乾杯の音頭。速水盛康教育長が「先の展望をしっかりと築き、また見据えながらご努力を」と述べ、万歳三唱で士気を高めた。

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■那智勝浦町



 那智勝浦町は、庁舎大会議室で仕事始め式を開いた。約50人の管理職職員が出席し、今年の業務に取り組むに当たり、気持ちを新たにした。

 町歌を斉唱後、堀順一郎町長は昨年も新型コロナウイルスの感染予防やワクチン接種、経済対策、マイナンバーカード利用促進などに取り組んだ職員をねぎらった。

 職務については「『仕事は昨年と同様だから行う』『上司に言われたからする』のではなく、何のために行うのかをそしゃくしてほしい。私たちは町民のために存在している。一人一人が自覚を持って職務に当たってほしい」と訓示した。

 岡田秀洋教育長は「健康管理にご留意してほしい。みんなが一つになった那智勝浦町を目指していきたい。1年間、よろしくお願いいたします」と呼びかけた。

(2023年1月5日付紙面より)

万歳三唱で士気を高めた=4日、新宮市役所別館
堀順一郎町長の訓示に気持ちを新たにする職員たち=同日、那智勝浦町役場
2023年01月05日
85 約60㌧の水揚げに活気
 恒例のマグロ初市  (那智勝浦町 )

 はえ縄漁による生鮮マグロの水揚げ量が日本一の那智勝浦町の勝浦地方卸売市場で4日、初市が行われた。この日は高知、大分、宮崎県のはえ縄漁船6隻がメバチ、キハダ、ビンチョウの各マグロなど約60㌧を水揚げした。天候不良で昨年末に減少した水揚げだったが、初市では例年並みに回復し、市場は50社80人の仲買人で活気づいた。クロマグロの水揚げはなかった。

 初市開始前の午前6時50分ごろには式典が開かれた。堀順一郎町長はマグロの水揚げや町の水産振興に寄与する関係者らに感謝を述べ「コロナ禍も終息が見えず、ロシアのウクライナ侵攻による原油高もあり、大変な経済状況だと思う。町としても支援に努めていきたい。皆さまの安全と大漁を祈念しております」と話した。

 続いて、和歌山県漁業協同組合連合会の片谷匡副会長が「漁業者の皆さまが今年も安全に漁をされ、仲買人・関係事業者さまが全国に素晴らしいマグロを多く届けられるように願っています」。

 勝浦魚商協同組合の木下勝之組合長が「活動をもって業界に貢献し、地域全体が飛躍向上できるよう頑張りたい」とあいさつした。同町議会の荒尾典男議長の音頭で乾杯後、初市が開始された。

 県漁連勝浦市場の太田直久市場長は「今年は良いスタートが切れたと思う。最近10㌔以下のビンチョウがよく交じっているため、クロマグロが早い時期に水揚げできるのではないかと期待している。今年はうさぎ年、飛躍の1年になれば」と語った。

 初市の水揚げ量はメバチが約400本、キハダ約70本、ビンチョウが約3600本の約60㌧だった。主に関西や関東、東海地方へ出荷される。

(2023年1月5日付紙面より)

良いスタートとなった初市の様子=4日早朝、那智勝浦町の勝浦地方卸売市場
水揚げの様子
2023年01月05日
86 一陽来福の思い忘れず  東仙寺で「除夜の鐘」  (新宮市 )
2023年01月05日
87 皇室や国家の繁栄祈る  熊野三山で歳旦祭  
2023年01月05日
88 国家安泰やコロナ終息願う  王子神社で歳旦祭  (新宮市 )
2023年01月05日
89 参拝者、新年の幕開け祝う  七里御浜で新春花火大会  (熊野市 )
2023年01月05日
90 積極果敢にチャレンジを  「二十歳を祝う会」ら  (紀宝町・御浜町 )
2023年01月05日
91 2023年がスタート  熊野地方でも初日の出参り  
2023年01月05日
92 お悔やみ情報
  
