新宮市立神倉小学校(藪中秀樹校長)で1月31日、御燈祭(おとうまつ)りについての「ふるさと学習」があった。1年生66人がスライドや絵本の読み聞かせを通じて、地元の文化を学んだ。
同校運営協議会(下岡輝子会長)の推進する「ヤタガラス子ども未来プロジェクト」の一環。同会メンバーを中心に有志のボランティアが授業を進めた。下岡会長の招きで田岡実千年市長が授業を参観した。
はじめに御燈祭りの流れをスライドで説明し、松明(たいまつ)や白装束などを解説した。祭りに参加する「上がり子」同士がすれ違う時のあいさつ「頼むで」の実演では、田岡市長とメンバーが松明をぶつけあった。祭りの進行役である介釈(かいしゃく)の役割や、最後に行う神事などについても学んだ。
メンバーが作成した絵本「やくそく~はると君のお燈祭り~」を下岡会長らが読み聞かせた。児童らは初めて御燈祭りに参加するはると君の話に耳を傾け「すごく面白い」「勉強になった」「白いものが食べたくなった」など、さまざまな感想を口にしていた。
下岡会長は「これからの未来を支える子どもたちに、もっと新宮のことを知ってもらいたいと思っている。特にこの学校は神倉神社のお膝元。地域の伝統をより深く知り、興味を持ってもらえれば」と話していた。
(2025年2月2日付紙面より)
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