当初予算の成立により、新宮市のプレミアム付き商品券発行事業の実施が決まった。プレミアム率は40%。7000円分の商品券を5000円で販売、1人2セットまで購入できる。
昨今の物価高騰の影響を受けた市民の生活支援および市内事業者の消費喚起を促し、市内経済の活性化を図ることを目的とした市独自の施策となる。商品券の内容は500円券の14枚で、内訳は地元店舗限定券が7枚で3500円分、市内全店舗共通券が7枚で3500円分となる。
基準日までに市に出生届を出した人が対象となる。対象全員の名前が記載された引き換えはがきを、世帯主に宛てて6月中旬に発送する予定でいる。市内郵便局での販売は7月中旬ごろを目指している。上限は1人2セットだが、1セットでも購入できる。
市はプレミアム付き商品券発行事業をこれまで複数回にわたり実施。購入率は2021年度が67・1%、22年度が67・9%、23年度が67・1%だった。23年度は年度途中の補正予算で実施だったため販売期間が1・5カ月ほど短かったが、購入率はほぼ変わらなかった。
担当する市商工観光課は「お米や野菜などが以前に比べ、だいぶ高くなっている。物価高騰対策としてぜひ、プレミアム付き商品券を使って購入いただければ。市内で購入することで経済活性にもなれば」と話している。
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■病児病後児保育も
病児病後児保育の関連予算も成立した。旧蓬莱共同調理場を改修して実施するもので、今秋の開設を目指している。個室を6部屋設けて定員6人で運用、対象は生後6カ月から小学6年生までを考えている。
(2025年3月23日付紙面より)