熊野新聞記事アーカイブ
熊野新聞社 The Kumano Shimbun
〒647-0045 和歌山県新宮市井の沢3-6
営業部 TEL 0735-22-8080 FAX 0735-23-2246
記者室 TEL 0735-22-8325 FAX 0735-28-1125

瀬古伸一郎事務局長(左)らが参加を呼びかけ=3日、新宮市の新宮木材協同組合
木育キャラバン初開催
15、16日、体育文化会館で

那智勝浦町

【この記事のキーワード】
新宮木材協同組合
木材協同組合
 新宮・東牟婁地方で初となる「木の国わかやま木育キャラバンin那智勝浦町」が15日(土)と16日(日)、那智勝浦町の体育文化会館で開催される。実行委員会の瀬古伸一郎事務局長(新宮木材協同組合副理事長)は「子どもたちに木で夢中になって遊んでもらいたい」と多数の参加を呼びかけている。

 両日とも完全2部入れ替え制で、1部は午前10時~午後0時30分、2部は午後1時30分~4時。入れ替え時間中に清掃と消毒を行う。入場無料だが、一部ワークショップは材料費が必要。詳細はチラシや公式インスタグラムなどを確認。

 16日午前10時~正午には、新宮市あけぼのの木材会館で木材業見学ツアーを実施。原木が加工される様子を見ることができる。こちらは先着30人。申し込みはQRコードから行う。

 「紀の国わかやまを再び『木の国』に!!」をコンセプトに、子どもたちに木のおもちゃに触れる機会をつくり、子どもや子育て世代の木への関心を高めることを目的とするイベント。

 これまで和歌山市や田辺市などで開催してきたがイベントの様子を目にした新宮木材協同組合などのメンバーが「ぜひ新宮・東牟婁でも」と実行委員会に加わり、開催にこぎ着けた。

 当日は「芸術と遊び創造協会」や「東京おもちゃ美術館」協力の下、会場に木製のおもちゃや木のボールプール、木琴などが集結。木材関連会社によるワークショップも多数用意しており、身近な木や草花を材料に、びゅんびゅんごまや木のスプーンなどを作ることができる。問い合わせは実行委員会事務局(新宮木材協同組合内、電話0735・22・6105)まで。

(2025年2月5日付紙面より)


別窓で見る
記事一覧

玉置享玲さん(左)と藤紀実美さん=3日、新宮市役所の記者室
地域 ベトナムへ「折形」託す
藤紀流家元の藤紀実美さんに
 日本とベトナムの文化交流事業で9日(日)からベトナムへ赴く藤紀流二代目家元の藤紀実美さんに3日、新宮市在住の玉置享玲(りつれい)(本名・ひとみ)さんが「折形(おりかた)」の作品6点を託した。

 藤紀さんは、将来日本で働くことを目指す学生が学ぶベトナムのフックグエン日本語学校で日本文化を伝えており、渡航は今年で4回目。日本舞踊を披露する他、浴衣や法被、羽子板、クマノザクラなどさまざまな日本文化に触れるワークショップを開いている。

 毎年現地の人々へプレゼントを持参しており、今年は玉置さんへ折形を依頼。折形は600年以上の歴史を持つ、武家社会の礼法の一つ。贈答品を和紙で包んで手渡す方法や、儀礼に使う和紙飾りを指す。時、場所、場面や格式に合わせてさまざまに和紙を使い分ける。

 玉置さんは東京の短期大学で折形を研究する恩師の助手を務める中で、和紙に触れる魅力に引き込まれていった。故郷の新宮市に帰った後も講座を開いており「奥ゆかしさや相手を思いやる日本人の心を表すものだと思う。講座でも、自分が作って満足するのではなく、先さまを思いやることの大切さを伝えています」と語る。

 藤紀さんは「言葉にせず、表に出さずに相手を思いやるのは、日本独特の感性。『折形』という形で相手にそっと差し出すのは、すてきな文化だと共感している。日本舞踊はもちろん、広く和の文化に興味を持って楽しんでもらえたらいいなと思います」と話していた。

(2025年2月5日付紙面より)

もっと見る
折たたむ
別窓で見る

災害への対策を示す森岡茂夫さん=2日、新宮市の高田交流センター
防災 巨大地震対策学ぶ
高田地区で防災講演会
新宮市
 1級建築士で防災の森岡茂夫さん(73)を招いての防災講演会が2日、新宮市の高田交流センターであった。高田区防災委員会が主催。住民、市消防団員、市職員ら約50人が巨地震から身を守るすべを学んだ。

 森岡さんは日本建築家協会(JIA)の本部理事、神奈川県代表などを歴任。東日本震災紀伊半島水害など全国の被災地で支援活動に従事した。2013年、故郷太地町にUターンし、JIA和歌山災害対策委員長に就任。太地町を中心に全国各地で防災セミナーを開いている。

 講演は「災害から命を守る~今あなたにできること~」がテーマ。全国の被災地で活動していることを挙げ「災害が起きてからでは遅い。日常の生活で命を分けることがたくさんある」と示した。

 ▽木造仮設住宅▽防災ベッド補助金▽感震ブレーカー補助金―など5項目を県に要望し、全て実現したと明かした。

 地震による倒壊家屋の写真をスライドに映し、無料耐震調査を勧め、防災ベッド補助金を活用して生存空間の確保を呼びかけた。

 感震ブレーカーの活用、ガスコンロ温度センターのチェック、山津波対策としてハザードマップの確認なども説明。「自分たちの地区が危険かどうか喫緊の課題として考え、みんなで話し合ってほしい。みんなで助け合い、高齢者の方は高齢者等避難の前に避難を」と提案した。

 市消防本部の職員は、住宅用火災警報器(住警器)の補助制度を紹介。市内在住65歳以上の高齢者がいる世帯が対象で、住警器の購入費用を一部補助する。問い合わせは、市消防本部予防課(電話0735・21・3326)まで。

 講演後の午後からは森岡さんが高田地区を巡回し、危険箇所などを目視診断した。

(2025年2月5日付紙面より)

もっと見る
折たたむ
別窓で見る
主な記事 *記事詳細は熊野新聞紙面をご覧下さい*
  • 学校 開智高優勝し2連覇達成 串本古座高も初挑戦4位 (第2回DPCS)
  • 【この記事のキーワード】
    串本古座高
    開智中
  • 文化 特選に野中誠一さん 写連紀南支部1月入選作品
  • 地域 豆まきに笑顔広がる かわりない会が節分行事 (紀宝町)
  • 【この記事のキーワード】
    七夕祭
  • 地域 北方領土について周知 啓発物資を通学の生徒に (新宮JC)
  • 教育 季節の行事を楽しむ 豆まいて鬼退治 (はまゆうこども園)
くまスポ
  • 40人がボールに親しむ JFAキッズサッカーフェス (新宮市)
ご購読・試読のお申し込み