2023年01月01日
93 「見える」「魅せる」。広がる、「熊野学」
 東京大学との協定の先に  (新宮市 )

 全国には、約4800社もの熊野神社があります。―そう聞いてぴんとくる人は一体どれだけいるだろう。東京大学の大向一輝准教授は、デジタル技術を用いて全国4800社に及ぶ熊野神社のリストから住所を緯度・経度に変換。地球儀ソフトに落とし込んで「全国には、約4800社もの熊野神社があります」と可視化し日本列島にくまなく浸透する熊野信仰の広がりを目視することができると実践してみせた。

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■「熊野」とは何か



 現在、突出した資源もなく人口減少にあえぐ新宮市が、交流人口増加や地域活性化のためにPRを進める、地域に根差す歴史と文化。市は「熊野学」について「広範で深遠な熊野の歴史・文化を人文・社会・自然科学などの各分野から学際的・総合的に研究し、熊野が持つ独自性と普遍性を解明するとともに、その個性と魅力を検証していくこと」と定義しているが、歴史的・地理的分野の広さか、その奥深さ故か「熊野学」は広く一般に浸透しているとは言い難い。

 「熊野」とは何か。「熊野学」の門戸は広すぎて狭い。歴史、信仰、文学、自然、伝統行事。現在目にすることができるもの、過去の遺物、精神世界が混在する。これまでも有識者たちがそれぞれの分野で調査・研究を進め「熊野」へのアプローチを展開してきた。「解き明かす」ことは「見える」こと。不明瞭な資源の「見える化(可視化)」が、「文化」「歴史」のPRに向けたアプローチの一つであると考える。

 2021年3月。新宮市と東京大学大学院人文社会系研究科・文学部は、相互に連携協力することにより次世代人文学の構築、市・熊野地方における学術の振興と地域活性化に資することを目的に協定を締結した。

 秋山聰文学部長が熊野に興味を持つきっかけは13年9月。台風の中、熊野古道「大雲取越」を歩いた際に、「円座石(わろうだいし)」から見上げた丸い空に感動したという。以降、数回にわたり当地域で研修会やセミナーなどを実施。当地域との結び付きを深化させてきた。

 協定締結以降、東大ではフォーラムや現地(熊野)での体験プログラムなどを通して歴史文化、自然、文化行政などを研究。冒頭の大向准教授の研究発表はその一環で、それ以外にも学術的、文化的な振興に向けてさまざまな活動が展開されている。

 協定を機に、同市下本町の市文化複合施設「丹鶴ホール」2階の「熊野エリア」に「東京大学文学部熊野プロジェクト新宮分室」が設置され、分室には同大学次世代人文学開発センター助教の太田泉フロランスさんが着任。年に数回分室に在中し、市および熊野地方と同大学との橋渡し役を担っている。

 協定締結から約1年半が経過した22年10月15日。同大学で文学部シンポジウム「文学部による地域連携の試み―人文学応用連携の促進を目指して」が開催され、田岡実千年市長や速水盛康教育長も参加する中、同大学の取り組みが紹介された。

 秋山部長は「熊野はいにしえより外来者を寛容に受け入れてきており、当大学が目標の一つに定める『ダイバーシティー(多様性)とインクルージョン(包括)』を早くから実現していた土地。人文学の全分野にとって研究上のさまざまなアイデアを思いつくことができる、そういう可能性を秘めた場所である」と当地方を紹介。

 「外国人研究者や留学生を活動に積極的に巻き込むことによって、歴史、文化、伝統などが、広く知れ渡り、世界の人々の興味・関心を一層高めることができれば」と期待を込めた。

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■歴史は過去ではなく今に生きている



 「新宮市、熊野の歴史的風土は過去のものではなく、今に生きている景観。そこに目を付けたのが東京大学」。そう話すのは速水教育長だ。「熊野を見抜いている」とも。住民である私たちにとって「熊野・新宮」は、身近すぎてその本質を見極めることがやや困難となっているのではないだろうか。

