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「鯨踊り」を披露する三輪崎郷土芸能保存会の会員たち=22日、新宮市木ノ川の社会福祉法人熊野緑会「なぎの木園」
5施設で鯨踊りなど披露
三輪崎郷土芸能保存会が慰問
新宮市

 地元の伝統芸能を継承する新宮市の三輪崎郷土芸能保存会(濱口仁史会長)は22日、市内5施設を慰問した。会員約20人が獅子神楽や和歌山県無形民俗文化財の「鯨踊り」を見せ、利用者たちを楽しませた。

 50年ほど前から毎年実施。利用者らに活気や魅力などを伝えようと、三輪崎八幡神社大祭の直後に行われている。今年は児童養護施設紀南学園、社会福祉法人「黒潮園」の地域密着型特別養護老人ホーム「クレール高森」、社会福祉法人熊野緑会「なぎの木園」、老人保健施設みさき、特別養護老人ホーム温泉ハウスくまのを訪問した。

 同市木ノ川の「なぎの木園」では、利用者約20人と職員たちが歓迎。濱口会長の解説を交えながら、会員たちが剣の舞や牡丹(ぼたん)の舞、天狗(てんぐ)の舞などを披露した。鯨踊りの「綾踊り」では利用者たちも飛び入り参加し、会場は盛り上がった。

 濱口会長は「利用者の方々から『待っていたよ』『ありがとう』など温かい声を頂き、私たちも励みになった。楽しみにしていてくれたことに感謝しています。今後も皆さんに喜んでもらえるよう、まい進していきたい」と話していた。

(2024年9月28日付紙面より)


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TOTO社員と児童の皆さん=27日、那智勝浦町立太田小学校
学校 太田のパブリックトイレ
TOTOのプロと学ぶ
那智勝浦町
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太田小
 那智勝浦町立太田小学校(上地巳奈子校長)で27日、トイレや洗面台などを手がける大手メーカー・TOTO株式会社(本社=福岡県)による遠隔授業があった。5、6年生5人が、太田地域の困り事を解決する新たなパブリックトイレについてアイデアを発表した。

 一般社団法人「プロフェッショナルをすべての学校に」の事業。情報通信技術(ICT)を活用して中山間地域や離島を含む全ての学校の子どもたちに、さまざまな分野のプロから学び、多様な働き方に触れる機会を提供している。同校の参加は初。

 児童たちは高齢者疑似体験で校内の和式・バリアフリートイレを使用し、そこで得た気付きを基に、特に田畑で農作業中の高齢者の困り事を解決するトイレをデザイン。「目の悪い人はボタンを見つけにくいので、ボタンを赤にする」「つえを置く場所をつくる」「農作業の服は汚れていることが多いので、使った後に床に水が流れる」「トイレットペーパーをつかみにくいのでティッシュのような形にする」などのアイデアを出した。

 社員からは「高齢者の方のことを本当によく見ている。パブリックトイレは安全性と快適さが大切。清潔に使い続けるには、掃除しやすい工夫も大事で、つえなどを置く場所は浮かせるといい」「実際にある農地用トイレは水道、下水、電気を使わないものが多い。太田の『通いの場所』のトイレを農家の方にも開放して改修すれば、皆さんの夢のトイレが実現できるかも」などの講評があった。

 児童からの「最高のトイレは?」には「ネオレストNX」、「なぜTOTOという名前なの?」には「東洋陶器株式会社から東陶機器、TOTOと名前が変わっていった」と答えた。

 西功合君(12)は「タンクがないトイレがあるのは初めて知った。自分の班が考えた夢のようなトイレのお薦めは、自動で床に水が流れて掃除してくれる機能」と話していた。

(2024年9月28日付紙面より)

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さまざまな作品が並ぶ=22日、太地町立くじらの博物館
地域 今年も「くじらまみれ」
くじらの博物館でイベント
太地町
 クジラ好きによるクジラ好きのための参加型創作・交流イベント「くじらまみれ」が21~23日、太地町立くじらの博物館で開かれた。多くの来館者が作品を観賞・購入して楽しんだ。

 全国から16組のアーティストが出展。イラストや陶芸、グラスリッツェン、樹脂粘土立体物、グラスアート、アクリル画、フィギュアなどが並んだ。

 大阪府から来場した夫婦は「毎年参加している。くじらの博物館にいたシャチのナミがきっかけでクジラやイルカが好きになった。骨格標本になった今でも会いに来ている。『くじらまみれ』は来るたびに新しいアーティストが増えているのがいい。フィギュアなどいろいろと購入した」と語る。

 今年初めて出店したキコリサの片岡亨紀さん、紗梨さん夫妻は「昨年イベントに参加したことがきっかけで、自分たちでも制作を始め、人前に出すのは初めて。好評でうれしい」。中江環副館長は「来場者から制作側になってくれるというのは、イベントの狙いの一つ。地元の木材を使ったおしゃれな作品で本当にありがたい」と話していた。

(2024年9月28日付紙面より)

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