串本町有田にある串本海中公園センター水族館(森美枝館長)で8日、期間限定企画「水中サンタの水槽掃除イベント」が始まった。今年はこの日と15日(日)、22日(日)に実施すると公式ホームページで分かりやすく告知をし、当日の来館を誘っている。
このイベントは、串本の海水槽(約6㍍四方、水深約3㍍)の掃除をサンタクロースの姿で行う年末恒例の趣向。初日の8日は開始直前の館内アナウンスで来館者が集まる中、当番の飼育スタッフ・佐久間夢実さんが吸盤で体を支え、軍手やアクリル板で窓のコケを落とす様子を披露した。
来館者と窓越しでタッチをしたり記念撮影に応じたりといったコミュニケーションもこなし、子どもも興味津々になり笑顔をこぼしていた。場内案内に当たった飼育スタッフの中村公一さんによると、スタッフそれぞれに掃除の手順がありこのイベント実施中は平均して1時間前後の作業時間になるという。
この掃除は、天然の海水を循環させ自然光を水槽に入れていることで避け難いコケの定着を抑え、来館者が鑑賞しやすい状況を保つ目的で定期的に実施している。今年は串本の海大水槽に加え、クリスマス当日の25日(水)午前11時からトンネル大水槽でも同様の趣向を試みる予定。サンタクロースとトナカイが助け合って掃除する内容を考えているという。
クリスマス関係では、トピックス水槽で星をテーマにしたクリスマス水槽の展示も実施中。14日(土)午前11時過ぎに打ち上がるカイロスロケット2号機応援の意も込め、ロケットが飛ぶ串本の海の聖夜を表現している。いずれの企画も館内実施のため、見学時は入館料が必要。問い合わせは同センター(電話0735・62・1122)まで。
(2024年12月10日付紙面より)
もっと見る
折たたむ
別窓で見る