 速水教育長は推測する。「異文化と多様性と景観。このことに鋭い感性を持っている。東京大学からすると熊野そのものが非日常の場であり、多様性を考えるフィールドである。そういった景観の中で、何を見抜くことができるかの実体験を学生に提供しているのだろうと思います」と。

 ヨーロッパ中世美術、特に金細工工芸研究が専門の太田さん。学生の頃、研究のためにスペインのサンティアゴ・デ・コンポステラ巡礼を行った際に、その体験を比較するために16年に初めて熊野古道を歩いた。「まさか将来、熊野に住む素晴らしい機会を得られるとは想像もしていませんでした」と振り返る。

 「実際に熊野で生活してみると、頭で思い描いていた『熊野』を上回る本質的な価値にしみじみと気が付かされました。古来よりこの地に住まう人々が見抜いてきた『熊野』の価値、さまざまな場所に神仏を見いだし折に触れ、それに感応する豊かな心、幾重にも連なる山並みや香り高い植生、峨々(がが)たる巨石、明らかに色彩の異なる水源などの豊かな自然と、それに対峙(たいじ)し共生してきた人々の祈りや思いが、決して過去のものだけではなく、現在と地続きであることを強く感じます」。

 「熊野は特別」。その理由を理解するのにはまだまだ時間が必要、としながらも「皆さんとの対話の中で、少しずつ本質的な『答え』に迫っていきたい」と前を向く。

 シンポジウムでは、協定締結に関して「独り善がりな形で押し付けるのではなく、しっかりと両者で対話を重ねて手を取り合って進めていくことで、相互の考えや希望が一致するのか、共に形にしていくことが必要では」と話していた。

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■「熊野・新宮」のブランド化



 改めて「熊野・新宮」のブランド化を進めるための必要材料について考えてみる。学術的な研究も一般に浸透しなければ意味がない。漠然と「地域活性化」といったところで、明確なビジョンがないと研究結果は一部の知識層のものになりかねない。資源も「宝の持ち腐れ」だ。

 協定締結に当たって、協定書にはかつて起請文(きしょうもん)として使われた「熊野牛王(ごおう)符(宝印)」にあやかり、熊野三山の牛王符が印刷された用紙が用いられた。連携事業の協働を熊野権現に誓った。

 同大学では今後、欧米や国内諸地域との連携拡大を軸とした熊野フォーラムの開催や、新宮市の中高生との交流、東大生の新宮市へのホームステイ、社寺や史跡のマッピングなどを企画し、協定のさらなる深化を目指している。

 「熊野学」の「見える化」に向けて取り組みが進む中、「熊野・新宮」に住む私たちの役割とは―。「土地に魅せられる」一番の権利を有するのは私たちに他ならない。幸運にも、同大学との協定により「知」を享受する機会を得た。「知」は活用の資材になり得るのか。それをブラッシュアップするのは、熊野の地に抱かれた私たちの使命だ。

 かつて秋山部長が見た熊野の空。大向准教授が見せた熊野信仰の広がり。そして太田さんが見つめる熊野の未来。私たちが知っているようで知らない「熊野・新宮」が、まだまだ存在する。

 漠然としたフィールドから「見える」熊野・新宮へ。新宮市と東京大学の取り組みが、いつか世界中の人々を「魅せる」舞台へ導くことを願ってやまない。

(2023年1月1日付紙面より)

全国に広がる4800社の熊野神社
秋山聰文学部長(左)と太田泉フロランスさん
市文化複合施設「丹鶴ホール」2階熊野学研究室に設けられた「熊野プロジェクト新宮分室」
2023年01月01日
94 ロケット「カイロス」初号機の打ち上げ目前!
 見物関係情報を振り返る  

