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一斉にスタートする第1走者=19日、熊野速玉大社前
懸命にたすきをつなぐ
91チーム参加の駅伝大会
新宮市

 新宮市の3商店街などを通る4区間7・2㌔のコースで競う「新宮市駅伝大会」(同実行委員会主催)が19日、開催された。7部門に91チームが参加。懸命にたすきをつなぎゴールを目指した。

 市民の健康や体力の増進、まちなかのにぎわい創出、スタート地点の熊野速玉大社のアピールなどを目的とする大会。ゴールは市役所となる。

 スタート前には同大社の境内で開会式が行われ、第1走者らが出席した。田岡実千年大会長(=新宮市長)はあいさつで、多くの参加に感謝を伝えたほか、人気の大会であることを紹介。「日頃の練習の成果を発揮し、思い出に残る大会にしていただければ」と呼びかけた。

 選手を代表して、高校一般・男子の部で出場した新宮アスリートクラブの曽越大成さんが宣誓。「新宮のまちを走れることに感謝し、一本のたすきを一生懸命、最後までつなぎ抜くことを誓う」と力を込めた。

 第1走者は田岡大会長の合図で一斉にスタートした。選手らは、沿道から送られる家族や市民、チーム関係者らの声援を受けながら、ゴールを目指してたすきをつないだ。ゴール周辺では市婦人団体連絡協議会による豚汁の振る舞いもあり、選手らは味わいながら健闘をたたえ合った。

 友人とのチームで参加した相野谷中3年の大峪遼士さんは「参加は去年に続き2回目。(会場に)来るまでドキドキしていたけど、みんなで完走できて楽しかった。来年は高校だけど、友人を誘ってまた出たい」と話した。

 閉会式では、上位チームに表彰状とトロフィーが贈られた。商品券が当たる抽選会もあり、盛り上がりを見せた。

(2025年1月21日付紙面より)


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県立串本古座高校弓道部による火矢射式で点火=18日、串本町潮岬の望楼の芝
地域 日没後の芝焼き注目浴びる
潮岬で本州最南端の火祭り
串本町
 串本町潮岬にある望楼の芝で18日、イベント「本州最南端の火祭り」があり約3000人(主催者発表)が夕闇深まる中で営まれる芝焼きの光景を見物するなどした。

 このイベントは、南紀串本観光協会(島野利之会長)が主催。広さ10万平方㍍とされる望楼の芝の管理手法として取り入れられている芝焼きを見どころとし、物産販売や民踊披露などさまざまな企画を積み上げた内容で回を重ねている。

 この日は午後1時から開場し、キッチンカーを含め27店舗が飲食や物販、啓発を実施。日中は温暖かつ珍しくほぼ無風の気象条件に恵まれ、徐々に数を増す来場者の利用を集めた。午後4時30分から漁師鍋「しょらさん鍋」(トビウオのつみれ汁)約700食の振る舞いが始まり、同時進行で正調串本節保存会、串本町トルコ文化協会、潮岬(みさき)節保存会の各会員が順次民踊を披露した。

 限定300個の芋餅販売を経て日没を合図にして芝焼きが始まり、島野会長と田嶋勝正町長があいさつ。餅や菓子をまいて前祝いをした後に県立串本古座高校弓道部による火矢射式で芝地へ点火した。演出花火の終了を合図にして主催者関係のスタッフが火を付けたたいまつを引きずってさらに点火し、燃え広がる炎の帯が描き出す幻想的な光景が注目を浴びた。

 芝焼きは芝地の東側で実施し、来場者は規制線(ロープ制限)の外から見物。今回は火付きが鈍く計画した一面を焼き上げるまで約1時間かかり、見物客も炎が迫るのをまだかまだかと待ち続けようやく迫ると手をかざすなどして熱気も体験するなどした。

 実施に当たり島野会長はカイロスロケット打ち上げの感動をこの機会に分かち合いつつ「これからも皆さまの知恵を借りながら、来ていただいた皆さまに楽しんでいただけることをいっぱい考えていきたい。今日は時間いっぱいお楽しみください」と述べて来場を歓迎。この日は町主催の串本ふるさと大使会議があり、出席した同大使も芝焼きに立ち会い串本の話題収集に努めるなどした。

(2025年1月21日付紙面より)



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御燈祭りを控え巨岩「ゴトビキ岩」のしめ縄を張り替える=19日、新宮市の神倉神社
祭礼 新調したしめ縄に張り替え
神倉青年団らが祭典準備
御燈祭り
 御燈祭(おとうまつ)りを間近に控え、神倉青年団などの約30人が19日、神倉神社のご神体である巨岩「ゴトビキ岩」のしめ縄の張り替え作業を行った。

 神倉神社大祭である御燈祭りは、神倉神社奉賛会が運営を取り仕切り、神倉青年団が介釈(かいしゃく)を務めている。御燈祭り前のしめ縄の張り替えは毎年恒例の作業で、青年団と奉賛会、市観光協会などが協力して行っている。

 例年通り、神倉農業実行組合が約500株、約200㌔のわらを寄贈した。参加者は、わらをたたいてごみを取り除き、水でぬらして軟らかくし、より合わせてねじり伸ばした。飛び出した部分をはさみで切り、紙垂を取り付け、長さ約30㍍、最大直径約20㌢の大しめ縄を完成させた。

 神事の後に山頂まで運び、針金や刺股を使用してゴトビキ岩に巻き付けた。市消防団丹鶴分団は16人が石段清掃や枝の伐採などに取り組んだ。

 神倉青年団の清岡尚寿団長(45)は「例年同様、きれいなしめ縄ができた。伝統ある御燈祭りに介釈として参加できることは身に余る光栄でうれしく思う。当日は、上(あ)がり子の皆さんに無事、火を渡し、けがせず下山できるよう努めたい」と述べた。

 神倉神社奉賛会の猪飼三雄会長(82)は「立派なしめ縄ができ、御燈祭りが近づいてきたことを実感した。先輩方から引き継いできた伝統をこれからも守っていきたい」と話していた。

(2025年1月21日付紙面より)

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