串本町教育研究会(会長=水上茂秀・潮岬小学校長)が22日、町立体育館で会員を対象にした2024年度教育実践研究交流会を開いた。
この研究会は、町立の小中学校教員とこども園保育教諭が会員となり結成。同交流会は本年度から進めている組織改革の一環で、2回の研究授業の機会がある教科部会に比べ部会内共有にとどまりがちな学年部会・特別支援教育部会・幼児教育部会の研究成果を発表し質問や意見を寄せ合う形で部会間共有し、今後の部会研究の展望を図るとともに会員間のつながりや連携も深める機会として初めて取り入れたという。
当日は会員など約110人が参加。始めるに当たり水上会長は町教研活動やこの交流会の趣旨を掲げ「本日はポスターセッション形式での発表で、成否はオーディエンスの姿勢にかかっている。温かく活気のある雰囲気の中でセッションが進むことに期待する」とあいさつし意欲を促した。
発表に臨んだ部会の内訳は▽小学校低学年▽小学校中学年▽小学校高学年▽中学1年生▽中学2年生▽中学3年生▽特別支援教育▽幼児教育―で、部会それぞれに掲げている研究テーマに基づく取り組みの状況や成果を6分前後の持ち時間で発表。会員は所属している部会以外の発表を聞き質問や意見を寄せる流れを5回繰り返して刺激し合うなどした。
最後に聖谷昌也副会長(潮岬中学校長)が初の実施を振り返りつつ期待する展望を伝えて終了。その他、会員が集まる機に東京書籍株式会社とケニス株式会社がブースを構えて教材などの情報発信をするなどした。
水上会長は「教員のつながりと連携を保つ上で町教研が担えることがあるのではと思い、去年1年間をかけて活動の在り方を変え今年はそれを一つずつやって検証している。今後そのまま続ける取り組みもあればさらに変えていく取り組みも出てくると思うが、この交流会についてはとりあえず3年間続けると宣言している。発表をきっかけにして聞く方も含めた全員でセッションをし盛り上げていく、といったところを先生方に経験してもらえれば良いのかなと思う」と実施に込める思いを語った。
(2025年1月24日付紙面より)
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