太地町多目的センターのトレーニングマシンが一新され、フィンランドのHUR社が手がける空気圧式のトレーニングマシンと、国立長寿医療研究センターなどが開発した認知トレーニングエルゴメーター「コグニバイク」の計11台が導入された。26日の見学説明会では多くの町民らが使い心地を確かめた。
多目的センターは地域住民の健康保持・増進を目的とした施設で、歩行用プールやトレーニングルームを備え、町社会福祉協議会や町包括支援センター機能も集約。ケアマネジャーら専門職も常駐し、健康や介護、福祉に関わる相談を受け付けている。今年4月からは自動運転車両による移動支援サービスも始まった。
HUR社のマシンは、重りをワイヤーでつり下げる従来の機器と異なり、タッチパネル式で100㌘単位の加重調整が可能。負荷が一定のためけがをしにくく、左右を別々に動かすこともできるためリハビリにも適している。コグニバイクは自転車をこぎながら、簡単な計算などの脳トレを行うもの。
町包括支援センターの理学療法士・谷口徹さんは「那智勝浦町立温泉病院のリハビリでも使われている機器で、これだけそろっている施設は国内でも珍しい。フレイル段階でのC型介護予防にも活用したい。若い方の体づくりにもお勧め」。町社会福祉協議会の岡本研会長は「温泉病院とも連携し、リハビリ入院から地域に戻ってきた際の自主トレなどに活用してもらいたい」と語る。
利用開始は10月1日(火)から。詳しくは多目的センター(電話0735・59・2755)まで。
(2024年9月29日付紙面より)
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