新宮市役所では、18、19の両日で市内の高齢者から還付金詐欺が疑われる電話があったとの連絡を受け、市役所職員などを名乗り口座番号などを聞き出そうとする電話などに対して注意を呼びかけている。
寄せられた情報提供は2日間で4件。市役所や和歌山市役所の職員を名乗る者から保険料の還付について電話があったという。
いずれも被害はなかったが、市では市役所から電話で還付金の知らせをすることはなく、また口座の暗証番号を聞くこともないとし「少しでも疑問に感じたら市役所か警察署に相談を」と呼びかけている。
市役所に寄せられた情報提供は次の通り。
□ □
■18日
▽「書類を送ったが返信がない。還付金1万4400円あります」と市役所を名乗る人物から電話がかかってきた。通帳にお金を振り込むのでどこの銀行がよいかと聞かれる。ゆうちょ銀行と答えるとカードの番号を教えろと言われた。不審に思い、通帳などは娘に預けているので分からないと答え電話を切る(健康長寿課に情報提供)。
▽和歌山市役所を名乗る男性から電話があった。健康保険料の還付金があり5カ月ほど前に手続き書類を郵送したが、手続きがされていないので電話したとのことであった。今日中にゆうちょ銀行へ振り込む必要があるのでどこの郵便局を利用しているか教えてほしいと言われ、利用している郵便局を答えると、5分後くらいに郵便局から電話がかかってくると言われた。その後、5分ほどたってから郵便局を名乗る男性から電話があり、市役所から還付金があるので口座番号と暗証番号を教えてほしいと言われたとのこと。確実に振り込まれると言われ、本当のことであると信じてしまい口座番号と暗証番号を伝えてしまったとのこと(福祉課に情報提供。新宮警察署に通報済みで被害なし)。
□ □
■19日
▽18日昼過ぎに男性から電話があった。本人の妻が対応し、名前を聞かれたため本人の名前を伝えた。健康保険から1万4000円ほど払い戻しがあり、その旨の文書を返信用封筒同封の上緑色の封筒で送付しているが、提出期限が切れてしまっている。妻の分も払い戻しが発生しているとのこと。相手側が子機から電話しているのか聞き取りづらく、口座情報を教えてほしい様子であったため「市役所に確認する」と答えると難色を示し通話が終了した(市民窓口課に情報提供)。
▽18日の午後0時45分ごろに和歌山市役所の職員を名乗る者から、保険料の還付についての連絡あり。1万4000円程度の還付があると言われたとのこと。不審に思った連絡主は詳しいことは窓口に行ってうかがいますと伝えると、「タイラ」宛てに来庁してくださいと案内されて電話を切った(税務課に情報提供)。
(2022年5月21日付紙面より)