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委嘱を受ける浅山陽心部長(左)と中道夕月部長=19日、和歌山県立新翔高校
自転車マナーの向上を
新宮署に協力、尽力誓う
新翔高校

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新翔高
 「自転車マナーアップ推進リーダー等委嘱式」が19日、和歌山県立新翔高校(宮井貴浩校長)であった。地域未来づくりプロジェクトチーム(浅山陽心部長)と吹奏楽部(中道夕月部長)の部員や教職員が新宮警察署(矢野勝正署長)から委嘱を受け、自転車マナーの向上に尽力することを誓った。

 新宮署と新翔高校が2015年から行っている取り組みで11回目となる。新宮署が中高生などの自転車マナー向上を図り、新翔高校の生徒と教職員を推進リーダーおよびアドバイザーに委嘱している。

 推進リーダーたちは自身が自転車マナーを向上させて他の模範となることはもちろん、新宮署の交通安全関連の街頭啓発に協力もしている。

 本年度は、同チームの13人と同部の5人が推進リーダーに、教職員2人が推進アドバイザーに委嘱された。共に3年生の浅山部長と中道部長が代表し、矢野署長から委嘱状を受け取った。

 矢野署長はあいさつで、道路交通法の改正で来年4月から、自転車も摘発対象となることを説明。「対象は16歳以上。改正の経緯は、昨年全国で起きた人身事故の約4分の1が自転車関係だったから」と伝えた。推進リーダーに「自らルールを守って」「ヘルメットの着用を」と呼びかけた。

 宮井校長もあいさつ。「周りのみんなや家族、地域の人が少しでもマナーを守るよう啓発をしてくれることを期待している。推進リーダーの自覚を持ち頑張って」と激励した。

 全推進リーダーを代表して浅山部長がマナーアップを宣誓した。「ヘルメットを着用する。他の学生や地域の方々の模範となる。学校全体に浸透させる。交通安全活動に参画する」と力を込めた。

 この後、校内で啓発活動を実施した。下校する生徒に啓発物資を手渡し、自転車のマナーアップを呼びかけた。

(2025年5月21日付紙面より)


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田植えをする参加者の様子=18日、那智勝浦町米作り体験農場
地域 新緑の中、田植え体験
色川地区小阪の棚田で
那智勝浦町
 棚田を守ろう会(峯茂喜代表)による「田植え体験」が18日、那智勝浦町小阪の米作り体験農場で行われ、一般参加者や会員、東牟婁振興局の職員ら60人が参加した。

 同会は「棚田の文化的景観」を守る活動の一つとして、通年で米作り体験を開催している。

 この日、参加者は田んぼに足を取られながらも一本ずつ苗を植え、予定していた時間よりも早く植え終わった。

 昼食時には色川地区の住人らが用意した食事を食べながら、新緑まぶしい棚田を背に参加者同士で交流をした。

 那智勝浦町宇久井在住の石部飛雄さん(23)は「楽しかった。地元に住んでいたが、色川の棚田に来たのも、手で田植えをしたのも初めて。年間を通して稲の収穫まで体験できるということなので、田んぼに愛着が湧きました」と話していた。

 同会事務局の吉田一さんは「心配していた雨も降らず、涼しい気候で田植えができてよかった。県外から参加してくれる方も多くてうれしい」と語った。

 同会は米づくり体験の参加者を募集している。興味のある人は棚田を守ろう会事務局(電話080・2400・7327、メールtanada@zb.ztv.ne.jp)まで問い合わせを。

(2025年5月21日付紙面より)

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大谷湿田で羽化し成熟したハッチョウトンボ。上は雄、下は雌=19日、古座川町直見
地域 ハッチョウトンボが羽化
直見にある大谷湿田内で
古座川町
 古座川町直見(ぬくみ)にある大谷湿田内で今年も、ハッチョウトンボの羽化が始まり成虫の姿が見られるようになった。

 このトンボはアジア広域の湿地に分布し、トンボ類の中では世界最小種で体長は1円玉大の約2㌢。羽化し成熟するにつれて雄は体全体があかね色に染まり、雌は腹部に黒い縞模様を濃く帯びるので見分けがつく。広く分布しているが生息できる場所は限定的で、人為的影響をほぼ受けていない自然環境で生息に適した湿地にいることが多い。

 同湿田は1992年に生息が学術報告されて以降、町が取得しハッチョウトンボ自体も町天然記念物に指定して保護している。町教育委員会教育課が19日に現地確認をし、観察用途で設置している木道上から成虫の雄3匹、雌1匹を見つけて撮影記録。雌はすでにカップリングをしていて、この日は雌が産卵行動をするたびに対の雄がそばを飛んで周囲を警戒する様子も観察できた。4匹ともすでに発色が良く、これら個体は中旬に羽化したのではと推測して確認を終えた。

 同湿田でのハッチョウトンボの羽化は一般に梅雨が明けるまで続くとされている。同湿田はロープを張って立ち入りを制限していて、捕獲はせず外周か木道上から観察するよう呼びかけている。問い合わせは町教育委員会教育課(電話0735・72・3344)まで。

(2025年5月21日付紙面より)

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