熊野新聞記事アーカイブ
熊野新聞社 The Kumano Shimbun
〒647-0045 和歌山県新宮市井の沢3-6
営業部 TEL 0735-22-8080 FAX 0735-23-2246
記者室 TEL 0735-22-8325 FAX 0735-28-1125

開通を間近に控えた新宮紀宝道路
12月7日午後3時に開通
一般国道42号新宮紀宝道路
新宮市、紀宝町間の延長2.4㌔

【この記事のキーワード】
災害
 新宮市と紀宝町を結ぶ一般国道42号新宮紀宝道路(延長2・4㌔)が12月7日(土)午後3時に開通する。国土交通省近畿地方整備局紀南河川国道事務所が発表した。新宮市あけぼのと紀宝町神内間の自動車専用道路。開通により、地域の悲願でもある紀伊半島一周高速道路の実現に一歩近づく。

 午前10時から、地元関係者を招いて紀宝町生涯学習センター「まなびの郷」で開通式典を開く。この日に同時開通する同町鵜殿の紀宝鵜殿インターチェンジ付近でテープカット、くす玉開披、通り初め式を行う。

 災害時のネットワーク確保や医療機関へのアクセス向上、観光地へのアクセス強化が期待される新宮紀宝道路。2013年度に事業化され、17年度から工事に着手してきた。

 道路の一部でもある熊野川河口大橋は延長821㍍。9月29日には開通記念イベントが開かれ、木材並べや、二県交流綱引き大会などで盛り上がった。

 新宮紀宝道路開通記念イベント実行委員会では、開通式直前の昼夜に「ウオーキングイベント&提灯(ちょうちん)行列」、熊野川河口での記念花火を計画している。

 提灯行列は事前申し込みが必要。詳細は今後、ホームページで発表する。「新宮紀宝道路開通記念イベント特設ページ」で検索を。

(2024年11月9日付紙面より)


別窓で見る
記事一覧

文化行事「第20回串本町民総合展」の会場の様子=8日、串本町串本
地域 300人規模で文化作品披露
串本町民総合展始まる
【この記事のキーワード】
串本古座高
 文化行事「第20回串本町民総合展」が8日、串本にある町立体育館と文化センターを会場にして始まった。10日(日)までの実施。開場時間は午前9時~午後4時30分(最終日は午後4時まで)で、入場無料で随時鑑賞できる。

 この行事は先月27日にあった体育行事「第20回串本町民大運動会」と対の位置付けで年1回、町教育委員会が主催となって実施。町内在住在勤者や町内グループに所属する人の文化作品披露を通して町民の美術に関する愛好心と鑑賞力を啓発し、創作意欲を盛んにして町域の文化向上に資する場として開いている。

 個人出品の区分の内訳は▽生け花▽書道▽手芸▽工芸▽写真▽絵画―などで、区分別に展示。団体出品の区分には公民館合同出展と特別出展があるが、今回は特別出展がない状況となっている。

 町教委によると、事前申し込みにおける出品規模は約300人。作品数は約400点と把握しているが、実際の出品状況により多少前後することがあるという。期間中は会場受け付けで出品目録を配布しているので、入手して鑑賞するとよい。

 最終日の午後3時45分ごろから、町立体育館会場内で県立串本古座高校書道部がパフォーマンスを繰り広げる予定。問い合わせは当日の会場受け付けまで。

(2024年11月9日付紙面より)

もっと見る
折たたむ
別窓で見る

イリヤ・アイシャンさんが講演=7日、那智勝浦町立宇久井中学校
国際 ウイグルと日本をつなぐ
ロータリー米山奨学生が講演
那智勝浦町
【この記事のキーワード】
宇久井中
 那智勝浦ロータリークラブ(松下裕次郎会長)は7日、那智勝浦町立宇久井中学校(川口徹校長)でロータリー米山奨学生による講演会を開いた。中国新疆ウイグル自治区出身で、大阪公立大学博士課程のイリヤ・アイシャンさん(27)が来校し、全校生徒67人が耳を傾けた。

 米山奨学生は日本のロータリアン(会員)の寄付金を財源に、国内の大学・大学院で学ぶ私費外国人留学生に奨学金を支給する制度。毎年900人前後を採用し、日本と世界をつなぐ人材を育成している。

 イリヤさんは最初に「自分には身近な日本語の先生がいて『NARUTO―ナルト―』や『ONE PIECE』を見て、変な日本語を使っていた」と話した。

 多くの少数民族が暮らすウイグル自治区について「共通点は、みんな踊るのが大好き。祝い事の日は一日中踊っている。料理は羊肉を使い、スパイスの効いた味付けが特徴。大皿料理をシェアして手で食べる」と紹介。現地の結婚式の動画を流すと、にぎやかな様子に中学生たちからも笑顔がこぼれた。

 日本に来るきっかけについて「上海の大学で、中国に留学してきたいろいろな国の人と交流し、自分も好きな国に行けるかもと思った」と言及。自身の研究分野である蓄電装置「電気二重層キャパシタ」についても語り「日本のエレクトニクス産業は高い技術力と精密さを持ち、イノベーションと安定性の両立ができている。将来は研究開発部門でSDGsに役立つ製品を提供したい」。「異なる文化や違いを受け入れ、理解することは、世界の平和につながる道」と述べた。

 竹原壮馬君(2年)は「自分も将来、アメリカなどに留学に行きたいので、参考になった。中国の奥の方と聞いていたけれど、思っていたよりもずっと発展している場所だと感じた」と話していた。

(2024年11月9日付紙面より)

もっと見る
折たたむ
別窓で見る
主な記事 *記事詳細は熊野新聞紙面をご覧下さい*
  • 学校 1年生が昔の遊び体験 讃寿会に教わりながら (鵜殿小)
  • 【この記事のキーワード】
    鵜殿小
  • 学校 育ったサツマイモを収穫 出雲小の1、2年生11人 (串本町)
  • 【この記事のキーワード】
    出雲小
  • 学校 第76回郡学校美術展 9、10日、教育センター (那智勝浦町)
  • 【この記事のキーワード】
    東牟婁地方美育協会
  • スポーツ 秋の風に吹かれ楽しむ 社協賛助会員GG大会 (紀宝町)
  • スポーツ 会員178人がプレー交流 青少年の家で親善GG (東牟婁郡老連)
  • 【この記事のキーワード】
    連合会
  • スポーツ 町民126人が個人戦で競う 青少年の家で秋季GG大会 (串本町)
  • 【この記事のキーワード】
    体育協会
  • 地域 12月1日から点灯開始 「光の祭典in紀宝」準備進む
  • 【この記事のキーワード】
    祭典
  • 地域 3期事業計画に向け協議 新宮市子ども・子育て会議
  • 【この記事のキーワード】
    防災対策
    防災
  • 地域 「食べることにこだわって」 大前貴稔さん迎えて研修会 (新宮市)
  • 【この記事のキーワード】
    連絡協議会
  • 地域 春夫の生涯など紹介 旧チャ邸でパネル展 (新宮市)
  • 地域 科学の入り口はすぐそばに 科学者(極地気候学)・榎本浩之さん (こども新聞「オシゴトずかん」)
  • 教育 森林の大切さを教わる 潮岬こでキノピー教室 (串本町)
ご購読・試読のお申し込み