春休みに入って、お子さんの昼ご飯や学童弁当などに悩まされている人も多いのではないでしょうか? 学校がある日も慌ただしいですが、休みの日も、子どもの食事の悩みは尽きないですね。そんな時に私がお勧めしているのは、冷凍食品です。冷凍食品は、今すごい数の商品があり、お弁当やおかずの代替品としてだけではなく、1食をレンジアップで賄えるような商品も出てきています。これらを活用すると、子どもが留守番する時も、火を使わなくていいし、とても助かりますよね。さらに、冷凍のカット野菜の種類も多く、活用できたら調理の時短に役立ちますよね。ただ、冷凍食品と聞くと「保存料や添加物、栄養が心配」という方が多いので、今日は、そんな冷凍食品のお話をお伝えしようと思います。
まず、最初にお伝えしたいのが、栄養面でのことです。冷凍すると、栄養素が壊れてしまうのではないかと思っている方がとても多いのですが、そんなことはありません。冷凍野菜は、収穫して選別後すぐに加熱処理して冷凍するので、栄養価が低下することはありません。しかも旬の時期に収穫され、急速冷凍されるので、市場に出回っている野菜より、栄養価が高いこともあります。
家庭で生野菜を切って、残りを冷蔵庫で保管していると、カット面から栄養素はどんどん逃げていきます。調理しきれず冷蔵庫保管している生野菜よりも、冷凍野菜の方がむしろ栄養価が高いともいえます。また冷凍野菜でいうと、使う分だけ取り出して調理すれば、無駄になることもありません。食品ロスの防止や節約にも役立ちますよね。
次に保存料についてお伝えします。冷凍食品には保存料は使われていません。使う必要がないんです。マイナス18度の低温で保存すると、腐敗や食中毒の原因となる細菌が活動できないんです。冷凍食品は保存料を使わなくても、腐敗せず、品質が長期間保たれるというわけです。
最後に添加物のお話です。これは全ての加工食品と同じように、冷凍食品にも添加物は含まれています。しかし何度もこの連載でお伝えしているように、食品安全委員会の下、使用が認められた添加物を、摂取量なども含め厳重に管理されているのです。食べることで、健康が損なわれる心配はありません。
冷凍食品は、とても便利で安心な食べ物です。「手作りでなければ健康な食事ではない」という固定観念にとらわれず、冷凍食品を上手に活用して、お弁当や日々の食卓を乗り切ってください。子どもたちにとって一番優先すべきことは、家族と笑顔で食事をすることです! 春休みに、ぜひ冷凍食品を使ってみてくださいね。
(2025年3月22日付紙面より)
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