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幼年消防クラブの鼓笛隊が町を歩く=12日、那智勝浦町
鼓笛隊、火災予防を呼びかけ
幼年消防クラブがパレード
那智勝浦町

 秋の全国火災予防運動(9~15日)に合わせて12日、那智勝浦町で恒例の防火パレードがあった。町立勝浦こども園の幼年消防クラブの鼓笛隊や町消防本部、消防団員ら約50人が火災予防を呼びかけた。

 昨年度、町内では建物火災4件、野焼きなどによるその他火災が6件発生。空気の乾燥や暖房機器使用で火災が発生しやすい時季を迎えるに当たり、防火意識の高揚を目的に実施した。

 役場玄関前の出発式では、園児たちが「僕たち私たちは、火遊びはしません」と誓いの言葉を述べ「よまわりおじさん」を演奏。町消防本部の湯川辰也消防長や消防団の下地将仁団長らから「ミニまとい」を受け取り、那智勝浦観光機構バスターミナルまで歩いた。

 元気いっぱいの演奏や拍子木の音が町に響くと、商店の店主や観光客らも足を止めて見物。園外保育中の下里こども園やわかば保育園の園児たちも楽しげに見入っていた。

 湯川消防長は「令和5年に発生した全国の建物火災の出火原因1位がこんろ、2位がたばこの不始末、3位が電気機器、4位が配線。特に電気機器関連の火災は増加傾向で、モバイルバッテリーなどを原因とするものもある。適切な取り扱いが必要」と強調。住宅用火災警報器の設置および、設置後10年を経過したものの点検・交換も呼びかけ「那智勝浦町では65歳以上の町民に購入補助をしている。ぜひご両親や祖父母の方々にも伝えてほしい」と訴えた。

 秋の全国火災予防運動では、近年の大規模地震で電気に起因する火災が多く発生していることから、感震ブレーカー設置など地震火災対策も重点推進項目に。併せて対策が呼びかけられている。

(2024年11月13日付紙面より)


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代表4人によるテープカットで開所を祝う=11日、串本町西向の旧役場古座分庁舎
地域 テープカットで弾みつける
旧分庁舎内で3施設が開所
串本町
 串本町西向にある旧役場古座分庁舎で11日、▽星空ライブラリー(古座図書室)▽株式会社三十三銀行古座支店▽更生保護サポートセンター牟婁―がそれぞれ開所した。

 同ライブラリーは、同分庁舎のリニューアルに伴う開所。旧古座図書室の蔵書へ宇宙関係の390冊を上積みし、4674冊(10月末時点)を書架へ並べている。串本町図書館が蔵書管理をしているが、同ライブラリーの貸し出し業務は隣接する町企画課ロケット推進室が担当。町在住・在学・在勤者を対象にして平日午前9時~午後5時にその業務を行う(12月29日~1月3日を除く)ほか、対象外も蔵書閲覧ができる。

 対象の利用登録など詳細は同推進室窓口設置の「ご利用案内」を参照。貸し出し業務は来春オープン予定の宇宙ふれあいホールSora-Miruへ引き継ぐ予定で、そのときに業務内容が変わる場合(窓口の開設日時など)がある点を含み置いて利用してもらえればという。

 株式会社三十三銀行古座支店は中湊にあった旧店舗からの全業務移転による開所。同推進室の通路向かいにあり、平日午前9時~11時30分と午後0時30分~3時に窓口業務を行う。時間外対応として同分庁舎玄関内(風除室)に同支店ソラミル出張所(=現金自動預払機)を設けていて、こちらは全日午前7時~午後9時に利用できるようになっている。この開所に伴い、中湊にある旧店舗は閉所したという。

 これら2施設は午前9時前に合同オープニングセレモニーを営み、代表してあいさつした坂本善光教育長と共に同銀行の熱田渉・常務執行役員、招待を受けた社会福祉法人杉の子会上野山こども園の5歳児を代表して寺本凪希さんと瀧本幸加さんの計4人でテープカットをし、同図書館の池田三明館長、同支店の篠原正樹支店長ら関係者も見届けて共に開所を祝った。

 開所後、園児は同ライブラリーでぶっくらぶ串本の奥ひなこさんによる絵本の読み聞かせを鑑賞し、思い思いに蔵書を手にするなどして同ライブラリーに親しんだ。

  □     □

準備が整い常駐を開始 更生保護サポセン牟婁

 更生保護サポートセンター牟婁は牟婁保護司会(生熊和道会長)が運営する拠点で、同図書館がある施設の一室から移転する流れでの開所。準備が整ったことを受け、今後は月・水・金曜日の午前9時30分~午後3時30分に会員が常駐し保護司の業務や会務で利用するという。石井康夫副会長(69)は「保護司の活動は個人で行うのが基本なので、こうして新人とベテランが集まり相談できる場があるのはありがたい」と引き続き一室を貸与してくれる同町の配慮に感謝した。

 同センターの電話(0735・67・7822)とFAX(0735・67・7866)は変わらず、住所が西向359に変わった点を関係諸機関の皆さんにいち早く知っていただければと話している。

(2024年11月13日付紙面より)

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手を上げて横断歩道を渡る練習に取り組む児童=11日、新宮市立三輪崎小学校
教育 正しいルールを学ぶ
三輪崎小で交通安全教室
新宮市
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三輪崎小
 新宮市立三輪崎小学校(竹本明央校長)で11日、交通安全教室があった。1年生54人、3年生53人の計107人が、和歌山県警察本部交通企画課の職員2人から交通ルールや適切な自転車の乗り方などを教わった。

 正しいルールやマナーの知識を学習し、子どもたちに交通事故防止への意識を深めてもらおうと毎年行われている。

 体育館に集合した児童に、職員が「自転車は車道の左端を走る」「歩行者は道路の右端を歩く」といった交通ルールを紹介。事件や事故に巻き込まれないよう、自分の身を守るための合言葉「いかのおすし」(行かない・乗らない・大声で叫ぶ・すぐ逃げる・知らせる)と、自転車に乗る前の点検ポイント「ブタはラベル」(ブレーキ・タイヤの空気・反射材・ライト・ベル・ルールを守る)を絵や実演を交えて伝えた。

 説明後、子どもたちはグラウンドに移動。描かれた道路や横断歩道、踏切などを使用し1年生は歩行、3年生は自転車走行の練習に取り組んだ。信号機を備えた交差点などには、教職員や協力した保護者らが立ち「一時停止してね」「車が来ないか、しっかり確認」とアドバイスを送っていた。

(2024年11月13日付紙面より)

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