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木材並べを終え握手を交わす田岡実千年新宮市長(左)と西田健紀宝町長=9月29日、新宮紀宝道路の熊野川河口大橋上
ギネス世界記録を達成
開通記念イベント大盛況
新宮紀宝道路

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熊野三山
 新宮紀宝道路開通記念イベント(同実行委員会地域活性化部会主催)が9月29日、新宮木材協同
組合前道路や熊野川河口大橋上であった。木材並べはギネス世界記録を達成。二県交流綱引き大会は子どもの部、大人の部ともに和歌山県が勝利した。ステージ発表や飲食ブース出店もあり、大盛況で幕を閉じた。

 同部会の野中亮伸部会長と古屋敷久副部会長が開会を宣言。「共に地域の活力となることを誓う」と声をそろえた。同実行委の田岡実千年委員長(=新宮市長)が「(同道路が)いよいよ年内に完成し、供用開始になる。命の道、地域活性化の道など、いろいろと価値がある道路。今日はイベントを楽しんで」とあいさつした。

 木材並べは、橋上の600㍍間で和歌山県側と三重県側から、長さ4㍍、10・5㌢角の紀州材を端が密接した状態で並べていき、中央でつなげるもので、総勢約300人で挑んだ。木材には熊野古道の道中にある王子社や熊野三山の名称などが入ったプレートを置き「道がつながる」を表現した。参加者が雨天の中で協力して並べ、最後は新宮市と紀宝町の両市町長でつないだ。ギネスの公式認定員が確認した。

 二県交流綱引き大会も橋上で実施した。子どもの部は各120人、大人の部は各200人が、長さ250㍍、直径6㌢の綱を引き、3回勝負で対戦。両部ともに和歌山、三重、和歌山の順で勝利した。

 同組合前道路の会場にはステージが設けられ、ダンスや日本舞踊、吹奏楽などが披露された。お笑い芸人によるネタ発表もあり、会場を盛り上げた。ステージ脇には巨大モニターが設置され、橋上での木材並べや綱引きの様子を映し出した。多くの飲食ブースやキッチンカーが並んだ。多数が訪れ、飲食やステージを楽しんでいた。

(2024年10月1日付紙面より)


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有志ら23人が清掃に参加=9月28日、那智勝浦町井関
地域 未曽有の災害、忘れない
紀伊半島大水害記念公園で清掃
那智勝浦町
 那智勝浦町井関の紀伊半島水害記念公園で9月28日、那智谷水害遺族会の岩渕三千生代表と地元建設業有志ら23人が慰霊碑の清掃と周辺の草刈りに取り組んだ。

 2011年に発生した紀伊半島水害で、同時多発的な土石流による甚大な被害を受けた那智谷。例年、水害発生日の追悼供養や慰霊祭を前に清掃を実施してきたが、今年は台風などの影響で中止になっていた。有志らの申し出で、日を改めて実施した。

 清掃に協力したのは▽㈱庵野組▽井筒建設㈱▽カミジ技建㈱▽大和建設㈱▽木原造林㈱▽岡山組▽㈱下山組▽下山建設工業㈲▽田中建設㈱▽中川建設㈲▽松岡組㈲▽㈱オカダ▽㈱関三吉商店―の13社。小雨が降る中、公園周辺の草刈りや慰霊碑周辺の落ち葉清掃の他、お参りする人に向けた看板の設置工事なども実施した。

 岩渕代表は参加者らに「皆さんの協力があって実施できている」と感謝。水害から13年が経過する中「何年たっても気持ちは同じ。災害を忘れないよう、今後も取り組み続ける」と話していた。

(2024年10月1日付紙面より)

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修繕で真新しさを取り戻した本館1階ロビー=9月27日、古座川町月野瀬の南紀月の瀬温泉ぼたん荘
地域 改修・修繕後の状態確認
町民対象の内覧会を実施
南紀月の瀬温泉ぼたん荘
 古座川町月野瀬にある施設「南紀月の瀬温泉ぼたん荘」本館で9月27日、町民を対象にした内覧会があり237人(町発表)が改修・修繕後の状態を確かめるなどした。

 この施設は1996年開設。本館、温泉館、いろり館、RVパークおよび駐車場などで構成され、宿泊、飲食、会合・集会、温泉浴場と多彩な機能を発揮する仕様を特色としている。

 昨年4月からいったん運営を休止し、修繕と部屋割り変更の改修を開始。その設計を経て今年3月13日から8月30日までの期間で所要の工事を進めた。工事費は2億1131万円、うち1億9430万円は過疎対策事業債を充てていて70%が交付税措置されるという。

 以前の部屋割りは和室(8畳)10室。町地域振興課によると、改修では1階宴会場を洋室4室(シングル3、ツイン1)とミーティングルーム、2階和室10室を洋室9室(シングル6、トリプル3)と和室4室(現状でベッド2基を設置)へと仕切り直した。全室にユニットバスまたはシャワー、各洋室にサイクルハンガー、1階トイレへオストメイトを新設し、車寄せ軒裏の改修も実施。修繕では館内のクロス張り替えや屋上防水工事などをした。別事業で温泉館への源泉供給設備の修繕も実施。他は従来の状態となっている。

 今後は株式会社楽帆に施設運営を託すことが決まっていて、実運営はグループ会社の株式会社リゾートシェアが担う。同社は11月上旬~中旬ごろのオープンを目指して準備を進めているという。

 内覧会序盤には大屋一成町長も駆け付け、内覧した町民の反応を聴取。改修・修繕完了の節目を受け「この改修は前任者からの引き継ぎで、元議員として若干遅れたかなと感じるが完成して良かった。今後は運営者が大いに生かしてくれることを期待するばかり。町は来年度、裏の用地の基本構想を策定する。着実に進めていきたい」と気持ち高まるところを語った。

(2024年10月1日付紙面より)

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