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松明を手にした上がり子が石段を下る=6日、新宮市の神倉神社
1450人、御神火授かり石段下る
春の訪れ告げる御燈祭り
神倉神社

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熊野速玉大社
阿須賀神社
神倉神社
 熊野地方に春の訪れを告げる「御燈祭(おとうまつ)り」が6日、新宮市の熊野速玉大社(上野顯宮司)の摂社、神倉神社で営まれた。白装束の上(あ)がり子たちが御神火を授かり、538段の石段を下った。

 今年は4年ぶりに一般参加の上がり子を迎えた昨年を上回る1450人(主催者発表)が集まった。1400年以上前から続くと伝わる全国でも珍しい女人禁制の祭り。

 上がり子たちは「家内安全」「商売繁盛」「無病息災」などそれぞれの願い事を書き込んだ松明(たいまつ)を手に熊野速玉大社阿須賀神社、妙心寺などを参拝。夕刻には続々と神倉山に集まった。

 大松明の御神火が上がり子たちの松明に行き渡った午後8時前、山門が開扉され、先頭集団が一斉に飛び出した。神倉山の麓に架かる太鼓橋周辺では、山を下りてくる勇壮な男たちを大勢の家族や観光客たちが出迎えた。

(2025年2月8日付紙面より)


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友達同士で写真を撮り合う=5日、新宮市立城南中学校
学校 落語や写真などに挑戦
ふるさと講座に専門家招き
城南中
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 新宮市立城南中学校(吉田元紀校長)で5日、「ふるさと講座」があった。1年生51人が写真や落語、エクササイズなどさまざまな分野の専門家5人から指導を受けた。

 同校運営協議会(森本祐司会長)の主催で、昨年から実施。開催に当たり森本会長が「新宮が多くの文化人を輩出しているのは風土と自然、さまざまな人同士の関わりがあるから。今日は専門家の方と関わることで普段とは違う経験を楽しんでください」とあいさつした。

 視聴覚室ではロープとリングの手品講座、音楽室では体を動かすボイストレーニング、会議室では落語、体育館ではゲーム形式のエクササイズ、1年1組の教室では写真教室が開かれた。

 体を動かしたり、大きな声を出したり、友達の写真を撮ったりと、それぞれの講座を生徒らは笑顔で楽しんでいた。

 エクササイズを受講した伊藤厚さんは「体を動かすのは好きなので楽しかった。教わった準備運動は部活のバスケットボールに役立てられそう」、落語を体験した岡本樹さんは「普段経験できないので面白かった。登場人物の位置が舞台のルールに従っていたり、うどんや焼き芋を食べるしぐさの表現は勉強になった」と話していた。

  □     □

 講座名と講師は次の通り。敬称略。

▽「スポーツボイス」(森まりか)

▽「落語しようぜ!!」(熊野家三九郎)

▽「今日から君たちはマジシャン」(益子敏充)

▽「友達を撮ろう!友達に撮られてみよう!」(丸山由起)

▽「脳と体を活性化させるエクササイズを体験しよう」(杉浦資史)

(2025年2月8日付紙面より)

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大島港で組んで立ち上げられた「お山」=7日、串本町大島
祭礼 大島港へ「お山」立ち上げ
奉仕準備にわかに大詰め
水門祭
 串本町大島にある水門(みなと)神社の大祭水門祭」=県指定無形民俗文化財=が8日(土)に本祭日を迎える。宵宮の7日は早朝から大島港で「お山」を組むなど地内の装飾も進み、奉仕の準備もにわかに大詰めに差しかかった。

 同港から見て東側にそびえる日和山の中腹に鎮座する同神社。誉田別命(ほんだわけのみこと)を祭神とし、大島水門祭保存会(吉田慎二会長)を軸とした申し合わせにより2月第2土曜日を本祭日として大祭の奉仕をしている。

 東牟婁郡内では特に行事が多い大祭としても知られ、祭神にまつわる伝承に基づく渡御やその合間に営まれる櫂伝馬競漕(かいでんまきょうそう)は見どころとして区内外から見物を集める。その象徴の一つに当たるのが「お山」。四角すいに組んだやぐらにお鏡と枝葉を詰め頂部にヤブツバキと大漁の願いを込めた飾り笹をあしらった構造物で、7日は約30人がかりで作り、周囲に舞台を組み大のぼりを並べて仕上げた。本祭日は区長ら要職と役者衆が「お山」を背にして舞台へ上がり、御旅所から戻る祭神とその一行を迎える奉仕に臨む。

 6日夜半には紀伊大島開発総合センターで青年団体「大同会」(冨田和成会長)の稽古納め「衣装付け」もあり、寺町忠区長ら大祭関係要職が総神楽を見届けた。てんぐ役は稲田湊さん(13)で、キレのある獅子とのかけひきを繰り広げて座を沸かせた。今年は稲田琉空さん(12)、稲田功さん(11)と3人で手分けしててんぐ役の奉仕をするという。

(2025年2月8日付紙面より)



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