夏の行楽シーズンを前に「わかやま夏の交通安全運動」が11日に始まった。交通量の増加や暑さからくる疲れ・気の緩みなどによる交通事故が多発する時季を捉え、20日(土)までの10日間、各所で交通ルール遵守(じゅんしゅ)と正しい交通マナーの実践を呼びかける啓発が展開される。
和歌山県、交通事故をなくする県民運動推進協議会など主催。▽歩行者優先意識の徹底とサイン+サンクス運動の推進▽高齢者の交通事故防止▽自転車・特定小型原動機付自転車等の交通ルール遵守の徹底とヘルメット着用促進▽飲酒運転の根絶―を重点に、県民に注意を呼びかけていく。
11日朝には雨の中、新宮市のイオン新宮店で決起集会と街頭啓発があった。市交通事故をなくする市民運動推進協議会をはじめ、県交通安全協会新宮支部、新宮警察署、市交通指導員協議会など関係団体が参加。買い物客に啓発物資を配布した。
市交通事故をなくする会の田岡実千年会長(=新宮市長)は「誰もが安全で安心して暮らせる交通事故のない社会を目指し、あらゆる機会を通じて交通ルールと交通マナーの遵守を訴えていきたい。私どもの願いが多くの人に伝わるように」。新宮警察署の交通課長代理で岡本暢夫係長が「これから学生は長期の夏休みが始まり、夏の行楽期に向けて観光客の増大も見込まれる。街頭啓発を通じ、地域の交通安全マインドを高め、行楽期に備えたい」とあいさつした。
和歌山県警が公表している統計によれば、県内の交通事故件数は7月10日現在で654件、死者数は12人、負傷者数は749人。新宮警察署管内では5月末時点で25件の人身事故が発生しており、死者数1人、傷者30人となっている。
(2024年7月12日付紙面より)
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