那智勝浦町は9月29日、体育文化会館アリーナで「なちかつ健康フェスタ2024」を初開催した。家族連れ約250人が来場。野菜摂取レベルが分かる「ベジチェック」測定会の他、ニュースポーツ体験や運動教室、コミュニケーションビンゴ、骨密度測定など盛りだくさんの内容で、健康長寿への意識を高めた。
9月の「健康増進月間」に合わせたイベント。▽栄養▽運動▽健康管理▽こころの健康―に重点を置く「町健康増進計画」に基づき、普段あまり健康を気にかけていない層にも、気軽に参加して健康意識を高めてもらうことが目的。多世代の交流拠点として整備が進む体育文化会館の利活用を進める狙いもある。
「ベジチェック」は手のひらを当てるだけで普段の推定野菜摂取量が分かる機器で、目標は7以上。野菜不足となりがちな現代だが、好数値を出す人もおり、70代夫婦は「夫婦で9~10の値だった。普段からたくさん野菜を食べており、血圧の一番弱い薬は飲んでいるけれど、それ以外には不調もない」と笑顔。野菜不足の人には、朝食にサラダや野菜スープを取り入れるなどのアドバイスや簡単なレシピを添えた。
親子3世代で参加した寺前結登君(9)は「運動やゲームをした。野菜は好きだけれど、好きなのがキャベツとかキュウリみたいな淡色野菜で、ベジチェックの数値は4。健康のためにたくさん運動したい」。祖母の米地光恵さん(68)は「普段から町の運動教室にも参加している。久しぶりに会う方もいて、とても楽しめた」と話していた。
前日の28日にはJAみくまのの協力の下、Aコープなち店入り口で「健康測定イベント」も開催。各種測定に加え、野菜サラダや野菜スムージー、まりひめイチゴのスムージー、焼き芋、スイートポテトの振る舞いもあり、朝から大勢の町民でにぎわっていた。
(2024年10月2日付紙面より)