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サンタクルーズ市へ出発する田岡実千年市長(右)ら=2日、JR新宮駅
「さらに絆を深めたい」
姉妹都市50周年式典に向けサ市へ
新宮市

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姉妹都市親善協会
 新宮市の姉妹都市、米サンタクルーズ市(サ市)で5日に開催される姉妹都市提携50周年記念式典に出席するため、田岡実千年市長や新宮市姉妹都市親善協会の岩澤卓会長らが2日、JR新宮駅を出発した。

 訪問団は15人。式典出席のほか、サ市長との面会、カリフォルニア大学サンタクルーズ校、ファーマーズマーケット、インターネットプロバイダー企業への訪問も予定している。8日(火)に帰国する。

 両市は1974年に姉妹都市提携を締結。訪問団の相互派遣などを通して友好関係を築いてきた。コロナ禍を経て今春、2019年4月以来、5年ぶりにサ市から中高生らが訪問した。

 新宮市からは夏に高校生9人が訪問。サ市で約2週間ホストファミリーの元に滞在し、現地のカリフォルニア大学サンタクルーズ校や企業などを訪れた。

 今回、田岡市長の訪問は40周年記念式典以来、10年ぶり。「毎年のように中高生がサンタクルーズでホームステイし、異国の生活、文化といった貴重な体験をさせていただいている。姉妹都市ならではの交流で、感謝の気持ちをもって式典に出席し、さらに絆を深めたい。今後の交流を通じて観光振興につながれば」と話していた。

 新宮市姉妹都市親善協会は1978年に設立し、さまざまな交流事業を続けてきた。岩澤会長(72)は「これまで10回以上サンタクルーズを訪問した。コロナ禍はオンラインで交流し、今回は5年ぶりとなる。次の50年に向けて、互いの長所や文化の違いを交換しながら交流を図りたい」と語った。

(2024年10月3日付紙面より)


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協定を結んだ和田貴充・代表取締役CEO(左)と西田健町長=1日、紀宝町役場
行政 空き家無料相談窓口開設へ
専門アドバイザーがサポート
紀宝町が締結
 紀宝町は1日、空き家活用株式会社(和田貴充・代表取締役CEO)と空き家対策に関する事業連携協定を締結した。11月1日(金)に、無料の空き家相談窓口「町アキカツカウンター」を開設することなどを決めた。

 アキカツカウンターは、空き家の所有者、相続者が相談しやすい環境をつくり、未流通の空き家を掘り起こすことで、中古住宅市場の活性化を図るとともに、空き家の解消や発生が抑制される仕組みの構築を促進することが狙い。

 空き家であれば地域、状態、課題を選ばず、どんな物件でも相談が可能。所有者、利活用者、事業者が無料で登録できる。専門アドバイザーが中立の立場でサポートする。

 ウェブや電話での問い合わせを受け付ける予定で、内容などは今後、町のホームページなどで紹介する。詳しくは役場企画調整課(電話0735・33・0334)まで。

 締結式は役場小会議室であり、西田健町長と和田CEOが協定書に調印。西田町長は「空き家の利活用が推進されることで、住民定住の促進にもつながり、地域の活性化が図られることに期待したい」と述べた。

 和田CEOは「空き家対策は町づくりにつながる。地域の空き家所有者の相談窓口を設置し、紀宝町と地域の方々が主役となるようサポートしたい」と話した。全国11自治体にカウンターを設置し、紀宝町は三重県内で初となる。

 町では、2015年度から空き家を有効活用し、移住定住を図るため、空き家バンク制度などを推進してきた。22年度には「町空家等対策計画」を策定。昨年度は地域おこし協力隊が中心となり、町内全域の5064件で空き家調査した結果、725件(14・32%)が空き家と思われる状況と分かった。

 現在、空き家所有者にアンケートを行っており、活用状況を把握した上で、空き家問題解決に取り組んでいくという。

(2024年10月3日付紙面より)

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大きなキノコを発見=9月29日、那智勝浦町の宇久井半島
地域 森にはキノコがいっぱい
きのくに野外博物館イベント
那智勝浦町
 自然は学びの宝庫。那智勝浦町の宇久井半島で9月29日、和歌山県立自然博物館によるきのくに野外博物館イベントがあり、近畿圏各地から参加した親子ら約30人が、森に生育する多種多様なキノコを観察して楽しんだ。

 自然博物館学芸員の川上新一さん、木の子クラブ和歌山の山東英幸さんを講師に迎えた。キノコの専門家である山東さんは、キノコがカビの仲間であることや、大きく子嚢(しのう)菌と担子菌の2種類があることなどを解説した。

 駒崎灯台への遊歩道では数㍉ほどのビョウタケや漢方薬にもなる大型のマンネンタケ(霊芝〈れいし〉)などが顔をのぞかせており、参加者たちが観察しつつ採取。環境省宇久井ビジターセンターに持ち帰り、同定作業をした。

 中にはまだ名前が付いていないキノコもあり、山東さんは「学会発表すれば『新種』とされる可能性が高いが、そのためには世界中の先行研究を調べる必要がある。若い人たちの頑張りに期待したい」。川上さんも「特にベニタケ類は分類が難しく、これからもどんどん新種が見つかっていくと思う。興味を持つきっかけになれば。ただし、食べる時は自分だけで判断せず、専門家に相談を」と呼びかけた。

 田辺市から参加した沖見亞音さん(10)は「アンズタケやコテングダケモドキを見つけた。名前を知らないキノコばかりで、面白かった」と話していた。

(2024年10月3日付紙面より)

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