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神門の大しめ縄と大絵馬が掛け替えられた=2日、田辺市本宮町の熊野本宮大社
新しめ縄で迎春準備
大しめ縄と大絵馬掛け替え
熊野本宮大社
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熊野本宮大社
奉告祭
 田辺市本宮町の熊野本宮大社(九鬼家隆宮司)で2日、神門の大しめ縄と大絵馬の掛け替え、大しめ縄の奉告祭があった。新しいしめ縄を前に九鬼宮司は「シャープで力強く、すっきりとしたしめ縄。気が引き締まる思い」と話した。

 大しめ縄は紀宝町成川の榎本政子さん(88)が家族や友人、親族らと毎年編んでいる。1983年に政子さんの夫の故・剛吉さんが先代宮司から「熊野の伝統と歴史を守ってほしい」としめ縄づくりの依頼を受けて以降、38年にわたり奉納を続けている。

 今年は約10人がかりで10月末から11月末にかけて制作。稲わら約2000束を使用し、長さ約4・5㍍、重さ約250㌔に及ぶしめ縄を完成させた。今年は天候の影響で稲わらが少なく、わらを選定する作業に苦労したという。

 政子さんは、掛け替えられた大しめ縄を前に「病気も戦争もいや。新型コロナウイルスが収まって、平和が続くように祈りながら制作しました」と述べ「苦労はあったが立派にできたと思う」と笑顔を見せた。

 えと「壬寅(みずのえとら)」の大絵馬(横232㌢、縦117㌢)は九鬼宮司が制作したもの。太陽を背にした白虎が、先を清眼として見据える構図。全体を包み込む形で虹を描き、「人々が未来に向かって進み、皆にとって光差す一年であるように」と思いを込め、「一筋の道」と「光」の文字を揮毫(きごう)した。

 九鬼宮司は「現在、新型コロナが収まりつつあるが、いまだ厳しい状況。新しい大しめ縄をくぐって、多くの人が光り輝く年であってほしい」と思いを語った。

(2021年12月3日付紙面より)



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数々のイルミネーションで彩った会場=1日、紀宝町大里のふるさと資料館
地域 ようこそ、冬を彩る光の世界へ
「光の祭典in紀宝」始まる
紀宝町
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祭典
 紀宝町の冬の夜空をイルミネーションで彩る「光の祭典in紀宝」が1日、同町大里のふるさと資料館で始まった。点灯期間は来年1月5日(水)までで、時間は午後6時から10時まで。12月31日(金)と1月1日(土・祝)はオールナイト点灯する。

 今年も新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、密にならないよう飾り付けに工夫した。初日はカウントダウンで一斉に点灯し、かわいいキャラクターのオブジェや20㍍ツリーなどが暗闇に浮かび上がると、来場者がきらびやかな光のショーを見入っていた。2人同時にスイッチを踏むとハートが点灯するイルミネーションでは、カップルや友達同士で楽しむ姿が見受けられた。

 町ににぎわいを創出しようと、光の祭典in紀宝実行委員会(西村喜久男会長)が毎年点灯。西村会長は「魅力ある明るい町づくりを願ってイルミネーションを点灯した。今年は昨年同様、医療関係者への感謝の気持ちを込めた」と話し、来場時のマスク着用を呼び掛けている。

 イルミネーションをバックに演奏や踊りを繰り広げる「キラフェス」は昨年に続き中止となった。

(2021年12月3日付紙面より)

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高速道路をつなぐ建設促進那智勝浦協議会と堀順一郎町長らが要望活動を行った(同協議会提供)
地域 道路開通や起工式開催など
高速道建設協が要望
那智勝浦町
 高速道路をつなぐ建設促進那智勝浦協議会(小阪三喜子会長)はこのほど、近畿自動車道紀勢線すさみ・那智勝浦間(串本太地道路)の早期整備やその工事に伴う年内の起工式開催について、国土交通省や地元選出の国会議員などの元を訪問し要望活動に取り組んだ。

 11月の要望では小阪会長や大江清一副会長、漆畑繁生副会長らと共に、堀順一郎那智勝浦町長も同行。

 国交省道路局の村山一弥局長や長谷川朋弘国道・技術課長、加藤鮎子国土交通大臣政務官、泉田裕彦国土交通大臣政務官らと面会。さらに自由民主党の二階俊博衆院議員や鶴保庸介参院議員、林幹雄衆院議員、鈴木英敬衆院議員などの元を訪ねた。

 要望書には全国的に、近年の大型台風や局地的豪雨、地震などによる自然災害の多発、発生が懸念される南海トラフ巨地震による津波で紀南地方は甚大な浸水被害が想定されるとし、唯一の幹線道路である国道42号の分断で、多くの「孤立地域」が発生すると記した。「防災」「減災」「国土強靱(きょうじん)化」の加速化、深化を図るため、令和3年から7年の5カ年間の事業費15兆円確保は平成31年度事業化された紀伊半島一周高速道路の完成を加速するとし、感謝を示した。

 さらに「防災・減災等に資する国土強靱化基本法」にのっとり、「串本太地道路」の一日も早い多数箇所着工に向けた配慮を求める内容となっている。

 小阪会長は「2025年の大阪万博までに完成し、国内外からのお客さまを安心安全に那智勝浦へお越しいただけるよう、ご配慮賜りますよう、強く要望いたします。25年には道路の景色が変わる。人々の幸せにつながる道路。道路が変われば街も変わる。私たちはこのことを望んでいます」と話した。

(2021年12月3日付紙面より)

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啓発物資を配って安全運転を呼び掛ける啓発員=1日、串本町くじ野川
社会 物資配って運動趣旨託す
わかやま冬交安街頭啓発
串本町
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交通安全協会
安全協会
連合会
 串本町くじ野川にある橋杭園地駐車場で1日、わかやま冬の交通安全運動(12月1~10日)にかかる街頭啓発があり国道42号を走行するドライバーに安全運転が呼び掛けられた。

 この啓発は、県・交通事故をなくする県民運動推進協議会串本地区連合会(会長=久保浩也・東牟婁振興局串本建設部部長)が主催。事務局の東牟婁振興局串本建設部と▽串本警察署▽町▽町交通指導員協議会▽串本地区交通安全母の会▽県交通安全協会串本支部―の各関係者計16人が啓発員として参加し、同署署員が国道42号を田辺市方面に向け走行する車両を同駐車場へ誘導して停車を求め啓発員が手分けしてドライバーに啓発物資を配る形で今期運動の趣旨を託した。

 同協議会が掲げる今期運動の重点事項は▽飲酒運転の根絶▽高齢運転者等の安全運転意識の向上▽歩行者の安全確保と自転車の安全利用の推進―の3点で、啓発物資の一品として組み込んだ周知チラシでは佐川急便株式会社とヤマト運輸株式会社の各車両がキャラクター「きいちゃん」をモデルにした交通安全啓発ステッカーを貼って安全運転を促していることや、各重点事項に関係するトピックスなどを紹介している。

 同署によると管内ではこの日のほか、6日(月)にオークワ串本店前と同古座川店前、7日(火)に同すさみ店前でも街頭啓発がある予定という。

(2021年12月3日付紙面より)

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