 ロケット「カイロス」初号機の打ち上げを今年2月末ごろに再設定。スペースワン株式会社が昨年10月、スペースポート紀伊周辺地域協議会への報告をもって公表した。依然努力目標の域だが、地元は実現を有望視し大きな期待を寄せている。打ち上げに向け、地元で共有されている見物関係情報(2022年12月1日時点)を振り返る。

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■スペースポート紀伊とロケット「カイロス」



 スペースポート紀伊は串本町田原~那智勝浦町浦神にある国内初の民間ロケット射場で、運営者はスペースワン株式会社。打ち上げるロケット「カイロス(KAIROS)」は全長約18㍍、重量約23㌧。3段式のロケットモーター(固体燃料)と軌道調整用液体エンジンを駆使して高度500㌔に達し、先端のフェアリング内に積載した人工衛星を軌道投入する。その時点での到達速度は秒速約8㌔。投入先が太陽同期軌道(通称・SSO)の場合は、重量150㌔の打ち上げ能力を発揮する。

 将来的に年間20回の打ち上げ頻度を想定し、契約から打ち上げまで世界最短時間の宇宙輸送サービス実現を目指している。ロケットの名前はギリシャ神話に登場する時間神にあやかっていて、同社は「ii-based dvanced&nstant ROcket ystem」の略称としている。

 以上が串本町の町民や両町の小中学生向けワークショップ(WS)で紹介されている、ロケット「カイロス」の基本情報。付帯して各地の射場やロケットと飛ぶ仕組み、人工衛星の役割や打ち上げに対して地域ができることなども解説し、これら一連の情報を基盤にして機運醸成が図られている。

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■浦神半島を望める場所が良好な見学の目安



 補足すると、ロケット「カイロス」が飛ぶ方角はおおむね東~南南東の間。序盤は直上へ上昇し徐々にこの方角の範囲へ傾く航跡を描く。打ち上げ時は射点から半径1㌔圏内への立ち入りができないため、その外周から見学する形となる。

 初号機については串本町田原の田原海水浴場と那智勝浦町浦神の旧浦神小学校に設けられる入場チケット(有料)制の公式見学場〈パーク&ライド方式〉が至近。チケットの入手方法は「ロケット『カイロス』初号機打ち上げ応援サイト」(アドレスhttps://wakayama-rocket.com)を通して事前登録者にメール送信される。打ち上げ情報も発表間もなくメール送信されるため事前登録だけしておくのも便利だ。

 串本町はおととしのイベント「宇宙ウイーク」の一環で射点付近から打ち上げ方向へ向けサーチライトを照射し、視認可能な範囲をおおむね把握。遠近差は伴うが、浦神半島を望める場所であれば良好に見学できることを確認している。初号機打ち上げ前後に国道42号那智勝浦町浦神―串本町津荷間〈予定〉で見物に伴う支障回避のため交通規制が敷かれる見込み。この区間を避けて見学場所を決めると、多少の混雑はあっても難は少なくで済む。那智勝浦町側から眺めると徐々に離れる航跡となるため、射点の近場で見届けることをお勧めしたい。

(2023年1月1日付紙面より)

橋杭岩付近から眺めるロケット「カイロス」打ち上げのイメージ図〈CG〉(串本町提供)
打ち上げ事業を展開するスペースワン株式会社の総合司令棟など
実物大ロケット「カイロス」懸垂幕
射点付近からのサーチライト照射の様子。浦神半島を良好に望めることが見物場所の目安となる
2023年01月01日
95 地域住民が気軽に集える場に
 複合センターリニューアル中  (古座川町 )

 地域住民が気軽に集える場に―という思いをもって古座川町が本年度、下部区内にある複合センターの改修を進めている。イメージするのは社会福祉協議会が事業展開する巡回型サロン「ふれ愛カフェ・よりみち」の常設化。今年4月の実現を目指して目下、リニューアル工事が進んでいる。

