古座川町立明神小学校(山本浩昭校長)の児童13人が19日、大柳にある北裏説朗区長の水田で田植えに取り組んだ。
区長着任により同校の学校評議員となり、町内に三つある小学校のうち同校だけが地域協力による稲作体験をしていないことを知った北裏区長が発起して提供している機会。本年度も自宅前にある広さ約2㌃の水田を準備し、区民ら有志の協力も取り付けて同校へ体験を誘いかけた。
この日は児童を代表して太田朋希さん(6年)と津本月樺さん(5年)が幅約30㌢の筋付けを仕上げ、その後は13人が素足で横一線になって水田へ入り、筋の交点を目安にして苗を植え込んだ。
田植え体験は2021年から提供していて、今年で5回目。初参加の1年生には教員が付き、2年生以上は北裏さんや有志と一緒に段取りを思い出して自発的に取り組み、人数に対して広い水田ながら半時間強で田植えの作業を完了した。
苗の品種はもち米「滋賀羽二重(しがはぶたえ)」で、稲刈りは9月下旬ごろの実施を見込む。田植えを始めるに当たり太田さん、終えるに当たり津本さんがそれぞれあいさつ。児童の期待を受けた北裏さんは夏休みの稲刈りを避ける都合で周囲より田植えの時期を遅くしているこの水田に鳥が集中しないよう、近日中に他の水田を仕立てて分散させ少しでも多く収穫できるよう工夫をするという。今年も脱穀体験まで提供するとし、まずは無事稲刈りができるよう育てたいと意気込んでいる。
(2025年5月22日付紙面より)
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