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可搬型通信局の装置について参加者に説明=22日、新宮市佐野のくろしおスタジアム駐車場
災害復旧用OSを活用
和歌山県内で初の訓練
関西電力送配電

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 関西電力送配電株式会社和歌山本部は22日、「大規模災害に備えたオープンスペース活用訓練」を、新宮市佐野のくろしおスタジアム駐車場で行った。和歌山県内では初の試みとなる。36人が参加、通信や応急送電などの手順を確かめ、実効性を高めた。

 同本部は同所を含む29カ所を、災害復旧用オープンスペース(OS)として使用する協定を各自治体と結んでいる。現地での訓練は初で、同本部、新宮配電営業所、新宮電力所から参加した。また他地域からの24人が様子を見学した。ガソリンスタンドとスーパーの2社が協力した。

 現地には、本部や受付のテントが設置されていたほか、約80世帯分の電気をつくれる高圧発電機車や、作業員が休憩できるサポートカーが持ち込まれた。訓練では、可搬型通信局を設置し、Wi―Fiがつながって通信が可能となったことを確認した。

 他の地域の一般送配電事業者役や協力会社役の応援者を受け付けた。高圧発電機車による応急送電を依頼した想定で、スーパーセンターオークワ南紀店へと車両を運んでもらった。車両の監視指示や、ドローンによる被害状況調査も行ってもらった。

 協力のガソリンスタンド会社がローリー車で、高圧発電機車用の燃料を運ぶ訓練もあった。ドラム缶に補給するまねを行ってもらい、手順を確かめた。スーパーからの供給物資支援を想定して弁当を運んでもらった。

 和歌山本部防災・企画担当部の本夛良亮部長は「これまで実際の訓練をしていないので、実効性が検証できていなかった。訓練で一連の流れを確認でき、紙面上では想像できないスケール感を実感できて有意義だった。課題や改善点を捉えることができた。今後はできれば年1回、和歌山、田辺、新宮の3エリアで順に訓練をやっていきたい」と話した。

(2025年1月24日付紙面より)


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園児と遊ぶ地域住民ら=23日、那智勝浦町立下里こども園
教育 園児手作りのお正月遊び
地域住民ら招いて交流
下里こども園
 那智勝浦町立下里こども園(上安みか園長、園児38人)は23日、園に地域住民を招いて交流会を開いた。約30人が参加し、園児手作りのお正月遊びでにぎやかに過ごした。

 核家族化などで地域の高齢者と子どもたちが触れ合える機会が少なくなる中、発表会などさまざまな機会に交流の場を設けている。お正月遊びの企画は今回が初めて。

 会場には福笑いやすごろく、こま、けん玉などが並んだ。どれも園児たちが作ったもので、かるたの読み札には「『せ』んがきえた」「『み』なとであそぶひと」「『ま』いくをもつひと」「『う』さぎがぴょん」と園児たちが考えた文と文字が。練習で上達したというこま回しも披露した。

 太田晃義さん(83)はひ孫のあおちゃん(3)と遊びながら「今年の正月はインフルエンザもあって一緒に過ごせなかったですが、こまも上手。楽しいです」と目を細めていた。祖父母らの他、未就園の子どもや保護者、回覧を見た地域住民らも多く訪れていた。

(2025年1月24日付紙面より)

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部会研究の発表をきっかけにし刺激し合う会員=22日、串本町立体育館
教育 セッションで刺激し合う
教育実践研究交流会実施
串本町教育研究会
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潮岬小
潮岬中
 串本町教育研究会(会長=水上茂秀・潮岬小学校長)が22日、町立体育館で会員を対象にした2024年度教育実践研究交流会を開いた。

 この研究会は、町立の小中学校教員とこども園保育教諭が会員となり結成。同交流会は本年度から進めている組織改革の一環で、2回の研究授業の機会がある教科部会に比べ部会内共有にとどまりがちな学年部会・特別支援教育部会・幼児教育部会の研究成果を発表し質問や意見を寄せ合う形で部会間共有し、今後の部会研究の展望を図るとともに会員間のつながりや連携も深める機会として初めて取り入れたという。

 当日は会員など約110人が参加。始めるに当たり水上会長は町教研活動やこの交流会の趣旨を掲げ「本日はポスターセッション形式での発表で、成否はオーディエンスの姿勢にかかっている。温かく活気のある雰囲気の中でセッションが進むことに期待する」とあいさつし意欲を促した。

 発表に臨んだ部会の内訳は▽小学校低学年▽小学校中学年▽小学校高学年▽中学1年生▽中学2年生▽中学3年生▽特別支援教育▽幼児教育―で、部会それぞれに掲げている研究テーマに基づく取り組みの状況や成果を6分前後の持ち時間で発表。会員は所属している部会以外の発表を聞き質問や意見を寄せる流れを5回繰り返して刺激し合うなどした。

 最後に聖谷昌也副会長(潮岬中学校長)が初の実施を振り返りつつ期待する展望を伝えて終了。その他、会員が集まる機に東京書籍株式会社とケニス株式会社がブースを構えて教材などの情報発信をするなどした。

 水上会長は「教員のつながりと連携を保つ上で町教研が担えることがあるのではと思い、去年1年間をかけて活動の在り方を変え今年はそれを一つずつやって検証している。今後そのまま続ける取り組みもあればさらに変えていく取り組みも出てくると思うが、この交流会についてはとりあえず3年間続けると宣言している。発表をきっかけにして聞く方も含めた全員でセッションをし盛り上げていく、といったところを先生方に経験してもらえれば良いのかなと思う」と実施に込める思いを語った。

(2025年1月24日付紙面より)



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