 同センターは、山村で暮らす町民の生活改善と心身向上を図り高齢者対策も含めて豊かで明るい社会を実現するための拠点施設として1979年に設置。名称に含まれる「複合」は今でいう多目的に相当し▽生活改善講習▽一般教養講習▽結婚式場▽災害時避難▽各種団体等の集会所―といった用途が管理規定で定められている。

 建物は鉄骨構造2階建てで、1階に管理室・調理室・談話室・実技訓練室など、2階に娯楽室2室と大会議室がある。後に耐震化され現在の建築基準法にも適合する堅固さを備えたが、南海トラフ巨大地震に伴う津波浸水に対しては脆弱とされ2020年、最寄りに津波避難総合センターが新たに設置された。

 その1階部分が集会所として平時利用できることで、複合センターがこれまで果たしてきた役割は自然移行。今後の活用策を模索する中で浮上したのが町民に好評を得ている同サロンの常設化で、同町は必要な環境を整えるべく本年度一般会計で改修予算を当初計上し議会の承認を得て動き出した。

 担当課の町健康福祉課によると、同サロンを運営する社協見守り員のノウハウも踏まえて設計をし昨年10月に着工。改修の対象は1階部分で▽既存の段差を極力解消するなどしてバリアフリー化▽構造上取り除ける壁を外して開放的な居場所を確保▽土足で利用できるよう床を外す―などの構造変更をする。今年2月末に工事が完了し所要の準備を経て4月1日付でリニューアルオープンする予定だが、同課は昨今の社会情勢の影響で工期延長の可能性があり、若干のずれ込みを含み置いてほしいという。

 改修後の環境を社協見守り員の拠点とすることで常設型を形にし、従来の巡回型も職員連携により継続するという。社協見守り員の中核・久保由美子さんは「立ち寄れば必ず誰かがいるのがふれ愛カフェ・よりみち。常設型は町の端にできるが近くにオークワ古座川店があるので、日頃の買い出しの延長で気楽に立ち寄ってもらえれば」と利用の筋道を思い描いて常設型の準備を進めている。

 地域包括支援センターもこの環境を新たな相談窓口として捉え、定期的に職員が赴いて町民のニーズに対応するという。高齢化率に呼応して高齢者層の利用が主体になっている同サロンだが、地域の全世代が集い交流するのが本来の趣旨。常設型もその趣旨を受け継ぐとし、他の世代も立ち寄るようになり必要が生じれば2階部分の改修も検討するという。

 最後に町民の多くが感じるであろう疑問点として、広範な町域全体からどのように町端の常設型を利用してもらうのか。目下悩みの種となっていて今後、課枠や自治体枠を超え地域全体で良策を導き出すことが必要となりそうだ。

(2023年1月1日付紙面より)

地域住民が気軽に集える交流の場として改修中の古座川町複合センター

社協の巡回型サロン「ふれ愛カフェ・よりみち」の様子。この状況の常設をイメージして改修を進めている
2023年01月01日
96 父から子へ、子から母校へ。
 校歌の原曲を北大へ寄贈  (那智勝浦町 )

 「ある時父が、この曲は北大の校歌じゃないかと聞いてきた。それは父が趣味で集めていたSP盤レコードでした」―。

 そう話すのは那智勝浦町浦神在住の脇地式三さん(78)だ。和歌山県立新宮高校を経て、1965年に北海道大学に進学した脇地さん。父が所有していたのは「Victor製No.35844」というレコードだった。在学中のさまざまな思い出はあっても、母校には校歌がなかったのではと振り返る。

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■北海道大学について

 北海道大学の起源は1876(明治9)年に設立された札幌農学校にまでさかのぼる。「Boys,be ambitious(少年よ、大志を抱け)」で有名なマサチューセッツ農科大学長であったウィリアム・スミス・クラーク博士が、新設された同校に教頭として招かれ、学校の基礎づくりに大きな役割を果たした。

