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子どもに分かりやすい色分け表示で事故防止=5日、那智勝浦町内の通学路
子ども目線で交通安全を
スクールゾーンを色分け表示
那智勝浦町

 那智勝浦町立勝浦小学校(山下真司校長)の児童らが利用する通学路に黄色と緑色に左右で色分け表示されたスクールゾーンが先月、完成した。場所は同町勝浦の踏切付近から北浜区のコンビニ横を通り、小学校正門前までの町道と一部県道が混じる約300㍍の区間。

 「子ども目線で交通安全を図りたい」という思いから、勝浦幹部交番連絡協議会(大林賢二会長)と同協議会員で発起人の関制洋さん、山下校長の連名で道路管理者である町と県に要望書を提出し、工事を終えて今日に至った。

■色分け表示の目的は

 勝浦幹部交番の中野真一所長によると、スクールゾーン設置の要望は昨年6月に開かれた同協議会の中で、交通事故防止対策について話し合った際に提案されたもの。

 前述の通学路は狭く、児童が登下校の際に交通事故の危険もあって、当初は歩道設置も視野に入れていたが、予算や歩道設置によって車両の通行が困難になることから断念したという。

 発起人の関さんは以前、町交通安全指導員を務めていた経験から現在もボランティアで週2回、通学路で子どもたちの安全を見守っている。そんな関さんが「歩行者は右側を歩く」という原則を低学年児童らに効率良く指導するにはどうすればよいかと協議会内で検討を重ねた。

 その結果、「登校時は黄色、下校時は緑色」と指導するほうが、児童らにも伝わりやすいとし、今回の「子ども目線」での色分け表示の考えに至った。

■スクールゾーン表示も

 小学校の賛同も得た後、昨年6月に町と県の関係者らに現地説明を実施。その後、中野所長が決定事項をまとめ、連名で要望書を同年12月に提出した。

 今年7月16日に町道部分、22日に県道部分の色着け表示の施工が完了した。また、この区間内に「スクールゾーン」の文字表示も8月中に実施されるという。

 関さんは「県道の方は数年前から登校時間のみ交通規制になり安心していた。しかし、道が狭く、子どもたちが左右に広がると危険だった。色分け表示をしたことで子どもたちが事故に遭わず安全に登下校ができるようになると思う。また、学校でも色分け表示について指導してくれているのでありがたい」。

 中野所長は「両側で別の色の表示は珍しいと聞くが、従来の一色の表示だと子どもには分かりにくい。今回の表示が前例となり、他でも適用されるようになれば事故の未然防止や児童らへの指導がしやすくなると思う」と話した。

 なお、スクールゾーンの表示が完了した後に、同協議会や学校などが協力し、下校時の交通安全指導を検討しているという。

(2020年8月15日付紙面より)


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「もやい結び」を体験する子どもたち=14日、紀宝町の道の駅ウミガメ公園
自衛隊活動に理解深める
防災啓発「命を守る技を学ぼう」
紀宝町
 自衛隊三重地方協力本部熊野地域事務所(松谷実所長)による防災啓発活動が14日、紀宝町井田の道の駅「紀宝町ウミガメ公園」であった。訪れた人たちは命綱の結び方を学び、令和2年7月豪雨災害派遣、新型コロナウイルス感染症に対する災害派遣などのパネル展を通して自衛隊活動に理解を深めた。

 防災意識を高めてもらおうと松谷所長が初めて企画。「紀伊半島大水害から9年~命を守る技を学ぼう~」と題し、装備品の展示や命綱の結び方教室、ライフハックの紹介、写真展「自衛官だから出会えた景色」、自衛隊災害派遣状況のパネル展などを催した。

 結び方教室では自衛隊員が災害現場などで使う「もやい結び」を紹介。松谷所長がロープの結び方などを教えた。「自衛官募集」のホームページに掲載しているライフハックは服のまま落水した際の対処法や簡易担架の作り方などをパネルで展示した。

 2011年の紀伊半島大水害の際、新宮市内で活動した松谷所長は「風水害など危機に面した際、正しい対応で命を守ってほしいとの思いで開催しました。自衛隊の活動を広く知っていただける場になったのでは」。

 御浜町から母親らと訪れ、もやい結びを体験した間下花梨さん(小2)は「難しかったけど、次はできそう」と笑顔を見せていた。

 紀宝町井田出身で、北海道の旭川駐屯地通信小隊に所属する野地本冴さん(25)も希望広報活動として参加し、自衛隊の活動を紹介した。

 野地本さんは紀宝剣道スポーツ少年団、矢渕中学校、和歌山東高校で剣道に励み、陸上自衛隊に入隊。「自衛官はやりがいのある仕事。女性自衛官が少ないのでもっと増やしたい」と話していた。

(2020年8月15日付紙面より)

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海軍地下送信所の内部を見学する特別公開の参加者ら=14日、串本町串本
地域 海軍地下送信所を特別公開
終戦75年にちなんで内部も
串本町
 串本町串本にある戦跡「海軍地下送信所」で14日に特別公開があり、関心がある人々が解説を受けながら普段は立ち入ることができない内部を見学するなどした。

 第五福竜丸建造の地平和の歴史展実行委員会(西野政和委員長)が終戦75年にちなんで計画した企画の一環。同実行委員会は戦史を風化させないため5年ごとに企画展を開き併せて戦跡ツアーを実施しているが、今回は新型コロナウイルス感染予防としてバス移動を避けるためこの公開をすることにした。

 同送信所は太平洋戦争時に築かれた構造物(昭和19年設置)で、須賀漁港の道向かいに戦跡として現存。普段は入り口が閉ざされているため、同実行委員会は管理する同町教育委員会と趣旨や手法を話し合い、内部見学を含む筋道をつけて実施するに至った。

 当日は1時間周期で5回、マスク着用を条件にして参加を受け付け。同実行委員会事務局長で町内の戦史や戦跡に詳しい仲江孝丸さんが解説役となり、参加者にヘルメットなど安全対策をしてもらいつつ内部を案内した。

 地上部は当時の耐弾要件に基づく厚さ50㌢のコンクリート構造。急峻な階段を約6㍍下りた先には4㍍×19・7㍍の地下部(4室に分かれている)がある。現在は構造のみが残る状態で、仲江さんは発電機や送受信機があった場所などを紹介して当時の様子に思いをはせることを促した。

■民間発起の終戦企画展

 同実行委員会は16日(日)まで、串本町文化センター2階ホワイエで企画展「太平洋戦争終戦75年 串本町平和の歴史展」を実施。広島や長崎における被ばくの様子や核兵器禁止条約と世界の動向などを30枚の写真パネルなどで紹介している。開場時間は午前9時~午後5時で、入場無料で随時鑑賞できる。

 最寄りの民家=地図参照=では串本いやしの会が太平洋戦争を振り返る企画展を実施。当時の兵装の実物や通貨・債券、古写真と戦跡の解説パネルなどを展示している。次の開場期間は17日(月)~20日(木)で、午後1時~4時に入場無料で随時鑑賞できる。午前中の鑑賞は要応談。問い合わせは吉村勝興代表(電話090・5678・4617)まで。

(2020年8月15日付紙面より)

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