那智勝浦町の公立小学校6校が卒業式を挙行した。色川小学校のみ18日に行い、6人が卒業。19日に勝浦38人、宇久井42人、市野々6人、下里12人、太田3人の児童が、6年間の感謝を胸に、母校を巣立った。
勝浦小学校(草下博昭校長)では草下校長が卒業生一人一人に証書を手渡した。式辞では「一点に絞って言わせてください。不安や緊張は悪いことではない、ということです。悩んで、間違って、考えてください。生きることは行動の判断、決断の連続です。完璧な人間はいません。だから、『悩み迷い、考えることもかっこいい』と感じるようになってもらえれば」と、困難に立ち向かう気持ちの大切さを語った。
在校生を代表し、4、5年生86人が「贈る言葉」を先輩たちに語った。共に過ごした1年間に感謝を込めて「大切なもの」を歌った。
卒業生は「別れの言葉」で中学校生活への希望と、6年間の小学校生活を終える寂しさや、楽しい思い出などを振り返った。「いのちの歌」を合唱し、「勝浦小学校で学んだことを忘れず、一生懸命、一致団結。中学校でも頑張ります」と、新生活への決意を述べていた。
(2025年3月20日付紙面より)