紀宝町は1日、空き家活用株式会社(和田貴充・代表取締役CEO)と空き家対策に関する事業連携協定を締結した。11月1日(金)に、無料の空き家相談窓口「町アキカツカウンター」を開設することなどを決めた。
アキカツカウンターは、空き家の所有者、相続者が相談しやすい環境をつくり、未流通の空き家を掘り起こすことで、中古住宅市場の活性化を図るとともに、空き家の解消や発生が抑制される仕組みの構築を促進することが狙い。
空き家であれば地域、状態、課題を選ばず、どんな物件でも相談が可能。所有者、利活用者、事業者が無料で登録できる。専門アドバイザーが中立の立場でサポートする。
ウェブや電話での問い合わせを受け付ける予定で、内容などは今後、町のホームページなどで紹介する。詳しくは役場企画調整課(電話0735・33・0334)まで。
締結式は役場小会議室であり、西田健町長と和田CEOが協定書に調印。西田町長は「空き家の利活用が推進されることで、住民定住の促進にもつながり、地域の活性化が図られることに期待したい」と述べた。
和田CEOは「空き家対策は町づくりにつながる。地域の空き家所有者の相談窓口を設置し、紀宝町と地域の方々が主役となるようサポートしたい」と話した。全国11自治体にカウンターを設置し、紀宝町は三重県内で初となる。
町では、2015年度から空き家を有効活用し、移住定住を図るため、空き家バンク制度などを推進してきた。22年度には「町空家等対策計画」を策定。昨年度は地域おこし協力隊が中心となり、町内全域の5064件で空き家調査した結果、725件(14・32%)が空き家と思われる状況と分かった。
現在、空き家所有者にアンケートを行っており、活用状況を把握した上で、空き家問題解決に取り組んでいくという。
(2024年10月3日付紙面より)
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