WFDF2024世界マスターズアルティメット選手権大会へ日本代表選手として出場した古座川町職員・芝公士郎さんが5日、大屋一成町長、谷久司・町議会議長、大畑眞教育長へ結果を報告した。
芝さんは現在、七川診療所で勤務。5年前にフライングディスク(FD)競技の選手として活躍する兄・圭一郎さんの姿に刺激を受け、周囲の勧めもあって自身もその選手になろうと決意した。
「やる以上は全力で」。固い決意を持って大阪府を拠点とするチーム「HeatHaze」に所属し、毎週の練習に参加して実力を向上。今年春に同大会マスターオープン部門(33歳以上男性チーム対象)の日本代表選考を突破し、念願の出場資格をつかみ取った。
同大会は11月9日から16日まで、米カリフォルニア州の都市・アーバインで実施。同部門では各国代表10チームが対戦し、日本代表は予選リーグを突破して準々決勝へ進みオーストラリア代表に15―12で勝利したが、準決勝で米国代表に7―15で及ばず。メダルを懸けた3位決定戦の相手は英国代表で、終盤まで優勢だったが最後に逆転され12―13で惜敗した。
芝さんは日本代表のこれら戦績を報告するなどして、周囲の支えに感謝。大屋町長は公務に励みつつ時間を割いて素晴らしい挑戦をしてくれたと喜び、その経験を町民のためにも生かすよう希望してその活躍をたたえたという。後の懇談で大屋町長は、町内の子どもが競技を知ることへの協力を求め大畑教育長にその機会の検討を指示。谷議長はスポーツに没頭することの良さが伝わる機会となることを期待するなどした。
芝さんにとって世界大会出場は4年越しで目指してきた目標。「メダルを日本に持ち帰れなかった悔しい気持ちはあるが、この競技を始めてからこれまでを振り返ってこれ以上の努力はできなかったというぐらいやりきったので悔いはない。メンバー全員と応援してくれた全員で勝ち取った4位だと胸を張りたい」と報告に乗せた思いをコメント。目標達成を経て選手としての活動は当面休止し、ジュニア駅伝古座川町チームの監督として十分な指導に努めたいという。
(2024年12月12日付紙面より)
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