那智勝浦吹奏楽団の主催による、第2回勝吹ミニコンサート「幼児のみなさんいらっしゃ~い!」が20日、新宮市福祉センターであった。楽団がアニメソングや手遊び歌などを披露した。親子連れが多数参加。子どもが曲に合わせて踊るなどして楽しんだ。
昨年の8月に続く開催となり、演奏はファンファーレで開幕。続いてヒット曲「サウダージ」で会場を盛り上げた。指揮者の大江伸二さんは「みんなが楽しかった、音楽っていいなと思ってもらえるとありがたい。思いっきりおしゃべりしたり、体を動かしたりして楽しんで。今日が皆さんの心に残る楽しいひとときとなるように願う」と話した。
「夢をかなえてドラえもん」の演奏では、団員が頭に登場キャラクターのお面を着けて演奏。歌詞に合わせてタケコプターやどこでもドアなどの小道具も登場して、子どもらを喜ばせた。人気アニメ主題歌「ブリンバンバンボン」では、演奏に合わせて子どもらが立って踊った。
別の曲の演奏中には、団員らがアンパンマンのキャラクターのぬいぐるみを持ち登場し、子どもらに接近。子どもらははしゃぎ、ぬいぐるみに触れていた。楽器紹介では、団員がさまざまな楽器を紹介し、童謡の一節などを演奏。子どもらは合わせて歌った。
「マツケンサンバ」では、団員が実際の歌手に扮した金色の衣装で踊り、会場を盛り上げた。保育所で踊られることも多い「エビカニクス」では、団員がエビやカニのぬいぐるみを持ち、子どもらに「一緒に踊ろう」と呼びかけ、共に踊った。アンコールもあり、同様に踊って幕を閉じた。
母の有香さんと一緒に市内から参加した高田悠翔ちゃん(3)は「エビカニを一緒に踊って楽しかった。知っている曲がいっぱいあった。またあったら来たい」と話した。
同楽団は1994年に結成。メンバーは年齢も仕事もさまざまで、これまでに数多くの演奏会を実施している。
(2025年4月22日付紙面より)