 1907(明治40)年に、東北帝国大学が設置されたことで、同校は東北帝国大学農科大学となった。その後は、18(大正7)年に北海道帝国大学設置に伴い、北海道帝国大学農科大学となり、47(昭和22)年には北海道大学に、2004(平成16)年に国立大学法人北海道大学となった。北大では教育研究に関わる基本理念として「フロンティア精神」「国際性の涵養(かんよう)」「全人教育」および「実学の重視」を掲げている。

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■校歌がない

 「多くの趣味を持っていた父が、東京の大学に通っていた頃に購入したものだと思う」と前述のレコードについて脇地さんは語る。

 北大といえば、学生寮「恵迪寮(けいてきりょう)」の寮歌「都ぞ弥生」が最も有名ではないだろうか。

 北大に関する歴史的な公文書や各種資料を収集・整理・保存し、調査研究などを行う同大学文書館に確認したところ、正式な校歌はないとの回答が返ってきた。

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■父のレコード

 ある時ふと、父のつぶやいた言葉「この曲は北大の校歌じゃないか」が脳裏に浮かんだ。父が言う曲は前述のレコードB面の「War Song(Tramp Tramp Tramp)」だった。脇地さんはすぐさま、大阪府北区の北大関西同窓会館を訪ねた。

 校歌について会員に問い合わせたところ、「北大にはないが、前身である札幌農学校にあったはず」との返答が。「校歌 永遠(とこしえ)の幸」の楽譜をコピーし、脇地さんに手渡した。

 もしやと父の言葉がよぎる。「永遠の幸」と父のレコードは同じ曲なのではないか。真相を知りたい一心で脇地さんは自宅に戻り、レコードを持って、再び同窓会館へと向かった。

  □     □

■父から子へ、子から母校へ

 持参したレコードを同窓会で確認したところ、「永遠の幸」の原曲であることが判明。文書館によると1901年、札幌農学校創立25年記念を迎えた際に作られた写真帳に「永遠の幸」が校歌として紹介されているという。

 「永遠の幸」は当時、同校に在学していた本科4年級の有島武郎氏(後に小説家として活躍)が原曲「Tramp Tramp Tramp」に「イザ イザ イザ うちつれて進むは今ぞ 豊平(とよひら)の川尽せぬながれ 友たれ永(なが)く友たれ」などと歌詞を付けたものだ。原曲の音源自体は文書館も所有していなかった。

 脇地さんは「寄贈についてはしばらく考えた。しかし、所有者の父も亡くなった。兄も北大出身なので母校には世話になっている」。

 そんな思いから、父が大切に所蔵していたレコードは時を経て、母校(文書館)へと寄贈された。

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■文書館では

 昨年6月23日、文書館がレコードを受領。その翌月7日、脇地さんと同窓会宛てに「資料受領書」が届く。担当した特定専門職の山本美穂子さんから感謝の手紙も同封されていた。

 山本さんに連絡を取ったところ、北大の入学式などの際には、学校にまつわる「永遠の幸」か「都ぞ弥生」などが流されるという。山本さんは「関係者の中では『永遠の幸』の原曲が『Tramp Tramp Tramp』であるということは知られていた。しかし、貴重なものを寄贈いただきありがたい。どのような方がお持ちであったかということも重要だと思う。レコードはデジタル化して閲覧室で聞くことができます」と話していた。

 レコードは現在、北大の軌跡が詰まった文書館に保管され、同校が紡いできた歴史の一部となった。今後は文書館1階の展示ホールにて、デジタル音源を自由に聞くことができるような機会を設けたいとしている。

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■イザ イザ イザ

 原曲「Tramp Tramp Tramp」は、ジョージ・フレデリック・ルートが1864年にリリースしたもので軍歌・行進曲だ。アメリカの南北戦争時代、人気曲の一つに数えられている。

