「秋の全国交通安全運動」期間中の24日、紀宝町福祉センターで高齢者を対象とした交通安全研修があった。町老人クラブ連合会の会員らが参加、反射材の重要性などを学び、体験コーナーを通して交通安全を心がけた。
毎年、県内で高齢者の交通事故が多いことから、安全意識の向上と反射材の重要性を再認識してもらおうと、紀宝警察署が実施。同署地域交通課の阪本太輝交通係長、県交通安全協会の交通安全アドバイザー大井久瑠美さんらが講話した。
今年に入り、県内で交通事故で32人が亡くなり、約半数が高齢者だったため、阪本係長は「高齢者が交通事故に巻き込まれてしまう可能性が高い。考え事、脇見などで事故を起こすことがある。速度を少し落とすことを意識し、夜間はハイビームの活用を」と伝えた。
大井さんは「夜は暗い色の服が見えなくなる。反射材を活用することで、自分の存在に気付いてもらうことができ、交通事故防止につながる」と話し「反射材は足首、手首、腕など動きのある箇所に付けてください。LEDライトも併せて活用してほしい」と呼びかけた。
飲酒ゴーグル、にぎるくん、星座パネル、干支パネルの各体験コーナーで自身の運動能力や星座、干支からみる性格を参考にした。ゴーグルを装着して飲酒状態を疑似体験した男性は「これではまったく運転できない」と話していた。
危険予知トレーニング(動画KYT)の体験もあった。動画KYTは運転者を対象とした交通安全機器。ドライバー目線の動画を見て危ないと感じた場面でボタンを押し、運転に必要な危険予知能力を確かめた。
(2024年9月26日付紙面より)
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