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太田川周辺を英語で紹介
英語版の絵地図が完成
太田川流域農泊振興協議会
那智勝浦町

 那智勝浦町の太田川周辺の事業者などで組織する太田川流域農泊振興協議会(西山十海会長=大泰寺住職)がこのほど、アトリエちきゅうの道の絵地図作家・植野めぐみさんと共に「太田川つれもていこら絵図」の英語版マップを完成させた。

 農林水産省の農山漁村振興交付金(農山漁村発イノベーション対策)を活用した訪日外国人(インバウンド)対応事業の一環で、ポータルサイトの多言語化やマップ作りに取り組んできた。

 同町色川、太田、下里、浦神にまたがる太田川流域の魅力について西山会長は「海外の方にとっては、キリスト教の教会に禅宗寺院、密教寺院、修験道といった宗教的多様性、そのベースにある熊野の自然という、日本人の精神世界を感じてもらえる地域。そこに漁業者や農業者の文化が密接に関わっている」と話す。

 マップでは飲食店やビーチ、イチゴやブルーベリー農家、世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」の一部である大辺路の市屋峠や二河峠、浦神峠も紹介。中辺路ルートに比べてまだ知名度が低い大辺路ルートだが「ヨーロッパ系の方を中心に『熊野古道を歩いていて夜になってしまったので、テントを張らせてもらえないか』との問い合わせもあり、少しずつ宣伝効果も出ているのでは」。リモートワークで世界中を旅する「デジタルノマド」誘致などにも注目が集まる中「長期滞在して、この地域の『生活』を体験してほしい」と展望を語っていた。

(2024年9月1日付紙面より)


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採血の疑似体験に取り組む生徒たち=8月26日、和歌山県立新宮高校
学校 業務内容や魅力など学ぶ
新宮高校で医療出前講座
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 和歌山県立新宮高校(下村史郎校長)で8月26日、市立医療センターの専門職員7人による出前講座があった。医療や看護分野への進路に興味がある1~3年生39人が、業務内容や魅力などの講話に耳を傾けた。

 医療職に興味を持ち、今後の進路に生かしてもらおうと実施。将来の地域医療に貢献してもらおうという狙いもある。同センターからは中央手術室看護師の津呂橋慶さん、助産師の山本悠さん、薬剤部の野尻幸江さん、診療放射線技師の見座昌平さん、リハビリテーション科の河井基宏さん、臨床検査技師の南熊野さん、臨床工学部の坂本亮輔さんらが来校した。

 7人は各専門医療の仕事内容や概要、勤務体制を紹介。苦労やつらさもある一方、喜びとやりがいを感じる瞬間を自身の経験を交えて伝えた。

 後半には、生徒たちが採血や血圧測定、手術時に身に着ける滅菌ガウンの試着などを疑似体験。各担当の職員から説明を受けながら、医療について学びを深めた。

 松岡紗菜さん(2年)は「将来、医療系の仕事がしたくて参加しました。具体的な話をしてもらい、明確に理解することができた。これからの進路に生かしていければ」と話していた。

(2024年9月1日付紙面より)

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北山村の観光事業「筏下り」
観光 北山村の筏下り、特別賞に
ジャパン・ツーリズム・アワード
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日本旅行業協会
旅行業協会
 北山村の「筏(いかだ)流し文化の継承と観光産業への転換~小さな村の観光筏下り事業~」が、第8回ジャパン・ツーリズム・アワードの審査員特別賞を受賞した。ツーリズムの発展・拡大に貢献し、国内外の優れた取り組みを表彰するもので、119件の応募があった。和歌山県内では唯一の受賞となった。

 今回は「旅のチカラ」の再生と持続可能性の確保につながる組織、企業、団体、個人の取り組みをポイントとした。審査員からは「日本一といわれる筏師の伝統技術を観光コンテンツとして生かすことで、雇用と技術の継承・育成につなげていくというアイデアは興味深い。海外からも伝統文化に歴史を感じられるアクティビティとして高く評価されている点も素晴らしい」との講評を受けた。

 北山村の泉清久村長は「観光筏下りとして今年で45周年を迎えた村独自の観光事業が評価されたことはとても喜ばしく、伝統文化を観光という形に変えて継承してきた筏師さんたちのおかげ」とコメントした。

 ジャパン・ツーリズム・アワードは日本観光振興協会、日本旅行業協会、日本政府観光局、経済産業省や国連観光機関と有識者による審査団により選考される。授賞式は26日(木)に東京ビックサイトで開かれるジャパン・ツーリズムEXPO2024のオープニングセレモニーの一環として行われる。

(2024年9月1日付紙面より)

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