 脇地さんは「クラークさんの影響で、この曲が農学校の校歌になったのではないだろうか。北大の資料になってうれしい」と語る。

 「♪Tramp Tramp Tramp♪」。昨年11月末の午後、那智勝浦町内の喫茶店内に勇ましいアナログ音源が流れた。脇地さんが原曲のレコードをカセットテープに録音したものだった。

 巻き戻し、再生という作業を何度か繰り返し「僕の手元にはこの音源しかない。でもね、これでじゅうぶんです」と脇地さんは笑顔で語った。

 父から子へ、子から母校へと渡ったレコードは、さまざまな思いや歴史を音楽に乗せて、クラーク氏の教えを受け継ぐ学生(子)たちへと伝わり、語り継がれていくのではないだろうか。

 「イザ イザ イザ」―。活気ある校歌の歌詞を目で追いながら原曲に耳を傾けてみる。力強い行進曲は、店内だけでなく、記者の心にも大きく響いていた。

(2023年1月1日付紙面より)

脇地式三さんが寄贈した「永久の幸」の原曲レコード(【SPレコードVictor製、No35844,1927年】北海道大学文書館所蔵)
北海道大学文書館から届いた受領書や手紙
脇地式三さん
唯一残る音源を楽しんでいるという
2023年01月01日
97 移民の子・石垣栄太郎
 足跡の一部をたどる  (太地町 )

 「少年栄太郎は命をかけた人間と鯨の格闘を見て育った」―。捕鯨の町・太地で生まれ、渡米して画家になった石垣栄太郎(1893~1958年)。1920~40年代にわたりアメリカ画壇で活躍したが、画家になるために渡米したわけではなかった。「移民の子」として、歩んだ日々や多くの人々との出会いの中で道を切り開いていった栄太郎の足跡を追ってみたい。

  □     □

■渡米、そして転機



 冒頭の一文は栄太郎の妻で評論家の綾子氏の著書「海を渡った愛の画家 石垣栄太郎の生涯」に記されていたものだ。

 海外への出稼ぎが多かった当時の太地。「村の悪童」とも呼ばれた栄太郎が、小学校に入学すると同時に船大工であった父・政次が渡米。数年後、父に呼び寄せられた栄太郎は、新宮中学校を退学し渡米した。

 父と共にソーミルを経て、カリフォルニア州ベーカーズフィールドに行き落ち着く。働きながら、夜は英語を学んだ。

 聖書や社会主義関係の書物を読みあさるようになった栄太郎は父と離れ、サンフランシスコに移り住む。夜学に通い、スクールボーイや掃除人などの仕事に就く。

 ある時、転機が訪れる。英詩人・菅野衣川とその妻で後に恋仲となった彫刻家のガートルド・ボイルと出会う。ボイルの紹介でウイリアム・ベスト美術学校に通うことに。その後はカリフォルニア州立大学美術学校で本格的に美術を学んだ。

 父は「金が貯(た)まったら帰って金物屋をしよう」と語り、叔母は美術学校を望んだことに猛反対した。しかし、栄太郎はわが道を進んだ。心には故郷や家族を思いながら。

  □     □

■移民の子



 「移民県」の一つ・和歌山県では、多くの人々が海を渡った歴史がある。その一人である栄太郎は自らを「移民の子」だと述べている。

 太地町歴史資料室学芸員でニューベッドフォード捕鯨博物館顧問学芸員の櫻井敬人さんは「移民であると同時に子どものため、半人前扱いされる。移民は多くの権利から遠ざけられる上に、子どもの彼はさらに苦労が伴ったのでは」と話す。

 在米生活の中で、日本の社会主義者の先駆者である片山潜とも出会っている。栄太郎自身も社会主義研究会に参加し、片山との交流も続いた。

 櫻井さんは「栄太郎は社会不正義に虐げられた人に目が向いた。社会の不正義を正すためには自身に何ができるかを考え続けた人だと思う」。

 さまざまな政治運動に身を置き、重要人物とも触れ合っていたことを挙げ「彼は絵を描くことで世の中に貢献しようとした。そのスタイルを最後まで貫いた」と語った。

  □     □

■ボーナスマーチ



 1929年から始まった世界恐慌で、民衆は苦しい生活を余儀なくされていた。そんな中、第1次世界大戦に従軍した兵士に約束された恩給が支払われないことからデモが発生。この時、差別の垣根は取り払われ、黒人と白人が同じ目的に向かい手を取り合ったとされる。

 和歌山県立近代美術館教育普及課長の奥村一郎さんによると、栄太郎は彼らを取材し「ボーナスマーチ」を描いたという。32年の作品で、黒人が傷ついた白人をたくましい腕で抱きかかえ、前方を見据えている力強い絵だ。現在、県立近代美術館に所蔵されている。

 その作品は2020年、米ニューヨークにあるホイットニー美術館であった壁画運動を取り入れた大規模な特別展で展示された。日本人画家では栄太郎のみだった。

 奥村さんは「石垣は差別や怒り、社会問題を描いてきた。戦後、国外追放され帰国した。日本では知られておらず、アメリカで描いた絵も生前は発表されなかった。綾子さんの努力もあって、各地に作品が所蔵された。そうして彼の評価は高まっていった」と話す。

 特別展の際に作品解説をしたカリフォルニア大学マーセド校の美術史教授・シープー・ワン(王士圃)さんは栄太郎について「真面目なアーティストで、自分の信念を持って描いている。絵の技術力も高く、自分のスタイルを持った作家」。

 特別展については「彼の存在は知られていなかったが、作品を熱心に見ている人も多かった。彼を知り、喜んでいる人もいた。太地から出ていくことが冒険。コミュニティーを移り続けたことも開拓的なことだったのでは」と評した。

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■石垣記念館設立



 1958年1月―。「あ、綾子、そばにいてくれるのか、うれしいねえ」。この言葉を最後に移民の子はこの世を去ったという。村の悪童と呼ばれた男は故郷の両親の墓の隣で眠りについた。

 91年6月、「鯨の町の小さな美術館」として、栄太郎と綾子氏の活動を顕彰する財団法人石垣記念館が開館した。

 理事長は綾子氏が務め、館内には栄太郎の遺作や遺品、綾子氏の著作などが永久保存・保管されている。開館後はさまざまな展示が催され、多くの人々でにぎわう。

 96年、綾子氏がこの世を去り、2002年に財団法人石垣記念館の残余財産と土地・建物、設立理念を継承して町立として運営がスタートした。

 21年には開館30周年を迎え、記念企画展や記念講演が開かれた。そして今年、栄太郎が生誕130周年、綾子氏が生誕120周年を迎える。

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■たどった足跡は一部



 21年6月に実施された生涯学習講座「移民の子~石垣政次と栄太郎の渡米後の足跡~」で講師の櫻井さんは「現代の人々が移民は自分と関係することとして捉えるような時代になってきた。栄太郎が移民の子であったことを掘り下げることで見えてくるものがある。さまざまな評価が存在するはず」と締めくくった。

 記念館の業務や移民に関する事業に取り組む町教育委員会の宇佐川彰男教育長は「画家になった栄太郎は珍しい移民の形。移民が多い町にとって、石垣夫妻の存在はありがたい」と語った。

 この記事で栄太郎について紹介できたのは、彼の人生のほんの一部に過ぎない。深く掘り下げるには、夫妻の思いや時間、記憶が詰まった石垣記念館に一度、足を運んでいただけたら幸いだ。

 移民の子・栄太郎は現在、故郷の大地に眠っている。その足跡や作品は現在も顕彰され、次世代へと託されるであろう。彼を育んだ太地の青い海の波紋のように、人々に伝播(でんぱ)し続けるはずだ。

(2023年1月1日付紙面より)

石垣栄太郎(右)と父政次(石垣記念館提供)
ボーナスマーチ(和歌山県立近代美術館所蔵)
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